山のピークと心のピーク@奥穂・涸沢


- GPS
- 79:36
- 距離
- 36.3km
- 登り
- 1,772m
- 下り
- 1,764m
コースタイム
- 山行
- 2:30
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 3:15
- 山行
- 4:50
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 6:50
- 山行
- 1:30
- 休憩
- 3:00
- 合計
- 4:30
- 山行
- 4:25
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 5:10
3日目の涸沢岳から帰って来たときの休憩時間は、ヘリポートのあたりでカメラ遊びをしていたため。
3日目の涸沢小屋での休憩時間が長いのは、ビールをがぶがぶ飲んでいたため。
4日目の河童橋での休憩時間が長いのは、お土産を買っていたため。
天候 | 4日とも快晴。無風。最高のコンディション。 下山するとくもり、自宅最寄り駅に着くと豪雨という、逆登山あるある状態。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
新島々駅でkawaguchiさんにピックアップしてもらい、さわんど大橋駐車場へ。 当初は名古屋駅からの夜行バスでのアクセスして、焼岳に登ってから今回の行程に進む予定をしていたが、火山性の震動があるとのニュースがあったので、焼岳は登らないことにした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ザイテングラートは思っていたよりずっと簡単だった。 以前、北アルプスを歩いたとき、燕山荘で大滑落事故を起こした経験から、今回は慎重に行動した。(大滑落事故=お財布から諭吉氏が出て行くこと) |
その他周辺情報 | 梓湖畔の湯720円。 |
予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
装備
個人装備 |
ロンT
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
フリース
ダウンジャケット
レインウエア
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
|
---|---|
備考 | お風呂セットをずっと持ち歩いてしまった…失敗。 レインウエアを一度も出さなかった…最高だ! |
感想
タイトルの「山のピーク」と「心のピーク」について。
「山のピーク」は字の如く、山頂のこと。
今回狙っていたメインの山のピークは奥穂高岳で、涸沢岳は2番手だった。
でも、奥穂には登らず、涸沢岳のピークだけを踏んで帰って来た。
奥穂に登らなかった最大の理由は、
行程2日目、穂高岳山荘に着いて「明日はここを登るんだ」と、山荘の前でのんびり登山ルートを眺めていたときの出来事にショックを受けたこと。
年配と向けられる方が、僕の目の前で落ちた。
ニュースになるような遭難・滑落事故に比べれば、それほど落差がなかったことや、ザックがクッション代わりになったことが幸いして、大事には至っていない様子ではあった。
でも、あの方の下に自分がいたら…と思うとゾッとした。
僕なりに無事故で帰宅する責任の意識はかなり強く持って山行に趣いている。
妻、息子、娘を自宅に残して来ているからだ。
怪我なく無事に「遊びにいかせてくれてありがとう」とニヤニヤしながら玄関のインターホンを押さなきゃいけない。
妻に「ひとりで大変だったんだから」とブツブツ言われなきゃいけない。
子供たちに「お父さんだけ電車乗ったりキャンプしたりずるい」とギャーギャーいわれなきゃいけない。
3人のまだ知らない世界を、僕のステキな(?)写真と動画で教えてあげなきゃいけない。
これまで自分の中で、
「自分のレベル」「天候」「ルートのレベル」「体調」を計算要素にして、山行を継続するか、撤退するか計算・判断していた。
でも、今回のあの出来事で、非常に重要なファクターを1つ、計算に入れてなかったことに気がついた。
「巻き添えの可能性」
これ、僕は自分で責任持てない。予測できない。処理しきれない。
穂高岳山荘から奥穂高岳への最初の登りみたいなところで、先行者が落ちて来たら不可避でしょう。自分の手元足下を見ているだろうし、落ちるとこ見てても逃げ場がないかもしれないし。見ず知らずの人に、自分の命を預けたくない。預けるのは、家族に対する責任を放棄してる。
ふと自動車の運転に似ていると思った。
僕は車間距離をすごく気にする。
自分の車の前を走る車を運転する見ず知らず人を、僕は絶対信用できない。
いつ急ブレーキかけるか、実はスマホ見ながら運転してるんじゃないか。
車間距離をつめて運転する人って、平気で見ず知らずの人に自分の命を預けられるもんだ。
と常日頃思っている。
リスクのことばかり考えていたら、登山も車の運転も何もできないけど、今回は気持ちが萎えてしまったことと、恥ずかしながら「巻き添えの可能性」をほとんど考えずに穂高岳山荘まで登ってきてしまったことへの戒めも含めて登らないことにした。
今回のような「自分のレベル」「天候」「ルートのレベル」「体調」の条件がそれぞれ100点満点でそろっている貴重な状況で、登らない判断は残念ではあるけれど。
この判断を後押ししてくれたのは、
「師匠は、登らない判断を肯定してくれる」という安心感と、
2日目の夜におぼれる程の星空と天の川を独り占めできて「心のピーク」に達していたこと。
そう、僕の山行は、いかに「心のピーク」に至るかが一番大事なんだ。
この観点から今回の山行を振り返ると、「心のピーク」の大縦走だった。
学生時代を思い出させる鈍行列車の旅でのアプローチ、
山仲間kawaguchiさんとの久々の再会、
涸沢での空の色、
穂高岳山荘前での星空、
妻との出会いの日を思い出させる日の出の色、
夜通し空を見上げ、天の川と流れ星を見ながらの寝オチ…
これだけ「心のピーク」を縦走してれば、「山のピーク」の1つくらい我慢できる。
「山のピーク」も百高山のNo.8の涸沢岳を踏むこともできたし。
本当に、素晴しい4日だった。次回の山行も素晴しいものになりますように…
4日間ほぼ同じコースを歩いていたんですね。涸沢野営場ではひょっとして会っていたかも。天候にも恵まれいい四日間でした。これからも良い山歩きをなさって下さい。私のレコへのコメントありがとうございました。
コメントをありがとうございます。
ほぼ同じコースですので、お互い最高の天気の中の山行でしたね。
Shun330さんも今後も安全・快晴登山になりますように
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