46.仮眠付夜行バスで行く北岳(ピストン日帰り)
- GPS
- 08:10
- 距離
- 11.3km
- 登り
- 1,844m
- 下り
- 1,833m
コースタイム
- 山行
- 6:41
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 8:09
天候 | 高曇り、一時小雨 肩ノ小屋付近の午前10時ころの気温が8度 |
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過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
新宿発南アルプス登山者用直行バス¥8000 http://yamanashikotsu.co.jp/travel/hirogawara/ 新宿駅西口(東京モード学園コクーンタワー前)22:00=首都高速道路・中央自動車道=「天笑閣」(仮眠)0:20~5:00=中型バス乗換=広河原 6:13着予定 ※バスは満席ではなかったのでソロ参加の隣は空席にしてあってラッキー。 ※コクーン内にセブンイレブンあり、途中の双葉SAで20分休憩があるので飲食物等が購入できるが仮眠場所の天笑閣では飲料の自販機のみなので注意。 ※仮眠場所は男女別大広間で敷布団の代わりに座布団4枚、タオルケット1枚 ※天笑閣から乗り換えるバスは路線バスと兼用なので深夜バス参加者は優先して乗車できるが途中で別の乗客も乗り込む可能性あり。(最終的にバス5台が連なっていました。) <帰:乗合タクシー、路線バス、電車> 乗合タクシー(9人乗り)■広河原15:00発 → 芦安(1300円) 路線バス■芦安16:00→甲府駅16:55着(1090円) 電車■甲府発17:01発(JR中央本線 特急あずさ26号) ※下山時に15時発のバスは満席で立ち乗りとなることがアナウンスされ、乗り合いタクシーに乗ることに。15:00発バスの直前に出発するタクシーに乗車できたので芦安のバスへの乗り換えが効率的だったのは助かった。バスより遅かったら1時間待ちになるところだった。バスの乗客は芦安でマイカーに乗り換える人がほとんどで駅まで行く乗客は少なく余裕で座ることができた。芦安のバス案内所は既に閉っておりバスの車掌さんから切符を直接購入。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
白根御池小屋を経由するコースは、それなりの急登が続きますし時間がかかりますが、他コースと比べ落石のリスクは少ないと思います。体力はあるけど登攀技術には自信がない、という方には向いていると思います。ただ丸太の階段が多いので雨が降ったりすると滑りそうです。また、一か所、斜面が崩落していて落石注意の看板のあるところがありました。沢沿いではありませんが、道を細い水の流れが横切っている場所もありました。ぬかるみには広い板が敷いてありとても助かりました。午後から広河原を出発して御池小屋で泊まるという人以外はこのコースを登りに使う人は少ないらしく大勢の登山者はどこに消えたのかというくらい静かに歩くことができました。北岳からの下りはかなり大勢の方たちとすれ違いましたので、小屋は大混雑が予想されましたが、どうだったのでしょう。 |
その他周辺情報 | 広河原インフォメーションセンター内にはコインロッカーがあるので、広河原に戻ってくるのであれば、迷った装備もひとまず持っていき現地で仕分けて余分なものはロッカーへ、というのも手だなとは思いました。私の場合はマイカーではないので道中の手荷物が増えるのはやっぱり嫌だったので使いませんでした。ただ広河原で日帰りを決断していたら、サブザックだけで身軽に行動できたのに、とも思いましたが、トレイルランナーでもないのに軽装で3000mクラスは無謀というものでしょう。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
サポートタイツ
ズボン
靴下
滑止付指先が出せる作業用手袋
タオルマフラー
背中用汗取りタオル
防寒着(ニット帽
マイクロフリース
ウルトラライトダウン
保温用タイツ
薄手ウィンドブレーカー
カッターシャツ
滑止付ニット手袋)
雨具上下
日よけ帽子
着替(下着上下
薄手靴下
ズボン)
アイマスク
耳栓
袋型シーツ
歯間ブラシ
ザック
ザックカバー
サブザック
サコシュ
行動食・非常食(塩タブレット
栄養ゼリー2
バナナチップスチョコ
モチモチくるみパン
魚肉ソーセージ2
皮むきカットリンゴ
燻製ゆで卵2)
飲料(水1.5ℓ)
ハイドレーション
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット(カットバン2種
包帯
ミニ鋏)
常備薬(風邪薬
頭痛薬
下痢止
アレルギー薬
胃薬
ムヒ
入眠剤) 日焼止
ビニールテープ
ロールペーパー
ウエットティッシュ
テッシュ
保険証(コピー)
スマホ
2本ストック
ヘルメット
アルミシート
熊鈴
ココヘリビーコン
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備考 | 小屋泊と秋の天候急変を想定しての装備だったので、結果的に使用しなかったものが多かったです。 <今回使用しなかった装備(不要という意味ではありません)> ニット帽,マイクロフリース,ウルトラライトダウン,保温用タイツ,薄手ウィンドブレーカー,ファーストエイドキット,常備薬,筆記用具,着替,ロールペーパー, コンパス, 笛, ヘッドランプ, ヘルメット,アルミシート, 熊鈴 この時期の3,000mクラスの山は初めて※だったので、服装は最後まで悩みました。特にズボンとストック。上着類はレイヤードとして複数種類を持ち歩くことに抵抗はないのですが、ズボン類を何着も持っていくのはどうなんだ、という意識があって。薄手の速乾性にするか、防寒を考えて厚手にするか…。サポートタイツは案外汗抜けも良いしゴアテックスのレインウェアもあるし、本当に寒くなったら一枚保温タイツを履けばなんとかなるかと(直前に行ったアウトドアショップの店員の方にも相談した結果)薄手ズボンに決めました。ストックは使う局面と使わない局面が交互に現れるような場合は、2本ストックは結構邪魔になるけど推進力になるし長い急下りには膝への負担が格段に違うし…。1本ストックにするか2本ストックにするか、コースを検討した結果、ストックが邪魔になる局面は一部のみと判断し2本ストックに決めました。結果として日帰りになったのでスピーディに下山するのに役立ちました。(ただ、丸太の階段があんなにあるとは思わず、正直少し邪魔だったかな。) ※「この時期の3,000mクラスの山は初めて」と書きましたが、帰宅後に過去の記録を調べてみたら1996年9月28・29日の1泊2日小屋泊で鳳凰三山に行っているではありませんか。その時はまだサポートタイツやユニクロの安価なダウンなどはこの世になく、あるのはキネシオテープと重いマウンテンパーカ。(フリースはありました。アウトドア屋にしかなく高価でしたが。)当時の服装はクロカンスキーにも使えるような厚手のトレッキングパンツ、面倒くさい手続きを経て個人輸入(アマゾンもなかった)したL.L.Beanの重い秋冬用マウンテンパーカ、オーロン製のカッターシャツ、フリース帽、というラインナップ。それに当時はストック持って山歩きなんて中高年でもしてませんでしたね。(ちなみにカッターシャツは今回も持っていき北岳登頂時に着てました。他のもデザインがダサくなっても現役で着ています。だって傷まないんだもん。でも、靴は見かけで判断しちゃいけませんね、経年劣化してますもんね。) |
感想
お盆に計画した新宿発の深夜バスを使った北岳・間ノ岳縦走を台風で出発当日に断念し、今度こそと意気込んだ今回。とはいえ、28日はなんとか持ちそうでも29日は登山目安がAとCをいったりきたり。それで下記のスタンダードな2コースのどれにするか悩みに悩み。(ちなみに2は1997.8.2・3にたどったコースです。)
(1)
1日目:広河原→八本歯のコル→北岳山荘
2日目:北岳山荘→間ノ岳→北岳→肩ノ小屋→白根御池小屋→広河原
(2)
1日目:広河原→大樺沢二俣→右俣コース→肩ノ小屋→北岳→北岳山荘
2日目:北岳山荘→間ノ岳→八本歯のコル→広河原
晴天に恵まれ8月の百花繚乱の花畑を楽しむなら(2)がベストだと思うのですが、今回は花は終わりかけ天候もイマイチぱっとせず。ならば(1)のコースで登録しておき、広河原で曇っているなら日帰りも視野に入れ行きと帰りを逆転させる。なぜ逆転させるかというともし天候不順を理由に日帰りするなら行でコースを把握したルートをピストンするのがベスト。しかし天候不順時に八本歯のコルを往復したくない。御池小屋経由であれば急登ながら自助努力でタイムは稼げるし。ある方のブログには日帰りの最適ルートとして推奨していました。(それに歩いても歩いても高度を稼げない沢沿いルートは実は苦手なんです。やはり1997年に登った甲武信岳が千曲川の源流をたどるコースでトラウマになっているのです。)
ということで(1)で計画して、広河原で逆に行くことに決めましたが、この時点ではまだ小屋に1泊し間ノ岳までいく色気があり、フル装備で出発したのでした。しかし結局肩ノ小屋で日帰りに決めサブザックで北岳に登頂した、という次第です。確かに曇っていたし山頂はガスだし小雨も降ったしではありましたが、暑くも寒くもなく風も弱いしで歩くことに特化して考えれば「A」評価はそれなりに正しかったのだと今では思います。
山を再開して初めての3000m超の山だったので高山病が心配で前日から喉が渇いていなくても水分を摂るように心がけ行きのバスでも水分を多めに摂りました。登山中もハイドレーションで小まめに水分を摂取するようにしましたが、下山途中から頭痛の気配がして深呼吸しながら歩いたのが良かったのか、いつの間にか気にならなくなり無事に帰宅できました。
(おまけ)
北岳が舞台の高村薫の直木賞受賞作「マークスの山」、読み返してみたくなりました。私が読んだ時期は1993年当時のハードカバー刊行直後だったのですが、文庫版は著者によりかなり改稿されている(一部登場人物のキャラクター設定も変わっているよう)なので、今度は文庫版かな。
beyondnm様
フォローありがとうございます。
私は北岳(だけではなくアルプス関係はほとんど)には登ったことがないので、日帰りができるとは知りませんでした。
北岳の山小屋泊はイワシの缶詰状態で、他人の足の匂いを嗅ぎながら寝たという話を聞いていました。
人混みが苦手な私でも日帰りができるなら行ってみようかなと思います。もし登る機会があれば参考にさせて頂きます。レコのアップありがとうございました。
akiyamasanpo
おはようございます。コメントありがとうございます。22年前に北岳に登った時に早朝出発なら日帰り可能かも?と思ったことはありました。が、久しぶりに山歩きを再開してからは、当時はマイカーで広河原までいくことができ今とは事情が違うし体力も確実に衰えているので考えたこともありませんでした。それが、事前調査しているうちに案外日帰りなさっている記録を拝見し、エスケープ案として念頭に置くようになりました。akiyamasanpoさんがおっしゃるように一番のネックはやはり週末の山小屋の激こみぶりを聞いていたことでした。でもせっかくの3000m級の山ですからなんといっても縦走が楽しいですよね。そして朝焼けの山並みを拝みたい!今度機会があったらゆっくり時間をかけて歩きたいと願っております。
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