奥只見・白石沢スラブ〜袖沢南沢岩穴沢右俣下降


- GPS
- 28:37
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 691m
- 下り
- 714m
コースタイム
- 山行
- 6:37
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:37
- 山行
- 2:35
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:35
天候 | 1日目晴れ 2日目雨ときどき曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
船
白石沢出合まで11000円、4人まで |
その他周辺情報 | ゆーぱーく薬師の湯 とんかつレストラントンキー |
写真
感想
会の先輩後輩と沢納めに奥只見の秘境・白石沢スラブへ。
ルートを知った経緯としては、今年会外の友人と沢に行った時に、こんなルートあるんだよーと教えて貰ったのがきっかけ。調べてみると、とても魅力的でぜひ行きたいと思うようになった。
比較的最近初登されたルートで、主なルート概要については下記記録を参照した。特に東京北稜山岳会の記録が思いがこもってて読んでて楽しい。
https://yama-to-damashii.outdoor.cc/201410shiraishizawa/01.html
http://hokuryo.org/wp2/archives/5369
https://tomanokaze.sakura.ne.jp/top/?p=4932
トマの記録によると、グレード3級。
核心は岩穴沢左俣の3段大滝と尾根から白石沢に降りる下降点の見極めか。
あと、湖のバックウォーターがどこまで来ているかにより白石沢で泊まれるかどうかが変わるよう。泊まれない場合は片貝沢でも泊まれる場所があるようだが、尾根を挟んで反対側になってしまう。
スラブ自体は真ん中か左を登る分には傾斜が緩くて難しくない印象。
まずは、10月中旬にラッキーさんはるさんで企画するも天候不良で行けず、今回こそはと思っていた。
だがしかし、2日目の予報が良くない。
全国的には悪くないのに、奥只見のあたりのみ悪い。
行程通りなら白石沢スラブを登るのは2日目の朝なので、どうしようもない予報になってしまった。
しかも、前半2日間ならいい予報だが、今回は自分の都合で後半2日間でしか行けないので、日程もズラせない。
今回もダメか。。。
なんとか1日目に白石沢スラブを登れないか。。。
考えた末に思いついたのがボートアプローチ。1日目の朝にボートで白石沢出合にアプローチすれば1日目の行程を省略できる。そうすれば、1日目に晴れた白石沢スラブを登れる。貝ノクラスラブアプローチにもボートを使うらしいし、わらじの仲間ブログにもボートアプローチしたような記載があったので、できそうだっていう見込みもあり。
ボートを頼めそうなところを探して、電話してみると、この三連休までは営業していて、かつ空いてるとのこと。
ということで、沢登り生活始まって以来のボートアプローチが決定した。
今回はこれが思いつくかどうかが明暗を分けた気がする。
・当日の行程
結婚式終わりで、調布駅でyoshikitoに拾ってもらい、新潟まで移動。道の駅ゆのたにで前泊。
次の日、早朝に奥只見ダムまで移動する。遊覧船乗り場でボートを頼んだおじさんと合流し、ついにボートで出発。新鮮で楽しい。湖面は紅葉が綺麗。30分かからずに白石沢出合へ。
白石沢は基本はただの歩きで深い釜もない。ひとつCSが邪魔で右を巻いた。1時間ほど歩くと、いよいよ白石沢スラブの取り付きへ。
すごい!どーんと絶景のスラブが広がっていた。紅葉も綺麗でスラブによく映える。3人ともテンション上がりっぱなしで、写真とってはしゃいでばっかりで全然進まない。スラブ自体は大した傾斜でないので、楽しくフリクションを効かせながら歩く。本当に感動した。
たっぷりスラブを楽しんだ後は、尾根に詰めて、それからはひたすら藪漕ぎ。
痩せ尾根を藪漕ぎしつつ進み、小ピークへ。そこからは岩穴沢へ向かって下降する。岩穴沢は意外と滑るが、下降はしやすい。懸垂を2回ほどしつつ、下降していき、南沢出合いへ。
そこで良さげなBPがあったので本日はここまで。
今シーズン締めの焚き火の準備に移る。
ありったけの薪を集めて、焚き火タイムへ。
yoshikitoからもはるさんからもたくさんの食材が出てきて、美味しいごはんをたくさん食べつつ、美味しい地元新潟のお酒を飲みつつ、楽しい夜が更けていく。
最高の夜となった。
今年はGWの前鬼から始まってたくさん沢に行けて楽しかったなぁ。
締めもこんなにいい山行ができて良かった。
この日は飲みすぎてそのままシュラフにも入らず寝落ち。
夜中に寒すぎてテントに戻った。
次の日は朝から雨模様。ゆっくり紅葉を楽しみつつ、帰る。最後に間違えてダム施設に入ってしまい、出口がわからなくなってしまったところを、たまたまいた係員さんに開けてもらって、駐車場に戻る。最後が核心でした。笑
今年の充実した沢シーズンが終わった。
これだけ行けたのも、自分と同じくらいのモチベーションを持って沢に行ってくれたyoshikitoやはるさん、Kaguさんがいてくれたからこそですね。
これからももっともっと沢に行きましょう!
そして、今年一緒に沢に行ってくれた人、みんなありがとうございました!!
来年もこんな自分で良ければ一緒に行きましょう!
おー、すごい!こんな言葉しかでてこない。
どこかの白石沢スラブに関する記録でそういった文章を読んだ。実際に行ってみて、やっぱりその通りだった。これだけハイペースで山に登り、数えてみると沢登りだけで今シーズンは27本、素晴らしい景色を見る機会にも恵まれていたにも関わらず、出てくる言葉はおー、と、すごい、と、これは良い、だった。本当に良い景色だった。
白いスラブをあちこち歩きまわり、稜線では紅葉を全身で楽しんだ。トラバースは結構切れていて、ホールドもろいので緊張したが遠くまで見渡せて景観良い。ナメで滑りながら南沢へ下降して、途中、kaguさんの知人に遭遇した笑。幕営地の夜は満点の星空の下、火に薪をくべ、今年と来年の沢を話をして、とても楽しかった。
翌日は林道下山のみだったが、紅葉ドンピシャで、yutaさんに写真を教えてもらいながら、ゆっくり下山。以前、awakyさんの写真山行で教えてもらったことにプラスして、趣味の幅がさらに広がっていく感じも良い。
沢登りはいろいろな遊びを組み合わせて充実させることができる。スタイルもいろいろ設定できる。今回のようなエンジョイ系もあれば、精神力を削って楽しむ登攀系。タンパク質、野菜分は現地で釣って、採ってする食糧計画:米、味噌、塩のサバイバルスタイルもやりたい。幕営地の最適化も試してみたいことが種々ある。泳いだり、人間ハシゴしたり、ハンマー投げたりするアドベンチャータイプの沢にも行きたい。中予備日設定して、釣りだけ、本読むだけっていうのも良いなと思う。人の気配少ない沢にはもちろん行きたいし、超有名沢はやっぱり素敵だろうから行ってみたい。
沢登りと山スキーをやりたくて、山岳会に入会して2年目。今年はメンバーに恵まれて、すばらしい沢ライフを送ることができた。最初は引っ張ってもらい、中盤には自立して、後半ではサポートもできるようになってきた。思い出深いのは、初リードの円山木沢、とにかく全てが美しい前鬼川、予想以上に厳しかった笠谷、意外とあっさりしていたが景観抜群の笹穴沢、そして今回の白石沢スラブ。多いな。でも、ヌク沢の大滝も、雪の本間沢も、へつり続けた水根沢も他も面白かった。やはり、沢登りは楽しい。2級上までであれば問題なく遡行できることが分かってきて、いよいよ中級に入ることができる。
来年も行きたい沢は多いが、3級上までを安定して遡行できる実力をつけること、会の中で沢できる人を増やすことを目標にしたいと思う。自分のレベルを上げることに加えて、沢屋を増やしていろんなパターンで沢に入ることができれば幸せだと思う。
今回もありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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みなさん、初めまして。
奥只見にこんな素晴らしいスラブがあったなんて、知りませんでした。
来期にやれたら、レコを参考に訪問してみたいと思います。
今期は自分も沢納めしましたが、また来年、お互いにたくさん沢を楽しめるといいですね(^_^)
bicycleさん、初めまして!
とは言いつつも、bicycleさんのレコはいつも楽しみに拝見しておりますので、初めましての気持ちがしておりません!笑(今年だと利根川本谷の記録が印象に残っています、とても素晴らしい記録でした、、、)
そして、白石沢スラブはまさに絶景でした。
ぜひ紅葉と合わせて訪問されることをオススメします。奥只見は素晴らしい場所です。
来年以降もお互いにいい山行をしていきたいですね。
その際は思いのこもったレコを上げてくださるのを楽しみにしております(^^)
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