テント浸水！ 雨の甲斐駒黒戸尾根と快晴仙丈ケ岳縦走
masanyi
- GPS
- 47:00
- 距離
- 21.6km
- 登り
- 3,545m
- 下り
- 2,309m
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10：20竹宇駒ヶ岳神社-11：55横手白須分岐-13：56刃渡り-14：20取利天狗14：35-15：29五合目小屋跡-16：45七丈小屋
22日
5：45七丈小屋-6：18八合目御来迎場-7：25駒ヶ岳7：45-8：10分岐-8：20摩利支天8：25-8：35分岐-9：25駒津峰-10：30仙水峠10：40-11：25北沢峠テント場
23日
3：30北沢峠テント場-3：58二合目-4：44大滝の頭-5：40小仙丈ケ岳5：55-6：40仙丈ケ岳6：55-7：05仙丈小屋7：20-7：55小仙丈ケ岳-8：25大滝の頭-9：20北沢峠テント場
| 天候 | 21日 雨 22日 曇りのち雨 23日 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2012年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス タクシー
北沢峠〜広河原：バス250円 http://www.minamialps-net.jp/ACCESS/bustime_4.htm 広河原〜甲府：2000円（協力金込） http://www.minamialps-net.jp/ACCESS/bustime_3.htm |
| コース状況／ 危険箇所等 |
黒戸尾根 登山道は整備され人も少ない（時間が遅すぎ）ので非常に登りやすいです。 ハシゴ、鎖が連続しますが、しっかりとしたものですので手を離さない限り大丈夫。ヤセ尾根のため手を滑らせると致命的なのでスリルはあります。 甲斐駒-駒津峰 主な登山者が利用する登山道だけに整備されていますが、急な岩場など団体登山者が通るときにはやや渋滞が発生します。 駒津峰-仙水峠-北沢峠 大変整備されています。仙水峠は周囲溶岩がゴロゴロした地形、ケルンを頼りに歩きますが、霧が発生すると難儀しそうな気がします。 北沢峠テント場-二合目 北沢峠テント場から林道に出たところに登山者用橋あり、そこからつづら折りに登ります。2080M付近で左に曲がり稜線に沿って登ります。 細い道ですが二合目まで道はしっかりしています。しかし、下山時に2080M付近の分岐を見落としてしまいました。（下りは目いっぱい走っていたので・・・地面が柔らかいので走りやすいです） 二合目-小仙丈岳 テント場からの枝道から合流すると、大きな登山道に出ます。道も整備されています。2650Mくらいから森林限界を超え眺望が開けます。 小仙丈ケ岳-仙丈ケ岳 昭文社の地図には右回りも左回りもタイムコースは同じですが、明らかに左回りの方が近道だと思います。水の補給や仙丈ケ岳を満喫したい方は仙丈小屋へ。 |
| 予約できる山小屋 |
|
写真
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後方には八ヶ岳が雲に浮かぶ
テントの窓から雨粒を眺める。
超薄味、ドレッシングが少なすぎた。
仙丈ケ岳への稜線。
歩きやすい道が続く。
外はずいぶんと明るくなった。
写真では表現しきれない彩光。その自然の成せる業に呆然となった。
このような山だったのか・・・
感想
●予定変更
白馬〜五竜縦走を考えていた計画も残雪の懸念と降雨の予報から、雨が降らない南アルプスへ変更、中でも黒戸尾根から甲斐駒を経て仙丈ケ岳に抜ける念願のルートに決めた。
始発の普通電車で長坂駅に向かいタクシーで登山口へ。それでも登山開始は9時半ごろとなる。一泊目の七丈小屋到着は4時半頃となるため、なるべく早いペースで登りたい。
●一日目：登山口〜七丈小屋
時間の勘違いから始発に乗り遅れ、結局10時20分に駒ヶ岳神社を出発することになる。荷物も軽量化を図ったつもりが17�圓箸い弔發搬膾垢覆ぁ６�は薄暗い曇りであるがタクシーの運転手さんによると、これから晴れ間が見える予報とのこと、しかし、じきに雨が降り始める。登山道は非常に整備されていて遊歩道のようである。快調にすすみコースタイムよりも遥かに早い時間で横手駒ヶ岳神社からの合流地点に到着。このころから雨の量も多くなりカッパを上下着る。
樹林帯を登り続け気が付くと刃渡り。切り立っているが、鎖がしっかりしているので落ちる恐怖を感じることなく通過。しかし、その後ハシゴが連続し本来の黒戸尾根の姿が牙をむく。ヤセ尾根のため、手や足を滑らせると両端の切り立った崖下に落ちてしまいそうでスリルがある。刀利天狗までの約30分は非常に長く感じた。
その後も雨が降り続ける中登り続け、五合目小屋跡を越えたところで現れる木製のハシゴを渡ると、激しく（気分的にそう感じただけ？）ハシゴと鎖が続き、程なく七丈小屋に到着した。約6時間の雨の行程は、先月の鳳凰で滑って転んだ（落ちた）失敗があっただけにかなり慎重に登った。
テント場は小屋から5分程登ったところにあり、見晴らしよく雨の中でも水はけもよく（白砂）、小雨の内にテントを張り一日を終えた。
●二日目：七丈小屋〜北沢峠
明け方も雨が降り計画を2時間ずらし6時頃出発した。テントを畳むころには雨も止んでいたが、濡れたテントがずしりと重い。
前日と異なり、八ヶ岳や遠く奥秩父の山々も見ることができる。ひたすら上へ上へと登り、駒ヶ岳頂上に。雲が徐々に立ち込み眺望は良くない。
北沢へ下山しながら摩利支天に立ち寄る。白い砂礫で覆われた大地を歩き、駒津峰そして仙水峠へと下る。当初アサヨ峰を経由して北沢へ降りる予定であったが、天気や時間を考慮し、そのまま北沢へ下山することとした。
テン場に着くと雨が降り始めずぶ濡れになりながらテントを張る。その後も雨は激しく降り、テントの周りに水溜りが！テントのフロアやシーム部から水が浸み出してきた。タオルで浸みては拭き取りを繰り返し雨が弱まるまで続けた。
3時間程して雨は止み水漏れとの格闘は終わったが、雨のテントの不完全さを思い知らされ、夜でなかったことに感謝した。
●三日目：北沢峠〜仙丈ケ岳
9時45分のバスに間に合わせるためテントを含めた不要な荷物をテン場に残して真っ暗な朝3時半に出発し、仙丈ケ岳へ向かう。ヘッドライトの光を頼りに登山道を登る。夜が白み始め、eastern youthの夜明けの朝を口ずさみながら登り続ける。1時間後光が射し込み辺りが赤く輝く。僅か5分程度の幻想的な光景が夜の終わりを告げ、辺りは普段の森に変わった。
森林限界を超えると視界が開け、昨日登った甲斐駒や、先月登った鳳凰山などが目の前に現れる。仙丈ケ岳からは北アルプス、中央アルプス、南アルプス、そして富士山が一望でき、昨日までの悪天候をすべて払拭する素晴らしさだった。
景色に気を取られバスの時間を忘れるところだったが、急いで下山を開始する。
小走りで下山するもバスの出発時刻が迫り、5合目以降はほとんど走って下った。
テン場に戻り、僅か10分でテントの撤収とザックのパッキングを済ませ、無事バスに乗ることができた。
●最後に
苦行として知られる黒戸尾根、確かに距離は長いが変化があり楽しいコースだった。体力的にも三日間歩いてもまだ十分余力があり、次回はもっと距離を歩いても大丈夫そうな気がする。
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