月光から陽光に映る雪氷の安達太良連峰「安達太良山・鉄山・箕輪山」［奥岳登山口から］

2019年12月14日(土) [日帰り]

• GPS: 07:10
• 距離: 15.4km
• 登り: 1,147m
• 下り: 1,139m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:41
• 休憩: 1:08
• 合計: 6:49

4:17 奥岳登山口
4:59 5:00 五葉松平
5:07 5:15 薬師岳
5:41 5:41 仙女平分岐
6:15 6:55 安達太良山
7:11 7:12 沼尻分岐
7:29 7:32 鉄山
7:44 7:45 鉄山避難小屋
8:02 8:02 笹平
8:28 8:41 箕輪山
9:00 9:00 笹平
9:21 9:22 鉄山避難小屋
9:35 9:35 鉄山
9:51 9:51 矢筈森
9:52 9:52 峰ノ辻分岐
10:01 10:01 峰の辻
10:29 10:29 勢至平分岐
10:40 10:40 八の字
11:06 奥岳登山口

天候

晴れ♪

アクセス

利用交通機関：

自家用車

●あだたら高原スキー場の駐車場を利用
・駐車スペースは100台以上有り
・トイレ、登山ポスト有り
・雪が少なく、現時点でスキー場は未営業
・スキー場までの車道は凍結や圧雪があるので、スタッドレスは必須

コース状況／危険箇所等

★登山道整備度：4？（良5・4・3・2・1悪）階段や木道、鎖等の整備度
★体力難易度　：4（難5・4・3・2・1易）歩行距離、累積標高差、急登等
★技術難易度　：2（難5・4・3・2・1易）アイゼン、ピッケル、藪等の頻度
★登山道の眺望：4（良5・4・3・2・1悪）
★山頂の眺望　：5（良5・4・3・2・1悪）


【すれ違った登山者の数：5人】


◆ルートの状況（安達太良山周回ルート）
・標高1000m以下及び稜線の風衝地は雪が無い区間もあるが、それ以外は、全線雪道になっている。
・安達太良山の周回ルートは、技術難度が低いので冬でも登山者が多く、降雪後の朝一番でない限り先行者のトレースもあって歩きやすい。ただし、山頂周辺は、樹木が少なく、視界不良時はホワイトアウトするので十分に注意したい。
・スキー場内は、登山道の案内標識が少ないので、薬師岳経由のルートは取付きが少し分かり難いかも。

◆ルートの状況（矢筈森〜鉄山〜箕輪山）
・稜線の風衝地は雪が無い区間もあるが、それ以外は、全線雪道になっている。
・冬期間も夏道に沿って進むことができる。稜線は大きな樹木が無いので見晴らしが良いが、その分、冬期風が強いので天候や雪面の条件が良い場合に歩いてみよう。
・特段の急登区間や技術難度が特段高い箇所は無いが、鉄山西側のトラバースは雪面の状況によっては注意が必要。
・本日は鉄山から箕輪山までの区間はノートレースだった。雪の少ない箇所もあるが、安達太良山周辺に比べ積雪量が多く、吹き溜まり区間は股下ラッセルするほどに夏道が埋まっていた。

◆本日の雪山装備
・ワカン、厳冬用グローブ、防寒テムレス、チェーンスパイク等を持参し、防寒テムレス及びチェーンスパイクのみ使用。チェーンスパイクは標高1000m以上は全区間で使用した。
・鉄山と箕輪山の間は、ワカンを使用しても良かったが、中途半端に雪が無い箇所もあり、全線ツボ足で歩行した。

写真

12/14 4:18

安達太良山頂で日の出を見ようと朝4時過ぎに出発！

12/14 4:32

スキー場のリフト線下を歩く。

12/14 4:39

今日はほぼ満月。
月光に照らされたゲレンデ内を歩く。

12/14 5:00

標高1190m付近から林内に入る。
昨日以前のトレースがあり順調に登れそうだ。

12/14 5:17

薬師岳の展望スポットに到着。

12/14 5:16

まずは気持ち小さく鐘を鳴らす。

12/14 5:14

展望台から福島市街の夜景を眺める。

12/14 5:42

月光が明るくヘッドライトが無くても歩けそうだ。

12/14 5:58

徐々に東の空が白み始めた。
眼下には郡山市と本宮市の夜景が美しい。

12/14 6:01

日の出時刻は6:40、予定より早く着きそうなのでゆったりペースで登る。

12/14 6:13

お〜、安達太良山頂の乳首が見えてきた。

12/14 6:16

安達太良山の山頂直下の広場。
では、乳首を登って最高標高地点へ。

12/14 6:18

日の出時刻の約20分前に安達太良山頂に到着。

12/14 6:20

山頂の気温は、マイナス7度。
風が強いので、岩陰に隠れて日の出を待つ。

12/14 6:36

前日が満月だったので、ほぼ円形の月だね〜

12/14 6:45

ごらいこ〜♪

12/14 6:45

雲海からオレンジ色に輝く美しい朝日が昇った。

12/14 6:57

雲海も幻想的に染まり美しいね〜

12/14 6:53

朝日と一緒に記念撮影。

12/14 6:55

安達太良山頂から南側の和尚山を眺める。

12/14 6:55

改めて山頂の祠に参拝。

12/14 6:56

安達太良山頂から北側の鉄山方面を眺める。

12/14 6:59

では、安達太良連峰を北側に縦走していこう！

12/14 7:06

高さ2mほどのでっかいケルン脇を通過。

12/14 7:08

薄いモルゲンロートに染まる飯豊連峰。

12/14 7:10

稜線の風衝地は雪が少なく、ほぼ夏道を歩く。

12/14 7:12

西側の沼ノ平も雪化粧になり始めたね〜

12/14 7:13

お〜、新潟県境の浅草岳も見える。

12/14 7:14

風が強くてかなり寒いが、朝日に照らされた稜線歩きは楽しいね〜

12/14 7:21

安達太良山から30分ほど歩くと、鉄山が近づいてきた。

12/14 7:26

鉄山の南側岩峰。
左手から周りこむように登っていく。

12/14 7:31

鉄山の南側岩峰に登り、安達太良山から歩いてきた稜線を振り返る。

12/14 7:33

鉄山の山頂は平坦でなだらか。

12/14 7:33

鉄山の山頂から磐梯山を眺める。

12/14 7:36

鉄山の山頂の東側は一面の霧氷。
その背後には福島市街が広がる。

12/14 7:39

西吾妻山を背後に眺めながら鉄山避難小屋へ下る。

12/14 7:42

鉄山避難小屋に到着。
正面の扉は凍り付いて開かなかった。
（冬期は横から入るらしい）

12/14 7:45

更に箕輪山（右奥）まで縦走していこう。

12/14 7:52

鉄山と箕輪山の間は、低木の霧氷が広がる。

12/14 7:55

しかし、この区間はノートレース。

12/14 7:50

雪が無い箇所もあるのでワカンを使用せず、股下ラッセルしながら200mほどツボ足で進んでいく。

12/14 8:00

鉄山から標高差110m下り鞍部の笹平に到着。

12/14 8:11

笹平から箕輪山まで標高差130mを登り返していく。

12/14 8:24

夏道に沿って登っていくと、

12/14 8:28

箕輪山の山頂に到着。

12/14 8:29

箕輪山の山頂は360度の眺望が見渡せる。

12/14 8:38

磐梯山を眺めたり、

12/14 8:37

飯豊連峰に思いを馳せたり、

12/14 8:37

西吾妻山を見渡したり、

12/14 8:34

北側の蔵王連峰を遠くに望んで山頂を満喫する。

12/14 8:34

箕輪山の最高標高点は、東側に少し離れた箇所にあるので立ち寄ってみた。

12/14 8:34

箕輪山の最高標高点から福島市街を眼下に眺める。

12/14 8:39

更に反対側を振り返り、福島県と新潟県境の山々を遠望する。

12/14 8:39

では、戻ろう。
再び鉄山方面へ。

12/14 8:43

霧氷を楽しみながら笹平のコルまで下る。

12/14 9:26

霧氷と福島市街。

12/14 9:21

福島市街（福島駅周辺）のアップ。

12/14 9:33

再び鉄山に戻る。

12/14 9:34

復路は、鉄山のピークは通らず、西側をトラバースする。

12/14 9:36

沼ノ平と磐梯山。

12/14 9:47

矢筈森の岩峰。

12/14 9:51

矢筈森のピークまで戻り、最初に登った安達太良山を眺める。
この時間帯になると、他の登山者の姿が見えた。

12/14 9:55

下山は、峰ノ辻経由で登山口に戻る。

12/14 9:57

こちらのルートもトレースが付いており歩きやすい。

12/14 10:00

安達太良山の乳首を見上げる。

12/14 10:01

峰ノ辻に到着。
ここからくろがね小屋に下ることもできるが、

12/14 10:03

トレースがあるので、東側ルートに進む。

12/14 10:05

矢筈森を眺める。
安達太良ブルーの空もいいね〜

12/14 10:07

緩やかな下りで歩きやすい。

12/14 10:19

樹林帯に入りダラダラ長い道を下っていく。

12/14 10:29

くろがね小屋のルートと合流。

12/14 10:33

ルート合流後、しばらく林道を歩く。

12/14 10:44

最後は林道をショートカットしながら旧道を下る。

12/14 11:05

スキー場に戻ってきた。

12/14 11:07

駐車場に到着。
お疲れさまでした。

撮影機器：

PowerShot G3 X CANON

PowerShot G7 X Mark II CANON

感想

Joker

本日の山行は、天候の良さそうな午前中限定で、手軽に雪山ハイクができる安達太良山に行ってみました。
安達太良山は過去にオールシーズン登ったことがあるので、今回は趣向を変え、月明かりを頼りに出発し、山頂で朝日を眺め、モルゲンロートに染まる山々を見渡しながら箕輪山まで縦走することにしました。

生憎、周辺の名峰は奇麗なオレンジ色に染まりませんでしたが、美しいご来光を拝み、朝日に照らされた霧氷の稜線を貸切で歩くことができました。
人気の山域ですが、私好みの静かな山に浸れて満足の山歩きとなりました。

コメント

もたもた

感動!!
とても美しい朝日に感動しました。ありがとうございます!!
来年1月にツアーで登る予定です。ご来光の予定はないですが、とても楽しみです。

Joker

Re: 感動!!
motamota3さん、はじめまして！
コメントありがとうございます

安達太良山は、初夏の高山植物も見応えありますし、雪山ハイクも手軽に楽しめる素敵な山です。
天候に左右されますが、白銀の山々を見渡せる頂を是非お楽しみください。

もたもた

Re[2]: 感動!!
ご返信頂きありがとうございます。
なんせ鹿児島なものなので、6本爪アイゼンは何回も使用したことがありますが、12爪アイゼン、そしてピッケル!も初めて購入しての初トライです。さてさてどうなるかです(^^ゞ