大峯山 柏木から大普賢、行者還、弥山
- GPS
- 47:30
- 距離
- 33.2km
- 登り
- 2,712m
- 下り
- 2,458m
コースタイム
八尾++天王寺/阿倍野橋++大和上市9:54==10:29(昼食)湯盛温泉杉の湯10:50==11:10柏木11:20--上谷分岐12:43--天笠平13:10--伯母谷キャンプ適地(水)15:15--伯母谷覗き15:23--阿弥陀ヶ森女人結界15:55--16:27小笹ノ宿(水)(幕営1)
8/12(日)
小笹ノ宿6:00--阿弥陀ヶ森女人結界6:25--脇宿6:33--小普賢岳A 7:03--(道に迷う)--経函石分岐7:45--小普賢岳B--笙ノ窟分岐8:05--8:13大普賢岳(昼食1)8:45--水太覗--稚児泊9:33--七ツ池(鬼ノ釜)9:48--七曜岳10:05--無双洞分岐10:13--みなきケルン10:52--行者還岳分岐(北ノ肩)11:02--行者還水場(水)--11:20行者還小屋(昼食2)12:05--一ノ垰13:05--奥駈け道出合13:37--弁天ノ森14:00--聖宝ノ宿14:30--15:45弥山小屋(幕営2)
8/13(月)
弥山小屋6:30--天河大弁財天社奥ノ宮--狼平避難小屋--ナベの耳--栃尾辻--10:50天川川合11:10==洞川温泉14:55==大和上市++古市
天候 | 8/11(土) 曇り 夕方から雷のち雨 8/12(日) 晴れのち曇り 夕方雨 8/13(月) 霧ときどき雨、風あり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
8/13(月)弥山よりエスケープルート、奈良交通バス停 天川川合より洞川温泉下車。入湯食事後、洞川温泉より特急バス(臨時便)に乗車。上市駅下車。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・伯母谷覗き近くのキャンプ適地は神秘的な森。 平坦で小川が流れているので水の心配はありません。 ただ一人で幕営は心細いので、小篠ノ宿まで歩きました。 ・小篠ノ宿には避難小屋あり。 避難小屋の前に小川が流れているので水の心配はありません。 流量も多い。 他に行者堂、不動明王像(脇侍に二童子像)、役行者像、柴燈護摩壇あり。 幕営も可能。 ・脇宿は平坦になっていて幕営可能。 水場なし。 ・稚児泊まりは幕営可能。 水場なし。 ・大普賢岳は展望がよい。 稲村、山上が見えます。 ・サツマコロビは急坂の鎖場。 注意して下りれば問題ありません。 ・行者還の水場(行者ノ雫水)は流量少ないです。 行者還避難小屋は2階建てのログハウス。 2階に積雪期用の入口があります。 ・一ノ垰避難小屋は荒廃してます。 屋根と壁のみ健在。窓なし、床なし。水場なし。 ・弁天ノ森から聖宝ノ宿まではなだらかな道。 聖宝ノ宿は幕営可能。水場なし。 ・弥山への急登(聖宝八丁)は九十九折れの道。 ところどころ木の階段となっているため雨天時は滑落注意。 ・弥山小屋は有人小屋。 1泊素泊まり5500円、テント1張り500円。 1泊1食から3食あり。 コーラ、ポカリスエット200円、ビール、カップめんあり。 水1リットル100円。 男女別トイレあり100円。 ・狼平避難小屋はログハウス。 小屋横に弥山川が流れる。水は豊富。 キャンプ適地。 バイケイソウの群落あり。 ・栃尾辻避難小屋は荒廃。 屋根あり、壁あり。窓なし、扉なし、床なし、水場なし。 |
写真
感想
8月11日、山ガールとの山歩きを期待して大和上市駅に来ました。
そう、柏木から阿弥陀ヶ森を通り、大普賢、弥山、釈迦、熊野へと続く
大峯奥駈けコースは、山上ヶ岳の女人結界を通れない山ガールの
メインコースです。
しかし、その期待とは裏腹に杉の湯行きのバスには私とおじさんの2人だけ。
おじさんは前鬼から北へ進み和佐又に下るとのこと。
杉の湯の乗り継ぎで山ガールが乗車してくるだろうという期待も叶わず、
柏木で下車。
日程的には弥山小屋でおじさんと再開となります。
今回も完全単独行で始まった大峯入峯。
柏木からしばらくはなだらかな植林地帯。
途中、上谷分岐への急登がキツイ。
天竺平からはうっそうとした巻き道。いまにもオバケが出そうな感じです。
道ははっきりしていましたが、伯母谷への最後の登りで大きな沢とぶつかり、
道はそこで途切れていました。
必至のパッチでルートファインディングする私。
沢で道が途切れている場合、沢の向こう側に道が続いているのがパターン。
しかし向こう側に道はありません。
試しに沢を登ってみました。
すると沢の上にテープを見つけました。
テープを頼りに登っていくと平坦なところにでました。
沢の上流部になるのでしょうか。
小さな小川がながれています。
テントも張れそうです。
ここが山と高原地図にのってた伯母谷覗きのキャンプ適地です。
本来ならば、山ガールとここでキャンプの予定でしたが、ここで
1人キャンプは寂しいので小篠に向かうことにします。
遠くのほうで雷がゴロゴロ鳴っています。
伯母谷覗きはガスのため視界ゼロでした。
伯母谷覗きを過ぎてからは神秘的な森にガスがかかっていました。
直感的にここが阿弥陀ヶ森と思いました。
すると突然ガスが晴れて、視界がクリアになりました。
黄泉の国から還ってきた感じがしました。
修験にいう擬死再生と言ったところでしょうか。
雷鳴が近づいてきたところで小篠ノ宿に着きました。
小屋横の沢の水も豊富です。
小屋の傍で焚き火をしていると、突然大雨が降ってきました。
その日は幕営はぜず、小屋で1人寝ました。
翌日は多少雲があるものの晴天。
ストック片手に阿弥陀ヶ森へ向かいます。
しかし途中でストックが邪魔になり、ショルダーハーネスの
ストックホルダーに掛けました。その日はストックを使うことは
ありませんでした。
小普賢岳への登りの途中で道を見失ってしまいました。
まさかの遭難です。
奥駈け道は稜線上にあるので、稜線を見失わないよう上に上に登ります。
すると見つけました。
小普賢岳1680mの山名板を見つけました。
しかしそこから進む道がありません。
左手は崖、右は笹原、前はシャクナゲの木々。
前に進もうとしますがシャクナゲにジャマされて進めません。
とりあえず引き返します。
引き返した道は藪に続いているではありませんか。
地面を見ると、新しいシシ神様の足跡が、、、
と、その時、シシ神様(鹿)がものすごい勢いで山を駆け下りていきました。
奥駈け道は稜線上にある。
これを忘れずに稜線を見失わないようにシャクナゲの森をトラバース
するために笹原を下ります。
下っていくと、、、!
道がありました。しかもはっきりした登山道です。
登山道を行くともうひとつの小普賢岳の山名板がありました。
大普賢で昼食を摂り、ガスで下方視界ゼロの水太覗きを後に、
サツマコロビの急坂を下り、稚児泊まりで一息入れます。
大学の山岳部らしきパーティに出会いました。
七ツ池は別名鬼ノ釜といわれるように、
地獄の釜の蓋がポッカリと口を開けている気味の悪い場所でした。
時間が予定より遅れているため、行者還岳山頂は諦めます。
行者ノ雫水で水を補給。
行者還小屋で2回目の昼食。
ここから一ノ垰まで予想外の距離。
しかしメジャーコースなので人は多いです。
弁天ノ森も直感的にわかる神秘的な森。
聖宝八丁で余力を使い果たし、弥山小屋へ到着。
幕営して雨に降られました。
弥山小屋付近は水ハケが悪くあちこちに水たまりができています。
夜食を食べていると、トレランの男女2人組が弥山小屋にやってきました。
しばらくして、そのトレラン組がヘッドランプを付けて小屋から
出てきました。今から天川川合へ下るとの事。
今から降りてもバスはないし、夜の大峯は危険なので下山を止めました。
見ると女性の方はブルブル震えている様子。
「このまま降りたら低体温症になるかも。
泊まるとしても狼平避難小屋しかない。
最も安全なのが弥山小屋に泊まること。」
と説得して彼らは弥山小屋に泊まることになりました。
しかし小屋の主は
「あんなん(トレラン)しょっちゅうや。だからワシは自己責任で下山せぇ
言うてんねん。」
最近ネットで弥山小屋の悪口書いてるんは無茶しよるトレラン連中なんだなと
つくづく思いました。
山ヤの常識から言わせてもらうと、あんな軽装で山に来るのが
信じられません。特に大峯は他の山と違って深山幽谷。毎日ガス日和。
日帰りでも泊まり道具を持って挑みたいところです。
ちなみに行きのバスでいっしょだったおじさんは夜19時頃に弥山小屋に
到着しました。
翌日、弥山から八経はまったく見えなかったので川合への下山を決意。
レインウェアを纏いひたすら下ります。
高崎横手で昨日のトレラン2人組に追い抜かれました。
まるで忍者のように、あっという間に視界から消えていきました。
ナメリ坂付近で登ってくる別のトレラン2人組がきました。
雨の中、ランシャツにハーフパンツに水しか入ってないような
ペチャンコザック。
フトンド横手では下るおじいさんが1人。
昔はよく登ってたらしい。
今回は何と私と同じルートを歩いてきたとのこと。
柏木登山口すぐ上の神社でツェルトを張って泊まったらしいです。
見た感じ70歳くらいなのにツェルト使いとは!
このお方はウェア・ギアの性能に頼ることなく登れるレベルでしょう。
靴はズブ濡れ、足の疲労、肩に食い込むザック
やっとのことで川合に着きました。
川合からバスで洞川温泉へ行きました。
今回は食糧が多すぎました。
食糧を減らすことで、重量・ガスを減らすことができるはず。
特に行動食が多かったようにも思えます。
また笹原が多く、パンツの裾が濡れて靴下も濡れるので、
オーバーソックスはウールから速乾性素材に変更し、
スパッツ着用も考えます。
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