日台国際隊、烈風の中赤岳登頂(day1〜3)(行こう！歯科健診登山部)

2019年12月30日(月) 〜 2020年01月01日(水)

• GPS: 28:01
• 距離: 16.1km
• 登り: 1,715m
• 下り: 973m

コースタイム

1日目

• 山行: 3:09
• 休憩: 0:30
• 合計: 3:39

距離 8.3km 登り 775m 下り 56m

10:55 美濃戸口
11:45 11:47 やまのこ村
11:48 11:57 赤岳山荘
12:02 12:21 美濃戸山荘
13:23 堰堤広場
14:34 赤岳鉱泉

2日目

• 山行: 3:53
• 休憩: 3:18
• 合計: 7:11

距離 7.8km 登り 928m 下り 933m

7:44 赤岳鉱泉
8:06 8:08 中山尾根展望台
8:16 8:30 行者小屋
8:38 8:39 阿弥陀岳分岐
9:53 10:03 文三郎尾根分岐
10:13 10:23 キレット分岐
10:25 10:34 竜頭峰分岐
10:37 10:55 赤岳
11:00 11:06 赤岳頂上山荘
11:25 12:53 赤岳天望荘
12:56 13:02 地蔵の頭
13:55 14:20 行者小屋
14:29 中山尾根展望台
14:46 14:55 赤岳鉱泉
14:55 ゴール地点

写真

12/29 22:57

診療後に義父から車を借り、まず美濃戸口へ。

12/30 5:15

伝説のすた丼で朝食。

12/30 5:39

検問があちこちで。
凶悪犯でも逃げたのかな？

12/30 6:53

コンビニ休憩。

12/30 7:37

美濃戸口到着。
うっすらと雪が。

12/30 7:38

薪ストーブ。

12/30 8:21

台湾隊は10時頃到着との連絡。
先に背中の痛み予防のゴムベルト等、身支度を済ませます。

12/30 8:39

八ヶ岳山荘、コーヒーコーナー。

12/30 8:41

山行用、飲み込める歯磨き粉。
フッ素は入っていない模様…虫歯予防としては意味なし…

12/30 8:52

岳人バックナンバー、加藤文太郎特集。

12/30 8:52

加藤文太郎略歴。

12/30 8:59

岳人2014年11月号でした。
山と渓谷、PEAKSのようにバックナンバーも含めてKindle化してくれないかな…
出版先が何度か変わっているので難しいのかしら…

12/30 9:01

加藤文太郎、山行の記録。

12/30 9:01

歩いた山々。

12/30 9:07

冬は地下足袋じゃなかった模様。

12/30 9:07

有名な甘納豆と干し小魚。

12/30 9:07

装備のメモ。

12/30 9:07

セルロイドを貼った目出し帽。

12/30 9:08

元ページ。

12/30 9:18

薪ストーブの上にはホットミルク。

12/30 9:29

>速攻登山は結局のところ限界がある
>文太郎の速攻は「単独=確保がいらない場所」でしか通用しなかった

12/30 9:31

>文富ケルンは見つけられなかった
ヤマレコではこの記事発表後の目撃記録がいくつかあります。

12/30 9:36

>北鎌沢右股、左股出会い付近にレリーフが埋め込まれた。
通ったけど見つけられませんでした。また行こうかな…北鎌尾根。

12/30 10:57

10時に台湾隊と合流。
ガイドのアローン、今回の発起人であるシュウ、ファビオ、ウィンドウ(3人共歯科医師)、チェン(医師)、私の総勢6名で美濃戸口を出発。

12/30 10:57

凍結路を歩くウィンドウ。

12/30 11:05

台湾ザックカバーをつけたシュウ(右)。
事あるごとにフロントバッグから一眼レフを取り出して写真撮影。
左はウィンドウ。

12/30 11:06

10月に台風19号で流された橋は復旧されていました。

12/30 11:32

これは目立つ。台湾ザックカバー。

12/30 11:43

やまのこ村通過。

12/30 11:44

6月の熊目撃情報。
Twitterで、硫黄岳山頂を爆走した挙句、爆裂火口へ転落した熊と話題になっていたアレか…
無事だったのかな…

12/30 11:51

赤岳山荘。

12/30 11:56

「みのど」…え、そうなの？
みのと、だと思ってたのだけど…

12/30 12:11

美濃戸山荘で台湾隊はアイゼン装備。
私は赤岳鉱泉までチェーンスパイクでしたが、台湾隊の面々はチェーンスパイクを知らなかった模様。台湾では扱いが無いのかな？

12/30 12:11

ガイド以外の4人中3人が、アイゼン装着は2度目との事。1回目は多分雪上訓練…うむむ…

12/30 12:16

小雨が降ってきたので、お土産で頂いた台湾ザックカバーを上半分だけ装着。

12/30 13:25

北沢ルートで本日の宿泊地、赤岳鉱泉へ。
左からウィンドウ、ファビオ、チェン。
ファビオは美濃戸山荘から堰堤広場の間で靴ずれを起こし、かかとにテーピングを施していました。
その後は普通に歩いていて一安心。

12/30 13:44

5分毎に立ち止まり、写真撮影を始める台湾隊。
中国人観光客もやたら自撮り棒を持ち歩き、記念写真を撮りまくっているイメージがありますが、民族性なのかな？
※中国人と台湾人を同じ括りにしていいのかはわかりませんが…

12/30 13:54

標高を上げると、雨は雪に変わってきました。

12/30 14:34

赤岳鉱泉到着。
アイスキャンディーに大興奮する台湾隊。

12/30 14:35

アイスキャンディー注意書き。

12/30 14:36

アイスクライミングはやってみたいですが…今回の山行は台湾隊の安全登山に集中したいので、またの機会に。

12/30 14:37

厳冬の中、テン泊する猛者たち。

12/30 15:11

赤岳鉱泉では無料wifiが、1日60分限定で使える…という事でしたが、実際にはあまり繋がりませんでした…

12/30 15:22

6名2泊、個室で13万円。

12/30 15:24

一泊1万円➕個室料金1日五千円追加。快適でした。

12/30 16:10

夕食までロープワークの講習。

12/30 16:12

エイトノット、チェストコイルを練習しといて良かった。

12/30 16:24

チェストコイル完了。

12/30 16:25

明日の赤岳は、危険箇所ではシュウとアンザイレンしてコンテで行動する事に。

12/30 16:25

初心者3人(ファビオ(写真右)、チェン、ウィンドウ)はガイドのアローンとアンザイレンする事に。

12/30 16:39

アンザイレンした状態での滑落停止訓練。
「滑落したら、すぐ『フォール』と叫べ！そしたら他のメンバーはその場でピッケルを雪面に突き刺し、滑落停止姿勢を取る。」というアローンの指示に従い、皆で練習。

12/30 16:39

冬山登山の本には、単独での滑落停止訓練しか載っていませんでした。
アンザイレンした状態で、スリップした以外のメンバー全員が滑落停止姿勢を取れれば止められる…のかな？
個人的には、アンザイレンは「バランスを崩したメンバーが滑落する前に引っ張って止める」物で、ガチの滑落を止めるには確実な支点を取ってビレイするしかない、と思っていますが…

12/30 17:29

赤岳鉱泉内、廊下に置いてあった超強力ガスストーブ。

12/31 6:00

2日目の朝食。

12/31 6:10

昼間は概ね晴れの予報ですが…

12/31 6:44

私とシュウが20mロープ。
アローン、ファビオ、ウィンドウ、チェンが40mロープでコンテ予定。

12/31 6:45

うむむ…あまり天気は良くない模様…

12/31 7:16

0℃？
厳冬期にしては随分暖かいです。曇っているおかげかな？

12/31 7:16

出発準備をする方々。
これだけ人数がいれば、かなりしっかりしたトレースが付くはず。初心者パーティの台湾隊にはありがたい状況です。

12/31 7:22

文三郎道方面はガスの中…

12/31 7:42

出発します。
ガイドのアローンが先頭、私は殿(しんがり)です。

12/31 8:15

行者小屋到着。

12/31 8:55

文三郎道、階段が始まったあたりで皆の歩みが遅くなります。

12/31 8:58

アローンの指示でロープを出します。

12/31 9:01

予定通り、アローン、ファビオ、ウィンドウ、チェンの4人と、私、シュウの2人にアンザイレンを分けます。
鎖はほぼ出ていました。

12/31 9:56

文三郎分岐で休憩。

12/31 10:12

山頂直下のトラバース箇所。
鎖がほぼ出ていたので、概ね不安なく通過できました。

12/31 10:15

鎖にはエビの尻尾が。
文三郎分岐を過ぎてからは凄い風でした。

12/31 10:38

山頂直下の岩場にも、エビの尻尾がびっしり。
コンテ相手のシュウをこまめに振り返り、余ったロープはハンドコイルを作って踏んづけたり引っ掛けたりしないようにしました。

12/31 10:45

烈風の中、積雪期赤岳、5度目の登頂！
帽子やバラクラバに付いている霜で、強風の程度が分かります。

メガネにも霜がついて真っ白に。視界も真っ白…
足場が見えず危険です。
ゴーグルを出すのをめんどくさがった為です。
拭ってもすぐ凍りつくので、メガネを外してハードシェルの内ポケットに入れます。
風雪で顔が痛いですが、赤岳展望荘までなら我慢できます。

12/31 10:54

山頂の祠も真っ白に。展望なし。
丸い「赤岳」の標識が付いていた標柱は、事前情報通り見当たりませんでした。

12/31 11:39

赤岳展望荘で休憩。

12/31 11:41

休憩中。

12/31 11:50

ラーメンでエネルギー補給。

12/31 12:17

装備は雪でぐっしょり。

12/31 12:20

袋物は気圧の差でパンパンに。

12/31 12:41

出発します。
外は激しい風雪なので、室内でハーネス、ロープを装備。

12/31 12:52

風車には凄いエビの尻尾が。

12/31 13:06

地蔵尾根降り口のお地蔵様。

12/31 13:09

アンザイレンして下降。

12/31 13:12

行者小屋が見えてホッとします。

12/31 13:26

左からウィンドウ、ファビオ、アローン。

12/31 13:56

行者小屋到着。

12/31 13:56

営業中。

12/31 14:03

他の台湾パーティ(知り合いだそうです。世界は狭いね！)と会って話が弾んでいたので、私は先に赤岳鉱泉に戻りました。

12/31 14:06

気温は行者小屋で➖3℃(補正値)。

12/31 14:16

ザックのバンド類が全部凍り付いて動かなくなっていました。

12/31 14:16

カラビナまで！
寒さはそれほどでもなかったのですが、湿気を含んだ風のせいでしょう。

12/31 14:34

大同心稜への入り口にはロープが。

12/31 14:46

緑の回廊、八ヶ岳。
へえー。

12/31 14:46

小屋前のテント村。

12/31 15:06

大晦日の今日、宿泊客は200人以上。
談話室にも韓国パーティーが。

12/31 15:06

廊下もザックで一杯に。

12/31 15:10

行者小屋のゆるキャラ、カモシーの缶バッジ。

12/31 15:13

山岳少女マンガ？

12/31 15:13

優しい系男子とクール系男子の間で揺れる乙女心。
少女マンガの男キャラのテンプレですね。

12/31 15:14

香港パーティの記念タペストリー。

12/31 15:31

岳人の八ヶ岳バリエーションルート特集。
該当号をAmazonで検索すると、5000円以上の値段がついてました。

12/31 16:33

大晦日の夕食はビーフシチューでした。
(昨日のステーキは写真撮り忘れ)

12/31 18:50

ビンゴ大会のカードは2枚購入。
1枚500円、購入制限無し。

12/31 18:56

祝杯。

12/31 18:57

他パーティの方ですが…
「なぜ劔に登るのか？」
「そこに劔があるからだ」
剣山荘で売っている模様。今度買おうかしら。

12/31 19:04

夕食後、食堂を片付けて…

12/31 19:05

大晦日恒例、ビンゴ大会。
参加するのは初めてです。

12/31 19:16

大盛況。

12/31 19:22

景品。

12/31 19:30

12/31 19:39

ウィンドウ(右)
この山行後は、浅間山で奥様と合流して日本観光とのこと。

12/31 19:47

雷鳥(八ヶ岳にはいませんが…)のかぶりもので、ビンゴ大会を盛り上げてくれた支配人さん。

12/31 19:54

外国人向けに、ビンゴの数字は日本語、英語でアナウンス。
加えてホワイトボード。
この状日、台湾、韓国等の海外パーティは40人くらい居たようです。

12/31 20:02

私は当たらず…

12/31 20:11

現金1万円を賭けたじゃんけん大会。
これも「全員」「男子のみ」「女子のみ」に加えて「外国人のみ」の部門も。

12/31 21:08

外国人部門の決勝まで進んだものの、決勝で惜しくも敗退のウィンドウ。

12/31 21:23

最新冬靴レンタル実施中。
へえー。今度何か借りてみよう。

12/31 21:23

アイスアックスも。

12/31 21:34

赤岳鉱泉案内図。
我々はいわうめでした。

1/1 6:08

令和2年の元旦。
なんとおせち料理とお雑煮でした。

1/1 7:18

晴れ。
昨日晴れてくれれば…

1/1 7:30

バス時刻表。

1/1 7:31

放射冷却で朝の気温は➖12℃

1/1 7:44

朝のアイスキャンディー。

1/1 7:44

丈夫で散水中。

1/1 7:44

下からも散水している模様。

1/1 7:44

アイスキャンディー全景。

1/1 7:49

看板前で。
左からチェン、シュウ、私、アローン、ウィンドウ、ファビオ。

1/1 7:57

横岳西壁。

1/1 7:57

横岳西壁、拡大。

1/1 7:58

パノラマ画像。

1/1 8:04

ピクチャーガイのシュウ。

1/1 8:04

雪を食べます。

1/1 8:44

北沢の堰堤広場。
台湾隊に行者小屋経由(1時間20分余計にかかる)で南沢から下山を提案したら「疲れた」との事で、北沢ピストンで下山。

赤岳鉱泉関係者の車？

1/1 9:26

補正値で➖7℃。

1/1 9:28

シュウの靴は6~7000m峰対応のダブルブーツ。
オーバースペックでは？と尋ねると「友人から安くで買ったので、折角だから使おうと思って」との事。

1/1 9:40

テクテク。

1/1 11:31

次の目的地、駒ヶ根市へ4人は私の車で移動。
ファビオとチェンはバス➕JRで移動。

1/1 11:31

諏訪湖SAから八ヶ岳を望む。

1/1 11:33

諏訪湖。

1/1 11:35

霧ヶ峰高原(左)と八ヶ岳(右)。

1/1 11:35

美ヶ原高原方面。

1/1 11:35

1/1 11:37

中国語メニューに見入るシュウ。

文三郎道途中にて。

地蔵尾根下山中。

文三郎道にて。

撮影機器：

iPhone XS Max Apple

X-Pro3 FUJIFILM

感想

wakodental

台湾のシュウから「年末年始、日本の冬山に登りたい。一緒に行かないか？」とのお誘い。
シュウの日本の雪山経験は、2019年3月に赤岳鉱泉までと富士山八号目で撤退。
台湾で少々。
ウィンドウ、ファビオ、チェンの3人は、台湾で雪上訓練➕積雪期の雪山(名前)登頂程度。
若干の不安を覚えたものの、旧ソ連タジキスタンのレーニン峰、マッターホルンにも登った台湾人ガイドのアローンが同行するとの事。

最初は涸沢岳西尾根経由の奥穂高(冬季バリエーション！)を候補に出してきたので「初心者向けの山➕山小屋泊」でメールのやりとりをしながら調整。
最終的に「赤岳、木曽駒ヶ岳、西穂高(状況次第で独標まで)、山小屋泊」となりました。

私は通訳、山小屋やホテルの予約、移動時の運転手としてお手伝いするという形。リーダーはアローンです。

私は日本語と英語、中国語はサッパリ。
シュウは中国語と英語、日本語は挨拶➕ひらがなが読める程度。
他メンバーはほぼ中国語オンリーー英語は片言程度。

山行の5日目あたりから脳が疲れたのか、私もシュウも簡単な英単語がでてこなかったりしましたが…
まあ、概ねなんとかなりました。
私の拙い英語に辛抱してくれた台湾隊のメンバーにはお礼申し上げます。
次は中国語を勉強しとかないと…

12月30日から1月5日までの7日間、大きな怪我もなく、ほぼ予定の計画を遂行できました。

台湾の山にも登りに来いと誘われていますので、秋以降に玉山(新高山)に行く予定です。