稚児墓山〜花折山(丹生山系散策)
- GPS
- 05:34
- 距離
- 15.6km
- 登り
- 823m
- 下り
- 826m
コースタイム
- 山行
- 4:35
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 5:34
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
枝道が多く、道迷いの可能性が大きい。スマホのGPSアプリを活用した。登山道は荒れているところもあるが、大きな危険はない。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
GPS
携帯
時計
カメラ
双眼鏡
コンロ
コッヘル
|
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感想
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-157569.html
2011年、丹生山、帝釈山に登り、その時からその先の稚児ヶ墓山、花折山にも上ってみたいと思っていた。普段マイカー利用が多いので、下山後にマイカーへ戻ることを考えると面倒に感じて中々行けなかった。淡河から登れることに気づいて、行ってみることにした。稚児ヶ墓山、花折山を含んで、周辺を散策するコースを計画した。
神戸青少年公園を登山口にする。入口道路に門があり、閉門時間があることがわかる。キャンプ場入口にさらに門があり、キャンプ利用の方用の駐車スペースに車を停める。利用できるかた思っていたが、キャンプ場の管理室で尋ねると門の外に停めてほしいと言われた。何でも、公園に車を停めて登山に向かわれた方が遭難されることがあるそうだ。いろいろと道迷いの例も話してくださった。低山だからと舐めていてはいけない。
車を門の外側に停めて改めて出発する。公園を抜けて近畿自然歩道の標識に出合う。志久峠を目指す。谷あいの道で、一昨日の雨のせいでぬかるんでいたり水が流れていたりするところが多い。しかし、整備された道よりも少し荒れたくらいの道のほうがおもしろい。最近、コケに興味があり、道筋のいろいろなコケを観るのもおもしろい。
志久峠に着く。標識と解説板があり、歴史ある峠とわかる。解説には「中ン峠」とある。この辺りの集落ではそう呼ばれてきたのだろう。かつては生活のために人々が行き来していた峠だと思う。
志久峠を過ぎ、谷あいの道を進むと花折山への分岐に出合う。まずは稚児ヶ墓山へ向かうので、肘曲がり方面に向かう。このあたりから丹生山系縦走路の標識が多くなる。
肘曲がりは丹生山系縦走路がちょうと肘を直角にしたように折れ曲がっているところ。ここを稚児ヶ墓山に向かう。谷筋の登山路が続き、気持ちがいい。谷筋をはずれ、尾根道に入っていく。登りついたところに大きな標識がある。何かと思うと稚児ヶ墓山伝説遺跡とある。解説に「天正7年、秀吉軍が明要寺を焼き討ちした時に命を絶たれた稚児たちをこの地に葬り椿を植え冥福を祈ったとされています。長年、椿は枯れたままでしたが、平成元年に山田民俗文化保存会によって植樹されました。」と記されている。稚児ヶ墓山というどきっとする山名の由来がわかる。また、この辺りにツバキの木が多いのも当時のツバキが広がったのではないかと推測する。
稚児ヶ墓山山頂はもう少し先である。まずは山頂まで足を延ばす。山頂は稚児ヶ墓山城跡の標識がある。かつて三木別所氏はここに山城を築き、物資補給の拠点としていたという。そこを秀吉に焼き討ちにされた。
山頂について間もなく西の方から人の歩く音が聞こえてきた。間もなく一人のハイカーが登ってこられた。服装からトレイルランナーの方のようである。藍那駅から丹生山系を縦走して唐櫃台駅までは知られるそうだ。すごい体力だと感心する。
展望のいい伝説遺跡のところまで引き返し、そこで休憩。おにぎりを一個食べて
エネルギー補給をする。展望は、東に菊水山の鉄塔が見え、須磨の山々、明石海峡大橋、そして西には雄岡山、雌岡山が見られた。春の陽気で霞んではいるが、気持ちのいい展望だった。
稚児ヶ墓山を後にして肘曲がりを経て花折山分岐点まで引き返す。分岐で花折山に向かう。丹生山系縦走路の標識があり、道もはっきりしている。花折山山頂に着くが、目立った標識もなく、展望もなく、地味な山頂である。お湯を沸かし、カップ麺の昼食を摂る。コーヒーを飲みながらくつろぐ。仰向けに寝転がってみると樹間から春の日差しが零れてきて、大地の中に溶け込みそうな気持になれる。山頂からの展望はないが、南に道があり、少し下ると菊水山方面が展望できた。
花折山からは兵庫カントリーゴルフ場方面に向かう。すぐに舗装路に出る。舗装路を下ると横手にゴルフ場がある。丹生山系縦走路の標識は細目につけられているので道は間違えていないとわかる。アセビやヒイラギナンテンなどの春の花を見つけるのも楽しい。柏尾谷池に入る道があり、舗装路を離れ自然路に入る。樹間から柏尾谷池を見る。そのまま進み続けるとまた舗装路に出る。舗装路を歩きながら右手に鰻ノ手池を見る。大きな池だ。それにしても、池の名前が何ともおもしろい。
鰻ノ手池を過ぎて舗装路を進んでいると、行き過ぎに気が付く。少し引き返して進入路を探しているとハイカーの方が一人歩いて来られた。横にロープが張ってあり、進入できないのかと思っていたが、どうやら入れるハイキング道のようだ。ハイカーの方からオートバイが多いから気を付けてと忠告を受ける。
黒甲越に着くと屏風川周辺の概念図が掲示してある。このあたり、尾根と沢が複雑に入り組んで地形がわかりにくい。そして枝道が多いので現在地点とどの道を歩いているかを把握していなければ道迷いを起こしそうだ。スマホでジオグラフィカを開きながら細目にチェックすることで不安なく進むことができた。
時間も押してきていたので、今日はこの後の山頂には登らず、谷筋のハイキング道を散策していく。ハイキング道にはオフロードバイクの轍が多く、道を歩きにくくしている。ひどいところは抉れて大きな水たまりになっている。バイク進入禁止にはできないのだろうか。
NTTの鹿見鉄塔を過ぎ、鉄塔巡視路を進む。MTBが一台停められている。ここまで自転車できてハイキングに行かれているのだろうか。ちょうどここが天保池への進入路になっている。
天保池は山中にひっそりと、しかし雄大に池面を広げていてここでゆったりとした時間を過ごすのもいい場所だと思う。機会があれば、また来てみたい。天保池から谷筋の道を進み、中山大杣池に着く。湖畔広場から青少年自然公園の進入路に戻り、出発点に帰ってきた。
久々の山行で少し疲れたが、早春の低山歩きはやはり気持ちがいい。いい山行だった。この山域はコースも豊富でまた違うコースで楽しみたいと思っている。
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