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Yamareco

記録ID: 225879
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日光・那須・筑波

日光白根山から奥鬼怒へ(菅沼−白根−五色−金精−念仏平−根名草−日光沢)

2012年09月16日(日) 〜 2012年09月17日(月)
情報量の目安: S
都道府県 栃木県 群馬県
 - 拍手
GPS
32:00
距離
20.8km
登り
1,628m
下り
2,238m

コースタイム

9月16日 菅沼5:10−6:50阿弥陀ヶ池−7:50白根山7:55−8:00神社(15分食事休憩)−8:50五色沼避難小屋−9:20前白根山−9:50五色山−10:10国境平−10:30金精山−11:00金精峠−温泉ヶ岳分岐(通過&雨具着用)−12:20水場+小屋跡−12:40念仏平避難小屋
9月17日 小屋5;30−6:10根名草山−7:10手白沢分岐−7:45日光沢−7:55加仁湯(標識無しのためロス20分)−8:20八丁湯−9:00乙姫橋−9:10女夫淵
天候 9月16日 快晴のちガス強風時々小雨
9月17日 ガス強風時々小雨のち晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
夜行バスで菅沼へ
女夫淵からバスで鬼怒川温泉駅へ(途中10分の休憩有り)
コース状況/
危険箇所等
登山道は、明瞭、2年ほど前までレコされた笹のかぶりも、整備されていました。

注意箇所は、2カ所。
1.温泉ヶ岳からのゆるやかな下りで、切り払われた残りの笹の茎が、登山道に斜めに残り、きわめて滑りやすい、ので注意。
2.金精山からの急坂がほんとの急な崖で、滑りやすい岩とうすい根付きの草で、要注意

もう一つ、加仁湯の前の道の分岐に、標識無し!、道をそのまま進むと、車道となり、回り道となる。
登山道は、加仁湯前を下り、橋の下を通って、八丁湯へ。
(遊歩道と名を付け、観光に供するのであれば、関係者は、案内板、標識を整備するのが、義務ではないのか!!)
朝5:10 菅沼のドライブイン横の登山者用駐車場です。
この奥が、登山口です。
ポストに届けを出します。
2012年09月16日 05:12撮影 by  P905i, DoCoMo
9/16 5:12
朝5:10 菅沼のドライブイン横の登山者用駐車場です。
この奥が、登山口です。
ポストに届けを出します。
少しゆくと、案内板を右に曲がり、
2012年09月16日 05:24撮影 by  P905i, DoCoMo
9/16 5:24
少しゆくと、案内板を右に曲がり、
朝の静かな、弥陀ヶ池です。
2012年09月16日 06:49撮影 by  P905i, DoCoMo
9/16 6:49
朝の静かな、弥陀ヶ池です。
風は少し強めですが、快晴です。
池の正面に、白根山がのし掛かっています。
2012年09月16日 06:51撮影 by  P905i, DoCoMo
9/16 6:51
風は少し強めですが、快晴です。
池の正面に、白根山がのし掛かっています。
弥陀ヶ池のほとり、案内図が親切です。
2012年09月16日 06:58撮影 by  P905i, DoCoMo
9/16 6:58
弥陀ヶ池のほとり、案内図が親切です。
五色沼と白根山の分岐です。
2012年09月16日 06:58撮影 by  P905i, DoCoMo
1
9/16 6:58
五色沼と白根山の分岐です。
落石注意のガレの岩場を登り詰めたところに、こんな標識があります。
左の背後が、白根の山頂のようです。
2012年09月16日 07:41撮影 by  P905i, DoCoMo
9/16 7:41
落石注意のガレの岩場を登り詰めたところに、こんな標識があります。
左の背後が、白根の山頂のようです。
北側を見下ろしますと、弥陀ヶ池は足下で見えず、左の丸沼、右の菅沼がよく見えます。
菅沼の右端には、キャンプ場のバンガローの赤い屋根が、よく見えます。
2012年09月16日 07:43撮影 by  P905i, DoCoMo
9/16 7:43
北側を見下ろしますと、弥陀ヶ池は足下で見えず、左の丸沼、右の菅沼がよく見えます。
菅沼の右端には、キャンプ場のバンガローの赤い屋根が、よく見えます。
トンガリが2峰あり、こちらが日光白根山頂です。
2012年09月16日 07:49撮影 by  P905i, DoCoMo
9/16 7:49
トンガリが2峰あり、こちらが日光白根山頂です。
東側を見ますと、足下に五色沼、正面に前白根が見えます。右の高い山が男体山でしょうか。
2012年09月16日 07:53撮影 by  P905i, DoCoMo
9/16 7:53
東側を見ますと、足下に五色沼、正面に前白根が見えます。右の高い山が男体山でしょうか。
遙か彼方に、もやが湧きだしている中禅寺湖が見えます。
やはり、左の単独峰が男体山ですね。
2012年09月16日 07:53撮影 by  P905i, DoCoMo
9/16 7:53
遙か彼方に、もやが湧きだしている中禅寺湖が見えます。
やはり、左の単独峰が男体山ですね。
遙か北を見渡しますと、今年登った東北の山(朝日、飯豊、吾妻、等)が、一望です。
2012年09月16日 07:54撮影 by  P905i, DoCoMo
9/16 7:54
遙か北を見渡しますと、今年登った東北の山(朝日、飯豊、吾妻、等)が、一望です。
頂上に山頂標識以外ありませんので、見回しますと、南側の岩下に、「←避難小屋 弥陀ヶ池→」
2012年09月16日 07:55撮影 by  P905i, DoCoMo
9/16 7:55
頂上に山頂標識以外ありませんので、見回しますと、南側の岩下に、「←避難小屋 弥陀ヶ池→」
少しゆくと、神社です。
2012年09月16日 08:02撮影 by  P905i, DoCoMo
9/16 8:02
少しゆくと、神社です。
白根山を下ってゆくと、五色沼がきれいに見えてきます。
2012年09月16日 08:31撮影 by  P905i, DoCoMo
9/16 8:31
白根山を下ってゆくと、五色沼がきれいに見えてきます。
下りきり、窪地の林の中を通り抜けると、五色沼避難小屋です。
左側に見える黄色は、テントだろう。
ここは、テント禁止のはず!!
2012年09月16日 08:48撮影 by  P905i, DoCoMo
9/16 8:48
下りきり、窪地の林の中を通り抜けると、五色沼避難小屋です。
左側に見える黄色は、テントだろう。
ここは、テント禁止のはず!!
避難小屋内部です。
小屋が古いのか、管理が悪いのか、湿っぽく、薄汚れて、
シート、毛布、衣類、まで置いてあり、
どうなんでしょうか??
2012年09月16日 08:49撮影 by  P905i, DoCoMo
9/16 8:49
避難小屋内部です。
小屋が古いのか、管理が悪いのか、湿っぽく、薄汚れて、
シート、毛布、衣類、まで置いてあり、
どうなんでしょうか??
小屋前に、五色沼と前白根への分岐の標識有り。
2012年09月16日 08:50撮影 by  P905i, DoCoMo
9/16 8:50
小屋前に、五色沼と前白根への分岐の標識有り。
小屋からと沼からの合流点で、前白根山をみる。
2012年09月16日 09:10撮影 by  P905i, DoCoMo
9/16 9:10
小屋からと沼からの合流点で、前白根山をみる。
横を見ると、日光白根山が、青空にくっきりと、−−
2012年09月16日 09:10撮影 by  P905i, DoCoMo
9/16 9:10
横を見ると、日光白根山が、青空にくっきりと、−−
前白根山
2012年09月16日 09:22撮影 by  P905i, DoCoMo
9/16 9:22
前白根山
少し戻って、標識から、五色山へ向かいます。
2012年09月16日 09:23撮影 by  P905i, DoCoMo
9/16 9:23
少し戻って、標識から、五色山へ向かいます。
さて、行き先の、五色山、登山道、よく見えます。
2012年09月16日 09:24撮影 by  P905i, DoCoMo
9/16 9:24
さて、行き先の、五色山、登山道、よく見えます。
その右に、国境平、金精山、それに続く金精峠への下りが、
2012年09月16日 09:25撮影 by  P905i, DoCoMo
9/16 9:25
その右に、国境平、金精山、それに続く金精峠への下りが、
五色山へ向かう鞍部から、湯ノ湖と湯元温泉が見えました。
2012年09月16日 09:39撮影 by  P905i, DoCoMo
9/16 9:39
五色山へ向かう鞍部から、湯ノ湖と湯元温泉が見えました。
五色山です。
2012年09月16日 09:49撮影 by  P905i, DoCoMo
9/16 9:49
五色山です。
振り返ると、五色沼の向こう、白根山から下った谷間部に、避難小屋の屋根が見えました。
2012年09月16日 09:53撮影 by  P905i, DoCoMo
9/16 9:53
振り返ると、五色沼の向こう、白根山から下った谷間部に、避難小屋の屋根が見えました。
ここが国境平、湯元への分岐です。
2012年09月16日 10:11撮影 by  P905i, DoCoMo
9/16 10:11
ここが国境平、湯元への分岐です。
金精の部分がちぎれていますが、「金精山」です。
2012年09月16日 10:29撮影 by  P905i, DoCoMo
9/16 10:29
金精の部分がちぎれていますが、「金精山」です。
葉はまだ緑ですが、ナナカマドの実は、もう、真っ赤です。
2012年09月16日 10:35撮影 by  P905i, DoCoMo
9/16 10:35
葉はまだ緑ですが、ナナカマドの実は、もう、真っ赤です。
金精山西側の崖を下り、金精峠へ、
金精神社、もっと小さいと思っていましたが、
高さ2間、広さは一坪ぐらいの、大きなものでした。
2012年09月16日 11:01撮影 by  P905i, DoCoMo
9/16 11:01
金精山西側の崖を下り、金精峠へ、
金精神社、もっと小さいと思っていましたが、
高さ2間、広さは一坪ぐらいの、大きなものでした。
有名な、五方向標識です。
2012年09月16日 11:04撮影 by  P905i, DoCoMo
9/16 11:04
有名な、五方向標識です。
小雨が振りだし、温泉ヶ岳へは行かず、雨具を着て、先を急ぎました。
途中、地面を這った笹に苦労しました。
そして、下りてきた水場です。
枯れることはないようです。
2012年09月16日 12:22撮影 by  P905i, DoCoMo
9/16 12:22
小雨が振りだし、温泉ヶ岳へは行かず、雨具を着て、先を急ぎました。
途中、地面を這った笹に苦労しました。
そして、下りてきた水場です。
枯れることはないようです。
以前の念仏平避難小屋跡です。

この先に、もっと豊富な水場がありました。
(歩いて、一分で、)
2012年09月16日 12:23撮影 by  P905i, DoCoMo
9/16 12:23
以前の念仏平避難小屋跡です。

この先に、もっと豊富な水場がありました。
(歩いて、一分で、)
小屋跡から800m、15分、となっていますが、
でも、疲れた体には、長いですね。
2012年09月16日 12:39撮影 by  P905i, DoCoMo
9/16 12:39
小屋跡から800m、15分、となっていますが、
でも、疲れた体には、長いですね。
小屋奥の水場、細いですが、安定して出ていました。
伏流水を、わざわざ、取り出していただいたようです。
ありがとうございました。
2012年09月16日 12:39撮影 by  P905i, DoCoMo
9/16 12:39
小屋奥の水場、細いですが、安定して出ていました。
伏流水を、わざわざ、取り出していただいたようです。
ありがとうございました。
朝です。
きれいな避難小屋、お世話になりました。
ありがとうございました。
2012年09月17日 05:32撮影 by  P905i, DoCoMo
9/17 5:32
朝です。
きれいな避難小屋、お世話になりました。
ありがとうございました。
台風の影響で、南東から吹き付けるガスで、雨のようです。
風も、強風ですが、ほぼ樹林の中で、助かります。
2012年09月17日 06:08撮影 by  P905i, DoCoMo
9/17 6:08
台風の影響で、南東から吹き付けるガスで、雨のようです。
風も、強風ですが、ほぼ樹林の中で、助かります。
登山道が、西斜面となり、こちらは風もなく、ガスも上空です。
日光沢方面は、晴れ間もあり、うすく虹も出ています。
2012年09月17日 06:31撮影 by  P905i, DoCoMo
9/17 6:31
登山道が、西斜面となり、こちらは風もなく、ガスも上空です。
日光沢方面は、晴れ間もあり、うすく虹も出ています。
手白沢への分岐まで来ました。

急ぎますので、日光沢へ下ります。
2012年09月17日 07:10撮影 by  P905i, DoCoMo
9/17 7:10
手白沢への分岐まで来ました。

急ぎますので、日光沢へ下ります。
日光沢の直前で、「川横の遊歩道が崩落」の案内が出てきます。
2012年09月17日 07:46撮影 by  P905i, DoCoMo
9/17 7:46
日光沢の直前で、「川横の遊歩道が崩落」の案内が出てきます。
すぐ脇をのぞき込むと、日光沢温泉でしょうか。
2012年09月17日 07:47撮影 by  P905i, DoCoMo
9/17 7:47
すぐ脇をのぞき込むと、日光沢温泉でしょうか。
仮設の長い階段を下り、道路へ、
2012年09月17日 07:52撮影 by  P905i, DoCoMo
9/17 7:52
仮設の長い階段を下り、道路へ、
すぐに、加仁湯です。
正面は立派ですが、裏の方は、プレハブのようです。

案内も、標識も何もなく、立派な道は加仁湯の横をまっすぐ続いています。
おかしいと思いつつ、進むが、やはりおかしい。
戻ると、加仁湯前に下に下りる道があり、それが登山道だ。
ここで、往復20分のロス
2012年09月17日 07:56撮影 by  P905i, DoCoMo
9/17 7:56
すぐに、加仁湯です。
正面は立派ですが、裏の方は、プレハブのようです。

案内も、標識も何もなく、立派な道は加仁湯の横をまっすぐ続いています。
おかしいと思いつつ、進むが、やはりおかしい。
戻ると、加仁湯前に下に下りる道があり、それが登山道だ。
ここで、往復20分のロス
やっとみつけた八丁湯、ログハウス風で立派だが、???
2012年09月17日 08:18撮影 by  P905i, DoCoMo
9/17 8:18
やっとみつけた八丁湯、ログハウス風で立派だが、???
バスに間に合うよう、必死で歩く。
遊歩道用の吊り橋です。施設は立派、運用のノウハウは無し、日本の公的機関の特徴、金は使えるが、気は使えない。

そうそう、鬼怒の中将乙姫橋、だそうです。
2012年09月17日 08:57撮影 by  P905i, DoCoMo
9/17 8:57
バスに間に合うよう、必死で歩く。
遊歩道用の吊り橋です。施設は立派、運用のノウハウは無し、日本の公的機関の特徴、金は使えるが、気は使えない。

そうそう、鬼怒の中将乙姫橋、だそうです。
橋を渡り、対岸を上り込むと、この案内、

本来であれば、、次の写真の地図看板の下に置くべきものだろう。
2012年09月17日 09:02撮影 by  P905i, DoCoMo
9/17 9:02
橋を渡り、対岸を上り込むと、この案内、

本来であれば、、次の写真の地図看板の下に置くべきものだろう。
女夫淵の登山道(遊歩道)入口。
ここも立派な、長い階段!!!
2012年09月17日 09:07撮影 by  P905i, DoCoMo
9/17 9:07
女夫淵の登山道(遊歩道)入口。
ここも立派な、長い階段!!!
女夫淵のバス停に到着。
きれいな、休憩舎とトイレです。
汗を拭って、着替えさせていただきました。
(目の前の市営駐車場にも、トイレがあるようです。2重設置か。)

鬼怒川温泉駅までのバスは、途中、10分の休憩があります。(静岡から畑薙までのバス以来です。)
2012年09月17日 09:37撮影 by  P905i, DoCoMo
9/17 9:37
女夫淵のバス停に到着。
きれいな、休憩舎とトイレです。
汗を拭って、着替えさせていただきました。
(目の前の市営駐車場にも、トイレがあるようです。2重設置か。)

鬼怒川温泉駅までのバスは、途中、10分の休憩があります。(静岡から畑薙までのバス以来です。)
撮影機器:

感想

東北を、徐々に下ってきて、今回は、日光白根と鬼怒沼の縦走予定です。

朝日連峰、飯豊連峰、吾妻連峰、と静かで、すばらしい山々でした。

超大型の台風が来るという情報もありましたが、進行方向はまっすぐ北だ、との予報を信じ、行くこととしました。

中型の夜行バスで、日光へ。
席は狭いです。
隣の人が、小太りの体格のいい人で、非常に苦しい思いましましたが、当の本人が一番気にしていたようでした。

暗い中、菅沼に到着です。
着替えをし、水を補給し、ドライブインのトイレをお借りし、用意を調えます。
足下がやっと見えるようになった5:10、出発です。
駐車場は、8割方埋まっています。

かなり、冷え込んでいます。山は時期通りの気温のようです。
空の青さがだんだん出てきました。風は強いが、良い天気のようです。

あっと言う間に、弥陀ヶ池、
そして、正面に、でんと見える日光白根山へ、直登りです。

かなりの急坂の直登です。一部に、ガレの岩場の登りがあります。
ここは、岩を落とさないよう、細心の注意が必要です。
登り切ったところが、白根山の手前のピークです。
ピョコピョコと2つのピークのある山で、小さなコルを登り返し、山頂へ。
山頂には、7〜8人、この時間ですから、多い方でしょう。

天気は、快晴で、360度、よく見えます。
南には、富士山が見えます。
東には、霧が湧いている中禅寺湖、その北側の男体山、足下の五色沼、これから歩く前白根、金精に続く尾根、
北には、数多くの東北の山々が連なっています。
西には、遠く、多くの山、(北アルプスもあるのでしょうが、遠くてよくわかりません。)

ビュウビュウと風が強く、とっても長居はできません。
すぐ、避難小屋方面に行きたいのですが、案内板、標識がなく、解りません。
また、ここは、踏み跡ばかりで、決まった登山道を確認することもできません。
やっと、ちょっと先の岩の下に標識を見つけ、そちらに進みます。

日光白根山は、踏み跡ばかりです。
素人登山者が多いのか、若い人が多いのか、
山の雑誌は、ファッションや道具ばかりでなく、こういうマナーも記事にしてもらはなくては、山は荒れる一方です。

ここで、少し遅めの朝食をいただきます。
岩の陰で、風をしのぎながら、となります。

急なザレ場を下ります。
眼下にきれいな五色沼、避難小屋のある谷間、その向こうの峰、前白根山、とよく見えます。
南西からの吹き付ける風が、台風風でしょうか、強く、今後が心配です。

谷間の灌木林まで下り、五色沼方向に回り込むと、五色平避難小屋が見えてきます。
小屋の前に黄色のものが見えます。

60歳を過ぎたおやじが、組立のイスまで持ち込んで、テントを張っています。
(ここは国立公園だから、テントは禁止だろう。)
小屋の中は、湿っぽく、薄汚れていて、毛布やシート、誰かの着替えまであって
、ちょっと泊まりたい雰囲気ではありません。
きれいな新品のシュラフが二組敷かれてありました。
「誰の??」

標識に従い、小屋の横を前白根に続く尾根筋に登り込みます。
湿っていて、踏み跡は薄いです。
尾根に出ればさわやかな天気です。

行く先の、前白根山がよく見えます。横を見ますと、五色沼を挟んで、日光白根山が、どんと、鎮座しています。

前白根山、五色山、と進むと、東側の足下に湯ノ湖と湯元温泉が見えます。
まだまだ天気は良く、先の、金峰山方向もクリアです。

金峰山まで来ると、携帯が捕れるようになります。ここから、根名草山を経て、奥鬼怒まで、携帯は何とかは入りました。

金精山から金精峠へは、
金精山の西側を、まっすぐ下って、その後、峠までトラバースするような道となります。
この下りが、そうとう急です。
岩は濡れて滑りやすく、草付きは、根が薄く、難路と言っていいでしょう。
注意して通過してください。

金精峠へ出ると、神社があります。思っていたより、大きくて、驚きました。
ここで、ご夫婦の方に、携帯の台風進路を見せていただきました。
ありがとうございました。
先へ進んで、様子を見ることとしました。

もうすぐ温泉ヶ岳というところで、急にガスがかかり始め、ガスの粒が大きく、
霧が降るようになりました。
よって、温泉ヶ岳はパス。先を急ぎます。
小雨も混じり、雨具を着ます。

温泉ヶ岳を過ぎると、笹が刈り払われ、道が整備されています。
しかし一部に、斜面に沿って笹の茎が残り、置いた足が下に滑ることがあります。
これは注意です。
すれ違ったグループのリーダーの方が、目の前で尻餅を着かれました。
わたしは、笹の地下茎に足を取られて、前転してしまいました。
(子供の頃の、草結び、のように、−−)

緩やかな尾根下りをし、小さな水の流れが出てきたと思ったら、そこが、小屋跡でした。
ほんの1分で、さらに太い水場に出ます。(日光沢までの最後の水場)の標識があります。

ここからは、緩やかな登りです、
コメツガの倒木更新、縞がれ現象、でしょうか。3〜4mの針葉樹林が続きます。
低木が終わるところに、念仏平避難小屋、がありました。
きれいな小屋です。
中二階構造です。中には、きれいな毛布、数枚が置かれています。また、小型のスコップがあり、トイレ処理用のようです。
小屋奥には、水場があり、きれいな水が、ちょろちょろと出ています。
水は、細いですが、伏流水をわざわざ引き出したようで、枯れる様子はありません。
関係者の努力を感じました。ありがとうございます。

また、トイレは、林の奥に道が付けられ、スコップを持っていき、穴にして、埋めてくれとのことのようです。
しかし、行ってみると、もう手前で置物があり、雨でも流れないティッシュペーパーが山ほどかけてあります。
人が設置した善意の施設を使うのであれば、最低限のマナーはあると思うのですが、−−−
(昨年、大滝山から徳本峠を歩いたとき、韓国人の4人グループが、大声でしゃべりながら、登山道脇に、置物と大量の雪のようなものを、冬でもないのに、散らして行きました。)
ことある毎に、自戒としています。

夕方は、風は、いよいよ強まり、ガスも、次から次です、雨も、時折振ってきます。
小屋では、2階西側でよく電波が入り、ワンセグでNHKの天気予報もみられました。

夜中になり、起き出してみると、風は強いですが、空は晴れ、星もきれいに出ていました。

でも、朝は、また、強い風とガスと小雨です。
これで、本日は、鬼怒沼行きは取りやめ、女夫淵へ下ること優先としました。

根名草山、手白沢分岐、までコメツガの林の中を歩きます。
根名草山の緩やかなピークを過ぎると、先に大嵐山が見えてきます。
しかし、登山道は、登らずに西側を巻いて行く道となります。
急な下り、緩やかな下り、と繰り返し、手白沢の分岐へ、ここからずっとの下りで、日光沢へ、
目の前に鹿よけのネットが張られた畑が出てきたと思ったら、正規の道の崩落のため、「迂回」と言う標識があり、標識裏の下に見える日光沢温泉を写真に撮り、加仁湯へ、

ここで、迂回後、砂利道の車道に出ます。少し行くと加仁湯が見えてきます。
加仁湯前にも、奥鬼怒の全体の地図があります。が方向指示の案内板はありません。
山地図でも、ルートは橋の下を通って、川に沿っていますが、その下り口も見えません。
左へ下る道はありますが、それは加仁湯温泉の敷地内へはいっていくようにしか見えません。
正面には、きれいな砂利道がまっすぐ続いています。
「すこし、まっすぐ行ってみよう。川に下りる道があるだろう。」

ここで、道迷いです。

歩いてゆきますが、道は山側に沿ってゆきます。
「これはおかしい!、戻って確認しよう。」
向こうから、八丁の湯のマイクロバスが来ます。
止まってもらって、運転手さんに、
「八丁の湯への道は、どこなんでしょうか?」
「加仁湯の前を下りるんですよ。 そうか、あそこに案内ないもんね。下ってくる人には解らないか。ーー」
と、のんきな返事です。

そして、
「八丁の湯へ行くんだったら、ちょっとでしょうから、乗せてください。」
「これは、いかないよ。」
「そうですか、ありがとうございました。」
(お礼を言う必要はなかったことを、後で気づく、――)

急いで戻り、加仁湯へ
加仁湯温泉のフロントに行き、道を尋ねると、
「え、登山道、」(如何にもやる気なさそう。)
「では、八丁の湯へは、前の道を下って、橋の下を通って行けばいいんですよね。」
「そうです。」
「前の道に、標識がないですよね、案内がないですよね。」
「――――」(無言、反応無し)
「非常に、不親切ですよね。!!!」
「――――」(ぶす、として無言)

ロスを取り戻すべく、足を早め、急ぎます。
コースタイム1時間35分の遊歩道を、55分で歩ききりました。
(あれが観光業に携わっている奴の態度か!、などと怒りながらの、速歩でした。)

地図を頭に描いてみると、じゃり道の先は、山側を通りながら、女夫淵に行くはずだ。
八丁の湯のバスは、客を、バス停または駅まで送っていったものだろう。

では、道を間違えた疲れた登山者を、「女夫淵までなら、一緒に乗って行くかい。」
と、言えなかったものだろうか。
(不人情な野郎だ!!)と思ったが、
泊まって、金を落としてくれた宿泊者と、同じには扱えないか。 と、ちょっと納得。

道は、「奥鬼怒遊歩道」と名がつき、「宝くじの利益で作りました」と書いてある。途中の吊り橋、3つはとても立派なものでした。
途中途中の案内、標識は親切なものでした。

たった一つ、加仁湯の前の案内がないばかりに、私の奥鬼怒に関する印象は、とても不愉快なものとなりました。
「二度と来るか!!!」
と、残念です。

9:50発のバスに、9:10にバス停に着きました。
ここには立派な、休憩舎とトイレがありました。
ここで、ありがたく、汗を拭わせていただき、着替えもさせていただきました。

鬼怒川温泉駅に向かうバスは、所要時間1:30ですが、途中に10分の休憩があります。
このバスの休憩は、南アルプスの静岡−畑薙での井川駅休憩以来です。


長い文章、お読みいただき、ありがとうございました。

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