日光白根山から奥鬼怒へ(菅沼−白根−五色−金精−念仏平−根名草−日光沢)


- GPS
- 32:00
- 距離
- 20.8km
- 登り
- 1,628m
- 下り
- 2,238m
コースタイム
9月17日 小屋5;30−6:10根名草山−7:10手白沢分岐−7:45日光沢−7:55加仁湯(標識無しのためロス20分)−8:20八丁湯−9:00乙姫橋−9:10女夫淵
天候 | 9月16日 快晴のちガス強風時々小雨 9月17日 ガス強風時々小雨のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
女夫淵からバスで鬼怒川温泉駅へ(途中10分の休憩有り) |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は、明瞭、2年ほど前までレコされた笹のかぶりも、整備されていました。 注意箇所は、2カ所。 1.温泉ヶ岳からのゆるやかな下りで、切り払われた残りの笹の茎が、登山道に斜めに残り、きわめて滑りやすい、ので注意。 2.金精山からの急坂がほんとの急な崖で、滑りやすい岩とうすい根付きの草で、要注意 もう一つ、加仁湯の前の道の分岐に、標識無し!、道をそのまま進むと、車道となり、回り道となる。 登山道は、加仁湯前を下り、橋の下を通って、八丁湯へ。 (遊歩道と名を付け、観光に供するのであれば、関係者は、案内板、標識を整備するのが、義務ではないのか!!) |
写真
正面は立派ですが、裏の方は、プレハブのようです。
案内も、標識も何もなく、立派な道は加仁湯の横をまっすぐ続いています。
おかしいと思いつつ、進むが、やはりおかしい。
戻ると、加仁湯前に下に下りる道があり、それが登山道だ。
ここで、往復20分のロス
感想
東北を、徐々に下ってきて、今回は、日光白根と鬼怒沼の縦走予定です。
朝日連峰、飯豊連峰、吾妻連峰、と静かで、すばらしい山々でした。
超大型の台風が来るという情報もありましたが、進行方向はまっすぐ北だ、との予報を信じ、行くこととしました。
中型の夜行バスで、日光へ。
席は狭いです。
隣の人が、小太りの体格のいい人で、非常に苦しい思いましましたが、当の本人が一番気にしていたようでした。
暗い中、菅沼に到着です。
着替えをし、水を補給し、ドライブインのトイレをお借りし、用意を調えます。
足下がやっと見えるようになった5:10、出発です。
駐車場は、8割方埋まっています。
かなり、冷え込んでいます。山は時期通りの気温のようです。
空の青さがだんだん出てきました。風は強いが、良い天気のようです。
あっと言う間に、弥陀ヶ池、
そして、正面に、でんと見える日光白根山へ、直登りです。
かなりの急坂の直登です。一部に、ガレの岩場の登りがあります。
ここは、岩を落とさないよう、細心の注意が必要です。
登り切ったところが、白根山の手前のピークです。
ピョコピョコと2つのピークのある山で、小さなコルを登り返し、山頂へ。
山頂には、7〜8人、この時間ですから、多い方でしょう。
天気は、快晴で、360度、よく見えます。
南には、富士山が見えます。
東には、霧が湧いている中禅寺湖、その北側の男体山、足下の五色沼、これから歩く前白根、金精に続く尾根、
北には、数多くの東北の山々が連なっています。
西には、遠く、多くの山、(北アルプスもあるのでしょうが、遠くてよくわかりません。)
ビュウビュウと風が強く、とっても長居はできません。
すぐ、避難小屋方面に行きたいのですが、案内板、標識がなく、解りません。
また、ここは、踏み跡ばかりで、決まった登山道を確認することもできません。
やっと、ちょっと先の岩の下に標識を見つけ、そちらに進みます。
日光白根山は、踏み跡ばかりです。
素人登山者が多いのか、若い人が多いのか、
山の雑誌は、ファッションや道具ばかりでなく、こういうマナーも記事にしてもらはなくては、山は荒れる一方です。
ここで、少し遅めの朝食をいただきます。
岩の陰で、風をしのぎながら、となります。
急なザレ場を下ります。
眼下にきれいな五色沼、避難小屋のある谷間、その向こうの峰、前白根山、とよく見えます。
南西からの吹き付ける風が、台風風でしょうか、強く、今後が心配です。
谷間の灌木林まで下り、五色沼方向に回り込むと、五色平避難小屋が見えてきます。
小屋の前に黄色のものが見えます。
60歳を過ぎたおやじが、組立のイスまで持ち込んで、テントを張っています。
(ここは国立公園だから、テントは禁止だろう。)
小屋の中は、湿っぽく、薄汚れていて、毛布やシート、誰かの着替えまであって
、ちょっと泊まりたい雰囲気ではありません。
きれいな新品のシュラフが二組敷かれてありました。
「誰の??」
標識に従い、小屋の横を前白根に続く尾根筋に登り込みます。
湿っていて、踏み跡は薄いです。
尾根に出ればさわやかな天気です。
行く先の、前白根山がよく見えます。横を見ますと、五色沼を挟んで、日光白根山が、どんと、鎮座しています。
前白根山、五色山、と進むと、東側の足下に湯ノ湖と湯元温泉が見えます。
まだまだ天気は良く、先の、金峰山方向もクリアです。
金峰山まで来ると、携帯が捕れるようになります。ここから、根名草山を経て、奥鬼怒まで、携帯は何とかは入りました。
金精山から金精峠へは、
金精山の西側を、まっすぐ下って、その後、峠までトラバースするような道となります。
この下りが、そうとう急です。
岩は濡れて滑りやすく、草付きは、根が薄く、難路と言っていいでしょう。
注意して通過してください。
金精峠へ出ると、神社があります。思っていたより、大きくて、驚きました。
ここで、ご夫婦の方に、携帯の台風進路を見せていただきました。
ありがとうございました。
先へ進んで、様子を見ることとしました。
もうすぐ温泉ヶ岳というところで、急にガスがかかり始め、ガスの粒が大きく、
霧が降るようになりました。
よって、温泉ヶ岳はパス。先を急ぎます。
小雨も混じり、雨具を着ます。
温泉ヶ岳を過ぎると、笹が刈り払われ、道が整備されています。
しかし一部に、斜面に沿って笹の茎が残り、置いた足が下に滑ることがあります。
これは注意です。
すれ違ったグループのリーダーの方が、目の前で尻餅を着かれました。
わたしは、笹の地下茎に足を取られて、前転してしまいました。
(子供の頃の、草結び、のように、−−)
緩やかな尾根下りをし、小さな水の流れが出てきたと思ったら、そこが、小屋跡でした。
ほんの1分で、さらに太い水場に出ます。(日光沢までの最後の水場)の標識があります。
ここからは、緩やかな登りです、
コメツガの倒木更新、縞がれ現象、でしょうか。3〜4mの針葉樹林が続きます。
低木が終わるところに、念仏平避難小屋、がありました。
きれいな小屋です。
中二階構造です。中には、きれいな毛布、数枚が置かれています。また、小型のスコップがあり、トイレ処理用のようです。
小屋奥には、水場があり、きれいな水が、ちょろちょろと出ています。
水は、細いですが、伏流水をわざわざ引き出したようで、枯れる様子はありません。
関係者の努力を感じました。ありがとうございます。
また、トイレは、林の奥に道が付けられ、スコップを持っていき、穴にして、埋めてくれとのことのようです。
しかし、行ってみると、もう手前で置物があり、雨でも流れないティッシュペーパーが山ほどかけてあります。
人が設置した善意の施設を使うのであれば、最低限のマナーはあると思うのですが、−−−
(昨年、大滝山から徳本峠を歩いたとき、韓国人の4人グループが、大声でしゃべりながら、登山道脇に、置物と大量の雪のようなものを、冬でもないのに、散らして行きました。)
ことある毎に、自戒としています。
夕方は、風は、いよいよ強まり、ガスも、次から次です、雨も、時折振ってきます。
小屋では、2階西側でよく電波が入り、ワンセグでNHKの天気予報もみられました。
夜中になり、起き出してみると、風は強いですが、空は晴れ、星もきれいに出ていました。
でも、朝は、また、強い風とガスと小雨です。
これで、本日は、鬼怒沼行きは取りやめ、女夫淵へ下ること優先としました。
根名草山、手白沢分岐、までコメツガの林の中を歩きます。
根名草山の緩やかなピークを過ぎると、先に大嵐山が見えてきます。
しかし、登山道は、登らずに西側を巻いて行く道となります。
急な下り、緩やかな下り、と繰り返し、手白沢の分岐へ、ここからずっとの下りで、日光沢へ、
目の前に鹿よけのネットが張られた畑が出てきたと思ったら、正規の道の崩落のため、「迂回」と言う標識があり、標識裏の下に見える日光沢温泉を写真に撮り、加仁湯へ、
ここで、迂回後、砂利道の車道に出ます。少し行くと加仁湯が見えてきます。
加仁湯前にも、奥鬼怒の全体の地図があります。が方向指示の案内板はありません。
山地図でも、ルートは橋の下を通って、川に沿っていますが、その下り口も見えません。
左へ下る道はありますが、それは加仁湯温泉の敷地内へはいっていくようにしか見えません。
正面には、きれいな砂利道がまっすぐ続いています。
「すこし、まっすぐ行ってみよう。川に下りる道があるだろう。」
ここで、道迷いです。
歩いてゆきますが、道は山側に沿ってゆきます。
「これはおかしい!、戻って確認しよう。」
向こうから、八丁の湯のマイクロバスが来ます。
止まってもらって、運転手さんに、
「八丁の湯への道は、どこなんでしょうか?」
「加仁湯の前を下りるんですよ。 そうか、あそこに案内ないもんね。下ってくる人には解らないか。ーー」
と、のんきな返事です。
そして、
「八丁の湯へ行くんだったら、ちょっとでしょうから、乗せてください。」
「これは、いかないよ。」
「そうですか、ありがとうございました。」
(お礼を言う必要はなかったことを、後で気づく、――)
急いで戻り、加仁湯へ
加仁湯温泉のフロントに行き、道を尋ねると、
「え、登山道、」(如何にもやる気なさそう。)
「では、八丁の湯へは、前の道を下って、橋の下を通って行けばいいんですよね。」
「そうです。」
「前の道に、標識がないですよね、案内がないですよね。」
「――――」(無言、反応無し)
「非常に、不親切ですよね。!!!」
「――――」(ぶす、として無言)
ロスを取り戻すべく、足を早め、急ぎます。
コースタイム1時間35分の遊歩道を、55分で歩ききりました。
(あれが観光業に携わっている奴の態度か!、などと怒りながらの、速歩でした。)
地図を頭に描いてみると、じゃり道の先は、山側を通りながら、女夫淵に行くはずだ。
八丁の湯のバスは、客を、バス停または駅まで送っていったものだろう。
では、道を間違えた疲れた登山者を、「女夫淵までなら、一緒に乗って行くかい。」
と、言えなかったものだろうか。
(不人情な野郎だ!!)と思ったが、
泊まって、金を落としてくれた宿泊者と、同じには扱えないか。 と、ちょっと納得。
道は、「奥鬼怒遊歩道」と名がつき、「宝くじの利益で作りました」と書いてある。途中の吊り橋、3つはとても立派なものでした。
途中途中の案内、標識は親切なものでした。
たった一つ、加仁湯の前の案内がないばかりに、私の奥鬼怒に関する印象は、とても不愉快なものとなりました。
「二度と来るか!!!」
と、残念です。
9:50発のバスに、9:10にバス停に着きました。
ここには立派な、休憩舎とトイレがありました。
ここで、ありがたく、汗を拭わせていただき、着替えもさせていただきました。
鬼怒川温泉駅に向かうバスは、所要時間1:30ですが、途中に10分の休憩があります。
このバスの休憩は、南アルプスの静岡−畑薙での井川駅休憩以来です。
長い文章、お読みいただき、ありがとうございました。
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