越百山〜南駒ヶ岳〜空木岳縦走 擂鉢窪は異国の風情
- GPS
- 33:45
- 距離
- 24.4km
- 登り
- 2,533m
- 下り
- 2,528m
コースタイム
伊奈川ダムP6:30−越百山登山口7:20−下のコル8:20−七合目9:30−越百小屋11:15/11:45
−越百山12:35−仙涯嶺14:00−南駒ヶ岳15:45−擂鉢窪分岐16:05−擂鉢窪避難小屋16:30
10月6日(土)
擂鉢窪避難小屋7:50−擂鉢窪分岐8:20−赤ナギ岳8:45−空木岳9:50−木曽殿山荘11:00
−見晴らし場11:40/12:00−仙水の泉12:50−つり橋13:35−うさぎ平14:40−伊奈川ダムP16:15
天候 | 10月5日(金)晴れのち夕方よりガス 10月6日(土)薄曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※※伊奈川林道時間規制通行止あり※※ 工事期間は平成24年12月10日まで。 基本的には月〜土。8:30〜12:00、13:00〜17:00まで通行止。 おおくわなび(大桑村観光協会) http://www.vill.ookuwa.nagano.jp/kankou/index.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
<アクセス・伊奈川林道> 工事のための車両の出入りが多くすぐ撤去されるせいか落石等は少ない。 <登山ポスト> 伊奈川ダム駐車場にあり。 <伊奈川ダムP〜越百山登山口> 林道歩き。上部からの落石には注意。 <越百山登山口〜越百山> 樹林帯歩き。木の根が多いのでぬれている場合は注意。 登山道がえぐれている場所も多い。 下の水場、上の水場ともに水あり。水量は上の水場のが多い。 <越百山〜仙涯嶺〜南駒ヶ岳> ペイントマークが古く消えかけて見えにくい場所がある。 稜線歩き。ハイマツ等低木での抵抗が大きい場所が多々ある。 風のない早朝は朝露対策にレインウェアを着るといいかも。 仙涯嶺周辺に鎖場があり。危険というより行程的に疲労が出てくることによる滑落への注意か。 ザレ場の急斜面も多い。慎重に歩行すること。 <擂鉢窪分岐〜擂鉢窪避難小屋> ガレ場の急斜面。下りは非常に危険なため、慎重に歩くこと。 <擂鉢窪避難小屋> 30〜40名ほど利用可。協力金1000円。雨水タンクとトイレあり。 <南駒ヶ岳〜空木岳> 稜線歩き。大きな危険箇所はない。 <空木岳〜木曽殿山荘> 急峻な岩場の下り。ストックはしまうこと。 <木曽殿山荘〜うさぎ平> 樹林帯の登山道。木の根はあるが、越百側よりは整って歩きやすい。 義仲の力水は渇水。まったく水無し。仙水の泉は少し細いが十分出ている。 つり橋は金属板で補強されていたが、ぬれている時、霜や雪には変わらず注意要。 うさぎ平に平成24年5月には簡易トイレあったが撤去されていた。 <うさぎ平〜伊奈川ダムP> 林道歩き。上部からの落石注意。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− <入浴施設> 阿寺渓谷「フォレスパ木曽 恋路の湯」500円。 国道19号を名古屋方面へ。阿寺渓谷入口の交差点を右折し、案内看板に従えば着く。 広くて利用しやすく、混雑もすくない。水曜定休。 畳敷きの休憩所・売店・カラオケ・食事処、別棟には宿泊施設あり。 http://forespakiso.jp/ 柿其渓谷「渓流の宿いち川」750円。 国道19号を名古屋方面へ。柿其入口の交差点を右折し、すぐ左折。 そこからはまめまめしく案内板がある。かなりひなびた場所なので不安になるかも… 小さな温泉宿で1度に入浴できるのは4〜5名ほど。貴重品は受付に預ける。 食事処もあるが、宿泊者多いと断られることも。売りは岩魚料理。 http://www.kakizore.jp/ |
写真
感想
計画、実行しては雪に阻まれ、達成できなかった越百〜空木縦走。
やっぱ積雪期はなかなかだなーと無雪期に計画。
単独で行く予定でしたが、連れがどうしても行きたいとまたついてきました…
朝6時に到着。駐車場には車が7、8台。皆さん遠方のナンバー。
うち車で1時間半というすごい近さなのでは…?
朝ごはんを食べて伊奈川ダムPを出発です。
今回は避難小屋予定でしたが「防寒対策に小屋内で張れるようならテントを」と
いうのでテント本体とポールは持って行きました、連れが。
そのため、わたくしは10キロ程度の重さで、日帰りとそれほど変わらず楽に歩けました。
林道歩きは特に記すことなく…
越百の遠見尾根の登山道は…積雪期は雪でわからなかったけど、結構えぐれて歩きにくい。
そして、積雪期は直登で高度を稼いだ場所が巻いていたりして、かなり歩く印象。
水は上の水場でそれぞれ700mlほどを追加して汲みました。夕食・朝食と翌日の行動用。
そんでもって、びっくりしたのは越百小屋!
今年5月に寄ったあと、ペンキが塗り替えられたことは他の方のレコで知ってましたが、
これはエグイ!そんなカラー選択です;ある意味、見る価値あるけど…
そして、小屋の前の小広場はふとんや毛布が大量に干されてて、
さすがにこれを見つつの食事は…;ということでその先の樹林帯でお昼にしました。
お昼はイングリッシュマフィンです。
中身はサラミハム、なばな、スクランブルエッグのポテトサラダ。われながらおいしい…
連れの分は作ってあげてないので、自分で買ったコンビニおにぎりをむしゃついてます。
越百小屋から1時間ほどで越百山頂。
山頂から奥念丈〜安平路に続く稜線が南に見えます。
稜線つないでみたいものの…藪こぎがイヤダー。
連れが「やりたかったら送り迎えしてやるよ」だって。ありがたいけどイヤダー。
越百からはまるきりの稜線歩きです。
ハイマツと花崗岩のさりさりと岩場を巻くの繰り返しです。
紅葉は見ごろで特に仙涯嶺付近と擂鉢窪は綺麗!
行き会う人もほとんどなく穏やか過ぎる秋の山並。
にぎやか過ぎる紅葉名所より私には静かな山のが心地いいです。
初日の行程の終盤、南駒ヶ岳から見る中央アルプス主稜線は圧巻。
中央アルプスの主峰ピークの中で一番かっこいい景観じゃないかな?おすすめです。
そして、擂鉢窪避難小屋へ向かいます。
が!稜線から擂鉢窪カールへ下るガレの道は行程内で一番の危険箇所。
疲れもたまっているので転倒に注意です。本当怖かった。
でも、カールの紅葉、断崖に立つ擂鉢窪避難小屋、伊奈の町並み、奥に見える南アルプス…
日本ではないような、異国ではないかと思える特別な風景に来る価値があったと思いました。
どこから入っても大変な行程になること必至だけど、オススメです。
そして、カール内にあったサカナ顔の岩に笑う。伊藤潤二「ギョ」を思い出す…
避難小屋は林道で抜いていった2人パーティーと私達だけ。
小屋は広く使わせてもらえそうなので防寒用にテント設営。
お話をさせてもらってたら「伊奈川林道時間通行規制あるけど下山どうされます?」と。
私的には「やっぱり?」、連れは「え?」でした。
私は道路に看板があったので連れに「時間通行止ってあるから止まって。確認したいから」と頼むも、
「ここはダムがあるから工事の車がいつも通るから大丈夫〜」と取り合ってくれずだったのです。
お2人が詳しく通行止めの解除時間等を教えてくれたので、翌日の行程を再検討できました。
本当ありがとうございました^^いい加減な連れの話は聞いたらあかんですな;
夕食はおでんと五目ごはん。
おでんはレトルト1人前と別個でゆでたまご、ウィンナー巻、がんも、牛すじを追加。
具材の追加だけでかなり豪華かつ食べであるのでオススメです^^
ほんの少しだけ私もお酒を飲みました。身体あったまる。
擂鉢窪避難小屋はカール内にあるので風防はよいし、
テントを張ったことで温かく3シーズンシュラフとカバーに防寒着で就寝時暑かったです;
秋山で暑いなんて感じたのははじめて。暑くて寝れない状態(笑)でも、そこそこ寝ました。
そして、どうせ早く下山しても待ち時間長いことを想定して、8時発のつもりでだらだら。
一応6時半ごろ起床。朝食はトマトリゾットです。
ミネストローネの素と魚肉ソ、水煮ビーンズ、しめじ、チーズと五目ごはんの残りを投入。
野菜たっぷりの食事です。ミネストローネの酸味もおいしい。
7時半に撤収開始して、8時になる前に小屋を出発。
擂鉢窪カールの特別感は本当素晴らしくて、
嫌な急登は早く終わらせたいのに後ろ髪を惹かれる思い。
大変だけどまた絶対に来たいと思える場所でした。次は北沢尾根からかな?
赤ナギ岳を越え、空木岳へ。空木平カールも紅葉が綺麗ですが、終盤という雰囲気。
でも、池山尾根のハイマツの緑とのコントラストは絶妙でした。
空木岳から木曽殿山荘へは急な下り。
ストックをしまわなかったので、ちょっとわずらわしい。ぜひ、しまってください。
わたくし、連れに釣られて手を抜きました…
そして「積雪期…こんなとこよく歩いたな、自分!」と思いました。マジで。
あえて遅出なせいか、人気ルートのはずが行き会う人やっぱりほとんどおらず。
木曽殿山荘でポカリペットボトル400円を購入し、小休止。
やはり時間的なものか人は全然おりません;
本日はさすがに宿泊予約者超多いとのこと。
義仲の力水が涸れていること、小屋で水を200円で販売してることが明示されてました。
あとはもう樹林帯の下山です。義仲の力水はすっかり涸れきっておりました。
ここから空木を見上げると草紅葉の黄色が青空に映え、景色を最後に楽しみました。
そのあとの見晴らし場は大きな木で空木〜南駒の姿が少し隠れ気味。
けど、少し開けたスペースなのでそこで昼食。
ウィンナーのパンで、黒こしょうが効いていました。カフェオレを入れてひとここち。
ちなみに連れが私のパンを「ちょっと食べる」というので渡したら「全部食べちゃった、悪い」だって。
本当無遠慮だなー。でも、パンはもう1個用意してました^^
そこから、また樹林帯を黙々歩きます。
長いので大変だけど、同じ樹林帯でも越百より道は歩きやすいかな。
仙水の泉は水は細いけど、きちんと出ていました。
行き会う人は時々ありましたが、やっぱり少なかったです;
そして、行程的に日没までに木曽殿山荘に辿りつけ無そうなパーティーも。
心の中で「ああ、お説教だわー;」と思ってみたりする。
最後の林道歩きはやっぱりきつかった!
そして連れにだまされ、ヤマブドウを食べ「すっぱーい!」となりました。
ちょうど駐車場に着いたら、入ってくる車がいて聞くと「通行止解除されてます」といいタイミング。
帰りは「道の駅大桑」でロイヤルバニラのソフトクリーム380円を食べ、
友人夫妻おすすめの柿其温泉「渓谷の宿いち川」で入泉と夕食。
ちなみにこの日は混雑していて、一度食事は断られました;
が、岩魚塩焼定食1300円だけなら提供出来ますとのことでお願いしました。
食堂も宿泊者で一杯な様子で私達はロビーの座卓での食事…
連れは「家で食べてるみたいでいい」と言ってましたが、私は落ち着かない感じ。
岩魚は頭から全部食べられる焼きだし、添えられた汁物には天然のきのこが入っていて、
こりこりとして食感は不思議でおいしかったです。
混雑してなければ温泉、食事ともいいんでしょうけど…混雑がネックになった温泉宿でした;
<反省点>
登山口のアクセス調査が不十分かついい加減な連れの話を信じてしまったこと。
入浴施設・食事も友人の勧めのまま利用したけど、連休の混雑を踏まえて検討するべきでした。
自分もこのコースをあるく予定にしてるのですがなかなか予定があわず・・・紅葉してる今の時期は人も少なくていいですね。
摺鉢窪避難小屋についてききたいのですが、何人くらいで使える感じでしょうか。雨水ですから使用は不可ですよね。
こんにちは。
本当に静かでよかったですよ。時間的なこともあるでしょうけど、2日間全行程で20人くらいしか会っていません。
すり鉢窪避難小屋は30名くらいがゆとりの定員かと。でも、利用者少ないみたいですから、大抵広く使えますよ。天井が高く空間が広いので、これからは寒いかも。雨水タンクは古い水もたまっていると思うので、あてにしないほうがいいかもしれません。
すごいとこ行かれてきましたね。
いつも驚かされてます。
結構近いのにすごいですよね。
伊奈川ダムは、8年前位に行ったことがあるんですけど、車で登っていけませんでしたよ。
ダムにさえいけませんでした。
今は結構楽に行けるんですかね。小型車じゃないとつらそうな道ですか?
稜線歩きはやはりいいですね。まだあまり経験ありませんが登山が好きになる瞬間です。
また、山行楽しみにしてます!!
ただいまです。
東海地区から自家用車な利便性いいのに、秘境みたいでしたよ。中央アルプスは木曽駒〜空木は百名山で抱き合わせて来るけど、それ以外は人が少ないのかも…でも、行く価値ある場所でした。
伊奈川ダム、今はダムの少し上まで車で入れます。工事で通行規制もありますが。トラック出入りするので、大きめの車も平気です。折々に片付けてくれますが、道路は落石多いですよ。でも、登山以外、渓流釣りの人が結構入ってます。
同じコースを行こうと考えていた所たっだので
minislopeさんの詳しいレコ ありがたいです
情報ありがとうございます。
1泊or2泊かで悩んでましたが、同じ様に1泊で摺鉢窪避難小屋泊で頑張ってみようかと思います。
はじめまして。
レコが役立ちそうなら幸いです。
擂鉢窪で一泊すると1日目の終盤がかなり膝に来ますのできをつけて。
ちなみに体調不良等で歩みが進まない場合、小屋営業終了してても、駒峰ヒュッテの3畳ほどの土間部や、木曽殿山荘のトイレ横物置小屋が避難小屋として使わせていただけますので、心に留め置くといいかもしれません^^
越百から南駒ケ岳、空木は毎日自宅から眺めています。私のヤマレコの日記をご覧いただければわかりますが・・
そういう私は、町の2000年記念登山で越百から空木までの縦走は一回だけですが・・その時の摺鉢小屋で一泊した夜に小屋からライトの光で自宅との光と電話交信した楽しい思い出があります。
私の小学校の校歌の歌詞の一節は「南駒我らの山よー」 又、私の所属する山の会は「南駒里山の会」です。宣伝ぽくなりましてすみません
>iijimaーitoさん
中央アルプス山麓にお住まいなのですね。地元の山への愛着はわかる気がします。
積雪期はほんと手強い山域なのでなかなか行けませんが、
季節を通して覗いてみたい魅力ある場所です。
イトーさんも雪が溶けた頃、また久しぶりにのぼられると新鮮かもしれませんよ。わ私もまたいきたくなっちゃいました。
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