檜洞丸〜塔の岳 丹沢核心部一気に縦走
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
- GPS
- 24:00
- 距離
- 20.5km
- 登り
- 2,012m
- 下り
- 2,254m
コースタイム
8:40つつじ新道登山口−9:15ゴーラ沢−11:00檜洞丸−12:20臼ヶ岳−13:30蛭ヶ岳−14:50丹沢山−15:50塔ノ岳(尊仏小屋)
10月1日
6:30塔ノ岳−8:30大倉
天候 | 晴のち曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
<帰路>バスにて大倉〜小田急渋沢駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山カードは西丹沢自然教室で提出する。 全体として西丹沢から蛭ヶ岳まではところどころ倒木等がおおく、道が不明瞭な場所もある。また、各ピークの前はかなりの急登が続き体力を消耗する。 蛭ヶ岳から東側は登山者も多いためか道はよく整備され歩きやすい。 |
写真
感想
丹沢は塔ノ岳や大山などのメジャーピーク以外は公共交通のアクセスが結構悪く、蛭ヶ岳に登るのも今まではちょっと躊躇していました。そこで、思い切って一気に西丹沢から塔ノ岳まで行けないだろうかというのが今回のプラン。とりあえずチャレンジということで行ってみました。
実はこの計画、当初は逆ルートを考えていました。塔から檜洞です。緩やかに登っていって一気に下る。しかしよくよくバスの時間を検討していたら、どうもこれでは下山途中で日が暮れることがわかりました。時間通り行けばバスには間に合うのですが、ヘッドランプをつけての下山は避けたいところ。で、電車の中でプランを逆にしました。これで行けば最後ヘッドランプをつけても大倉尾根なので何とかなるでしょう。
登り始めてすぐにこのルートで正解だったと気づきました。つつじ新道の入口の標識から沢状の登山道に入ると、倒木が何本もあり、踏み跡を隠してしまっていました。奥の方をよく見るとその先の標識が見え、ルートが間違っていない事が分かります。入口でこんなですから、夜間ヘッドライトつけて歩いたら道に迷うかも知れません。想像したとおり、檜洞丸迄は倒木や木の枝が低く垂れ下がる場所が多くありました。
ゴーラ沢の出合いでは2ヶ所の渡渉ポイントがあります。どちらも今日は水が少なく、飛び石で渡れる程度でした。尾根の取付きはいきなり取って着けたような鎖。ここから山頂近くまで急登が続きます。天気が回復してきて、時折日が差し込み、気温が上がってきます。確かバスの中で話していた人は塔の岳の最高気温29度って言ってたなあ。道は鎖交じりなのですが、岩場と言う訳ではなく、崩壊の進んだ傾斜のきつい尾根。眺望もあまりないのできつかったあ。木道が出てくると山頂はすぐです。山頂は木に囲まれて眺望はないのですが、広くて日陰が気持ちのいい場所です。
山頂から少し下ると青ケ岳山荘があります。ここからはかなり下ります。広い尾根伝いですが倒木が多く、歩きにくい感じです。鞍部になっているところは崩壊が進んでいて、尾根筋が狭く注意が必要です。
次のピーク臼ケ岳への中間点位に水場が一箇所ありますが、この日は枯れていました。丹沢の尾根道は水が無いので少し余分に持ってきた方が良さそうです。
臼が岳の登りも距離はありませんがかなりな急登です。山頂は広くて木に覆われていて眺望はあまり良くありませんが、蛭ケ岳方面は見渡せます。どうやら蛭ケ岳から先は笹や草の茂る気持ちのいい尾根のようです。
また蛭ケ岳手前のコルまで随分下らされます。そして登り返し。結構がれた急登も多く、鎖やロープが張ってあるところもたくさん出てきます。振り返ると歩いて来た方面が見渡せ、ちょうど良い息抜きになります。苦しいけど頑張って登ると、蛭ケ岳山頂からの眺めは抜群です。諦めなくて良かったあ。人もほとんどいない。やっぱりここまで足を運ぶ人は少ないようです。
山頂でセルフタイマーをセットしていたら、なかなかうまくいかない僕を見兼ねて、近くにいた関西弁のオッチャンがシャッターを押してくれました。聞けばこのオッチャン、四国から出張を利用して登りにきてるとのこと。塔の岳から蛭ケ岳を往復して尊仏山荘泊だと言うので、一緒に歩くことにしました。
ここから塔の岳迄は予想通り笹の広い尾根で明るく展望の良い、気持ちのいい道が続きます。こちら側から見る蛭ケ岳はとても優しい表情をしています。何度も振り返りながら、同じような写真を何枚も撮っているうちに塔の岳についてしまいました。
ころで、深田久弥はなぜ丹沢山を百名山に選んだのでしょうか?名前?蛭って名前もあんなに形の良い丹沢の最高峰に付けるには酷い名前だと思いますが、塔の岳と蛭ケ岳の間であまり特徴のない丹沢山が百名山というのには誰もが疑問なのではないでしょうか?
塔の岳に着いた時間はまだ16時前だったので、そのまま下山することも出来たのですが、道すがら例の関西弁のオッチャンとビールの話をしていたらどうしても飲みたくなってしまいました。尊仏山荘で聞いてみると、台風の影響でキャンセルが多くてガラガラとのこと。思い切って泊まることにしてしまいました。おかげでビールは美味いし、富士山の日没は見れるし、夜景は綺麗だし、とても台風接近中とは思えない楽しい思いをしました。朝もご来光を見ることができました。
朝食後はサッサと大倉尾根を下り、11時前には東京の自宅に戻りましたが、ここで思わぬ落とし穴が!家には計画書を置いてきたし、何かあった場合には山中泊もあると書いてあったのですが、家族は僕が日帰りで帰ってくるものと思い込んでいたらしく。むちゃくちゃ心配していたと散々怒られました。
ま、終わり良くなくても僕的には良い山行。でした。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する