記録ID: 2407343
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ハイキング
甲信越
初夏の八海山で「鎖祭り」を堪能（屏風道→八ッ峰→入道山→新開道）
2020年06月21日(日) [日帰り]
新潟県
さとたけ
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 1,392m
- 下り
- 1,392m
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芝原二合目登山口5:45→清滝6:30→五合目7:10→ノゾキの松8:05→9:50千本檜小屋10:10→不動岳10:20→11:20大日岳11:30→12:10入道岳12:20→迂回路・新開道分岐12:50→13:55カッパン倉14:05→稲荷清水14:50→芝原二合目登山口15:45 【歩行時間：9時間10分】
| 天候 | ⛅晴れのち曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2020年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
●芝原二合目登山口駐車場 四十日新道交差点には、セブンイレブン(南魚沼青木新田店)があります。 https://www.e-map.ne.jp/smt/711map/inf/324122/?p_s1=40000&p_f2=1&p_f4=1&p_f8=1 その先、県道に入り魚野川を渡って暫く先にファミリーマート(Aコープ城内店)があり、これが登山口までのラストコンビニ。買い物とトイレはどちらかで済ませましょう。 https://loco.yahoo.co.jp/place/g--Zz3IdVOGYI/?prop=search&ei=utf-8&q=&p=&utm_source=dd_spot&sc_e=sydd_spt_slo_p_ttl&lsbe=1 県道を道なりにまっすぐ進み、八海山ロープウェイへの分岐を直進。左手に日本大学セミナーハウスがあるT字路で右折すると、間もなくで駐車場が見えてきます。 駐車可能台数は15台程度。手前にも駐車可能なスペースあり。無料で利用できます。ここは八海山の二合目にあたり、標高は約460m。今回のルート上に水場、トイレはありません。私のau携帯は電波が入りました。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
越後三山（魚沼三山）に数えられる八海山（はっかいさん）。縦走路を除けば登山ルートは4つありますが、尾根道を歩く大倉口コース、大崎口コースと違い、斜面を一気に登る屏風道と新開道を歩きました。 登山口から標高1778mの入道山までは、標高差1300m余。断続的に現れる屏風道の鎖場を登り、更に八ッ峰の鎖場を登降して歩く、がっつり登りとなります。 ●芝原二合目登山口→屏風道→千本檜小屋（せんぼんひのきごや） 登山口からは僅かに下降して生金沢（おいがねさわ）を渡渉します。真っ先に目に飛び込んでくるのは「吊りかご」ですが、これは増水時のみに使用するように、とのこと。渡渉後は、樹林帯の緩やかな土道を清滝に向けて歩きます。 涸れ沢をいくつか渡ると清滝に出会います。渡渉後に沢に沿って左岸を登って行きますが、幅狭の道は崩落個所が草に隠れて見えにくい箇所がありますので、足をとられないよう注意してください。 右手奥に大滝が見えると、間もなくで鎖場です。初めのうちは、足掛かりも十分ですが、高度を上げていくと、僅かな足掛かりを使い、腕の力で体を引き上げるような鎖場も現れます。岩の表面は、しっとりとしていて滑り気味。場所によっては、岩のでっぱりや木の根も頼りに登っていきます。後背には魚沼平野。そして、徐々に巻機山が見えてきます。眺望は雄大で、気持ちが上がります。 ノゾキの松（7合目）の先は、トラバース箇所があります。足を置ける幅は狭く、足場自体も潤沢ではありません。鎖を頼りに通過します。その先は道に迷いやすいのですが、斜面を登らずに沢まではしっかりトラバースしていきます。よく見ると道が水平方向に付いていますので慎重に。沢に入ったら数十m沢を登り、右手に付けられたトラバース道へ入ります。見落とさないように注意。 尾根に入ると、八合目の大岩を左手に巻きながら、連続して現れる鎖場を通過します。その先は千本檜小屋が見え、左手の斜面には雪渓が見えてきます。道は穏やかになり、辛抱の登りで小屋に到着。小屋からは雄大な越後駒ケ岳が正面に見え、右手にはこれから向かう八ッ峰の地蔵岳が間近です。 ●千本檜小屋→八ッ峰→入道山 小屋からは、地蔵岳を右手に巻いていくと、八ッ峰縦走路と迂回路の分岐（標識あり）に差し掛かります。縦走路は左手に上がっていきます。ここからは、再び「鎖祭り」。屏風道で腕が疲れてきているのですが、登りに加えて、峰ごとにしっかり下ります。場所によっては、下りの足掛かりが頼りないこともあります。岩は相変わらずスリッピーですので、足を滑らせると一気に全体重が腕にかかることも考えられます。勢いよく落ちれば「滑落」ならぬ「墜落」になりますので、慎重の上にも慎重に。 鎖や垂直の梯子が無い場所でも、ルート上は全て切り立った峰の上ですので、トラバースの際も気を抜けません。その代り、360度の眺望は最高。魅力に取り憑かれてしまいそうな、素晴らしい景色に出会うことができます。 登ったら、その分下降して、を繰り返し。大日岳からの長い下りの鎖を終えると、目の前にはたおやかに見える入道山が見えます。若干の下りと登り返し。雪渓を眺めながらののんびり歩きというところでしょうか。 ●入道山→新開道→芝原二合目登山口 入道山からは、大日岳直下の分岐（標識あり）まで戻り、まずは梯子を下ります。ここは迂回路と新開道に道が続いています。 直立したいくつもの梯子を下ると、迂回路と新開道の分岐（標識あり）です。新開道は、初めは鎖場を下り、その後、足元の悪い（足場が狭い）道を左手へとトラバースしていきます。踏み跡を辿りますが、「これは道か？」と思う程。その先、足の置き場が片足分程度の壁に付けられたトラバース箇所があるのですが、ここは鎖さえ取り付けられておらず、私は草を掴みながら歩きました。足を滑らせたら大変。更にその先、鎖が取り付けられている箇所では、一見、鎖を頼りに下っていくようにも見える箇所があります。足跡もついており、私は数m土の斜面を下りましたが、結構な勾配ですし、どうも道の雰囲気がありません。もっと下ると、いざ引き返そうにも斜面の土がスリッピーなため、登り返しができなくなりそう。怖くなって鎖まで戻り、よく見るとトラバース道が水平方向に付いていました。危ない危ない。道なりに暫く大きく下っていくと、徐々に勾配が緩くなってきます。 7合目のカッパン倉からは、後背に雄大な八海山の全景が見えます。暫くは比較的日当たりの良い灌木帯を歩きますが、その先、勾配が増す下りでは、濡れた土や落ち葉に隠れた木の根がとても滑ります。何度転倒したことか。稲荷清水（登山口まで残り1.5�辧砲寮茵∧臣呂鵬爾蠅襪泙任脇餤靴靴泙靴拭� 平地の先は開けた草地から、林道が駐車場まで伸びており、安心して歩くことができます。 ●全体的に 「鎖場の岩と新開道の下半分は足が滑りがち」「トラバース道は足を踏み外しがち＆道迷いしがち」でした。道は明瞭ながら幅が狭く、道脇の草の先はすぐに勾配のある斜面だったりします。道迷いの足跡を辿って迷う箇所が数か所ありました。 赤テープと標識はありますが、潤沢ではありません。屏風道と新開道は「来るなら来れば？ただし、自己責任で。」というルートと感じます。 屏風道は、鎖の連続で体力的には厳しいです。ただし、眼前の八ッ峰と後背の魚沼平野、遠くは群馬県境・谷川連峰などの分水嶺や巻機山などの雄大な景色を堪能できます。基本は岩稜の痩せ尾根で、息つく暇もない急登の連続。体力的にキツく、怖い場所でもありますが、それだけに魅力的でした。 八ッ峰からの景色は申し分ありませんので、天候の良い時に是非。体力温存のため、一泊してチャレンジする余裕がほしいところです。 https://www.princehotels.co.jp/amuse/hakkaisan/trekking/ 天然の水場は、屏風道の清滝、新開道の稲荷清水にあります。千本檜小屋（営業は通常7月上旬〜10月下旬）は雨水利用しており、薬師岳方面に10分下った場所に水場があります。今日はまだ小屋が開いていませんでした。稜線付近では水の補給が難しく、これから盛夏になりますので、ご注意を。 斜面には雪渓が残っているもの、ルート上に雪はありませんでした。 私のau携帯は、新開道の一部を除き電波が入っていたようです。 |
| その他周辺情報 | ●そば屋長森 「魚沼の里」内にある蕎麦屋ですが、魚沼発祥のへぎ蕎麦の店ではありません。営業時間は、平日・祝日が11:00〜15:00、土曜日曜が11:00〜17:00。定休日は元日のみのようです。 http://www.uonuma-no-sato.jp/facility/sobaya ●湯らりあ（六日町温泉） 六日町駅に近い日帰り入浴施設で、料金は大人400円。営業時間は。10:00〜22:00(最終入館21:30)です。 https://yumap.jp/niigata/spot/10607 ●魚沼スカイライン 六日町ICに通じる国道253号線の八箇峠から、南の国道353号線十二峠に向けて、魚沼丘陵の尾根に伸びる約20kmの県道（無料）です。全線に渡り、石打、塩沢、六日町と関越自動車道に沿った盆地の街並、越後三山や巻機山などのパノラマ風景を眺めることができます。 https://www.pref.niigata.lg.jp/site/minamiuonuma-miryoku/1286485253308.html |
写真
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ここは直進（右手へ）して、日本大学セミナーハウス方面へ向かいます。
柴原二合目登山口です。登山ポストの右奥は新開道に続いています。屏風道へは左側から沢へ向かいます。
「私は大丈夫」その自信はどこから？ の注意書きあり。ちょっと怖くなってきました。自分を見つめなおします。
「この吊りかごは川が増水して反対側に渡れない時のための道具です」とあります。使わなくて良かった〜。でも、ちょっと興味ありました。
6/21 6:00
「この吊りかごは川が増水して反対側に渡れない時のための道具です」とあります。使わなくて良かった〜。でも、ちょっと興味ありました。
なるほど、清い水です。水場なのですが、まだ十分ストックがあり、ここでは汲みません。
その先の道迷い箇所を通過して、しっかりトラバースしていくと両岸ノ沢が見えてきます。
数十m登ると道は右手に折れていきます。見逃さないようにしましょう。
さきほど登った両岸ノ沢の左手（沢の右岸）には、岩壁があります。ロープワークしている2組がいました。すごいなぁ。
ここは、八ッ峰縦走路と迂回路の分岐。縦走路は左手に上がっていきます。
とは言え、楽しみ。あのピークからはどんな景色が見られるのでしょうか。
左が越後駒ヶ岳。右は中ノ岳。越後三山（魚沼三山）揃い踏みです。
写真少な目です。ここは大日岳の直下。垂直の梯子が現れました。
八海山大神様。ここまでお見守りくださり、ありがとうございました。まだ下りが残っておりますので、何卒よろしくお願いします。
右手に目をやると、新開道が見えています。あそこまで行く間の9合目までがまた厄介なのですが…
入道山に向けて最後の登り。左手に大きな雪渓が見えています。間もなく山頂です。
山頂の写真を失念しました。迂回路・新開道への分岐まで戻りました。
撮影機器：
装備
| 個人装備 |
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
レジャーシート
地図（地形図）
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
タオル
カメラ
|
|---|
感想
新潟県が大好きな私。
まだまだ未踏の山は多く、今回はいくつかの山を巡る宿泊山行を計画し、宿の予約までしていたのです。しかし、梅雨入りしまして、天候が宜しくありません。仕事との兼ね合いもあり、(´ノω；`)泣く泣く日帰りとし、意中の八海山屏風道に挑戦することにしました。
最近は運動不足が甚だしく、山に登る度に足を攣っているというのに、八海山かい？
(*￣m￣)ウププッ
「登山者自身の力量に合った山に登ってください」という注意はよく見聞きしますが、自分の力量に合った登山とは？ 無謀と挑戦の境を見極めることは難しく、経験だけではなかなか判断ができないものでもありますよね。
「力量に合った登山を」と書くだけではダメでしょう。「迷ったら引き返し、より余裕を持った登山ができるよう捲土重来を期す」くらいのアドバイスでなければならないように思います。
●新潟県 山のグレーティング https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/kenminsports/1356812341916.html
さて、屏風道ですが、とても素晴らしい体験でした。そして、自分の稚拙な登山経験の中では、難しいルートのひとつでした。ただし、歩行距離自体は短く、日帰りが可能なこともあり、気象条件が合えばまた行ってみたいものだなと思います。それにしても、まだ未挑戦の三山縦走とは、どんなに大変なことでしょう。
名峰ひしめく新潟県にあって、八海山は紛れもない名峰中の名峰だと感じています。
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