甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳(北沢駒仙小屋にてテン泊)〜今シーズン土壇場で南アの貴公子&女王現る〜の巻
- GPS
- 29:25
- 距離
- 19.8km
- 登り
- 2,386m
- 下り
- 2,385m
コースタイム
北沢峠 7:15
北沢駒仙小屋 7:25
〜テント設営(-7:57)
仙水小屋 8:21
仙水峠 8:52
駒津峰 9:50(-9:55)
甲斐駒ヶ岳山頂 11:00(-11:51)
摩利支天 12:20(-12:26)
駒津峰 13:15
双児山 13:48
北沢峠 14:45
北沢駒仙小屋 14:53
計6:56
11月4日(日)
北沢駒仙小屋 5:15
太平山荘 5:34
馬ノ背ヒュッテ 7:25
仙丈ヶ岳山頂 8:30(-9:04)
小仙丈ヶ岳 9:48
大滝の頭 10:30
北沢駒仙小屋 11:26
〜テント撤収(-12:30)
北沢峠 12:40
計6:11
天候 | 11月3日(土) 快晴 11月4日(日) ド快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
入間IC→圏央道→八王子JCT→中央道→双葉SA→県道20号→芦安市営駐車場 《復路》 芦安市営駐車場→なんとひたすら下の道。R411から柳沢峠を越えてさいたま市まで帰宅! (小仏TNに突っ込むより気持ちが楽かなと) ○東京方面からでしたら、手前の甲府昭和ICで降りた方が早いし分かりやすいです。 (今回双葉SA利用のためこちらから下りる) ○最終コンビニは、県道20号の芦安入口交差点にあるローソンです。 ○芦安入口交差点左折後は、ひたすら「市営駐車場」の案内を頼りに進む。 ○駐車場は、少し下ったバス乗り場近くにある第2駐車場が良いでしょう。深夜1時過ぎで40%くらいの駐車率でした。 ○芦安市営駐車場 無料 トイレあり 芦安〜広河原間 1100円 広河原〜北沢峠 750円 ○北沢峠行きバスは11月4日で今季運行終了です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
毎度写真はありませんが、少しでも参考になれば幸いです。 ※バスは11月4日をもって今季の運行が終了しましたので、来年の今頃行かれるあなたへのヤマレコ… 〇北沢駒仙小屋 小屋は改築中ということでしたが、建物は出来上がっていました。来シーズンのお楽しみですね。プレハブ小屋みたいな受付兼売店があり、テン場は営業してました。 テン場1人 500円 ライト付きの水場がテン場にあり。 小屋の脇にとても快適なトイレがあり。 整地はまずまず。ペグは刺さりにくいが、河原沿いゆえテキトーな石がゴロゴロあり。 〇北沢駒仙小屋〜仙水峠 テン場から摩利支天がちょこっと見えます。最初は沢沿いのなだらかな道を歩きますが、突然目の前にゴロ石の壁が現れます。その辺りからゴロ石の道を歩きますので、バランスを崩さないよう注意。 〇仙水峠〜駒津峰 仙水峠からこれから目指す甲斐駒山頂や摩利支天を望むことができます。この辺りから樹林帯の急登が続きます。道は全般に整備されていて歩きやすいです。森林限界を超えると展望が開けますが、駒津峰までひたすら急登が続きます。 〇駒津峰〜甲斐駒ヶ岳山頂 駒津峰から望む甲斐駒は端正でいてスゴい迫力があります。本コース中1番の甲斐駒ビューポイント。駒津峰直下は意外と急な下りなので少し注意が必要です。今回は雪が中途半端に付いていたのでなおさらでした。ある程度登られてる方でしたら直登コースはビビる必要なしです。 〇摩利支天 分岐から往復30分みればオッケーです。長大な黒戸尾根と大迫力の甲斐駒東壁を間近に望めます。しかし、多くの方がスルーしていたのは…何故(・・?) 〇駒津峰〜双児山 ハイマツの中なだらかな下りで、正面に仙丈ヶ岳、右手に鋸岳、左手には北岳と展望が素晴らしい。今回のように仙水峠から登り、こちらのルートを下りで使った方が楽しいと思います。 〇双児山〜北沢峠 ハイマツのトンネルをくぐると樹林帯に突入。北沢峠までの道のりは異様に長く感じました。危険箇所は特にありません。 〇大平山荘〜馬ノ背ヒュッテ 大平山荘のすぐ裏手に、藪沢コースの登山口があります。今回、ロープが張られていて冬期通行止めとなっておりましたので、自己責任で歩きました。 いきなり樹林帯の急登で、しばらく歩くと藪沢に出ます。藪沢の道は足元が凍結しまくりで、沢を渡る際には凍った石を踏まなくてはならず少し怖かったです。終始雪が中途半端に付いており歩きづらかった。 〇馬ノ背〜仙丈ヶ岳山頂 この辺りはこの時期もう雪山になってます。夏山登山道ですが、軽アイゼンがあった方がサクサク歩けます。危険箇所はなしです。仙丈ヶ岳山頂の展望は、赤岳並みに素晴らしいと思う。 〇仙丈ヶ岳〜小仙丈ヶ岳 楽しい稜線歩きです。何しろ常に前方に見える甲斐駒の勇姿に目を奪われます(私的には、後ろを振り返っての御嶽さまも)。今回は藪沢コースより小仙丈尾根ルートで登る人の方が圧倒的に多かったため、すれ違いが頻繁でした。この辺りも雪がけっこう付いていました。 〇小仙丈ヶ岳〜北沢峠 小仙丈ルートはわりと急な坂が多く、藪沢コースに比べると歩きづらい印象。大滝の頭の手前まで雪がそこそこ付いており、&踏み固められていますのでアイゼンを装着した方が断然歩きやすいと思います。途中分岐をスルーしてしまい北沢峠に下山しましたが、駒仙小屋方面に直接抜ける道もあるのでしっかり確認しましょう。 〇白根桃源天笑閣 若干施設は古い感じですが、この辺りの立ち寄り湯の中ではダントツにお湯が良い。下山後は毎回お世話になります。 日帰り入浴 500円 アルカリ性単純温泉 源泉掛け流し |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
南アルプスに来るのは7月の白峰三山以来。本格的な冬山をやる予定のない私は、前回の山行で北アは今季終了。
南アも今回がラストチャンスと思い、迷わず甲斐駒へ。当初は黒戸尾根〜修行モードで登頂する予定でしたが…、あら、まだバスあるじゃない…。
ということで、今回はまったりとベースキャンプ登山を楽しもうと思い北沢峠〜に予定変更。
もうちょい早い時期なら甲斐駒〜鋸も面白いところですが、この時期にそんなところへ行く根性など当然あるわけもなく…。2日目は登ったことのない仙丈ヶ岳にも行っちゃいますよ。ウホホ〜(^O^)!
《1日目》甲斐駒ヶ岳
予定通り始発のバスに乗り、朝7時過ぎに北沢峠に到着。道中、車内の暖房の効きがハンパなく、序盤からグロッキー。いわゆる冬のラッシュ時のJR状態。まあなんとか水場やトイレも近いナイスサイトにテントを設営し、午前8時行動開始です!
ここ最近、晴天に恵まれていることに本当に感謝。山歩きの思い出は、天気によって大幅に変わっちゃいますからね。テン場からも、これから目指す摩利支天がちょろっと頭を出しており、ヤル気十分。
あっという間に仙水峠に到着し、さらに駒津峰を目指し急登を黙々と歩く。今回は重装備じゃないので足取りも軽やか。超一級の名山だけあって、しっかり整備されているので快適な道のり。
樹林帯を抜けると、風が冷たい。駒津峰から望む甲斐駒は、花崗岩が光る白銀の山だが、1週間もすれば雪にとって変わるんでしょうね。しかし、ここから見る甲斐駒の勇姿は本当に素晴らしい。南アといえばどちらかというと、どっしりとした大らかな山が多いイメージだが、何なんでしょ、この勇ましい迫力は…!
駒津峰直下は少し急坂で、中途半端な雪も加わり少し手こずる。天候等条件が悪くなければ、山頂へは尾根伝いの直登ルートで行きましょう!せっかくなので。
山頂からの展望の素晴らしさは、今さら言うまでもないでしょう。地勢的には独立峰のよ
うな山なので展望は360度。
展望を楽しみ下山開始。途中、摩利支天に立ち寄る。が、けっこうスルーされる方が多い…。
私的にはですけど、甲斐駒の素晴らしさの3分の1は損してる気がしますが、どーでしょう。大迫力の甲斐駒東壁を間近に望めるし、後で遠くから見た時、「オレ、あのコブにも登ったんだぜ」みたいな話もできるじゃないですか(笑)。
何はともあれ、下山完了。意外と北沢峠までは長い。道中、右手に険しくそびえる鋸を見ながら来年こそはと思う。テン場に着き一眠り。夕食はこんなケースじゃないと出来ない、大量のおでんと炊き込みご飯を食べる。心も体もほっかほか亭だね!明日も今日と同じような行程が待っているので、早々就寝です。
《2日目》にいく前に…
深夜1時過ぎに寒さで起きる。あちゃあ、かなり油断しました(笑)。2週間前の穂高岳山荘より1000m低いし、我が埼玉県より南だから余裕でしょ!
…と思ったらどうやらそんな諸条件よりも、2週間という時の流れの方が強かったらしい。結論的には底冷えが厳しいので、前回のようにシュラフマットの下に薄い銀マットがあるだけで全然違いますね。勉強になります。
《2日目》仙丈ヶ岳
早朝4時過ぎに起床。いつも通り、パンとカップスープを食べ出発だぜ!…が、うひょー、シュラフを焦がすというあり得ない大失態を犯し、テンションが最悪になる(泣)。死んでしまえ、オレ。
何はともあれ、今日は北沢峠〜広河原のバス運行が最終日。激混み必至なので、ラス前の13時発に乗りたいので頑張らなきゃ。
ヘッドラを点けて歩く中、月夜に浮かび上がる仙丈ヶ岳がとても印象的。大平山荘より先は冬期通行止めとなっていたが、藪沢を歩きたかったので自己責任で歩くことに。樹林帯の急登を登りつめ、藪沢に出る。所々アイスバーンの怖い坂を登ることしばし、相棒兼奥方・D-chanが少し離れた前方に動く黒い物体を発見。
いわゆる、冬眠前の餓えた月の輪熊じゃー(怖)!
咄嗟に出たカーペンターズの楽曲熱唱が功を奏したのか、追い払うことに成功(^^)v。クマは冬眠前後は特に怖いですね。
馬ノ背からしばらく歩くと、辺りは真っ白。新雪の山歩きは楽しい楽しい。そういえば今シーズンお初ですな。藪沢…この辺りでテントが張れれば言うことなしだなと思いながら、ようやく間近に迫った山頂を確認する。ここからはアイゼンを付けた方が歩きやすかったと思うが、歩行に問題なかったので装着せず。アイゼンの付け外しは全く苦ではないが、家での手入れが…ね(笑)。
山頂の展望は昨日以上!今年登った山がほとんど見渡せたのではないだろうか。私的には、御嶽さまが昨日よりさらに近くクリアーに望め大満足。Mt.FJと北岳の仲良く並んだツーショットの展望も、この山頂からが一番でしょう。それといつか歩いてみたい仙塩尾根、良いですね。
とても名残惜しかったが、泣く泣く下山開始。途中小仙丈ヶ岳にも寄り、雪の付いた急な坂を下る。大ケガでもしなきゃ分からないアホな我々は頑なにアイゼンを付けず歩く。この時期は2600m付近までは雪が付いております。その後は樹林帯の中をひたすら下り、なんとか下山。
テン場に着いたのは11時半前で、こりゃティータイムも付いてきたぞ〜♪コーヒーを飲みながら感慨に浸り終わったのち、テント撤収。無事ラス前のバスにも間に合い一安心でした。
最近は北アばかりで久しぶりの南アでしたが、2日間の凄まじい快晴にも恵まれ、とても楽しい大満足の旅になりました。やっぱり南アには南アの良さがありますよね。特に今回登った2座の山頂からの眺望は本当に素晴らしい。あれほどの眺望は北アにはないものだと思う。山が静かでゆったりしてる感じも良いですね。また来年宜しくお願いします!
《帰りのバスにて》
広河原〜芦安間は運転手とガイド兼車掌の女性、二人一組で運行しているバスですが、この女性がなんかスゴいかっちょ良かった。普段なら気にもとめないと思うが、ちょうど前にいらしたので良い仕事やられてるなと。ゆらゆら揺れるバスの中、姿勢を乱すことなくアナウンスする様子や、対向車とのすれ違い時に指で後続車を教える所作に、お父さんグッときてしまいました(笑)。乗車の際にはその勇姿を是非ご注視下さい。
しかしなんというか、モンベルさん、シュラフ修理ってやってないっスかね(汗)
kamasenninさん、この時期に甲斐駒〜仙丈とはやりますね
skipos0208さん、どうも。
ちょうど先週で北沢峠行きはおしまいだったので、ラッキーでした
テン場はメチャクチャ寒かったけど、この時期は空気が澄んでいて山頂はサイコーでしたよ
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