トムラウシ山【山頂標柱建立作業】

2020年07月03日(金) 〜 2020年07月05日(日)

• GPS: 34:17
• 距離: 28.4km
• 登り: 2,137m
• 下り: 2,129m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:50
• 休憩: 2:59
• 合計: 10:49

5:47 短縮登山口
6:07 6:11 温泉コース分岐
7:15 7:17 カムイ天上
9:19 9:36 コマドリ沢出合
10:55 11:21 前トム平
12:00 12:13 トムラウシ公園
13:05 13:55 南沼キャンプ指定地
15:05 16:12 トムラウシ山
16:36 南沼キャンプ指定地

2日目

• 山行: 1:59
• 休憩: 4:33
• 合計: 6:32

7:20 南沼キャンプ指定地
7:51 10:12 トムラウシ山
10:56 11:05 南沼キャンプ指定地
11:28 13:31 トムラウシ山
13:52 南沼キャンプ指定地

3日目

• 山行: 5:28
• 休憩: 4:12
• 合計: 9:40

3:23 南沼キャンプ指定地
3:41 4:23 トムラウシ山
4:47 7:34 南沼キャンプ指定地
8:15 8:15 トムラウシ公園
9:12 9:12 前トム平
9:47 10:13 コマドリ沢出合
11:46 12:03 カムイ天上
12:44 12:44 温泉コース分岐
13:03 短縮登山口

天候

三日間全て晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

●短縮登山口では携帯電話基地の工事中のため、駐車スペースが狭くなっています。出来るだけ乗り合わせでお越しください。
●バイオトイレは使えます。また、トムラウシ温泉もオープンしました。12時から入浴できます。

コース状況／危険箇所等

カムイサンケナイ川やコマドリ沢の雪渓も雪解けが進み一部かなり薄くなっているので、危険防止のため登山道の上を確認して歩くと良いでしょう。

写真

7/3 5:46

【一日目】2週間ぶりに晴れたこの日、プロジェクトの決行です

7/3 5:58

初日は6名で入山。資材や工具類がずっしり来ます

7/3 6:11

30分毎に小休止を取りました

7/3 7:10

カムイ天上でも小休止

7/3 7:26

天気は私たちを後押ししているようです

7/3 7:41

十勝連峰もはっきり見渡せる中を進みます

7/3 8:27

第一お花畑手前でも小休止

7/3 9:21

分岐の標柱も完全に姿を現しました

7/3 9:29

紅石灰がお尻に付きますよ

7/3 9:42

先頭を行く会長

7/3 9:42

コマドリ沢から前トム平までが核心部と言っても良いでしょう

7/3 9:42

でも雪渓を吹く風は気持ち良い

7/3 10:13

ナキウサギの岩場は慎重に

7/3 10:17

振り返ると絶景がどんどん広がります

7/3 10:50

イワウメ

7/3 10:52

コマクサ

7/3 10:54

ミヤマキンバイ

7/3 10:59

トムの神様が微笑んでいるように感じます

7/3 11:35

プチロックガーデンは特に慎重に

7/3 11:39

亀岩とトム

7/3 11:42

亀岩付近で見られるメアカンキンバイ

7/3 11:44

絶景です

7/3 11:44

みんな大好きなトムラウシ公園

7/3 11:56

雪が解けて登山道が現れました

7/3 11:59

ハクサンイチゲ

7/3 12:01

キバナシャクナゲとエゾツガザクラ

7/3 12:02

エゾコザクラ

7/3 12:18

トムラウシ公園を振り返ります

7/3 12:59

チングルマ

7/3 13:45

南沼野営場に到着。先ず7-8人用のテントを設営します

7/3 14:02

設営後、いよいよ作業に入りますが、それにしても絶景です

7/3 14:07

南沼の色だけでもうっとり···いや、今日は作業に来たんだっけ

7/3 14:07

でもやはり、うっとり(笑)

7/3 14:11

残置されたブルーシートの下に標柱とセメントが入ってます

7/3 14:20

梱包を剥がすと立派な標柱が現れました

7/3 14:22

これがナント100キロあるんです！

7/3 14:28

そこで6個の取っ手をつけました

7/3 14:43

そして傷をつけないよう毛布で包みます

7/3 15:02

あとは「せいのー」の掛け声で少しずつ移動

7/3 16:03

一日目は山頂直下まで移動出来ました

7/3 16:11

一方こちらは既存の標柱。心なしか寂しげに見えます

7/3 16:22

テン場の作業があるので下山します。振り返ると新旧二つの標柱が見えました。

7/3 16:57

こちらは分岐の標識を設置中の会長

7/3 16:59

完成。後ろの錆びた標識は管轄が違うので勝手に撤去は出来ません

7/3 17:22

続いてトイレブースの扉の開閉に抵抗があったので、ワイヤーでブースの歪みを修正の上、若干削って対応しました

7/4 7:02

【二日目】朝一でワイヤーでブースの歪みを修正中

7/4 7:31

次はいよいよ標柱を山頂へ上げ、建立作業に入ります

7/4 8:05

先ず既存の標柱を撤去します

7/4 8:11

周囲の岩を撤去

7/4 8:12

地中を掘って石を取り除きます

7/4 8:15

それにしても先輩方の手際よさ

7/4 8:22

土台のコンクリートを壊していきます

7/4 8:49

撤去できました。

7/4 8:56

長い間、ありがとうございました

7/4 9:13

次は新しい標柱の移動です。山頂直下の十数メートルが一番の核心部でした

掛け声で少しずつ上げます。傷つけないよう慎重に

7/4 9:40

なんとか無事に引き上げました

7/4 9:50

小休止

7/4 10:03

実は旧標柱は単管で接続されていたんですよ

7/4 11:47

この時なんとミクリさん、aofukurohさん、kamekonさん方とお会いしました。

7/4 12:19

さて、新標柱を立ててみますか

7/4 12:19

移動用の取っ手を外します

7/4 12:19

指で簡単に表面が崩れる程でした

7/4 12:23

基礎部分に鉄筋を入れて大岩と挟み固定

7/4 12:33

そこに小石とセメントを流します

7/4 12:57

見た目を考え、セメントの上に石を積み上げます

7/4 13:05

最後の仕上げ

7/4 13:06

完成です！

7/4 13:08

建立に携わった新得山岳会の面々

7/4 13:13

一生涯忘れられない思い出になりました。ezo-wolf

7/4 14:54

その後はみんなで祝福の乾杯

7/4 19:37

夕暮れ時、テントを抜け出して南沼に行くと最後の夕焼けと町の灯りが美しく広がっていました

7/4 19:40

そして反対側の十勝地方には満月と雲海

7/5 3:44

【三日目】ご来光を観に山頂に

7/5 3:48

十勝地方は雲海が染まり始めています

7/5 3:49

新標柱が迎える初日の出に立ち会う瞬間が来ました

7/5 3:50

来た来た来た来たぁー！

7/5 3:52

おめでとうございます！

7/5 3:52

初の朝が最高の日になりました

7/5 3:55

ありがとう

7/5 4:00

これから沢山の登山者を喜ばせてください

7/5 4:10

北沼を観に散歩しました。大雪山も朝日に染まってます

7/5 4:14

オプタテシケ山も染まってます

7/5 4:17

北沼方向から来るとよく見える標柱

7/5 6:43

三日間お世話になったテン場を離れます。

7/5 7:36

登りよりも荷物が重くなる下山

7/5 7:41

十勝連峰きれいだなぁ

7/5 7:42

三日間良い天気に恵まれました。このあとezo-wolfさーんと呼ぶ美人山ガールが現れました。dominionさんだ！いつもハイセンスなルックスに素敵な笑顔。グループ行動だったので挨拶も早々に切り上げお別れしました。

7/5 8:16

トムラウシ公園もすっかり雪が解けたなぁ

7/5 8:27

いつもの絶景ポイント。この時matu-montさんが近くまで来ていました

7/5 8:31

初めてのトムのmatu-montさん。とても気に入って頂いたようです

7/5 8:39

みんなを追いかけて行くと亀岩の丘で休憩していました

7/5 8:57

プチロックガーデンを慎重に下ります

7/5 11:47

邪魔な倒木は処理しましたよ

7/5 12:00

ゴゼンタチバナは最盛期のようです

7/5 13:00

登山口に戻ってきました。お疲れ様でした。

7/5 14:38

極楽、極楽

撮影機器：

HUAWEI P20 Pro HW-01K docomo HUAWEI

装備

共同装備

テント ランタン テントマット ガスカートリッジ ストーブ 作業用工具類

感想

ezo-wolf

トムラウシ山【山頂標柱建立作業】
2020.07.03(金)〜05(日)

約18年前に設置された山頂標柱は厳しい自然環境でかなり腐朽が進み、指で触ればぼろぼろ崩れる程の状態でした。
そこで新得山岳会の会員がこの3日間で新しい標柱の建立作業を行いました。

南沼野営場分岐から山頂に3/2ほどの場所に残置されていた標柱と基礎部分に使うセメントの荷揚げから始めるわけですが、標柱は一本物で約100kg。これを急な岩場を傷をつけずに上げなければならず、本当にこの作業を完遂できるのか正直不安がありましたが、そこは流石に経験豊かな先輩方。標柱に取っ手をつけ、毛布にくるんで6名で少しずつ上げました。そしてセメントは1袋10kgですが、20kgくらいは大丈夫だと思いザックに入れ背負ってみると・・・
ザックの下だけに重さが集中するのでバランスが悪いことこの上ないです。

2日目には更に応援組が合流して、昼過ぎくらいに無事に建立することができました。
作業中は一般登山者にご協力を頂き、この場を借りて御礼を申し上げます。
ありがとうございました。
また、今回は同時に南沼野営場に看板の設置と携帯トイレブースの扉のスムーズな開閉の調整なども行いました。

今回の山行で多くのヤマレコ仲間と会うことができました。初日は山頂から降りてくるsoramariさん。二日目は山頂でmikuriさん、aofukurohさん、kamekonさんのパーティー、三日目は下山中にdominionさんとmatu-montさん
とても嬉しい出会いもあり、一生涯忘れられない充実した山行になりました。

コメント

Padkun

本当にお疲れ様でしたm(__)m
ezoさんほか新得の皆様、本当に有り難うございます！
そして引退した標柱には、長年風雪に耐えて私達の登頂を見守ってくれたことに厚く感謝して、ゆっくり休んで頂きたいと思います。
事前準備から繰り返し登頂されて、作業に当たられご苦労様です。
新しい標柱を早く見に行きたいと思います！！

ezo-wolf

Padkunさん、ありがとうございます
全国の登山者が憧れるトムラウシ山。
そのゴールのシンボルとも言える標柱の建立に携わることができて、本当にありがたく感じています。

次の標柱の交換の時には、もう参加者の中には居ないと思いますが、大切な作業をリレーのように若手に繋いで行く事に、先輩方から学ぶ時期が来たように思います。
山好きな方の入会希望者をお待ちしています。

dominon

美人山ガール（笑）
標柱建立作業、大変お疲れ様でした。あの標柱は100kgもあるのですね。記念すべき日に登頂できて良かったです。これから何人に抱かれるのか・・・。
パーティが下りて来た時に山岳会だとすぐに気が付き、最後尾に狼さんを発見しました。2度も同じ山で会うなんて、奇遇ですね。

私は三川台方面の下見の予定でしたが、ピークに着いたら随分のんびりしてしまって、下見はほとんどできなかったです。^^;

ezo-wolf

dominionさん、本当に良い日になりましたね
お疲れ様でした

この日は珍しくガスも掛かることなく、穏やかな登山日和に恵まれましたネ
トムラウシ公園辺りからは見事なお花畑だったので、なかなか先へは進めなかったんじゃないかな(笑)
山頂ではmatu-montさんにもお会いできたようで更に楽しい一時になったと思います。

三川台は残念かも知れませんが、また紅葉シーズンにでもお越しください、美人山ガールさん(^_^)

tanosi

新しい標柱
６日に登りました。
真新しい標柱に迎えてもらいました。
ありがとうございます。
山頂での記念写真に当然のように加わってくれる標柱に、地元の山を愛する方々の何と沢山の想いが込められていることか。
これから多くの人々の登頂の喜びを、共に体現してくれることでしょう。
お疲れ様でした。

ezo-wolf

Re: 新しい標柱
tanosiさん、ありがとうございます。私たちが下山した翌日に登られたのですね。
途中沢山の高山植物を楽しまれたと思いますが、やはり誰でも簡単に登頂できる山ではないと思います。
苦労して、息弾ませてやっと山頂に辿り着いた時に｢お疲れさま！」って微笑んでるような標柱の建立にお手伝いできた事に本当に嬉しく感じています。
一人でも多くの方に｢大変な山だったけど素晴らしかった」と感じて頂けたら本望です。