トムラウシ山 【短絡路ピストン-テン泊装備・南沼1泊】

2020年07月30日(木) 〜 2020年07月31日(金)

• GPS: 20:50
• 距離: 27.0km
• 登り: 1,906m
• 下り: 1,885m

コースタイム

1日目

• 山行: 8:44
• 休憩: 1:56
• 合計: 10:40

4:34 短縮登山口
4:56 4:56 温泉コース分岐
5:47 5:49 カムイ天上
7:25 7:34 コマドリ沢出合
8:42 8:49 前トム平
9:26 9:26 トムラウシ公園
10:32 12:01 南沼キャンプ指定地
12:46 12:54 トムラウシ山
13:49 13:49 北沼
14:36 14:37 北沼
15:14 南沼キャンプ指定地

2日目

• 山行: 7:45
• 休憩: 2:02
• 合計: 9:47

3:51 南沼キャンプ指定地
4:11 4:50 トムラウシ山
5:22 5:49 南沼キャンプ指定地
8:22 8:22 トムラウシ公園
9:08 9:08 前トム平
10:07 11:01 コマドリ沢出合
12:49 12:49 カムイ天上
13:21 13:21 温泉コース分岐
13:35 13:37 短縮登山口
13:38 ゴール地点

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

トムラウシ短絡コース登山口に数十台の駐車が可能です。
googlemap・車両付属等のナビでは、トマムIC経由のアクセスが推奨されますが、十勝清水ICからのアクセスが直線道を経由し、コンビニ・防災ステーション等が豊富なためおすすめします。
日の出とともに登山を開始する場合、十勝ダム天端上を走行する60kmほどの山道を暗闇の中進まねばなりません。十勝清水ICからまもなく「開発局防災ステーション」があり、きれいなお手洗いや飲料水自販機等があるためここで待つ選択もあります。とはいえ、やはり日の出とともに活動するには登山口の遠征が良いでしょうか。
今回は、登山口駐車場で3時30分まで車中泊（案外寝られるものです）し、準備後出撃しました。

コース状況／危険箇所等

天気に恵まれ、ぬかるみ・雪渓に全く悩まされずに済みました。
天候や登山道の状況で事故に直結するような危険箇所は認められませんでした。今回の登山にあたって事故報告書を読みました。天候の動静には気を遣いました。
水場も潤沢な水量でした。

その他周辺情報

国民宿舎東大雪荘で日帰り温泉や宿泊が可能です。
大手トラベルサイト（JTB・楽天トラベル等）では、満室となっていても、宿運営のホームページ上で特別室（2000円増しのスイートルーム）が空いていることがあります。今回は、後泊に特別室の東大雪荘を利用しました。
東大雪荘には、登山用品の洗い場が充実しています。

写真

7/29 21:10

平日木曜日・金曜日（7/30・31）に夏休みをいただきました。
前日の水曜日はNZD（ノー残業デー）。定時であがって十勝清水ICに車を進めます。夜更けの道道は十勝ダムを超え、東大雪荘から先はダートです。暗闇のなか若干怖かったです。

ここが車中泊も検討した防災ステーションです。

7/30 3:32

12時前に到着し、3時30分に目覚ましセットで車中泊しました。
案外寝られるものです。目覚めるとまだ暗い状況でしたが、周りはすでにザワザワ準備されています。

7/30 4:22

登山口のバイオトイレです。新得町さんの管理で清潔でペーパー完備と素晴らしい施設でした。ありがとうございます。

7/30 4:22

平日ということもあり混雑はありません。前日入りの夜更け時にも十数台の車がありました。

7/30 4:33

さて、いざゆかん。

7/30 4:33

夢でした。
黒岳4週連続、10km程度の無意根山等でトレーニングし、今回の晴天にチャレンジを決意です。
短絡路は日帰りの方が多く、テン泊装備では15kg程度背負わねばなりません。せっかくなので、テン泊を選択です。
当初は、縦走も考えました。「スキップ」さんの回送サービス等も問い合わせさせていただいており（快いご対応ありがとうございました）ましたが、今回は短絡路・南沼テン場の1泊2日を選択です。

7/30 4:34

緊張します。
車中泊で意外にも熟睡でき、疲れ・眠さはありません。

7/30 4:49

温泉コース合流口まではなだらかなルートで15分程度で合流です。

7/30 4:58

合流しました。次の目指すポイントは「カムイ天井」です。

7/30 5:03

朝日も登ります。

7/30 5:37

石の階段を進みます。

7/30 5:46

カムイ天井に到着です。
このあたり、天井といわれるだけに、平坦であり降雨後ぬかるみそうです。水を流すためと思われる仕掛けが随所にみられました。

7/30 5:51

いまは昔となった「旧道」の分岐です。
テン場でここの昔話をされていたのを耳にしました。

7/30 5:51

今回は、ぬかるみ・ヌチャめぐりとはなりませんでした。
非常に恵まれた登山です。
展望もよく、飽きません。感動の連続です。

7/30 6:02

素敵です。

7/30 6:05

うわぁ。

7/30 6:12

感動しきりです。
これなら「日帰り」でも大丈夫だ。なんて思っていましたが、トムラウシ登山の山場はカムイ天井ではありません。

7/30 6:18

次の目的地はこまどり沢です。水場があるようです。
これまでの黒岳テン場チャレンジの際は、6kgの水をあげましたが、今回は水場活用を目論み重さ削減です。

7/30 6:36

このような場所はありますが、ぬかるんではいません。

7/30 7:05

こまどり沢までには、一度がっつり下らねばならない箇所があります。これが結構な下りぐあいです。

7/30 7:08

下りきったでしょうか。帰りは上りですね。
あるきにくくはなく、帰路は楽しかったです。

7/30 7:30

こまどり沢分岐に到着です。水場でお休みされていた方がいらっしゃいました。先にすすめましょう。

7/30 7:33

雪渓もなく、谷横を登ります。

7/30 7:39

お花にいやされます。

7/30 7:41

若干の雪渓が残っています。
早い時期にはここが一面の雪渓となるようですね。
今回は、全く問題ありません。恵まれています。

7/30 8:02

きれいなお花です。

7/30 8:03

ガレ場を登って「前トム平」方面へ。

7/30 8:06

我々は、純粋な岩ルートを選択しましたが、左側にルートがありました。帰路はそちらを活用です。
ナキウサギの鳴き声が聞こえます。

7/30 8:28

女王こまくさです。

7/30 8:34

こちらで、すこし「ナキウサギ」観察を。
みることはできませんでした。鳴き声はわんさかなのですが。

7/30 8:40

む？仕留めたか？
確かにトムラウシ山頂方面ですが、短絡路からはトムラウシはみえません。

7/30 8:42

イワブクロですね。

7/30 8:46

前トム平とトムラウシ方面です。

7/30 8:56

ケルンを横に先に進みましょう。
次のポイントは「トムラウシ公園」です。

7/30 8:58

トムラウシ方面です。近くなってきました。

7/30 9:04

遠望した前トム平です。

7/30 9:07

よしよし。近くなってきたぞ。

7/30 9:14

すごい岩。圧巻の大自然。

7/30 9:21

巨岩もひかえます。

7/30 9:21

トムラウシ公園です。

7/30 9:27

チングルマが綿毛に変身していました。

7/30 9:40

自然のチカラを感じます。

7/30 10:07

コマクサが見えます。

7/30 10:27

近くなってきましたが、このあたりが大変だったでしょうか。

7/30 10:29

休み休み、行動食をいただきながら進みましょう。

7/30 10:30

もう少しか。

7/30 10:30

お！携帯トイレブース。ということは、

7/30 10:31

南沼キャンプ指定地に到着です。

というか、目の前のお山が憧れの「トムラウシ山」です。

7/30 10:33

トムラウシ山の麓に到着です。
テン場泊なので、頂上はあとにとっておきましょう。

7/30 10:35

ここが、我々の設営地です。
南沼パーク1番地に設営します。

7/30 10:35

ザックとトムラウシ。

7/30 10:37

まずは、登山靴からサンダルに。
サンダルを背負っているのか、「縦走ですか？」とお話かけいただくこと多数。「南沼1泊で帰ります」とお伝えします。

7/30 10:39

カミナドーム2は、ULでよいテントと思います。
購入後黒岳テン泊で試行済みです。

7/30 11:00

天気に恵まれました。

7/30 11:09

食料です。

7/30 11:20

昼食をいただきましょう。
背後に控えるMSRリアクター。これ、本当にすぐれものです。
ULならばフェムトストーブという選択もあるのでしょうが、強風の雌阿寒岳では全くお湯が沸きませんでした。
リアクターならカップラーメンのフィルムを剥ぎ、トップを開封しているとお湯が沸くイメージです。手放せません。

7/30 11:28

ソウヤで浄水します。

7/30 11:44

カミナドームとトムラウシ。悦に浸ります。

7/30 11:57

お。2番地、3番地にも入居者がいらっしゃいました。
その後、4番地にも入居者がおいでになりました。
みなさん、ホントおやまが大好きなのだなという感じをヒシヒシと受けました。

7/30 11:57

南沼パークの遠景です。きれいですね。

7/30 11:58

平日なのでそんなに混んではいません。

7/30 12:03

ツアーの方を一組確認しました。

7/30 12:03

さて、アタックザックを背負って、トムラウシにチャレンジしましょう。

7/30 12:11

岩場のペンキを進みます。

7/30 12:18

仕留めました。

7/30 12:22

岩でゴツゴツ。

7/30 12:24

これを抜けると。

7/30 12:31

やりました。トムラウシ登頂です。

7/30 12:42

南沼方面でしょうか。

7/30 13:51

北沼分岐まで足を進めます。

7/30 13:51

分岐に到着です。

7/30 13:56

北沼です。
忌まわしき事故の際には、ここが波打ち、2m幅の水路となっていたとのこと。想像つきませんが、天候の変化により様子がことなる箇所はたくさんありました。例えば、前トム平も風が吹けば吹きさらしになる予感を覚えました。安全登山。せっかくきたからは一切なしで。

7/30 13:57

ロックガーデンをみて、急坂手前で引き返しました。

7/30 13:59

漢字「七」ラッキーセブン、「八」末広がりと縁起の良い雪渓です。

7/30 14:42

北沼の南沼方面末端です。

7/30 17:17

夜ご飯を準備しながら、

7/30 17:24

一杯行きますか。
知床で購入のアルパイン水筒に氷を忍ばせてきました。

7/30 17:24

美味しいロックで、

7/30 17:25

乾杯。

7/30 17:26

夜ご飯をいただいたら、

7/30 19:00

早めに寝ましょう。
こちらのキャリーザサンも軽くてよい照明です。
ヘッデンで十分なのでしょうが。UL化の検討も引き続き。

7/31 3:36

朝は4時過ぎに日の出とのことです。
3時30分に起床して再び頂上に向かいます。
これぞ、テン泊の醍醐味。

7/31 4:11

きれい。
雲海のなかからのフェイント日の出。

ちなみに、朝日の下は北見富士のよう。

7/31 4:19

美しい。泣きそうになります。

7/31 4:21

なんて素敵な朝日なのでしょう。

7/31 4:21

十勝岳方面です。

7/31 4:43

こちらも十勝岳方面です。わずか20分でここまでの景色変化が楽しめます。
重ねてですが、テン泊の醍醐味。

7/31 6:19

朝ごはんをたべて。

7/31 7:02

帰りましょう。

7/31 9:07

前トム平です。

7/31 10:18

こまどり沢水場で休憩しましたが、しつこいキツネがいました。
餌与える人いるのでしょうか。
ホントしつこかったです。まるで僕みたい。。。

7/31 10:28

ソウヤで浄水して飲料水をつくります。

7/31 13:20

温泉コース分岐まできました。

7/31 13:34

安全に下山しました。

7/31 13:35

相変わらず繁盛している駐車場です。
付近では、ドコモ携帯の基地局工事が行われていました。

新得警察署のHPに警察署しらべ携帯つながりマップがあります。auも通話可能箇所がそれなりにありました。

7/31 13:42

携帯トイレボックスに持参品を投入しました。
携帯トイレもすっかり身近になり、当たり前に活用しています。

7/31 14:21

お宿、東大雪荘。

7/31 14:21

テントを乾かし、

7/31 14:21

洗浄グッズをお借りして、

7/31 14:21

靴もピカピカです。大変お疲れさまでした。

7/31 14:44

前日の移動中に宿オリジナルHPから予約した特別室です。
スイートで2部屋分の素敵なお部屋でした。

楽しく素敵なトムラウシ登山でした。

撮影機器：

Xperia XZ3 SOV39 au SONY

感想

あっきー

憧れの「トムラウシ」。
前週は荒天予報のため知床方面にしましたが、天気が良ければトムラウシでした。
しっかりと「晴天予報」を確認して、夏休みを活用してテン泊装備で挑みました。
天気や環境にすごぶる恵まれた登山でした。ありがとうございます。
朝にはご来光を。泣きましたね。山で泣くのは初めてです。
後泊の東大雪荘も温泉・お食事・お部屋ともすばらしいお宿でした。

いつかは、縦走にチャレンジしたいです。
安全に注意しながら、これからも登山を楽しみたいです。

トムラウシ登山後は、然別湖に足を伸ばし、白雲山・天望山・東ヌプカウシヌプリを楽しみました。