白山(百四丈滝の最初の一滴を訪ねて)
- GPS
- 15:37
- 距離
- 37.0km
- 登り
- 3,144m
- 下り
- 3,151m
コースタイム
- 山行
- 14:27
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 15:31
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
・ハライ谷登山口に車を停めてスタート。(5〜6台程度駐車可能) ・楽々新道下山後にデポしておいたチャリでハライ谷まで。下り基調なのでほとんど漕ぐ必要はない。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆加賀禅定道(ハライ谷〜油池手前) ・よく整備されているので迷うことはほぼない。 ・油池まではアップダウンが多いのでそれなりに体力は必要。 ・天池〜油池周辺の花が見頃。イワショウブ、チングルマ、ハクサンフウロ、ニッコウキスゲが多かった。 ◆滝川(沢登り)〜七倉山 ・油池手前の沢床に降り易い場所を選んで下降する。 ・できるだけ高山植物を踏まないように涸沢を選んで降りるのが良い。 ・沢床からは難度の高い滝などはないので割と登りやすいが、七倉山直下の急登は落石注意。2名以上で登る場合は先行者が落とさないようにする必要がある。 ・枝沢が多いので間違えないように気を付ける。 ・ロープや下降器は一切使わなかった。 ◆七倉山〜御前峰往復 ・七倉山〜大汝峰までの区間はハクサンフウロが多い。 ・山頂部は他の方のレコが多く上がっていると思いますのでそちらを参照してください。 ◆楽々新道(七倉ノ辻〜新岩間温泉) ・七倉山直下は藪がうるさい。秋には乾さんが刈ってくれます(毎年のこと) ・小桜平の水場はあまり出ていない。気になる方は煮沸推奨。 ・小桜平から下の道は良く刈り払われているのでとても歩きやすい。 ・楽々新道と言っても北部の中では楽々というだけで砂防とかと比べるとはるかにハードなので安易に足を踏み入れないことをお勧めします。 |
写真
感想
今日は山の日。
今年はコロナで登れる山域が限定されているので例年以上に白山は混みそう。
だが北部白山なら大丈夫、お盆でもシルバーウィークでも混んでもたかが知れている。
天気予報は上々、久しぶりに加賀禅定道から御前峰を目指し、お参りしてから楽々新道で降りることにしよう。
しかし今日は秘策があった。
せっかくの山の日なのでずっと前から温めていた「百四丈滝の最初の一滴を訪ねる」プランを実行する時がきた。
百四丈滝は年間を通じて水が涸れることはない。
雪が融け切っても、秋の渇水期でも絶対に涸れない。
いったい水源はどうなっているのか…前々から興味があった。
そして百四丈滝の上流部にあたる滝川は天池付近から降りることができそうだということも前々からわかっていた。
しかし過去にここを歩いた記録は見つけられない。
陰に隠れて見えない場所にもしかしたら滝が隠れているかもしれない…色んな事を考えながらもとりあえず行くしかないと思っていた。
念のためロープと下降器を用意していく。
日帰り装備にしてはいつもよりだいぶ重いが仕方ない。
まずは夜中1時にハライ谷登山口をスタート、加賀禅定道を登っていく。
夜中は涼しいのでガンガン高度を上げられる。
日中にここは絶対登りたくない。
丁度美女坂を登り切ったあたりで明るくなり、タイミングよく百四丈滝を眺めることができた。
しかし寒い!風が強く四塚山も厚い雲に覆われていた。
沢登りのつもりで装備万端整えてきたが最悪夏道周回に切り替えようかと脳裏をよぎったほどだ。
しかし徐々に雲が薄くなり晴れ間も出てきた。
視界が良くなれば多少寒くても沢へ入ることはできる。
百四丈滝から天池方面に進み、滝川への下降点を探りながら油池方面へと歩いていく。
少し距離的にはロスするがやはり降り易いのは油池手前のコル。
高山植物を踏まないように笹薮をかき分けながら沢床へと降りていった。
本流に降りる部分が少し滝になっていて緊張したが何とかクリア。
そこから先は部分的にへつることはあったが大きな滝もなく気持ちよく遡上することができた。
枝沢を間違えないようにGPSで確認しながら七倉山を目指して進んでいく。
徐々に水が細くなり、とうとう最初の一滴を探し当てた!
この水が集まって百四丈滝の大瀑布を作り出すのか・・・と思うと感慨深い。
水マニアなのでゴクゴク飲ませていただく。
延命水よりご利益がありそうな気分だ。
最初の一滴の先にはまだ雪渓も残っていた。
ここからも水は滴り落ちていたが川になるまでには至らなかった。
最後のガレ場の急登を登って七倉山に登り上げた!
ここまで来ればホッと一安心。
あとは目をつぶっていても歩ける道だ。
せっかく来たので御前峰で8月のお参りを済ませてこよう。
七倉ノ辻で3名の登山者に会ったが、そこから先は大汝の巻き道まで誰とも会わず。
さすがに山頂部はひとでごった返してたが最短距離で御前峰に向かい、お参りを済ませたら一応大汝も踏んで七倉ノ辻にとんぼ返り。
ふぅ・・・やっぱり人混みは苦手だ。
あとは優雅に楽々新道を下山するだけ。
その頃には気温も上がりかなり暑くなっていたがもう沢はないので持ってきたキンキンの水とお茶で喉を潤すしかなかった。
途中岩間道を歩くと言っていたダンディーなおじさまと小桜平避難小屋で一晩明かすと言っていた方のお二方にお会いして少し談笑した。特に前者のおじさまは「薬師山」とか「コエト小屋」といって通じるなんて相当ツウだと思った。
楽々新道登山口まで降りてくるとオロロの集中攻撃に会ったが長袖長ズボンだったのでセーフ、帽子もサハラキャップをかぶっていて良かった。
チャリに戻ったら逃げ足は速い。
サクッとハライ谷登山口まで戻って終了。
8月のお参りもできたし百四丈の源流も訪れることができて最高の山の日となった。
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