記録ID: 2496211
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無雪期ピークハント/縦走
尾瀬・奥利根
遙かすぎる尾瀬エリアのはじっこ(^◇^;
2020年08月12日(水) [日帰り]


体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 05:13
- 距離
- 9.0km
- 登り
- 844m
- 下り
- 827m
コースタイム
天候 | 雨 のち 曇り 時々 晴れ のち 長い夕立 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
道の駅きらら289※1〜R401〜R352〜福島県道350(田代山林道)※2〜猿倉登山口 【駐車場】 猿倉登山口・上段駐車スペース (無料・15台程度だが、ここから上は通行止めなので山側にも停められる。 遅い到着だったが朝から雨のため先行車は7〜8台) (100m程下段にも未舗装の駐車スペース15台程度があり、トイレもある) 【復路】 猿倉登山口〜田代山林道〜唐沢峠〜木賊温泉※3〜R352〜R401〜R289〜南会津町中心部※4〜R289(25km戻る)〜道の駅きらら289※5 ※1:車中泊(前衛地の群馬から移動) ※2:途中からダートな11kmで登山口まで。 ※3:日帰り温泉。 ※4:買出し。写真整理(スーパーのリオンデールはイートインで電源もWi−Fiも使える) ※5:翌日の山行に備えて車中泊。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山口まで】 田代山林道(福島県道350号線)は崩落等で通行止めになることが多く、先月も大雨災害のため林道口で諦めた。 8/7に再開通したとの情報で向かったが、事前情報通りの”ラフダート”な道に、私の愛車シュピーゲル号(日産ノート)だと時速20kmを超えることはほとんどないが、雨上がりってこともあって、到着時には泥だらけになっていた。 この道は栃木県側(県境を跨ぐと栃木県道350号線)へ通じるが、登山口駐車場のすぐ上で「栃木県側へは通行止め」ですの看板と柵が置いてある。 2年程前、Google先生に案内されるままに霧降高原(栃木県)側から行こうと試みて「通行止め」の看板に愕然(登山口まで14km。福島県側に迂回すると≒100km)としたので、予め栃木県当局に問い合わせたら「開通見込みは無い」とのことだった。 いずれにしても、ここに行く際には、福島・栃木の両当局に問合せることをお勧めする。 【猿倉登山口(a)〜小田代(b)】 現地までは苦慮するが、人気の山なので登山道の整備は良い。 沢筋が入口。谷底歩きはすぐに左岸側のトラバースとなって尾根ルートになる。尾根向こうの沢筋が見えると、そこが最後の水場。 ジグザグでシラビソの尾根を詰め、灌木広葉樹林とともにフラット&木道となり、少し進むと小田代の湿原になる。 【〜山頂周回分岐(c)】 小田代湿原は田代山の肩みたいなものですぐに終わり、山頂部へは山腹のジグザグで登る。 樹林帯は低めで山頂部に到達するとともにテーブル湿原になる。 【〜田代山湿原(北西周り)〜田代山頂標〜△田代山(d)】 山頂テーブル湿原は反時計回りの一方通行。北西周りは二本の木道があるが、南東周り(後述)は1本のため。 キンコウカが盛りでワタスゲの名残の湿原は四面の景観が異なる。 北=シラビソ等の樹林 西=湿原の地平線 南=ハイマツ等のなだらかな丘 東=振返って会津の山並み 湿原の地平線を追って木道を進み、池塘が混じる先の山頂標のポイントで木賊からの登山ルートと合流し、それを背面になだらかな丘をゆったり登っていくと湿原端の針葉樹林入口にベンチ広場となる。 【〜△帝釈山〜(d)】 樹林帯へ通じる木道を進んですぐに、立派なトイレ棟・数多くのベンチと避難小屋(弘法大師堂とも呼ばれ、弘法大師坐像が祀られている)がある。 樹林帯を下り、傾斜が緩い道は湿ったコルに至り、始まったばかりと思しきゆったり沢を渡ると、小ピークのトラバースになる。巻き終わるとすぐに急な登りとなり、大岩が混じる抉れ道を登り切って小広場の帝釈山ピークに至る。 長閑な空間だが、山頂付近の周囲は崖に近い状態なので滑落に注意しよう。 田代山への戻りはピストン。 【〜(南東周り)〜(c)】 湿原端の針葉樹林入口にベンチ広場まで戻ると、帰路は湿原の反時計回りルートの一方通行なので、木道1本を進む。ハイマツがメインの灌木帯と湿原が混じるゆったりな下りは、天空湿原の不思議な空間が楽しみながら、往路の山頂部口に至る。 【〜(b)〜(a)】 登ってきた道を戻る。 |
その他周辺情報 | 【買い物】 何もないので、南会津町の中心部か、地元から持ってきたほうが良い。 道の駅は朝早いと営業していないし、午前10時時点で湯の花温泉地区の星商店は開いていなかった。 【温泉】 湯の花温泉は200円で地区内複数の風呂に入れるのでおススメ。 (熱すぎるのも、川沿いも、地区内も、バリエーション豊富) でも、今回は新たな境地を求めて尾根を1つ隔てた温泉財産地区へ。 『木賊温泉共同浴場・広瀬の湯』 (300円・アメニティ無し) (ちょっと温めで地元民が交替で当番している) |
写真
装備
個人装備 |
ザック:チャチャ35
靴:ツォロミー2
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感想
『遙かすぎる尾瀬エリアのはじっこ(^◇^;』
8/12(水)は、尾瀬国立公園の東端にある“ポッカリな天空湿原”をやっと訪ねることができました(^○^)
尾瀬と言えば、新潟・福島・群馬・栃木が交わる深山幽谷エリアだが、そこから福島・栃木の県境線に伸びる帝釈山脈は更に奥深い。
山頂域がテーブル湿原になった空間は、登山者にとっての桃源郷。
憧憬を抱きながら何度も画策したが、悪天・災害封鎖・林道崩壊等で、その都度行く手を阻まれた。
短い無雪期に様々な花がリレーのように彩り、花の百名山に指定されているが、最盛期は6〜7月。
盛り過ぎではあるが「8/7に林道復旧」「午前に雨から曇り」の報に、福島・会津エリアの深奥から栃木県境へ車を走らせた(^^)
【山行記】
栃木からは林道不通が幾年月
福島からは大量の梅雨で崩壊
やれやれ、何度の計画も登山口すら行けず
遙かすぎる天空の湿原
核心部はラフダートな林道
時速10km台のゆるゆる
どろどろ、何度も曲がりながらそれも良し
遙かすぎる登山口への道
山々は鬱蒼と茂る深緑の森
寒冷の樹たちで幽玄の様相
あれあれ、ひっそりな時間の中に霧が漂う
遙かすぎる天頂への山路
いきなりポッカリな天の空
花たちが順を待つ池塘の畔
おやおや、ガスたちが草たちの上で徒競走
遙かすぎた湿原の桃源郷
湿ったコルは大河の始まり
岩峰は日光と尾瀬を跨ぐ頂
ぱらぱら、トンボたちが手の上で羽休み
遙かによせる至福の一時
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