編笠山〜権現岳〜三ッ頭


- GPS
- --:--
- 距離
- 13.1km
- 登り
- 1,559m
- 下り
- 1,556m
コースタイム
- 山行
- 8:35
- 休憩
- 3:32
- 合計
- 12:07
天候 | 快晴のち時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
○観音平〜編笠山 林床が笹原となっていて林相のきれいな針葉樹林から始まる。やがて密生した?暗い?針葉樹林帯に変わり、登山道は大きな岩と木の根で歩きにくくなる。編笠山直下で樹木の背が低くなる。 ○編笠山〜青年小屋〜権現山 観音平から高山の雰囲気となる。青年小屋から大きな岩もなくなり、土をたくさん踏んで歩けるようになる。のろし場から森林限界となり、アルプスのような稜線歩きが楽しめる。ギボシに向けての急坂はアルプスにあるような石の敷き詰めらた道となり、クサリが数ヶ所ある。ストックが邪魔になるところもあるので、最初のクサリ場のところでストックをしまった方がいいと思う。 権現岳の山頂は岩塊なので山名の標識は岩塊基部の登山道にある。休憩スペースは権現岳の南側に狭いが少しだけある。赤岳〜阿弥陀岳の迫力ある眺めを楽しむには赤岳への縦走路をほんの少し入ったところが良さそう。 ○権現山〜三ッ頭〜観音平 権現山から三ッ頭との鞍部までの急坂にクサリ場が1ヶ所、クサリがあってもいい岩場が1ヶ所だけある。 三ッ頭への登り返しはとても緩やかで権現山から見たほどではぜんぜんない。三ッ頭からの展望もとても良い。三ッ頭の下から森林限界となるが、密林?が少なく美しい疎林が多い。登山道も笹原や草地が多い。何より大きな岩がなく土を踏んで歩けるのが良い。急坂もほとんどなく、緩やかな坂が多い。そのおかげでとにかく長い下りとなる。所々で権現岳〜編笠山の眺めが楽しめる。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
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感想
2020年08月14日(金) 【編笠山〜権現岳〜三ッ頭】
編笠山の名前は山を本格的に始める前から知っていた。
大学時代に親しい友人2名と信州に電車で旅行に行ったとき、理由は清里に行くためだろうか、小淵沢の民宿に泊まったことがあった。
同宿の親子(父と娘)が明日編笠山という山に登るために前泊していたので、その名前を知ることになった。翌日は生憎の雨だったが、親子は宿のおばさんに観音平まで送ってもらって、そのあと少し登ったのかは覚えていないが、諦めて帰っていったとおばさんから聞いた。
雨が上がったあとだったろうか、曇り空だったが、おばさんが私たちを観音平までジープで連れていってくれた。おばさんから南アルプスとか甲斐駒ヶ岳とかいう名前を教えてもらったが、山のことをまだ全然知らなかった私にはすべてが新鮮に思えた。観音平から車で下るとき、道路の両側の針葉樹林の間から甲斐駒ヶ岳が見えるのだが、それはそれはとても高く聳えて見えるので、強烈な印象となって以後忘れることがなかった。
山に興味を抱くようになったきっかけのひとつである遠い昔の夏の日の思い出である。
前置きが長くなってしまったが、そんな思い出のある編笠山だが、なぜか今まで登ったことがなかった。この夏は日帰りか、前後泊程度で夏山の思い出を作ろうと考えていると、編笠山〜権現岳〜三ッ頭を歩いてみようと思いついた。足の速くない私にとってはロングコースになるが、陽は長いし、翌日は休めるので問題はなかった。
朝4時過ぎにまだ暗い観音平の第二駐車場に着いた。空が白み始めるのを合図に準備を始めて5時前に歩き始めた。まだ暗い林床が笹原となっている針葉樹の森を緩やかに登っていくと展望台と呼ばれている所に着いた。成長した樹木越しでしか眺めは得られないが北岳、甲斐駒ヶ岳、鋸岳が顔をのぞかせていた。
展望台から針葉樹林に続く歩きやすい土の道を踏んで緩やかに登っていくと朝陽でまぶしい雲海展望台に着いた。樹木が成長してしまっているため眺めは得られなかった。
雲海展望台からしばらくきれいな林相の針葉樹の森に歩きやすい登山道が続いたが、段々大きな岩が多くなり、また木の根も多くなって歩きにくくなっていった。押出川と呼ばれるポイントからは段々急坂となっていくが、相変わらず登山道は大きな岩と木の根のが多かった。樹木の背が低くなってくると、背中に朝陽が当たって暑くなっていった。ハシゴを登りなおもまっすぐ続く急坂を登ると岩塊で埋め尽くされたとても広い編笠山の山頂に着いた。
天気は快晴。風が強くて少し寒かったが、北アルプスから南アルプスまでの山並み、富士山、奥秩父、そして間近に聳える八ヶ岳の山並みの贅沢な眺めを予定の滞在時間を越えて40分も楽しんでしまった。
編笠山の山頂を後にして青年小屋に向けて下っていくと、ギボシと権現岳の雄姿がだんだんと大きくなっていった。大きな岩塊だらけの斜面を越えると青年小屋の建っているかなり広い平坦なところに着いた。青年小屋はこの日は営業しておらず、中を除くことはできなかった。
青年小屋からは大きな岩と木の根がなくなり、土を踏んで快適に歩くことができた。森林限界を超えるとのろし場と呼ばれる展望地に着いた。目の前にはギボシの断崖が聳えていて迫力ある眺めだった。ここからアルプスらしい痩せ尾根を進み、さらにガラガラの急坂を登っていくとクサリ場が連続して現れた。高度感のある岩場のトラバースもあり、さすが南八ッ岳といったところか。
ギボシの肩?に出ると赤岳と阿弥陀岳の雄姿が迫ってきた。権現岳から赤岳に続く厳しい縦走路がある尾根道も見えていた。権現小屋の脇を抜けて進むと権現岳の山頂に着いた。山頂と言っても巨大な岩塊のため、山頂標識は岩塊の基部の登山道にある。岩塊の上には怖くて立てなかったが、一番高い岩まで上がってみた。赤岳と阿弥陀岳の雄姿は言うに及ばずだが、隣のギボシのピークもなかなか恰好が良かった。
岩塊の南側の山頂稜線は狭かったが、なんとか場所を見つけて腰を下ろし、雄大な眺めを楽しみながらお昼にした。編笠山山頂での強風が嘘のように風はないので、強烈な日差しでかなり暑かった。結局、1時間ほど贅沢な時を過ごしてから下山を開始した。権現岳の山頂から三ッ頭のピークはいったん急坂を下ったあと大きく登り返すように見えていたが、実際は違っていた。権現岳の山頂からクサリ場もある急坂を下った鞍部からは見た目と違って、ほんの少しハイマツの尾根を緩やかに登り返すだけだった。
三ッ頭のピークからも赤岳と阿弥陀岳、権現岳とギボシ、編笠山の眺めは素晴らしかった。特に赤岳のすくっと聳え立つ姿は力強かった。あまりに素晴らしい眺めに下山するのがもったいなかったが、予定を超過して30分ほど過ごしてしまったので、重い腰を上げて出発した。
三ッ頭から少し下ると森林限界となったが、午後の光を浴びた針葉樹の森は疎林が多くいためか明るくて、所々で権現岳から編笠山までの眺めもあって楽しい尾根道だった。特に編笠山は最後まで雄大な山体を見せてくれたし、針葉樹の疎林の林床は草地や笹原でお花も多くて美しかった。編笠山までの登り道とは違って急坂も大きな岩も木の根もなくて、土を踏んで快適に歩くことができた。さすがに長大な尾根道でなかなか終わらなかったが。
八ヶ岳横断歩道に着いたのは16時を回っていた。あとはのんびりと観音平まで八ヶ岳の裾野を横断していくだけだった。最後の短い急坂を登り切ると観音平に着いた。この日は積乱雲の発生もなく、甲斐駒ヶ岳や鳳凰三山がまだしっかりと見えていた。
第2駐車場に戻って着替えを済ませて観音平を後にした。観音平からの下りでは針葉樹林の間から逆光の中に甲斐駒ヶ岳の巨大なシルエットが昔見たように聳えていた。
富士山がキレイ✨
相変わらず、すごい記録だねぇ。事細かによー覚えとるね。
こんなに歩けるようになったなんて、痩せたのかい?
この歳になると先が短いので、すべてを忘れないように細かなところまで覚えるようになるものだと思う。
高松に居た頃と比べると16キロは痩せたからね。最近ぢわぢわと4キロほど戻ってるけど(汗)。
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