絶景の2日間に感謝 黒部五郎岳⇒薬師岳（折立）

2020年08月20日(木) 〜 2020年08月21日(金)

• GPS: 18:41
• 距離: 39.9km
• 登り: 3,113m
• 下り: 3,094m

コースタイム

1日目

• 山行: 10:26
• 休憩: 2:02
• 合計: 12:28

距離 26.8km 登り 2,371m 下り 1,430m

2:52 折立
3:45 3:46 太郎坂
4:17 4:18 青淵三角点
4:32 4:33 積雪深計測ポール
5:32 5:37 五光岩ベンチ
5:53 太郎兵衛平
6:19 6:20 太郎平小屋
6:30 7:21 薬師峠
7:31 7:50 太郎平小屋
7:58 太郎山
9:03 9:04 神岡新道分岐
9:09 9:11 北ノ俣岳
9:34 9:37 赤木岳
10:15 中俣乗越
11:35 11:42 黒部五郎の肩
11:51 12:06 黒部五郎岳
12:14 12:23 黒部五郎の肩
13:15 13:17 中俣乗越
13:48 13:49 赤木岳
14:12 14:14 北ノ俣岳
14:19 神岡新道分岐
15:03 15:04 太郎山
15:06 太郎平小屋
15:20 薬師峠

2日目

• 山行: 4:46
• 休憩: 1:04
• 合計: 5:50

距離 13.2km 登り 742m 下り 1,680m

3:52 薬師峠
4:17 薬師平
4:47 薬師岳山荘
5:16 5:17 薬師岳避難小屋跡
5:30 5:43 薬師岳
5:53 5:54 薬師岳避難小屋跡
6:16 6:29 薬師岳山荘
6:48 6:49 薬師平
7:05 7:36 薬師峠
7:51 太郎平小屋
8:05 8:06 太郎兵衛平
8:19 8:21 五光岩ベンチ
8:53 積雪深計測ポール
8:59 青淵三角点
9:15 太郎坂
9:41 9:42 十三重之塔 慰霊碑
9:42 ゴール地点

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

立山インター　→　有峰林道　→　折立（バス停手前駐車場）

※有峰林道　通行可能時間（午前6時から午後8時）　通行料金小型車1900円

※駐車場近辺には、熊が頻繁に出没しています。キャンプ場はその為に使用不可となっています。また、熊の隠れやすい場所についても駐車禁止となっています。
私もすぐ近くで目撃しています。19日の夕刻は、駐車場を横断していました。20日早朝は、他のハイカーに「そこに居ます」と教えられ見ると、距離5m。目が光っていました。ヘッデンで威嚇すると、後ずさりして熊笹の茂みからこちらを窺っていました。
その他にも、折立駐車場手前の折立トンネル入り口付近で親子熊が道路を歩いていました。クラクションを鳴らすと有峰ハウスの方角に逃げ去りました。
駐車場管理人の方からは、ザックを置いたままにすると、先程の駐車場に住み着いた熊に奪われるそうです。暑いので、車の扉を開けたままに車を離れると、車の中を物色されるそうです。下山時には、私の車の前に大きな糞が有りました。

コース状況／危険箇所等

今回の折立から太郎平を起点とした、黒部五郎岳と薬師岳の縦走コースに特段の危険個所は有りません。ただし、濃霧の場合など悪天候の場合は、北ノ俣岳から黒部五郎岳間にあるハイマツ帯やゴーロ帯にルートを失う危険性の高いポイントがあると感じました。
また、今回はナイトハイクで薬師峠から薬師平間の沢急登区間を歩きました。所々にペイントは有ります。しかし、枝沢や獣道が錯綜しています。陽が高く登ってからもルートを外れて歩いている女性グループを見ました。よく歩かれている石には、靴跡が付いています。短いロープは、進入禁止です。獣道の入り口には、小石が積み重ねて有り、それは進入禁止です。長いロープは、ペイント代わりの道案内です。この区間は、ルートをロストしない様集中する必要が有ると感じました。
最後に、太郎平小屋から黒部五郎岳間に水場は有りません。私は、2.5ℓで往復ギリギリでした。黒部五郎岳山頂でお会いした方は、3ℓ持参したが、殆んど無く、黒部五郎小舎で補給すると仰っていました。

その他周辺情報

風呂は、立山グリーンパーク吉峰を利用
https://www.yoshimine.or.jp/

※亀谷温泉 白樺ハイツは、12時からの営業です。

写真

8/19 17:58

夕暮れの有峰湖　展望台があります。
埼玉県の秩父を午後1時に出ました。高速を降り快適な道路でここまで来ました。林道ですが立派な道路です。

8/19 18:04

有峰ハウスを過ぎ、折立トンネルの手前。前方の道路に黒い動物二匹。平気で道路を歩いています。
しばらく後ろを走っていましたが、クラクションを鳴らすと、母親がこちらを見てやっと茂みの中に。母親はかなり痩せているように見えました。

8/19 18:13

運よくバス停手前に駐車出来ました。明日はナイトハイク予定ですので、登山口まで下見をします。
キャンプ場が閉まっています。？

8/19 18:13

駐車場も一画がこの通り。

8/19 18:14

ほぼ満車

8/19 18:15

登山口です。この後、駐車場の方が騒がしいので振り返ると駐車場を闊歩する熊。
管理人に親子熊遭遇を報告すると。あの熊（駐車場）以外にも居るのかと困り顔。

8/19 18:18

水洗トイレは登山口横、画像中央奥です。夜は、キャンプ場の調理場（使用不可）に常夜灯が灯っています。
19時には暗くなりました。車中泊です。19時の気温は23度、深夜でも19度でした。

8/20 2:51

今日は25Km 歩きますので涼しい夜に出発です。
登山口前で熊さんにお見送り頂きました(笑)。人に慣れていると昨日は聞きましたが、我が家の猫の感じで脅すと逃げ、距離を取ると前にという感じです。けして油断はしていませんが。
若いハイカーの方、暗闇の中の存在を教えて頂き本当にありがとうございました。助かりました。

8/20 3:46

恒例の

8/20 3:54

熊、野鼠、次はカエルでした。

8/20 4:18

林間の急登を終え、一休み。まだ誰にも会いません。

8/20 4:58

明るくなって来ました

8/20 5:13

整備中の木道　ありがとうございます。

8/20 5:32

五光岩ベンチ　前には明るくなってからずっと左手に見えている薬師岳です。抜群の天気になりそうです。

8/20 5:34

アップで。右端が避難小屋のピーク。左端が山頂。

8/20 5:42

肉眼では太郎平小屋がなんとなく見えています。
右の朝日に光るピークは、今日登る、北ノ俣岳 。

8/20 6:12

もうすぐ到着

8/20 6:17

8/20 6:18

素晴らしい　黒部源流方面の山が皆見えています。
向かう黒部五郎岳もはっきり見えます。

8/20 6:19

アップで

8/20 6:31

本日のコース。右から北ノ俣岳 、赤木岳、黒部五郎岳。
槍の頭も見えています。

8/20 6:31

薬師峠のキャンプ場へ行く途中振り返り太郎平小屋と太郎山、北ノ俣岳 。
良いですねこの稜線美。

8/20 7:14

張り終えました

8/20 7:22

エネルギーを補給し、身軽になり黒部五郎岳に出発です。
太陽が上がり、予想通り暑くなって来ました。

8/20 7:24

オヤマリンドウ

8/20 7:29

黒部五郎岳肩までの急登がここからでも良くわかります。

8/20 7:43

さて太郎平小屋が騒がしいです。足止めとなりました。
体調不良のハイカーさん搬送です。隊員の方々は、全身防具服です。見ていた方にお話を伺うと、搬送される方もミイラの様にグルグル巻きとの事でした。ですから到着から離陸まで15分程かかりました。皆さん、お互い体調万全で登山しましょう。

8/20 7:55

雲の平方面分岐を過ぎました。ここを間違えると大変です。
標識をきちんと見ないと、ついつい真っ直ぐの雲の平へ足が向きます。
明日登る、薬師岳の登山イメージも掴めました。

8/20 8:01

北ノ俣岳は実にどっしとした山です。ルートは眺望抜群、池塘も現れ最高の気分です。

8/20 8:01

右に白山

8/20 8:05

緩やかに登ります

8/20 8:10

池塘越しに薬師岳。絵になります。この景色だけでも満足しそうです。

8/20 8:46

北ノ俣岳から赤木岳間が見えて来ました。アップダウンがかなりありそうです。
笠ヶ岳も良く見えてきました。奥には乗鞍岳も見えるはずです。

8/20 8:49

黒部五郎岳の奥には、奥穂や槍が。さらに三俣から鷲羽。

8/20 8:52

三俣、鷲羽、雲の平、水晶
素晴らしい景色が眼前に広がります。

8/20 8:52

水晶、赤牛

8/20 8:56

ウサギギク

8/20 8:56

ミヤマリンドウ

8/20 8:56

ミヤマアキノキリンソウ

8/20 9:04

北ノ俣岳には木道区間もあります。よそ見しながら歩くとこけます。

8/20 9:04

槍穂、左端は大天井辺りか？

8/20 9:04

薬師岳の左に見えました。剱岳。
剱から槍、乗鞍、白山まで確認出来ました。
絶景です。

8/20 9:11

到着、広い山頂です。飛騨側からの道が合流です。

8/20 9:11

山頂からの眺め
乗鞍岳には少し雲がかかっています。焼岳は見えません。

8/20 9:11

槍穂から水晶

8/20 9:12

水晶から剱

8/20 9:12

並ぶ薬師岳と剱岳

8/20 9:17

赤木岳に向かう途中で振り返り撮影
薬師岳と北ノ俣岳

8/20 9:17

向かう縦走路。結構頑張っていますが、なかなか黒部五郎岳が近寄りません。

8/20 9:30

赤牛の後に山が

8/20 9:30

美しい薬師岳

8/20 9:30

振り返り北ノ俣岳

8/20 9:46

赤木岳到着。山道が狭まり、ハイマツや石、岩で歩き辛くなっています。

8/20 9:50

後立山の山々も見え始めました。先週、五竜に登りましたが、見えているのは五竜か鹿島槍か

8/20 9:50

立派な水晶岳

8/20 9:50

鷲羽、ワリモ、祖母岳、雲ノ平

8/20 9:50

三俣蓮華岳、双六岳も近くなりました。

8/20 9:50

飛騨側から雲が上がり始めました。

8/20 10:03

薬師岳にも雲が。十分堪能しましたので、問題ありません。お腹いっぱいです。

8/20 10:05

歩いて来た北ノ俣岳にも雲が。

8/20 10:37

ヨツバシオガマ

8/20 10:44

イワイチョウ

8/20 10:59

イワツメクサ

8/20 11:00

トウヤクリンドウ

8/20 11:24

すっかり雲の中に入り黒部五郎岳を登っています。岩がゴロゴロです。

8/20 11:32

急登にバテバテですが、上に人が。肩が見えて来ました。

8/20 11:35

肩に乗りました。賑やかです。ザックをおろし、少し休憩します。
黒部五郎岳の稜線

8/20 11:49

山頂は見えています。身軽になり山頂アタックです。

8/20 11:50

ゴロゴロ

8/20 11:53

登頂成功　
私と同じように今朝、折立から来たハイカーさんとしばらく雑談。三俣に泊まり雲の平から折立に戻る予定だそうです。黒部五郎岳の山頂展望は無しですが、今までの景色で大満足との事でした。同感です。

8/20 11:53

美しいカール
この後、肩で食事をしていると、北ノ俣岳手前でお会いした岡崎からお越しのご夫婦が重い縦走荷物にも拘らず、到着されました。励ましを頂き、ありがとうございました。

8/20 13:02

ヒメウメバチソウ

8/20 13:15

黒部五郎岳からの厳しい下りは終了しました。ここからは長い登りとなります。

8/20 13:51

北ノ俣岳 に登り返します。

8/20 14:14

二度目の山頂
妻のザックをサブザックとして借りて来ました。

8/20 15:08

太郎山の登り返しも終了。
もう生ビールを飲む事しか考えていません。

8/20 15:14

＼(^o^)／　いっきに飲み干しました。美味かった。最高。
飲んだは良いが、テン場まで歩かなくては、、、、、

8/21 2:54

夕ご飯の前に管理小屋でモルツ500mlを購入し、グビグビ。
ビールの販売は、原則17時迄です。ジュースの販売はしていません。
夕ご飯は、モンベル白米、サバの味噌煮、鰯の照り焼き、棒ラーメン。19時就寝、長い一日でした。
夜中もそれなりに気温は下がりましたが、短パン＋Tシャツ＋モンベル＃3で快適でした。
21日は、2時起床。モンベルガーリックリゾッタ、味噌汁、パン
そしてレギュラーコーヒーを飲み4時前にスタートです。
昨日の朝の様子で薬師岳のカールのモルゲンを是非見たいと思い、避難小屋での日の出を目指します。

8/21 4:02

暗闇に白い花が　オオレイジソウ

8/21 4:31

まだ咲いていました。チングルマ。

8/21 4:36

槍のモルゲン

8/21 4:51

黒部五郎岳のモルゲン

8/21 4:54

山荘を過ぎ

8/21 4:57

明るくなってヘッデンを外しました。

8/21 4:57

また黒部五郎岳

8/21 5:06

広角で太郎山から黒部五郎岳の昨日のコース

8/21 5:14

美しいです

8/21 5:14

もう直ぐ避難小屋のピーク

8/21 5:18

ぴったし着きました。輝くケルン。

8/21 5:18

薬師岳と日の出

8/21 5:18

薬師岳のモルゲンロート　感動　

8/21 5:20

山頂には三名の方が
一番右の方に記念写真を撮って頂きました。本当にありがとうございました。

8/21 5:21

東南稜とカールの絶景

8/21 5:24

赤く染まるカール

8/21 5:29

いよいよ山頂

8/21 5:31

登頂成功　百名山60座目です。

8/21 5:33

ありがとうございました

8/21 5:32

北薬師岳

8/21 5:36

山頂からの眺め
槍穂

8/21 5:37

裏銀座の山々

8/21 5:37

後立山連峰

8/21 5:37

剱、立山、凄いスピードの滝雲

8/21 5:37

北薬師岳と金作谷カール

8/21 5:37

薬師堂

8/21 5:41

北薬師岳への稜線

8/21 5:41

この構図が好きなんです。
薬師岳、黒部五郎岳、笠ヶ岳、乗鞍岳

8/21 5:42

遠くに白山

8/21 5:59

下山します

8/21 5:59

何度も同じ画像

8/21 6:02

良い並び

8/21 6:12

山荘まで戻りました。
時間外ですが、窓から失礼して、喫茶を注文。
作って頂けました。

8/21 6:20

この絶景を見ながら

8/21 6:22

白玉ぜんざいとコーヒー　美味かった

8/21 6:44

ハクサンフウロ

8/21 6:44

オンタデ

8/21 6:44

イワオトギリ

8/21 6:48

エゾシオガマ

8/21 6:48

ニッコウキスゲ

8/21 6:48

薬師平と黒部五郎岳

8/21 7:04

薬師峠に戻りました。テントが乾いていると良いのですが。夜露でビショでした。
撤収して折立に向かいます。

8/21 7:49

今日も快晴です。黒部五郎岳と北ノ俣岳にお別れ。

8/21 7:55

雲の平、いつの日に。

8/21 7:55

太郎平小屋ともお別れ。

8/21 8:20

イワショウブ

8/21 9:42

大変多くのハイカーとすれ違い無事下山。
合掌。

8/21 9:43

熊に注意しながら

8/21 9:44

警戒しながら

8/21 9:44

昨日朝は此処の近くで遭遇しました。

車に戻ると大きな糞が。画像は控えましたが。私の車の周りをうろついた証拠です。

8/21 12:18

インター手前でやっとさっぱり出来ました。食事も出来ます。
有磯海SAで富山県名物の鱒のすしを購入し埼玉に戻ります。
感動の2日間でした。感謝です。

撮影機器：

Canon PowerShot G7 X Mark II Canon

iPhone 11 Apple

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 雨具 日よけ帽子 着替え 靴 予備靴ひも サンダル ザック サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 調理用食材 飲料 ハイドレーション ガスカートリッジ コンロ コッヘル 調理器具 ライター 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 針金 常備薬 ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ストック ナイフ カメラ ポール テント テントマット シェラフ シェラフカバー インナーシーツ 携帯トイレ 予備ヘッドランプ 携帯消毒剤 バフ 小型室内灯

感想

puku-f

北アルプスの最深部に挑戦して来ました。天気予報とにらめっこしていましたが、絶好の登山日和となりました。
太郎平小屋からの絶景、北ノ俣岳からの絶景、薬師岳のモルゲンロートと山頂からの360度の絶景。疲れも吹き飛ぶ感動の連続でした。
小屋の方々、救難救護の方々、登山道整備の方々、公園管理の方々、そして語らって下さった多くのハイカーの皆様に感謝です。

コメント

Haruosan

お疲れ様でした
黒部五郎の肩でお話した岡崎の者です。
やはり超絶なスピードでしたね！
暑かったですが、本当に素晴らしいお天気でした。翌日の薬師のモルゲンも最高ですね！

私たち(実は夫婦ではない笑)は その後バテバテで、結局三俣は諦めて黒部五郎小舎でテン泊しました😅

puku-f

Re: お疲れ様でした
Haruosan さん おはようございます。コメントありがとうございます。
そうでしたか、失礼致しました。m(__)m　
お二人ともザックが大型でしたので、御仲間かとも思ったのですが
それにしても、素晴らしい天気に恵まれましたね。薬師はモルゲンに間に合い、お陰様で絶景を見る事が出来ました。
実は、北ノ俣岳でお会いした後、流石に疲れが出て来ました。帰りも有りますので、ペースを落とし、セーブしながら黒部五郎岳を登りました。肩と山頂でたっぷり休憩をとり、帰りは で足が自然に動いていました。(笑)
でも、お二人の重装備での頑張りを拝見し、感銘し、大きな励みになりました。特に、あの装備であの黒部五郎岳の肩までの急斜面を登られてこられたことが、私の魂を揺さぶった事は、間違いありません。御蔭で が早く飲めました。
百名山ハンターとのこと、私もそうですがお互い頑張りましょう。御仲間にも宜しくお伝え下さい。レコも楽しみにして居ります。