八ヶ岳(阿弥陀岳)【2013年登り初め】


- GPS
- 28:40
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 1,331m
- 下り
- 1,317m
コースタイム
5:30八ヶ岳山荘-6:45美濃戸山荘-行者小屋(設営)-阿弥陀岳-行者小屋(幕営)
1月2日
8:00行者小屋テン場-9:15美濃戸山荘-10:10八ヶ岳山荘
天候 | 1月1日:ガスのち晴 1月2日:ガスのち雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
八ヶ岳山荘からずっと凍結路。登りは美濃戸山荘からアイゼン装着したが、下りでは駐車場まで着けっぱなし。 阿弥陀岳の頂上直下のクサリ場は足場が不安定なため要注意。 八ヶ岳山荘のお風呂は温泉ではないが500円なのでおトク。 |
写真
感想
2013年の登り初めは阿弥陀と以前から決めていたが、中央道トンネル事故の復旧が遅れたら場所変更もやむなし、
と思っていたら29日に仮復旧したので、予定通り元日の1:00に出発。年越しソバも初詣も毎年縁が無い。
美濃戸口に着いたのは5:00。駐車場の管理人さんもまだ出勤していないので、料金は後払いだろうと判断して行動開始。
まだ真っ暗だが、月が明るいのでヘッデン無しで歩ける。美濃戸山荘からアイゼンを装着して南沢を登る。
ゆっくり歩いたせいか、今日はいつもより調子がいい。荷物も軽くしたのが良かったか?
気温は-11℃だが、登りでは汗が出るのでアウターは脱いで歩く。適温適温。
行者小屋でテントの申し込みをして設営。不要な装備はテントにデポして、阿弥陀を目指す。
赤岳との分岐を右に折れ、トレースに従い中岳沢を直登する。雪は少なく締まっているので雪崩の心配は無いが、
傾斜がきついので転んだら滑落しそうな斜面だ。
喘ぎつつ登るとやがて中岳のコルに出たがガスガスで視界は悪い。阿弥陀の頂上はもちろん、中岳すら見えない。
ここからが正念場と気合を入れ直し、頂上を目指す。鎖場の鎖は出ていたが、あまり役には立たない。
ピッケルのピックを雪面に打ちこみ、アイゼンの前爪を突き立ててこの場を切り抜けると、その先に危険な場所はなく、
コルから30分ほどで頂上に達した。予想通りなんも見えないが、誰もいない頂上でしばし写真撮影。
南稜への下降点をのぞいて肝を冷やし、石仏に手を合わせたりして15分ほど滞在。気温は-13℃くらいだが、
風が弱いのでけっこう耐えられた。
下山にかかる直前、一瞬だけガスが切れたのであわてて頂上の写真を撮る。赤岳方面も、と思ったらまたガス…
登りでヒヤッとした鎖場の下りは、意外と淡白に通過。コルで少し休憩してから中岳沢を下り始めたが、
シリセードをやるかどうかで迷う。傾斜は十分だが、十分すぎる感があってちょっとビビる。
結局、おとなしく歩いて下り、テン場に戻ると晴れてきた。チクショー。
夕方になると冷え込んできたため、今日はお正月だから、と勝手なリクツを付けて小屋におでんを買いに行く。
幕営登山者が小屋の食料を買うなんて…と若干の後ろめたさを感じつつ「おでん下さい!」と元気に訪問。
すると「もうあまり残ってないですけど、シイタケはダシ用だからタダでいいですよ」とのこと。ありがたや。
カラシが無かったので代わりに一味唐辛子を振りかけ、さらに持参のウインナーをぶち込み、ひと煮立ちさせて完成。
アルファ米のチキンライスとともに食べたが、とても豪華な「おせち代わり」となった。
夜半に雪が少し降り、翌朝はやっぱりガスで稜線は見えない。ちょっと心残りはあるが、八ヶ岳山荘の風呂の誘惑に
負けてそそくさと下山開始。…2時間後、極楽を味わう自分がいたことは言うまでもない。
しかしその後、凍結した駐車場ですっ転んだことなど、誰にも言えない…
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