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記録ID: 2660897
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沢登り
日高山脈

十勝岳〜楽古岳縦走 コイボクシュメナシュンベツ川から

2020年10月18日(日) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
13.7km
登り
1,558m
下り
1,555m

コースタイム

日帰り
山行
10:23
休憩
0:29
合計
10:52
5:00
80
楽古山荘
6:20
0:00
163
530m二股
9:03
9:20
258
13:38
13:50
86
15:16
0:00
36
尾根取り付き
15:52
登山道以外のルートの軌跡は手動入力です。
天候 曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2020年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
その他周辺情報 うらかわ優駿ビレッジAERU 日帰り入浴500円 6〜22時
みついし昆布温泉 蔵三 日帰り入浴450円 10〜22時
秋も深まってきて5時でもまだ真っ暗。
楽古山荘は灯りがついていて車も10台ほど止まっていた。何やら賑やかそうだ。
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秋も深まってきて5時でもまだ真っ暗。
楽古山荘は灯りがついていて車も10台ほど止まっていた。何やら賑やかそうだ。
楽古山荘前の林道を北に進むが、404mの手前で深い笹薮に阻まれてしまった。早々と沢歩きに切り替え、適当に渡渉を繰り返しながら遡上していく。
楽古山荘前の林道を北に進むが、404mの手前で深い笹薮に阻まれてしまった。早々と沢歩きに切り替え、適当に渡渉を繰り返しながら遡上していく。
コイボクシュメナシュンベツ川は過去に土石流が発生したのだろうか、大量の倒木と岩がごろごろしていて歩きづらかった。
コイボクシュメナシュンベツ川は過去に土石流が発生したのだろうか、大量の倒木と岩がごろごろしていて歩きづらかった。
530m二股を左へ進んで十勝岳へ。
ここを直進すると楽古岳に向かうが、こちらの沢は十勝岳よりも難しいはず。
530m二股を左へ進んで十勝岳へ。
ここを直進すると楽古岳に向かうが、こちらの沢は十勝岳よりも難しいはず。
530m二股からガレた沢を少し上ると小滝が出てくるが、すぐに伏流してしまう。
530m二股からガレた沢を少し上ると小滝が出てくるが、すぐに伏流してしまう。
750mあたりで沢は一面のガレで覆われた。
水流が無いのは楽だが、足元はやや不安定。
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750mあたりで沢は一面のガレで覆われた。
水流が無いのは楽だが、足元はやや不安定。
ガレ斜面を登ると水流が復活。850m二股を右に進むと、深い谷と細い沢筋で荒涼とした雰囲気になってきた。
ガレ斜面を登ると水流が復活。850m二股を右に進むと、深い谷と細い沢筋で荒涼とした雰囲気になってきた。
900mで左に進むと数段の大滝が出てきた。この辺が核心部。
高度感があって少し緊張したが、水流の左側に足掛かりを探しながら登って行けた。
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900mで左に進むと数段の大滝が出てきた。この辺が核心部。
高度感があって少し緊張したが、水流の左側に足掛かりを探しながら登って行けた。
1050m二股は右に進み、山頂東の稜線を目指していく。
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1050m二股は右に進み、山頂東の稜線を目指していく。
1200mあたりで水流は無くなり、浅い藪と草付きの斜面の中にわずかな踏み跡を探しながら登っていく。
1200mあたりで水流は無くなり、浅い藪と草付きの斜面の中にわずかな踏み跡を探しながら登っていく。
振り返ると、足元には急峻な沢が、遠くには様似〜えりも町の山々が見える。
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振り返ると、足元には急峻な沢が、遠くには様似〜えりも町の山々が見える。
沢を登り詰めてそのまま主稜線に出ること自体がとても新鮮な感覚だった。
1360m地点に出ると、ハイマツの稜線を辿れば十勝岳はすぐそこだ。
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沢を登り詰めてそのまま主稜線に出ること自体がとても新鮮な感覚だった。
1360m地点に出ると、ハイマツの稜線を辿れば十勝岳はすぐそこだ。
山頂直下のテン場。1.5張、風弱め。
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山頂直下のテン場。1.5張、風弱め。
十勝岳(1457m)登頂!
あいにく山頂部だけガスに包まれてしまった。最近は南日高の山に嫌われているんだろうか・・・。
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十勝岳(1457m)登頂!
あいにく山頂部だけガスに包まれてしまった。最近は南日高の山に嫌われているんだろうか・・・。
三等三角点「幌尻」。
北日高の幌尻岳とは無関係?
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三等三角点「幌尻」。
北日高の幌尻岳とは無関係?
山頂から少し下るとガスは薄くなった。
ここから楽古岳までは近いようで遠い。けど、終日晴れ予報で涼しくて好条件だ。予定通り縦走開始!
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山頂から少し下るとガスは薄くなった。
ここから楽古岳までは近いようで遠い。けど、終日晴れ予報で涼しくて好条件だ。予定通り縦走開始!
ハイマツ・笹・ダケカンバが混ざり合った三密状態の藪。
踏み跡もあまりなく、僅かに藪が薄いところを選んで突っ込むしかない。
ハイマツ・笹・ダケカンバが混ざり合った三密状態の藪。
踏み跡もあまりなく、僅かに藪が薄いところを選んで突っ込むしかない。
1268mあたりで少し青空が出てきた。
左の1285mPの先に、急な沢筋を持った楽古岳がそびえる。夏道から見る姿とは違って新鮮だ。
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1268mあたりで少し青空が出てきた。
左の1285mPの先に、急な沢筋を持った楽古岳がそびえる。夏道から見る姿とは違って新鮮だ。
密です、密です
山脈上部のガスは抜けないながらも、左手には十勝側の海岸線がきれいに見えていた。
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山脈上部のガスは抜けないながらも、左手には十勝側の海岸線がきれいに見えていた。
1070mの最低コルへの下りは背丈を超える笹が密生していた。下る分には重力で押し倒して滑るように行けるが、ここを登るのはかなりしんどいかもしれない。
1070mの最低コルへの下りは背丈を超える笹が密生していた。下る分には重力で押し倒して滑るように行けるが、ここを登るのはかなりしんどいかもしれない。
1070mコルからの登り返しは薄い藪の中に踏み跡が付いているところが多く、そこまで苦労しなかった。
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1070mコルからの登り返しは薄い藪の中に踏み跡が付いているところが多く、そこまで苦労しなかった。
振り返ると十勝岳の山頂部が見えていた。右にはオムシャヌプリ〜野塚岳が立ち並ぶ。あの区間もそのうち縦走してみたい。
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振り返ると十勝岳の山頂部が見えていた。右にはオムシャヌプリ〜野塚岳が立ち並ぶ。あの区間もそのうち縦走してみたい。
1285mPあたりから低めのハイマツが濃くなってきたが、楽古岳はかなり近づいてきた。
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1285mPあたりから低めのハイマツが濃くなってきたが、楽古岳はかなり近づいてきた。
1410mで札楽古コースの登山道に合流すると、ようやく藪漕ぎから解放された。
1410mで札楽古コースの登山道に合流すると、ようやく藪漕ぎから解放された。
十勝岳から4時間少々でようやく楽古岳到着!
またしても山頂はガスで視界0・・・(泣) そして気温3℃、寒い。
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十勝岳から4時間少々でようやく楽古岳到着!
またしても山頂はガスで視界0・・・(泣) そして気温3℃、寒い。
悔しいので、2019年5月27日に登った時の写真を1枚載せておく。
この時はピリカヌプリまでくっきり見えて最高だったなぁ
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悔しいので、2019年5月27日に登った時の写真を1枚載せておく。
この時はピリカヌプリまでくっきり見えて最高だったなぁ
この先はもう安全地帯。快適な登山道で楽古山荘へ下ろう。
が、落ち葉の上ではフェルトソールがめちゃくちゃ滑る。。
この先はもう安全地帯。快適な登山道で楽古山荘へ下ろう。
が、落ち葉の上ではフェルトソールがめちゃくちゃ滑る。。
左手にはポン楽古岳(1365m)が見え隠れしていた。沢のルートもあるが、見た感じは楽古岳から稜線ピストンで日帰りできそう。
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左手にはポン楽古岳(1365m)が見え隠れしていた。沢のルートもあるが、見た感じは楽古岳から稜線ピストンで日帰りできそう。
700mあたりから下は紅葉がとてもきれい。
つづら折りを曲がるたびに色とりどりな景色が目に入ってきて、なかなか進まなかった。
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700mあたりから下は紅葉がとてもきれい。
つづら折りを曲がるたびに色とりどりな景色が目に入ってきて、なかなか進まなかった。
登山道も笹刈りが入っていて、ダニもいないし超快適。
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登山道も笹刈りが入っていて、ダニもいないし超快適。
青空が加わるとさらに良し。
2
青空が加わるとさらに良し。
何でもない河畔林の道がとても気持ちよかった。
沢沿いの道は以前よりもピンテや岩のペイントが増えてかなり明瞭になっていた。南日高で整備の行き届いた登山道は貴重な存在だ。
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何でもない河畔林の道がとても気持ちよかった。
沢沿いの道は以前よりもピンテや岩のペイントが増えてかなり明瞭になっていた。南日高で整備の行き届いた登山道は貴重な存在だ。
沢装備なので渡渉も難なくこなして楽古山荘に帰還。
朝停まっていた車はほとんどいなくなっていた。
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沢装備なので渡渉も難なくこなして楽古山荘に帰還。
朝停まっていた車はほとんどいなくなっていた。
エナジードリンクを突っ込んで函館まで400kmの帰り道。
家に帰るまでが登山です。
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エナジードリンクを突っ込んで函館まで400kmの帰り道。
家に帰るまでが登山です。

感想

日高の稜線藪漕ぎ縦走第2弾(?)。今回は未踏の十勝岳に沢から登り、主稜線を藪漕ぎで繋ぎ、楽古岳から夏道を下る周回ルートに挑戦してみた。

コイボクシュメナシュンベツ川ルートは十勝岳に至る沢で最も難易度の低いルートのようだ。全体的にガレ斜面が多く、水流の中を歩く部分は多くない上、ルートも分かりやすい。ただ、今の装備や技量で単独で安全に楽しめるのはこの辺までかなとも思った。
十勝岳〜楽古岳の稜線は踏み跡は少な目。濃密な藪漕ぎとなる部分もあったが、日帰り装備だったのと程々に涼しく快適だったこともあり、意外と順調に進めた。やっぱり軽さは最大の武器だ。

山頂からの眺望には恵まれなかったものの、沢登りからの稜線藪漕ぎ、そして紅葉の登山道、とても変化に富んだ周回縦走を楽しめた。雪が降る前にもう1回くらい日高に行きたい。

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