八ヶ岳 快晴の阿弥陀岳〜赤岳、気分は晴れのちくもり
- GPS
- 25:45
- 距離
- 16.0km
- 登り
- 1,680m
- 下り
- 1,664m
コースタイム
美濃戸口8:10 - 10:00御小屋尾根分岐10:10 - 12:45阿弥陀岳12:55 - 14:37赤岳14:45 -
地蔵の頭15:04 - 行者小屋15:26 - 赤岳鉱泉15:52
2月4日
赤岳鉱泉8:00 - 美濃戸口9:55
天候 | 2月3日 快晴!風は弱い 美濃戸口 −8℃ 阿弥陀岳 −8℃ 赤岳 −12℃ 赤岳鉱泉 −5℃ 実際にはこの気温よりも高めに感じられた。温度計が少し変? 2月4日 雪、美濃戸口は雨 ※ヤマテン予報 2月3日 冬型が次第に緩み、大陸から移動してくる高気圧に覆われ晴れる。 稜線では午前中、風が強まる見込み。 4日 日中に気圧の谷が通過する見込みで、朝から稜線は雲に覆われ風が強 く午後を中心に風雪強い荒れ模様のお天気に。気温は高め。 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
石和健康ランド(前夜泊)- 双葉SA - 諏訪南IC - 美濃戸口(蓼科観光駐車場) ※駐車料金500円 ※いつも停めている上段ではなく一番下の三段目に駐車した 2月4日 美濃戸口 - パノラマの湯 - 長坂IC - 河口湖IC - 高尾山IC |
コース状況/ 危険箇所等 |
〜アイゼン使用状況〜 御小屋尾根の森林限界を越えた地点、阿弥陀への登りに入ったところで アイゼン装着。御小屋尾根にトレースがある限りはこの地点まではつぼ足で 大丈夫。トレースが無いとわかんでのラッセルになる可能性大。 〜ルート・積雪状況〜 ★御小屋尾根 辛うじてトレースはあった。おかげで4時間半で阿弥陀へ登頂できたが今後の 降雪でトレースが埋まってしまうと非常に厳しいラッセルを強いられるで しょう。それだけ雪が深い。降雪直後に入山する場合は相当の覚悟が必要。 入山者は少ない、阿弥陀南稜をやった人達が下山で使うが週末以外はあてに ならないだろう。 2月4日の降雪量と6日の南岸低気圧の通過による降雪量がどれほどなのか。 とにかくこの尾根は甘くない。侮ってはいけない。 ★阿弥陀〜赤岳 阿弥陀からは急下降。要注意。ロープがあるなら使ったほうがいい。 感想にも書いたが後ろ向きで一歩ずつ足場を利用して、時には前爪を 蹴り込んで慎重に下りるべき。滑落するとは思わなかったが昨年、 西穂での滑落のこともあってより慎重に下降した。 中岳はわずかながらナイフリッジ状を行く。 赤岳の風は弱かった。午後にかけて次第に弱まるとの予報だったので それほど気にかけることはなかった。念のため、阿弥陀からバラクラバを 使用したが使わなくてもよかったと思う。気温も高めだった。 ★地蔵尾根 特に危険箇所はなし。クサリ、階段とも埋もれていない。 少し駆け足気味に20分くらいで下りてしまった。 ★温泉 甲斐大泉温泉 パノラマの湯 700円 (小海線・甲斐大泉駅のすぐそば、徒歩数分) 露天が広くていい 美味しいそばが食べれるらしい(以前に甲斐大泉駅の駅員?の女性から聞いた) 美濃戸口からは車で約40分くらい |
写真
感想
1月3日に八ツで発症した指の痺れ(凍傷初期症状)がまだとれない。
おかげで1月はまともな山行が出来ずもう2月。
ここまで我慢してきたがもう待てない。
このままでは厳冬期が終わってしまう・・・。
2月2日〜4日と3連休。
お天気が良いのは3日だけ。
直前まで、今冬の目標のひとつ、阿弥陀岳南稜のつもりでいたのだが・・・。
中央道の韮崎ICを過ぎると目の前に大きく八ツが飛び込んでくる。
雲ひとつない赤岳。快晴の八ツ。
それを見た瞬間に気が変わってしまった。
あ〜快晴のもと思いっきり縦走がしたい!
もう即断。
舟山十字路ではなく美濃戸口へと向かった。
ルートは御小屋尾根から阿弥陀〜赤岳〜硫黄岳へ縦走して美濃戸口へ戻る。
10時間みとけば大丈夫だろうと考えた。
充実した日帰りプランだが結果的にいうといろんな面で読みが甘かった。
・阿弥陀から中岳のコルへの下り
実は冬の阿弥陀は今度がはじめて。阿弥陀からの下りは急斜面の下降だとわかっ
てはいたが予想を越える急下降だった。
後ろ向きでピッケルを支えに前爪を蹴り込んで1歩ずつ慎重に下りた。
ロープで確保して下降しているパーティーもいた。
ロープがあるなら積極的に使用したほうがいい。
結局、阿弥陀から赤岳までは1時間40分もかかってしまった。
・体力不足
赤岳への登りで頻繁に足が止まってしまった。
1月の1ヶ月間まともな山行をしていないツケがまわってきた。
登りが得意なはずが何とも情けないことに。
でもこれが現実。直視しないといけない。
・スタートが遅い
これが最大の原因だな。
私の弱点。どうしても朝が弱い。睡眠不足なのか、それとも意志が弱いのか。
地蔵尾根を速攻で下りて行者小屋到着が15時半。
4日も休みなので久しぶりに赤岳鉱泉に泊まることにした。
何年ぶりかな。夕食はキムチ鍋に魚は鮭。美味しくいただきました。御馳走様。
4日は予報どおり、朝から降雪。
トレースの消えた北沢で八ツを後にした。
あ、そういえば、阿弥陀の登りで南稜をやってきた人達とすれ違った。
ヘルメットかぶってハーネスしてそれなりの雰囲気を醸し出していた。
聞いたらトレースがバッチリあったと言うじゃない!
う〜マジかよ。好機を逸したか!
あ〜南稜!行きたい!
行かなかったことに少し後悔しつつも次は絶対行ってやると誓うのであった。
〜指のしびれへの対策〜
事前にビタミンEを摂取。
グローブはモンベルの薄い化繊の手袋のうえに初投入のBD「ソロイスト」。
ソロイストはプリマロフトという素材のインナーと二重になっておりその間に
ミニカイロを入れてみた。ちょうど手の甲にあたる感じ。
プリマロフトのソフトな感触とカイロの暖かさの相乗効果でいい感じだった。
3日は気温が高く途中でインナーの薄いグローブを取ってしまった。
またソロイストを取って素手で何度か写真を撮ることが出来た。
もちろん冬山で素手になるのは厳禁だがこの日はそれほど気温が高かったと
いうこと。当然、指の痛みや新たにしびれることはまったくなかった。
薬指のしびれへの影響はいまのところないようだ。
果たして低気温下ではどうなるか?
ついに出かけられましたね。阿弥陀・赤岳周回。
阿弥陀岳の御小屋尾根は私も検討したのですが、トレースなさそうで却下しました。
sirius様のこのレコを読むと意外とトレースあったのですね。
あと、わからなかったのはこのルートの最後にあるという「摩利支天」なる大岩。これは問題なく越えられるのでしょうか。(Shot26の左の岩?)。
いろんなレコを探しても夏場のものばかりで厳冬期にどうなっているのか見当も付きません。
また、私はもし御小屋尾根から阿弥陀に登れても、そこから中岳のコルに下りるのは到底無理だろうと思っていました。夏でもあの傾斜!。積雪期はみんな後ろ向きに下りるそうですが、まさにそういう状況ですね。
赤岳周辺は人気で道は踏まれていて状態いいのでしょうけど、阿弥陀などは人が入らない分、却って危険いっぱいそう。阿弥陀こそが核心部!ですね。
siriusさんのレコは私にはレベルが高くてずいぶん高い目標ですが、とても参考になります。
今度私も南沢経由で阿弥陀に挑戦し、出来れば御小屋尾根で美濃戸口へと思っているのですが・・・
自分に可能かどうかとても参考になりました。
明日雪のようですが、この3連休は天気が良さそうなので行ってこようかなと思っています。
pasocomさん、こんにちは。
さすがに週末なのでひとりぶんくらいのトレースは
あるだろうと思ってました。
御小屋尾根の上部は雪が深くトレースなくなるときつい
ラッセルになりそうです。
「摩利支天」ですが、26枚目の左の大岩がたぶんそうだと思います。ここは確か基部を右から巻いていったような気がします。特に気に掛けず通過してしまったのですが。岩の上に何かあるんですかね?
甲斐駒にもあるんですよね。関係あるのかな。
今度行ったら岩のうえに登ってみようと思います。
pasocomさんが仰るとおり、阿弥陀のあの下降が今回の核心でした。
予想以上に時間がかかってしまいました。
慎重にゆっくり下りれば問題はないのですがやはり
緊張します。滑落を経験してるので尚更でした。
それにしてもお天気に恵まれ、これが厳冬期?と思うほどの陽気でした。
またすぐに八ツを訪れます。
指のしびれ、まだ、とれないんですね。
早く、完治されますように。
御小屋尾根からとは驚きでした。
ここから横岳縦走を構想されたんですね。
それだけで、すごい。
阿弥陀南綾、私にとっても課題です。
今シーズン中にできるといいですね。
本当にお疲れさまでした。
最後のほうとうの写真でなんかホッとしました。
bekopapaさん、こんばんは。
9日はまずまずのお天気みたいですね。
御小屋尾根の下りはしょっぱながそこそこの急斜面です。
とはいっても阿弥陀の下りのように後ろ向きなんて必要は
ありません。ロープもありますし。
bekopapaさんなら問題はないのでは。
楽しんできてください。
私も9日は少し長めの縦走を考えていますよ。
もちろんまた八ツです。
厳冬期は阿弥陀の南稜と黒戸尾根が目標です。
今月中に何とかやり遂げたいものです。
makasioさん、こんばんは。
指のしびれはここ数日で少しずつとれてきました。
やっとですね。もう少しの辛抱です。
縦走して周回するにはスタート時間が遅すぎました。
早出さえ出来れば十分周回してこれるコース設定だと
思いますよ。
makasioさんもいかが?
南稜は何とか今月中にと思っています。
出来れば日帰りで抜けたいんですよね。
トレースの有無が鍵を握りそうです。
ほうとう大好きなんですよ。
生まれも育ちも神奈川ですが血は山梨なんです。
山梨の血が騒ぐんでしょうね。
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