三ノ沢岳 独標尾根(積雪期バリエーション)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 14.4km
- 登り
- 2,717m
- 下り
- 1,175m
コースタイム
天候 | 3/17快晴、3/18晴れのち曇り、3/19快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
上松駅から風越山登山口まではタクシー。早朝出発のため前日に予約。確か2000円ちょい |
コース状況/ 危険箇所等 |
風越山までは一般ハイキングコース。風越山から独標尾根ジャンクションまではところどころ人の形跡有り。目印もあった。 独標尾根に出てから三ノ沢岳までは完全なバリエーションルート。踏み跡も目印も皆無。忠実に尾根を辿ればルートファインディング自体は難しくない。 中三ノ沢岳から本峰までの間は氷化した斜面の急登。アイゼンピッケルが数ミリしか刺さらない箇所もあり、緊張した。 三ノ沢岳から先は一般ルート。快適な雪稜歩行。 |
その他周辺情報 | 下山はロープウェイ利用。駒ヶ根駅より往路と同様、青春18きっぷにて帰還。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
アイゼン
ピッケル
行動食
非常食
調理用食材
飲料
水筒(保温性)
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
ポール
シェラフ
ヘルメット
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共同装備 |
ロープ(Φ8mm×30m)
テント
テントマット
コッヘル
バーナー
ガスカートリッジ
スコップ
|
感想
三ノ沢岳。木曽駒から象徴的な姿でそびえる中央アルプスの秀峰。
ところが、空木岳〜宝剣岳の稜線から外れていることもあり、三ノ沢岳の知名度はそこまで高くない。ましてや、訪れる人のほとんどがロープウェイを利用しているようだ。
ロープウェイでサクッと登るにはもったいない。ならば、木曽谷から尾根通しで下から登ってやろう。三ノ沢岳の山容、風格に敬意を表して。
思い立ったはいいものの、ネットではほとんど記事が見当たらない。やっとの思いでヒットしたただ1件だけのレポートを参考に、計画を練る。地形図を見る限り、難所はないように見える。
遠方に住む友人と密に計画を進め、決行は天気が安定し、藪が気にならない3月中旬の山行に決定。
いよいよ山行。
風越山までは踏み跡も目印もあり、何ら問題ないハイキング。御嶽山が見えるポイントもあり、非常に雰囲気の良い里山といったところ。
風越山から独標までは訪れる人も多いらしく、当日はトレースはないものの、参考としたいくつかのレポートのとおり、尾根を忠実に進む。途中多少いやらしい岩場があるも、問題なく通過。
独標の手前からは展望が開け、見事な風景!これを独り占めしているのは何たる贅沢!
独標から先は、ほぼ未知の世界。自分の実力と読図を頼りに進む。途中、1か所いやらしい岩場があり、持参したロープで確保しつつ進む。
バリエーションルートらしく、ナイフリッジあり、変化に富んだ尾根歩きを楽しむ。
しかしながら、楽しむのもここまで。三ノ沢岳手前の急登が恐怖で、西に面した斜面は冬の間の西風により氷化しており、アイゼンピッケルがほとんど刺さらない。50°はある斜面をアイゼンピッケルを頼りに登る。神頼みしながら。
急登が終われば、後は快適な尾根歩き。しばらくして三ノ沢岳に到着。
達成感もさることながら、安心感が勝った。
ここからは脱力感を覚えながら一般ルートをたどる。達成感と疲労から、ビバークせずロープウェイ駅の施設に投宿することを決定。同行者のY君との山行では考えられない贅沢!
ロープウェイ駅ではビール三昧の贅沢!
翌日は予備日で、天気も良さそうなので木曽駒を往復!
前日登った三ノ沢岳の雄姿を眺めながら確かな達成感と静かな高揚感を覚え、下界へと向かった。
今回の山行では、ルート選定の動機、山行の下準備、実際の行動と山ヤとして成長したと思える内容であった。
今回の山行から、ロープウェイなど利用せず下界から登ること、記録もほとんどないルート、人気(ひとけ)もトレースもないルートで登ることが登山の本質であるような気がした。
気が付いたら、地形図を読み、ルートがない尾根での登頂ルートを探すのが癖になってしまった…
次はどこの尾根をつないでエキサイティングな登頂をしようかな!
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