赤岳(行者小屋でテン泊)


- GPS
- 14:48
- 距離
- 22.1km
- 登り
- 2,134m
- 下り
- 2,146m
コースタイム
13:36美濃戸口-14:26赤岳山荘-14:32美濃戸山荘14:42-17:05行者小屋
2日目
6:00行者小屋-6:39文三郎尾根分岐-7:02赤岳山頂7:43-8:02赤岳天望荘-8:12地蔵の頭-9:13行者小屋10:38-11:47美濃戸山荘11:56-12:35美濃戸口
天候 | 1日目:晴れ後曇り 2日目:快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
美濃戸口駐車場 1日500円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■コース状況 相変わらずどのルートもトレースばっちりでした。 (前日に降雪があってトレースが消えかかっているような状況でも、埋もれたトレースを探し当てて歩けば踏み抜くことはない状況です) ・美濃戸口〜美濃戸山荘 雪と氷の林道歩きです。 1日目は気温の高い日でしかも午後だったので、雪解け水が流れているような状況。 2日目はまだ凍っている箇所もあり、滑って転びそうでした。 ・美濃戸山荘〜行者小屋 南沢ルートです。 しっかりとしたトレースがあり、気温が高く柔らかめの雪の為、アイゼン無しでも登れるような状態でした。 ・行者小屋〜文三郎尾根〜赤岳 小屋を出て直ぐに夏道とは違う阿弥陀岳方面へ向かうトレースが付いていて焦りましたが、途中でちゃんと赤岳方面へも分岐します。 文三郎尾根分岐までトレースしっかりあります。 中途半端に出ているとアイゼンが引っかかって危ない鉄の階段は全て雪に埋まっていて歩き易い状態になっていました。 雪の状態も良く、特に樹林帯より上では雪が締まっていてアイゼンの歯がサクサク刺さって歩き易いです。 文三郎尾根分岐〜赤岳山頂までは、雪と岩の混じった岩稜歩きです。 途中にあるキレット分岐〜竜頭峰分岐までの区間が核心部ですが、雪の量がそれほどでもないのか鎖が露出していてしっかり使えるので簡単に抜けられました。 ・赤岳〜地蔵尾根〜行者小屋 地蔵尾根を通るのは今回が初めてだったんですが、上部の樹林帯に入る前の部分では、雪がサラサラというかパラパラといった感じであまり良い状態とは言えません。 ザレ場を下っている時のように足元が流れることがあるので注意が必要です。 このルートの登りは足を取らて大変かもしれません。 ■登山ポスト 美濃戸口の八ヶ岳山荘前と、美濃戸の赤岳山荘前にあります。 ■温泉 いつもの原村八ヶ岳温泉ふれあいセンター「もみの湯」へ。 開館時間:10時〜21時30分(受付終了21時) 料金:大人500円、小人300円(夕方5時以降 大人300円、小人150円) 休館日:第3水曜日(祝祭日の場合は翌日)、年末年始 |
写真
カモシカに会うと凄い嬉しいんですが、日本鹿はちょっと微妙です。
農作物や高山植物の食害のイメージがあるからかなぁ…
ここでアイゼンを装着しましたが、実際には行者小屋までノーアイゼンでも行けそうな路面状態でした。
何しろ気温が高くて春のような陽気だったので、凍結箇所が全然なかったんですよね。
暖かくて湿った雪だからだと思うんですが、まだ2月中だというのにこの状態は予想外でした。
冬、終わらないでよ…('A`)
3時暗いに美濃戸を出発して登って来たそうでかなりの健脚だと思うのですが、さすがに疲れたと仰られていました。
去年の2月に登った時には鎖がかなり埋もれていて、雪山初心者の自分にとってはかなり怖かった思い出の場所なんですが、今年は雪の量が少ないのか、鎖がしっかり出ていて何の問題もなく通過できました。
でも、ここで気づきました。
よく見るとこの先踏み跡無くなってるし、もしかしてこれ地蔵尾根じゃないんじゃね?
急いでGPSで確認すると、やっぱりルートを外れていて、尾根の横のルンゼを下ってしまった模様。
感想
2月の終わりにテントを背負って赤岳に行ってきました。
日帰りで行ける山に敢えて泊りで出掛けるのも中々良いものですね。
2日間とも意外なほど天気が良くて、中々の眺望が楽しめ満足の行く山行になりました。
1日目
かなりゆっくりですが13時半に美濃戸口を出発。
まるで春のような陽気で気温が高い為、林道の雪も融けてシャバシャバ。
アイゼン着けなくても転ぶ心配がないのは良いんですが、冬の気温に慣れた身体にはこの微妙な気温の高さが辛かったです。
多分10℃以上あったんじゃないかと。
冬なのに汗だくになりながら登って行きました(^_^;)
赤岳山荘、美濃戸山荘を抜けて南沢に入ってからも春のような陽気は続き、樹林帯の中を歩けば木の上から雪解け水の雨が降り身体が濡れるし、湿った重い雪がアイゼンの裏にくっ付いて足が重いし、テン泊装備の重さもあり3時間半程掛かって17時に行者小屋に到着しました。
行者小屋の前には先客のテントが一張りだけ。
自分も誰かが整備したテン場を勝手に再利用してテントを張りました。
その後は18時を過ぎると直ぐに暗くなってしまった為、テントに篭って雪を溶かして水作りや食事。
20時ぐらいには就寝しました。
1日目
4時頃に起床。
前日が春のような陽気だったとはいえ、さすがに朝方は寒い!
気温はマイナス15℃くらい。
でもよく考えたら、松本でも冬の朝方はそのくらいの気温の日はよくあるんですよね。
そう考えるとあんまり寒くような気もw
そんな事を考えながら、飲み水用のお湯を沸かして、ついでに食事も。
因みに朝からカレー味の棒ラーメンでした。
食事を済ませてテント内を片付けて出発準備をしましたが、ちょっとゆっくりし過ぎて時間が6時頃に。
山に泊まっといて日の出が見れないってのもアレですが、まあ最初から明るい方が歩きやすくて良いよねとポジティブシンキングで出発。
一応最初はヘッデン付けて歩きました。
行者小屋から赤岳へのルートは歩き慣れた文三郎尾根を選択。
しっかりと付いているトレースを辿ると、最初の方が夏道と違って樹林帯を迂回するようなルートになっていて少し焦りましたが、途中で阿弥陀岳方面へのトレースと別れて文三郎尾根の道に復帰しました。
文三郎尾根の道は樹林帯の上に出て、夏には鉄の階段が続く箇所を抜けると、そこから上は雪の量が少なくなりラッセルするような箇所はない為滑落さえ気をつければ歩くのは楽です。
雪面の状態も強風により適度にクラストしている箇所が多い為、アイゼンの歯がサクサクと刺さって歩き易いです。
バックに北アルプスを従えるような絶景の中、尾根道を登っていると前方に先行するプロっぽい4人パーティーを発見したので、追いついて先に行かせて貰いました。
行者小屋に泊まって睡眠も充分に取っているため、さすがに今日は足取りが軽くハイペースで登れます。
文三郎尾根分岐に辿り着くと北側の視界も開ける為、南八ヶ岳の最南端である権現岳に編笠山、更に遠くには中央アルプスに南アルプスも望めます。
八ヶ岳から見る周りの山々は、夏でも冬でもいつでも絶景ですね。
文三郎尾根分岐から上の道は、雪を纏った岩稜歩きになります。
特に途中のキレット分岐から竜頭峰分岐の間が急角度の岩場になる為、一番危険な箇所になるんですが、今回は雪の量が少なめで鎖がしっかりと使えた為、特に危険を感じる事もなくサクサクと通過出来ました。
この辺は雪の量や風の強さで難易度が大きく変わる可能性があると思います。
竜頭峰分岐まで行くと東側の視界も開ける為、今まで見えなかった富士山や金峰山なども見る事が出来ます。
特に今日は、朝日に染まる金峰山やその裾野に広がる雲海が非常に綺麗でした。
竜頭峰分岐からほんの少し登れば、もう赤岳山頂に到着です。
山頂には先客もなく、本日の赤岳山頂一番乗りと行った感じでした。
しばし360度の絶景を楽しんでいると、途中で追い抜いた4人PTの方々が登って来たので、記念写真のシャッター係りを仰せつかってパシャパシャ撮影。
その後、頂上小屋と山頂を行ったり来たりしつつ40分ほど景色を楽しんでから下山する事にしました。
下山は前々から通って見たかった地蔵尾根を通る事にして赤岳展望荘方面に下って行きました。
ここで前方から登って来る登山者の方が1人。
荷物の感じからして展望荘に泊まった方だと思います。
山頂直下の展望荘に泊まるというのも中々楽しそうなんで、機会があれば是非やってみたいものですね。
展望荘まで下り山荘の横を通り過ぎて地蔵の頭へ辿り着くと、いつものお地蔵さんが変わらず立っていましたが、心なしか去年の11月に見たときよりも服がボロボロになっているように
見えました。
こんな稜線上だから、きっと風雪の力が凄いんでしょう。
地蔵の頭から地蔵尾根を下って行くわけですが、下り始めて直ぐに感じたのは文三郎尾根に比べて地蔵尾根の方が雪の状態が悪いという事。
文三郎尾根の雪はクラストしていてアイゼンがサクサク刺さるような所が多いんですが、それに比べて地蔵尾根の雪は直径数センチの雪の塊がバラバラと尾根上を覆っていてやけに足を取られる感じでした。
下りならスリップしないように注意していれば良いですが、登りだと体重を掛けた足が滑ってしまって大変かもしれません。
そんなちょっと危険な地蔵尾根を下って行くと、道が尾根を外れてルンゼ状の地形の中を下っていく箇所に出ました。
そのまま下り続けると、雪の間に完全に凍結した氷の箇所が現れて、ちょっとどころかかなり危険な道に。
12月に登った阿弥陀南稜と同じくらいの危険度です。
地蔵尾根ってこんなに危険なルートだったのか…などと思いつつ、氷のルンゼを適当に迂回して横の岩場から下った先で、そこから先に何の踏み跡もないことに気づきました。
これはまずいと思い、直ぐにその場でGPSでルートを確認すると、案の定本来通るはずの尾根道から少し北側にずれて下ってしまっていました。
仕方がないので自分の真横の壁を南側に登って正規のルートに何とか復帰。
その後は特に問題なく尾根道を下り、樹林帯に入り、無事に行者小屋まで降りることが出来ました。
行者小屋でテントの撤収作業をし軽く食事を取った後、小屋の雪かきに来ていた小屋番さんにテン場代1000円を支払ってから、美濃戸口へ向かって出発。
帰り道はさすがに下りなんで登りよりは時間も掛かりませんでしたが、それでもいい加減ザックの重さに嫌気がさしてきたあたりでやっと美濃戸口に到着。
時刻は12時半。
こういう早い時間に下山できるのは泊まり山行の良いところですね。
その後は帰り道の途中、いつもの原村八ヶ岳温泉ふれあいセンター「もみの湯」へ寄って、2日間の疲れと垢を落として帰りました。
着実にキャリア積んでるね〜(=^・^=)
うちはもう厳冬期テン泊は無理かもしれない
←寒くて寒くて〜(T_T)
こんな山にさらっと登ってさらっと下りて来られるところ、かっこいい
うちもそうなりたい
地蔵の下り、まちがったんだ
早朝だとまだ登ってくる人がいないからそういうこともあるのかな?
うちは人でいっぱいの時に行くことにしよう(^_^;)
特に何も進歩してないんですけどね(; ・`д・´)
テン泊装備の重い荷物を背負って歩く事、慣れてきたのはそのくらいですよ
それに最近は日帰りかテン泊ばかりなんで、たまには暖房の効いた小屋に泊まって美味しいご飯を頂いたりしたいなぁなんて思ったりしています
地蔵の下りは何でか間違えちゃったんですよね。
急ぎすぎたのか、写真撮りながら下ったからか、何か考え事でもしてたか、よく覚えてないんですがとにかく気づいたらコース横の谷を下ってました
以後、気をつけます(^_^;)
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