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Yamareco

記録ID: 2736800
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

快晴の八ヶ岳・天狗岳と雲上の極楽 本沢温泉

2020年11月15日(日) 〜 2020年11月16日(月)
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
11:11
距離
13.8km
登り
1,463m
下り
1,427m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
4:23
休憩
1:03
合計
5:26
10:24
54
11:18
11:23
56
12:19
12:30
34
13:04
13:15
45
14:00
14:15
13
14:28
14:42
12
14:54
15:01
49
15:50
2日目
山行
3:50
休憩
1:54
合計
5:44
8:18
15
8:33
8:34
64
9:38
10:06
0
10:06
10:07
47
10:54
10:55
7
11:02
11:02
12
11:14
11:21
8
11:29
11:52
9
12:01
12:01
24
12:25
13:07
27
13:34
13:45
15
14:00
14:00
2
14:02
ゴール地点
天候 11/15快晴、風一時やや強い
11/16曇り一時晴れ、風強い
過去天気図(気象庁) 2020年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 タクシー
・往路:あずさ1号茅野駅下車、タクシーで唐沢鉱泉/路線バスは美濃戸や渋の湯などは平日運行無し
・復路:桜平ゲートから茅野駅までタクシー
・タクシー代8,000円台
・駐車場は唐沢鉱泉は路上駐車多数。桜平は月曜日ということで空いていました
コース状況/
危険箇所等
【コース】天狗岳を八ヶ岳西側から登り、稜線を東に越えて1泊し、翌日再度稜線を西に越えました。14km、up1,600mのルートです(コース定37)
・風の強弱が行程の判断材料になりそうです(西尾根は西天狗岳の西側コルから風をフルに受け止めるエリアになります)
・今季3回降雪があったとのことですが残雪はほぼ皆無で、アイゼンなど滑り止めは不要でした

〇唐沢鉱泉〜西尾根〜東天狗岳
・西天狗岳手前の鞍部(コル)までは2ヶ所の展望台以外は尾根の樹林帯。
・西天狗岳西の鞍部からはup150mの岩石地帯。
・東天狗岳経由白砂新道分岐まで樹林無し。展望台と天狗岳からの眺望は格別

〇東天狗岳〜白砂新道〜本沢温泉
・白砂新道で稜線を離れ本沢温泉♨️へ上部にザレ場あり。歩行注意。積雪時は通行止めらしいです

〇本沢温泉〜夏沢峠〜根石岳
・本沢温泉から硫黄岳の爆裂火口を正面から見上げられます。「雲上の湯」は日本一標高の高い露天風呂とのことです
・主稜線の夏沢峠まで樹林帯です。夏沢峠から根石岳の間は、根石岳山荘から根石岳までは樹林無し。それまでは樹林帯を行きます
・ミカブリ(箕冠)山は眺望ゼロ。
・根石岳山荘から根石岳間は景色を楽しめます

〇箕冠(みかぶり)山〜オーレン小屋〜夏沢鉱泉〜桜平
・樹林帯のダウンスロープで歩きやすいです。休業のオーレン小屋には冬季の避難小屋としての配慮が。夏沢鉱泉もお風呂があります

【携帯電話/トイレなど】
・オーレン小屋以外は立ち寄り場所はほぼ通話可能(ドコモ)でした
・登山口、下山口はトイレあり(営業終了は、通過した場所では夏沢峠全て、オーレン小屋、いずれもトイレ使用不可。根石山荘は稜線で数少ない営業小屋)
その他周辺情報 ・茅野駅前での飲食店。平日どこも時短営業が多く絶望的。そんな中、駅西口の浜焼き太郎は15時から営業してくれていました
あずさ1号の車内から。『今日の八ヶ岳は相当良さそう』
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あずさ1号の車内から。『今日の八ヶ岳は相当良さそう』
茅野駅からタクシー唐沢鉱泉へ
茅野駅からタクシー唐沢鉱泉へ
唐沢鉱泉。橋を渡って、天狗岳へ。風が弱いとのことで、西尾根を行きます。
唐沢鉱泉。橋を渡って、天狗岳へ。風が弱いとのことで、西尾根を行きます。
登りだしはこんな樹林帯。西尾根をがんぐんのぼります
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登りだしはこんな樹林帯。西尾根をがんぐんのぼります
展望台から。左は赤岳。右は阿弥陀岳。間に中岳。阿弥陀を少し隠してる手前にいるのは峰の松目(深田久弥先生は松目を八ヶ岳の1座に数えていました)
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展望台から。左は赤岳。右は阿弥陀岳。間に中岳。阿弥陀を少し隠してる手前にいるのは峰の松目(深田久弥先生は松目を八ヶ岳の1座に数えていました)
硫黄岳までの手前の稜線。奥の主稜線は、赤岳(左)、中岳を経て右に阿弥陀岳。写真ではわかりにくいですが、赤岳から左の稜線(横岳に至る)が、そそり立っていました。包丁を立てたような鋭さ。硫黄岳周辺からみた稜線より細くとがっていました。
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硫黄岳までの手前の稜線。奥の主稜線は、赤岳(左)、中岳を経て右に阿弥陀岳。写真ではわかりにくいですが、赤岳から左の稜線(横岳に至る)が、そそり立っていました。包丁を立てたような鋭さ。硫黄岳周辺からみた稜線より細くとがっていました。
第二展望台から西天狗岳を望みます
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第二展望台から西天狗岳を望みます
蓼科山も機嫌よく全身を見せてくれています
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蓼科山も機嫌よく全身を見せてくれています
西天狗岳取り付きから振り返ります、第1展望台、第2展望台。その右奥は槍ヶ岳や穂高
西天狗岳取り付きから振り返ります、第1展望台、第2展望台。その右奥は槍ヶ岳や穂高
北アルプス
まずは西天狗岳。先に東天狗岳が見えます
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まずは西天狗岳。先に東天狗岳が見えます
西天狗岳、三角点
西天狗岳、三角点
左から東天狗岳、白砂新道分岐を経て根石岳。その奥が硫黄岳、その右奥に赤岳、阿弥陀岳が見えます
左から東天狗岳、白砂新道分岐を経て根石岳。その奥が硫黄岳、その右奥に赤岳、阿弥陀岳が見えます
いつか泊まりたい根石岳山荘。硫黄岳の火口が背後で口をあけていました
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いつか泊まりたい根石岳山荘。硫黄岳の火口が背後で口をあけていました
引き続き西天狗岳から。東天狗岳、これから向かいます
引き続き西天狗岳から。東天狗岳、これから向かいます
東天狗岳。青空が映えます。ドローンを飛ばしている方がいました。おもしろそう、気持ちよさそう
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東天狗岳。青空が映えます。ドローンを飛ばしている方がいました。おもしろそう、気持ちよさそう
硫黄岳爆烈火口。先日硫黄岳登りましたが、違う位置から見ると、迫力がまた違いますね
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硫黄岳爆烈火口。先日硫黄岳登りましたが、違う位置から見ると、迫力がまた違いますね
白砂新道分岐から、天狗岳を振り返ります
白砂新道分岐から、天狗岳を振り返ります
いざ、本沢温泉へ。奥に見えるのは中山峠(M)
2020年11月15日 15:04撮影 by  NIKON Z 50, NIKON CORPORATION
11/15 15:04
いざ、本沢温泉へ。奥に見えるのは中山峠(M)
白砂新道を降ります。本沢温泉へ!
白砂新道を降ります。本沢温泉へ!
本沢温泉到着
とても静かです
部屋からの硫黄岳。迫力満点
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部屋からの硫黄岳。迫力満点
さて、標高日本最高の野天「雲上の湯」へ行きます。今回のメインイベントのひとつです
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さて、標高日本最高の野天「雲上の湯」へ行きます。今回のメインイベントのひとつです
5-6分歩きます。(もうちょっとあるかな
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5-6分歩きます。(もうちょっとあるかな
あっ、あった。木の板が掛けられていました。ということは独占か!?
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あっ、あった。木の板が掛けられていました。ということは独占か!?
「雲上の湯」独占させていただきました。気持ちいいです。長湯です
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「雲上の湯」独占させていただきました。気持ちいいです。長湯です
2日目。午前はガス、との予想のなか、そろりと稜線へ。まずは夏沢峠まで登ります
2日目。午前はガス、との予想のなか、そろりと稜線へ。まずは夏沢峠まで登ります
さて、どっちに行こう。南側の硫黄岳から
下って来た人たち、顔が固まっています。風が強い、と。
北方向の、樹林帯の多い根石岳、可能なら根石岳山荘に行くことに。
さて、どっちに行こう。南側の硫黄岳から
下って来た人たち、顔が固まっています。風が強い、と。
北方向の、樹林帯の多い根石岳、可能なら根石岳山荘に行くことに。
夏沢峠、小屋はすべて営業終していました
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夏沢峠、小屋はすべて営業終していました
昨晩の雪もあり霧氷で溢れてます
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昨晩の雪もあり霧氷で溢れてます
根石岳手前のミカブリ(箕冠)山はオーレン小屋への道の分岐。樹林帯の中にあります
根石岳手前のミカブリ(箕冠)山はオーレン小屋への道の分岐。樹林帯の中にあります
こんなでかいのが落ちてきます
2020年11月16日 10:49撮影 by  NIKON Z 50, NIKON CORPORATION
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11/16 10:49
こんなでかいのが落ちてきます
霧氷が、日にさらされて、バラバラと勢いよく落ちています。道はウッドチップの代わりに霧氷チップが敷き詰められていました
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霧氷が、日にさらされて、バラバラと勢いよく落ちています。道はウッドチップの代わりに霧氷チップが敷き詰められていました
白と緑と青
ミカブリ山から鞍部に降りて。道の先に根石岳。左に昨日登った東天狗岳です。鞍部左端に根石岳山荘があります
ミカブリ山から鞍部に降りて。道の先に根石岳。左に昨日登った東天狗岳です。鞍部左端に根石岳山荘があります
根石岳へ道の両端にエビの尻尾
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根石岳へ道の両端にエビの尻尾
根石岳です。天狗岳が素敵です。硫黄岳も晴れていれば見渡せます
根石岳です。天狗岳が素敵です。硫黄岳も晴れていれば見渡せます
昨日登った東天狗岳、西天狗岳です。登って楽しみ、見て楽しむのは、良いですね
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昨日登った東天狗岳、西天狗岳です。登って楽しみ、見て楽しむのは、良いですね
硫黄岳。雲が切れてきました
硫黄岳。雲が切れてきました
氷点下2-3℃。よろめきかねない強風で、体感-10℃くらいでしょうか
氷点下2-3℃。よろめきかねない強風で、体感-10℃くらいでしょうか
根石岳から東天狗岳への道。コルの白いところが昨日通過した白砂新道分岐です
根石岳から東天狗岳への道。コルの白いところが昨日通過した白砂新道分岐です
根石岳山荘。営業していました。新種の根石プリンとコーヒーです。暖まりました。
名残惜しいですが、オーレン小屋、夏沢鉱泉経由で桜平に下山します
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根石岳山荘。営業していました。新種の根石プリンとコーヒーです。暖まりました。
名残惜しいですが、オーレン小屋、夏沢鉱泉経由で桜平に下山します
オーレン小屋までおりました。ずっと樹林帯でした
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オーレン小屋までおりました。ずっと樹林帯でした
オーレン小屋でランチ。シーフードラーメンに、豚肉スモークを入れてみました。イケます
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オーレン小屋でランチ。シーフードラーメンに、豚肉スモークを入れてみました。イケます
オーレン小屋は休業中。冬季小屋のみ出入り出来ます。万一の時、遭難した時専用のようです
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オーレン小屋は休業中。冬季小屋のみ出入り出来ます。万一の時、遭難した時専用のようです
夏沢鉱泉までも樹林帯。苔むす沢を渡ります。ところどころ凍っています(M)
2020年11月16日 13:27撮影 by  NIKON Z 50, NIKON CORPORATION
11/16 13:27
夏沢鉱泉までも樹林帯。苔むす沢を渡ります。ところどころ凍っています(M)
夏沢鉱泉。なんとも美味しそうなメニュー。ここも泊まりたいところです
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夏沢鉱泉。なんとも美味しそうなメニュー。ここも泊まりたいところです
夏沢鉱泉です。温泉もあります
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夏沢鉱泉です。温泉もあります
桜平に着きました。タクシーで茅野駅へ
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桜平に着きました。タクシーで茅野駅へ
平日はどこも営業時間短縮。唯一?の反省会会場を見つけました
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平日はどこも営業時間短縮。唯一?の反省会会場を見つけました
あずさで帰ります。お疲れ様でした
あずさで帰ります。お疲れ様でした

感想

岳友かつ悪友であり、親友たるSさんのお誘いで、ご一緒しました。夏場に痛めた左アキレス腱の回復具合が心配でしたが、リハビリの進捗具合を確認しながら、ゆっくり登らせてもらいました。

実は、Sさんも小生も病み上がりの身です。お互い、無事に冬八ツの序盤の景色を仰ぐことができたことが、何よりの収穫だったと思います。陽を浴びて樹氷が落下する「樹氷シャワー」の下を歩けたことは、これまた有り難い時間を頂戴したように存じます。また、日本で一番高い所にある露天風呂(本沢温泉)はサイコーです。お勧めできます。ただ、着替えをしたり、人目を避ける工夫が何もない風呂なので、女性はどうぞ、ご注意を!

両天狗は、今年1月に強風で敗退していたので、リベンジも叶いました。実は、根石岳の南で約1年前に若い女性が遭難死しています。「どうして?」と思うほど、恐怖を感じないコースなんですが、風が強い時の天狗周辺は逃げ場がない上に、救助ヘリも上がって来られない状況になります。風にあおられて滑落する危険を想像しながら上り下りしました。

実は、行程を決めるうえで根石を取るか、硫黄を取るか、小生もSさんも迷いました。でも、硫黄をやめて根石を踏んだことは結果的にオーライだったでしょう。強風を浴びる時間をかなり削減できましたし、その後の時間配分もだいぶ楽になりました。

Nじ拝




有名山番組DRにお薦めされた秘湯のひとつ本沢温泉に行きたい。先月に続き八ヶ岳にも登りたい。こんな贅沢な思いを果たすため、主稜線西側から天狗岳に登って主稜線を越えて東側の温泉に下り、翌日は再び主稜線を越えて西側に下りるルートでのんびり歩きました。標高最高地の野天「雲上の湯」を満喫できたのは一生の思い出。宿泊客も4組ととても広々と使わせていただきました。

今回はmrsigonさんとご一緒させていただきました。夏にケガをしてアルプス遠征を断念した後の復帰戦。リハビリがてら、わたくしのゆるりゆるり2日間にお付き合いいただきました。深く感謝します。

登った山は西天狗岳、東天狗岳、根石岳、箕冠山。いい山でした。また、本沢は雲上の湯だけでなく内湯の湯もナイスなお湯であったことはサプライズでした。タクシーの運転手さんもとても親切でいい人でした。ありがとうございました!

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訪問者数:680人

コメント

N島です
お疲れ様でした。稜線の強風、晴天の景色、温泉の熱感、酒の旨さ、どれを取ってもサイコーでした。Sさん、誠にありがとうございます。
2020/11/16 17:39
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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