和名倉山トレッキング(秩父湖in/丹波out)
- GPS
- 25:35
- 距離
- 29.7km
- 登り
- 2,607m
- 下り
- 2,553m
コースタイム
- 山行
- 11:42
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 13:18
天候 | Day1(12/5):曇り、Day2(12/6):晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
※秩父湖より先は、終点(三峯神社)までの料金が取られるが、自由乗降可能。予め埼玉大学山寮で下りることを伝えておいた |
コース状況/ 危険箇所等 |
【秩父湖(埼玉大学山寮)〜反射板跡】 吊橋を渡ると、いきなり800m近い急登。眺望もなく、退屈な時間。反射板跡地は3,4張りの幕営が可能。 【反射板跡〜造林小屋跡】 アップダウンのあまりない平坦なトレイル。早朝真っ暗でも迷うことなく歩ける。造林小屋跡を越えてすぐに小さな沢を横切るため、給水可能。 【造林小屋跡〜北ノタル】 再び700m近い急登。この区間は幹・枝についたテープ類が頼りで、早朝真っ暗なうちはルートファインディングが難しい区間多し(実際、正規ルートを見失い、30〜45分位、真っ暗な森を彷徨いました)。全く眺望も得られず、黙々と登るのみ。 【北ノタル〜和名倉山〜八百平〜東仙波〜山ノ神土〜将監小屋〜禿岩〜前飛竜】 標高1,800〜2,000m程度を維持しながら、アップダウンが延々続く苦行のトレイル。下山のつもりなのに、全く標高が下がらず、むしろ上がる区間多し。 八百平以降は眺望も豊かに!全域に渡って富士山が見え始め、八百平付近では浅間山や北アルプス(白馬〜鹿島槍)、東仙波辺りでは南アルプス北部(北岳〜農鳥岳)や雲取山、将監小屋を過ぎると南アルプス全貌(甲斐駒〜聖)、禿岩では360度の眺望が開け、奥多摩(三頭山、御前山、大岳山)や丹沢・大菩薩嶺、甲武信ヶ岳、八ヶ岳、浅間山などが望めます 【前飛竜〜丹波】 やっと標高が下がり始め、「下山」感が出てくる。一気に、標高1,400mほどの下り。痩せ尾根で谷側は急傾斜のため、落ち葉に足を滑らせて谷側へ転落しないよう、細心の注意を。 |
その他周辺情報 | 丹波山温泉・のめこいの湯(700円)にて。奥多摩駅までの終バス(18:22発)に乗り遅れないよう、時間管理を! |
写真
感想
元々、友人Carで秩父湖まで乗りつけ、和名倉山を日帰りピストンする計画を組んでいたものの、午前中に急遽仕事が入ってしまい、友人にお詫びして山行を中止。代わりに、終業後、午後から電車で西武秩父駅入りし、そこからバスで秩父湖へ。山中でテン泊し、和名倉山・飛龍山を経由して丹波まで下り、電車・バスだけで縦走するプランへ切り替え!
終バスで登山口到着は15時半。遅いスタートです。秩父湖〜反射板跡まではガチな急登で、いきなり7〜800m登ります。また、16時半頃から薄暗くなり、17時前には真っ暗。何とか薄暗いうちに反射板跡まで到着し、幕営。メシ食ったり、歯磨いたりする気力もなく、17時過ぎに即寝し、翌朝3時までテントは一度も出ませんでした。恐らく氷点下近い外気温だったと思いますが、ナンガの厳冬期シュラフ(コンフォートー4℃)のおかげで、寒くはない状態で夜を越せました〜!
反射板跡〜造林小屋跡までは平坦なトレイル。道中、星空が見えるスポットもあり、ラクラク進めます。難儀したのは造林小屋跡より先。北ノタルまで再び6〜700mの急登となりますが、早朝真っ暗な中での進行は、ピンクテープ等が頼り。ヘッドライトは最高照度(350ルーメン)にして進むも、2回ほどルートロストし、特に2回目は、ヤマレコMapのみんなの足跡を頼りに進み、方角は合っているものの、GPSが標高を正しくつかまず、30分以上重たいザック(11kg強)を背負いながら、急斜面をさまよい、程なく夜明けを迎えました。慎重を期して進んだものの、ヘッドライト灯りだけでは正規トレイルを辿りきれませんでした。秩父湖からの登りは、明るくなってからの歩行を強くお薦めします!
北ノタル〜和名倉山は夜が明けたこともあり、迷わず進めますが、樹間からうっすら富士山が見えるだけで、何の眺望もなし。結果、秩父湖〜和名倉山ピストンだと、一度もまともな眺望がないことになります。中々モチベーションが上がらない二百名山です・・・。
和名倉山より南下し始めると、朝早く、三ノ瀬を発った健脚ハイカーと5,6名すれ違いました。また八百平辺りより、やっと眺望が得られ始め、富士山、北ア、南ア、お隣の雲取山などが見え始めます。Day2は終日晴れだったので、雪化粧した富士やアルプスはとっても絶景でしたー!
西仙波〜山ノ神土辺りは、藪の中を進む感じで、トレイルが傾いているため、真っ直ぐ進むためには、足裏全体で地面をつかむ必要があり、時に右手で藪をつかんで身体を引っ張り上げ、いつも以上に両足や腕に負荷がかかります。中々厳しい、苦行の道となります。
山ノ神土を越えると、藪はなくなり、将監峠辺りは開けた場所で、開放感抜群。ただ、将監小屋から再び登り返しが始まり、以降禿岩まで延々とアップダウンが続き、全然標高が下がりません。山ノ神土は1,800mで、禿岩は2,000mなので、下山している感じが全然しません(涙)。ただ、右手には南アルプスAll Stars(甲斐駒〜聖)が頻繁に見えるので、前半に比べるとモチベーションは保てます。ただ、長い・・・。
高度感のある禿岩では、360度の眺望が開け、丹沢、奥多摩〜奥秩父、八ヶ岳、浅間山などが一望できます。最後の展望台ですね。この後、飛龍山(大洞山)へも登る予定でしたが、丹波へ下山後、奥多摩駅までの最終バスに乗るまでに温泉へ浸かる時間を捻出するため、飛龍山は断念。
禿岩から前飛竜までは、これまたアップダウンが続き、進めども進めども標高が100m程度しか下がりません。そして、前飛竜を越えると、やっと標高が下がり始めます、しかも急激に。結果、前飛竜からは直滑降が始まる感じです。熊倉山で一度小さな登り返しがありますが。
サオラ峠辺りで太陽が大菩薩嶺の稜線下に落ちていき、暗くなる前に下山したいので、最後渾身の力を振り絞り、本気でトレラン。ただし、傾斜は急で、落ち葉が多数堆積して滑りやすく、谷側は急斜面で転倒・転落すると大怪我は免れないため、要所要所で走り、危険そうな痩せ道は慎重に下りました。最後、丹波の中心街を明るいうちに見渡せた時は安堵しましたねー!
最後は、丹波山温泉・のめこいの湯に浸かり、2日分の汗を流しました。終バスまで60分を切っていたので、夕飯を食べる時間はなく、奥多摩駅に着いてから、最寄りのコンビニでビールと晩飯を調達し、最後は「居酒屋青梅線」でした(笑)。
和名倉山は北から攻めると、全く眺望がなく、モチベーションが続きません。南から攻めると単調なピストンになります。北から南、または逆に南から北へ電車・バスを使って、一筆書きしてこそ、楽しさ100倍になる山だと感じました。ただ、バスが通っているのは、秩父湖と丹波だけなので、この2点をつなぐ超ロングトレイルになります。日帰りは不可能なので、必ず山中でテン泊する必要があります。
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