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Yamareco

記録ID: 278829
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

赤岳・阿弥陀岳(ともにノーマルルート)行者小屋テント泊

2013年03月16日(土) 〜 2013年03月17日(日)
情報量の目安: S
都道府県 山梨県 長野県
 - 拍手
chunkichi その他3人
GPS
32:00
距離
13.2km
登り
1,717m
下り
1,705m

コースタイム

【1日目】
赤岳山荘駐車場0855…1115行者小屋(テント設営と準備)1240…
文三郎尾根分岐1355…1426赤岳山頂1438…1535行者小屋
【2日目】
行者小屋0705…0800中岳のコル0805…0845阿弥陀岳山頂0855…
0955行者小屋(テント撤収)1040…1154赤岳山荘駐車場
天候 両日とも晴れ(但し2日目は午後から風が強まった様子)
過去天気図(気象庁) 2013年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
八ヶ岳山荘から赤岳山荘への林道は、4WDでチェーンタイヤなら登れるようです。
轍がガッチガチになっていて運転しにくいらしいです。
コース状況/
危険箇所等
文三郎尾根は夏道は岩にネットがかかった階段状のコースですが、
この週末はまだ雪がたっぷり付いていてネットや階段が出ちゃってる場所は少なかったです。
稜線から岩場を登っていると鎖が出てきます。
地蔵尾根の下りは急ですが危険箇所は特になさそうです。
(天候が悪いとルートを見失いやすい場所だそうです)

阿弥陀の往復は岩のトラバースが1箇所出てきてちょっと怖いですが、あとはそうでもないです。
コンテで登ってるパーティーが2ついましたがなくても大丈夫だと思います。
(ちなみに、ここは雪崩のリスクのある斜面なので、コンテしない方がいいらしいです。)
雲ひとつないドピーカン!!
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雲ひとつないドピーカン!!
赤岳山荘の駐車場は既に結構な台数が止まっていました。
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赤岳山荘の駐車場は既に結構な台数が止まっていました。
森を抜けると山がぐっと近く大きく見える。この頃、アイゼンの締め付けが強すぎてかかとに派手な靴擦れが出来た。絆創膏でごまかす。
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森を抜けると山がぐっと近く大きく見える。この頃、アイゼンの締め付けが強すぎてかかとに派手な靴擦れが出来た。絆創膏でごまかす。
で、行者小屋到着。去年の秋に泊まって以来。てか埋まってるし!
で、行者小屋到着。去年の秋に泊まって以来。てか埋まってるし!
中岳を見上げる。このあとテントを張ってから文三郎尾根を登って稜線へ偵察に行く事に。
中岳を見上げる。このあとテントを張ってから文三郎尾根を登って稜線へ偵察に行く事に。
S先輩カメラより。なかなか急だぜ文三郎さんよー。夏道の階段はすっかり雪の下。
S先輩カメラより。なかなか急だぜ文三郎さんよー。夏道の階段はすっかり雪の下。
ターコイズブルーのジャケットがあたくしでございます。ようやくS先輩に追いつきました。
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ターコイズブルーのジャケットがあたくしでございます。ようやくS先輩に追いつきました。
それなりに元気。天気がいいからね、ワクワクするね。
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それなりに元気。天気がいいからね、ワクワクするね。
これはあたしカメラ。山に登るというより、空に向かって歩いているような気持ちになります。
これはあたしカメラ。山に登るというより、空に向かって歩いているような気持ちになります。
右を見ると、阿弥陀がドドーンと。
右を見ると、阿弥陀がドドーンと。
左手には横岳と大同心が見えます。カッコええなぁ〜。
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左手には横岳と大同心が見えます。カッコええなぁ〜。
まだまだ続くよ急坂。靴擦れがとにかく痛い。フラットフッティングが辛いからキックステップで。
まだまだ続くよ急坂。靴擦れがとにかく痛い。フラットフッティングが辛いからキックステップで。
稜線直下のトラバース。この先で確か稜線に出たと思います。文三郎尾根分岐は風の通り道らしく、秋に来た時も風が強かったです。目出帽などの準備は稜線に上がる前に済ませた方がいいかもしれません。
稜線直下のトラバース。この先で確か稜線に出たと思います。文三郎尾根分岐は風の通り道らしく、秋に来た時も風が強かったです。目出帽などの準備は稜線に上がる前に済ませた方がいいかもしれません。
偵察のつもりで来たのだが、意外と歩けたのでそのまま登る事にしました。
偵察のつもりで来たのだが、意外と歩けたのでそのまま登る事にしました。
こんな鎖、夏に見たかなぁ…と思いながらとりあえずくぐる。
こんな鎖、夏に見たかなぁ…と思いながらとりあえずくぐる。
振り返ると、阿弥陀がドーン。
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振り返ると、阿弥陀がドーン。
風が当たらない場所で飲み物休憩。山頂まであと少し!!
風が当たらない場所で飲み物休憩。山頂まであと少し!!
明らかに一度溶けてそして再度凍ったと見られるアイスバーン。怖い怖い。
明らかに一度溶けてそして再度凍ったと見られるアイスバーン。怖い怖い。
S先輩カメラ。向かって右のルートは岩がかなりでていますが、自分は雪が付いた左のルートを取りました。
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S先輩カメラ。向かって右のルートは岩がかなりでていますが、自分は雪が付いた左のルートを取りました。
この頃、結構必死で(笑)全然写真が撮れていませんでした。
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この頃、結構必死で(笑)全然写真が撮れていませんでした。
うひょー、たかーい!!ひろーい!!天気もいいしテンションあがりまくり!!
うひょー、たかーい!!ひろーい!!天気もいいしテンションあがりまくり!!
この岩場は右に巻けます。
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この岩場は右に巻けます。
来ました山頂!!3年越しの夢が叶った…感無量でございます!!
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来ました山頂!!3年越しの夢が叶った…感無量でございます!!
風が全然ないので、座ってゆっくり食べたり飲んだりできました。冬の八ヶ岳ではまず珍しいらしい。
風が全然ないので、座ってゆっくり食べたり飲んだりできました。冬の八ヶ岳ではまず珍しいらしい。
赤岳から展望荘への下り。手前は先輩、その後ろのアホが自分。
赤岳から展望荘への下り。手前は先輩、その後ろのアホが自分。
地蔵尾根もなかなか急な道でした。当初は地蔵から上がって文三郎で降りる予定でしたが、この回り方の方が個人的には好きです。
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地蔵尾根もなかなか急な道でした。当初は地蔵から上がって文三郎で降りる予定でしたが、この回り方の方が個人的には好きです。
サクサク進みます。お腹すいたーばっかりしか考えてなかった。
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サクサク進みます。お腹すいたーばっかりしか考えてなかった。
翌朝のテント場。昨日赤岳終わっちゃったので、今日は阿弥陀へ行く事に。
翌朝のテント場。昨日赤岳終わっちゃったので、今日は阿弥陀へ行く事に。
穏やかな赤岳の勇姿。西面は日の出が見えないのが寂しい。
穏やかな赤岳の勇姿。西面は日の出が見えないのが寂しい。
で、微妙に頭だけ見える阿弥陀。豪華なオプションだよなー。
で、微妙に頭だけ見える阿弥陀。豪華なオプションだよなー。
夏はヤブの中という中岳沢を登ります。雪崩のリスクがかなり高い場所なので、雪のコンディションをよく見極めましょう。この日はかなり締まっていました。
夏はヤブの中という中岳沢を登ります。雪崩のリスクがかなり高い場所なので、雪のコンディションをよく見極めましょう。この日はかなり締まっていました。
にしても急登……朝イチで結構ツラい。途中で左のアイゼンが外れて大変!!バケツ掘って慌てて装着し直す。
にしても急登……朝イチで結構ツラい。途中で左のアイゼンが外れて大変!!バケツ掘って慌てて装着し直す。
ようやく中岳のコルに到着。急いでアイゼンの調整をする。あんまり締めると靴擦れが痛む…。
ようやく中岳のコルに到着。急いでアイゼンの調整をする。あんまり締めると靴擦れが痛む…。
こちらは中岳のコルまで出たところ。富士山ドーン!!
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こちらは中岳のコルまで出たところ。富士山ドーン!!
こちらは権現岳。まだ登ったことありません…夏に訪ねてみよう。
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こちらは権現岳。まだ登ったことありません…夏に訪ねてみよう。
多分、南ア…多分……。
多分、南ア…多分……。
中岳方面の稜線です。カッコいいね。トレースはこのモリってしたところの向こうっ側についてました。小学生くらいの男の子がお父さんと歩いてた。
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中岳方面の稜線です。カッコいいね。トレースはこのモリってしたところの向こうっ側についてました。小学生くらいの男の子がお父さんと歩いてた。
先輩の背後に阿弥陀の急坂が…。「登れるか?」より「降りれるか?」で進退を考える。先輩の一人はここでお留守番する事になりました。
先輩の背後に阿弥陀の急坂が…。「登れるか?」より「降りれるか?」で進退を考える。先輩の一人はここでお留守番する事になりました。
登り始めはすごい急坂で、キックステップとピッケルのピックで支点を取ります。雪がかなり締まっているので割りと登りやすいです。降りるときは後ろ向きで降りましたが、先輩は横向きにサクサク降りていきました。
登り始めはすごい急坂で、キックステップとピッケルのピックで支点を取ります。雪がかなり締まっているので割りと登りやすいです。降りるときは後ろ向きで降りましたが、先輩は横向きにサクサク降りていきました。
岩場のトラバースを乗り越え、山頂への最後の急坂。栄光のビクトリーロード。
岩場のトラバースを乗り越え、山頂への最後の急坂。栄光のビクトリーロード。
無事登頂!!すっかり雪に埋まった山頂碑に腰掛けて。お行儀悪くてゴメンナサイ。
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無事登頂!!すっかり雪に埋まった山頂碑に腰掛けて。お行儀悪くてゴメンナサイ。
こちらは、昨日登った赤岳をバックに。
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こちらは、昨日登った赤岳をバックに。
山頂にはとんでもないご褒美が待っていました。360度大パノラマ!!!!
山頂にはとんでもないご褒美が待っていました。360度大パノラマ!!!!
とりあえず景色が良すぎる。雲ひとつない快晴。オールシーズン通して、これだけ天候に恵まれることもなかなかありません。
とりあえず景色が良すぎる。雲ひとつない快晴。オールシーズン通して、これだけ天候に恵まれることもなかなかありません。
北アがあんなにキレイに見える!!ということは向こうもピーカンってことだ。
北アがあんなにキレイに見える!!ということは向こうもピーカンってことだ。
きもちーねー。
登ったら降りなくてはいけません。中岳沢をせっせと降ります。意外とサクサク降りられます。
登ったら降りなくてはいけません。中岳沢をせっせと降ります。意外とサクサク降りられます。
まだまだみんな元気!!この後、テントを撤収して赤岳山荘へ帰りました♪
まだまだみんな元気!!この後、テントを撤収して赤岳山荘へ帰りました♪

感想

いつか冬の赤岳に登りたいと思って、去年の同じ頃に天狗岳へ登りました。
今年の冬は、硫黄岳へ。

赤岳は来年でいいかな…と思っていたのですが、
うっかり先輩に「赤岳行きたいです!!連れてって下さい!!」と言ったら、
本当に実現してしまったから、言いだしっぺのくせしてビックリしまして。

そんなこんなで、とうとう自分の夢が叶ってしまったのでした。



天候に恵まれすぎた為、あんま冬山って雰囲気でもありませんでしたが、
でも景色バツグンで空もすっごくキレイで、もう胸がいっぱいになっちゃいました。


しかも、赤岳のみならず阿弥陀まで登ってしまった。。。
冬の阿弥陀はあたしの人生計画にはなかった(笑)。

時々「こえー!!!」と思うシーンもあったのですが、
でも頑張って行ってホントよかった!!


1日目の行者小屋への歩きで、両足のかかとに派手は靴擦れを作ってしまいました。
アイゼンのビンディングの締め付けが強すぎて、当たる当たる。
テント設置後、絆創膏を貼ろうと靴下を脱ぐと、皮はベロベロの汁だくで大変な事に。
絆創膏貼って誤魔化しながらなんとか赤岳へ登頂。
下山後、先輩から「キズパワーパッド」をもらって貼りました。
ちなみにコレ、そのまま貼り続けていると、摩擦で端っこが剥がれかけた部分が
靴下にこびり付いて、靴下を脱ぐのに難儀します。しかも靴下洗っても取れない(涙)。
上からテーピングテープなどでカバーした方がよさそうです。


アイゼンの金具を少し緩めて2日目。
中岳沢を登る途中、なんと左足のアイゼンが外れるアクシデント!!
あの急坂の途中で外れてしまうと、装着し直すのが本当に大変です。
慌ててバケツを掘り、ピッケルをグイグイ刺して支点を取って、
なんとか付け直して鞍部まで登りました。
休憩中に金具を調整するも、締め過ぎると靴擦れが傷むし…もう泣きたい…。
なんとか微調整が終わり、蹴りこみ過ぎないよう気をつけながら阿弥陀へ登りました。
結局その後トラブルはなく、無事に降りてこられました。


帰ってきてビックリ、靴擦れはもはや靴擦れのレベルではなく、
ほとんど皮膚科行った方がええんでないの?ぐらいになっております。
アイゼンの調整って難しいですね……。
締めすぎてもダメ、緩くてもダメ。うーむ……。




テントは、先輩方が持ってきてくれたビールやワインをしこたま飲みまくり!!
おつまみもいっぱい!!食当の自分が持ってきたきりたんぽ鍋もなかなか美味でした♪
山の話、会の話、仕事や家庭や人生の話…。
パーティーで登ってもソロテントに泊まるのが流行っているご時世ですが、
こうして仲間でワイワイやりながら、ギューギューのテントで寝るのも悪くないですよ☆


そして、まだまだ全然ヒヨッコのこんな自分と一緒に登ろうと言ってくれた先輩達には、本当に感謝感謝でございます。



あー、楽しかったなぁ……またみんなで一緒に行きたいなー☆☆



↓1日目の、文三郎尾根分岐の動画↓





↓2日目の、阿弥陀岳頂上からの大展望↓


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積雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [2日]
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