何とか行けた宮之浦岳


- GPS
- 10:05
- 距離
- 13.9km
- 登り
- 975m
- 下り
- 980m
コースタイム
- 山行
- 9:01
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 10:02
天候 | 快晴、昼から雲出てきた |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年01月の天気図 |
アクセス | 紀元杉から先は凍った雪があったが何とか行けた。帰る時は紀元杉から先は通行止めになっていた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
雪多くノートレースで苦戦したが今後、雨が降り締まるだろう |
写真
感想
コロナの影響で休みが多く取れたので屋久島に行くことにした。予報では1月3日が一番天気がいいので、その日に照準を合わして2日の夕方に屋久島へ入った。
天気は予報通りに晴れそうだったが、年末の大雪で31日の時点で登山口まで林道が閉鎖されていた。せめてヤクスギランドまで行けたらと思っていたが、前日になって何とか淀川登山口まで開通して行けた。ただ紀元杉からはアイスバーンがあり、こんな道をノーマルタイヤで行けるのか?と思いながらもひやひやしながら何とか行けた。帰る時は通行止めになっていたが。
出だしはトレースがあり、これは雪のない時とあまり変わらないスピードで行けそうだと思っていたが、小花之江河から先はトレースが消えていて、ほぼ新雪状態。絶対に誰か先に行っていてトレースはあると、或いは後ろから誰か来て交代でラッセルしてくれるだろうと思っていたのに。そこからは暫く2,30CMくらいの積雪でまだましだったが、低木の枝がしょっちゅう出てきて、当たると雪が落ちてくる。払いのけるのに大変だし、屈みながら歩くことも多く大変だった。
その後、投石平くらいからは膝上くらいの積雪できつくなる。なんとか携帯トイレブースまで行き、全く食欲はなかったが無理やりパン一個だけ押し込んだ。撤退しようかと考える。普通なら絶対行かない。ただ、もう屋久島に来ることはないだろうし、こんないい天気はあまりないはずだ、と考えてもう少しがんばって見ようと再開。しかし、そこからは50Mおきくらいに一回、下半身が沈むくらいの雪で一回沈むとかなり体力を消耗する。殆ど前に進まない状態で、やっぱり無理だと思ったが、とりあえず目の前の栗生岳までがんばろう。あそこまで行けば向こうの景色が見えるだろうし、そこで折り返そうと思ってがんばった。
栗生岳に着くと宮之浦岳はすぐそこだった。ただすぐそこだと言っても、この雪ではすぐには着かない。ここまで来て撤退はありえなかった。もうこの後、どうなっても良い。宮之浦岳へ行ければという思いでがんばった。撤退すれば後で後悔するだけなので行くしかなかった。結局そこから30分かかって山頂へ到着した。
山頂へ着いた時、あんなに感激したのは久しぶりだった。越後駒ヶ岳以来かな?あの時も雪が多かった。こんなに多くはなかったが、あの時は落ちたら終わりの所が多かったのであの時も感激した。
山頂は素晴らしい眺望で、開聞岳や鹿児島も見えていた。唯、南側は雲で南西諸島は見えなかった。
帰りは自分のトレースがあったのでぜんぜん楽だった。
間違いなく自分の登山暦の中で一番きつい山行だった。スノーシュー、せめてわかんでもあればぜんぜん楽だったろうが、屋久島にスノーシューなんか、いる分けないと思っていた。
とにかく生涯忘れられない一日となった。
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