祝!上高地開山 断念山行(槍沢、涸沢、蝶ヶ岳)


- GPS
- 32:05
- 距離
- 46.9km
- 登り
- 1,268m
- 下り
- 1,258m
コースタイム
6:30上高地バスターミナル-7:10明神館-8:00徳澤園-9:00横尾山荘-10:00槍見台手前-10:30横尾山荘-11:55槍沢ロッジ(テント泊) 16:44ババ平
2日目
5:45槍沢ロッジ-6:50横尾-8:25本谷橋の先-9:20横尾山荘-10:40徳澤園-11:30明神館-11:55嘉門次小屋-13:30ウェストン碑-14:05大正池-14:35上高地バスターミナル
天候 | 4/27 吹雪のち晴れ 4/28 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
帰り 上高地発新宿着 さわやか信州号昼便 |
コース状況/ 危険箇所等 |
横尾山荘まで雪解けでぐちゃぐちゃの道ですが全く問題なし(4/28)。 涸沢方面:横尾大橋から涸沢へのルートは涸沢で雪崩の危険があるため入山者は少数(4/27入山規制、4/28自己責任で開放)。 本谷橋の先の大きく左に曲がるところまではうっすらとトレースを確認。(僕は時間の都合でそこまで行けず) 横尾から蝶ヶ岳へのルート: 4/27は全くトレースなしで知らない道なので早々と撤退決定。(槍見台くらいまでは行きたかった・・・)。 槍平方面:4/27時点でババ平までトレースを「お茶の時間」管理人さん一行が付けてくれていました。 |
予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
感想
上高地開山となるゴールデンウィーク初日。
新宿からの夜行バスで上高地に到着した瞬間、愕然としました。あたり一面猛吹雪です。本当に4月末なのかと目を疑いました。今回はダメかと周りを見るとせっせと冬山登山の装備を整える人々ばかり。この時期に北アルプスに来る人はそれなりの覚悟ができていることが伺えました。自分もそのつもりだったのですが、まさかこんなに雪が降ってるなんて・・・。
挫けかけた心を立て直し、準備を整え、横尾方面へ出発。横尾までの長い平坦な道のりを吹雪の中延々と進みます。徳澤園に着いてから小屋の管理人の方から説明が有り、涸沢が入山規制となっていることを告げられました。雪崩が起きそうな箇所が6箇所有り、雪崩が起こってからではないと入ることができないとのことです。これだけの吹雪で雪がガンガン降っているのだから仕方ないと思いつつもとりあえず横尾まで行ってみることに。
横尾に着いてみると横尾大橋の前に長野県警の方がおり、やはり涸沢には入山できない事が分かりました。本当は涸沢に入って奥穂高岳か北穂高岳に行きたかったのですが仕方ありません。
道が絶たれてしまい、しばらく途方にくれていたところ、蝶ヶ岳方面に関しては特に規制がされてないとのこととのことで行ってみることに。しかし、登山道入口からトレースがなく、目印もよくわからなく、入ったことのない道でもあり、遭難の恐れが大いに首をもたげたので槍見台手前で早々と撤退を決定。途中単独の女性と数人のパーティーが登ってきました。単独の女性は僕と同様撤退され、横尾で再び会いました。
さてどうしたもんかと思い、とりあえず槍沢方面に進んでみることに。槍沢近辺に来るとトレースが薄くなり、あまり人が入ってないことが分かりました。槍沢にはお昼頃着いたのですが、これ以上行っても槍ヶ岳山荘まで営業している小屋はないし、殺生ヒュッテにも人はいないだろうし、何よりこの先は危険と思われるのでここで一泊を決定。
テントを設営後天候が回復したため、槍沢の先の状況を偵察してみることに。赤沢山に魅了されて写真を撮っていたところ、「お茶の時間」の管理人さん一行が戻られてくるところに遭遇しました。実はこの方のサイト、僕が山道具を購入する際に大いに参考にさせていたのでびっくりしました。(サイトの名前をきいてなんとなくそんなサイトがあったなあと思っていたのでその時は気づきませんでした)。管理人さんはこの間鹿島槍ヶ岳に東尾根から行かれていたようで、凄い方です。僕もいつか行きたい、でもロープワークすらままならなないのでまずはそこからですね。
さて、管理人さんのトレースをお借りしてババ平まで行ってきました。聞いていたとおり、そこから先はトレースはなし。正面に東鎌尾根が悠々と聳えていました。いつかまた来ることを誓い、テント場に戻りました。久々のテント泊でしたがうまく睡眠をとることができて快適なテント生活となりました。
2日目。15:00のバス出発までに上高地に戻らなければならないので先には行けず、横尾まで引き返すことに。あわよくば昨日挫折した蝶ヶ岳に行こうかとも思ったのですが、時間が足りないことが分かり断念。涸沢までのルートが自己責任で解放されていたので取り敢えず行ってみることに。
天気がよく、左側に立派な屏風岩を望みつつ快適に進んでいたのですが、本谷橋付近まで来るとだんだんトレースが薄くなり、人がそれほど入っていないことがわかりました。本谷橋(今は橋はかかっていません)のちょっと先の北穂高岳が見える地点で先に行くことを諦め引き返すことに。途中かなり多くの方と会いましたが、涸沢まで行かれた方もいるのでしょうね。後ろ髪引かれつつ再び横尾に戻ります。今回は横尾が起点となった山行となりました。
さてここからは長い長い上高地までの11キロの道のりです。天候が回復したので雪は溶けましたが、そのおかげで道は雪解けの水でぐちゃぐちゃになり、歩きづらかったです。前穂高岳、明神岳の素晴らしい眺めを堪能しながらのんびりと戻りました。明神橋で梓川を渡り、来た道と反対側の道を行くことに。明神館から上高地までは登山者以外の観光客の方々がいっぱいいました。
昨日は見れなかった焼岳の優美な姿を眺めながら戻っていたのですが、時間がちょっと余ったので大正池まで足を伸ばすことに。この時の目測ミスで、バス出発時間までに余裕のないターミナル到着となってしまいました。
大正池には小学生の時に来たことがありましたが、20年以上ぶりなので、意外と小さくこんなところだったかなぁという感じでした。ただ、明神岳、前穂高岳と焼岳が水面に映り、素晴らしい景色でした。
ここでようやく時間がないことに気づき、小走りに車道をバスターミナルへ向かいました。なんとか出発25分前にバスターミナルに着くことができましたが着いた時はヘロヘロでした。
予想外の降雪で頂上まで行くことはできませんでしたが、いろいろと見ることができたので満足のいく山行となりました。今回はとにかくよく歩いたなあといった感じです。
今日(4/29)のニュースで白馬岳、富士山、八ヶ岳で亡くなられた方、行方不明の方、奥穂高岳で滑落され重体の方がおられることを知りました。無理をせず、安全な登山をしなければならないことを痛感しました。
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