記録ID: 28951
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沢登り
日高山脈
コイボクシュシビチャリ沢⊃カムイエクウチカウシ山→ナナシ沢・39北面直登沢→1839峰→ヤオロマップ岳→ヤオロマップ川右股 →歴舟川
1989年08月01日(火) 〜
1989年08月07日(月)
- GPS
- 152:00
- 距離
- 66.8km
- 登り
- 3,368m
- 下り
- 3,682m
アクセス | |
---|---|
コース状況/ 危険箇所等 |
コイボクシュシビチャリ沢⊃カムイエクウチカウシ山→ナナシ沢・39北面直登沢→1839峰→ヤオロマップ岳→ヤオロマップ川右股 →歴舟川 1989/8/1〜7(7-0) 8/1 晴れ→曇り:林道終点(12:15)→コイボク沢コンタ810三股C1(14:30) 林道終点からC1まで2ヶ所函がある。いずれも中を行く。二つ目の函の出口の滝でザック吊り上げと吊り下げを一回ずつする。あとはずっと河原。 8/2 晴れ:C1(4:20)→コイボクカール(9:45-10:15)→カムエク(11:15-12:30)→コイボクカールC2(13:30) 天場を出てしばらく河原。沢が北に向きを変える頃から両岸が立ってくる。2つ程滝を捲く。その後、のっぺりとした滝でLがトップでザイルを引っ張って登る。その後、コンタ1000に4段の函滝がある。全て中をシャワークライム。その函滝の出口にアーチ状に雪渓がある。雪渓の側壁を登るのにザイルを出して捲く。その後も雪渓はあるが対処は簡単。1200の二股にも雪渓がある。左岸の側壁を行く途中、雪渓が崩れて一同びびる。この雪渓は乗れないし右岸も行けないのでカムエクとピラミッドのコルに上がる沢を少し行って尾根をのっこすことにする。翌日のことも考えてアプザイレンの目印にデポ旗を残して行く。尾根から左股に降りるのにアプザイレン25m。この尾根のっこしで時間を食う。1300の滝は右岸のルンゼを使って捲く。これを過ぎると沢は開け、間もなくカール。カールには薪もポールもない。水はある。ピークアタックの間のハイ松を集めようということになり、一同ザックを空にしてピークへ向かう。 8/3 晴れ:C2(5:20)→コンタ810三股(11:00)→林道終点(13:30)→ナナシ沢へコルをのっこした所C3(16:30) コイボク上部はそんなに高度感のない滝のクライムダウンの連続。1300の滝は昨日登ったルンゼをアプザイレン40m。1200の二股は昨日と逆に行く。尾根を登るのにザイルを垂らし、下りるのにアプザイレン40m。雪渓に乗るところのクライムダウンがかなりシビア。その後、昨日行った側壁を行くが、ここもいやらしく緊張する。沢に下りるのにザイルでザックを吊り下げクライムダウン。4段の函滝の雪渓はズタズタに崩壊していた。崩壊した雪渓の上に乗って、4段目の滝はアプザイレン。ピンはハーケン。その後、シャワークライムダウン。函滝が終わると昨日ザイル垂らした滝。これはアプザイレン20m。後は何もなく三股。そこから林道終点までの函は滑り台をしたり飛び込んだりして思い思い下る。ひたすら河原を歩いて林道終点。 デポを回収してコルのっこしを試みるが1回失敗してやりなおす。かなりここで消耗する。ナナシ沢の天場は河原。デポした豪華な飯を喰って寝る。 8/4 晴れ→曇り→雨:C3(6:30)→ナナシ沢奥二股C4(14:20) しばらく河原。コンタ530付近からずっと函状になる。何回も泳いだり、シュリンゲで吊り上げたりする。我々はほとんど中を行く。23出合付近は河原。23出合でカメラーデンリードを歌う。39出合の手前の函の入口の滝で右岸をザイル出して登る。この滝は3段になっていて、後の2段はまとめて右岸を捲く。その後も飽きる程函滝が連続する。何回も泳ぐ。39出合は一応整地された所があるが全く泊まる気がしない。奥二股までに一つ20mぐらいの滝があるが、これは簡単に登る。その後、釜や滝が続いて奥二股。C4は良い所。この沢は全体的に傾斜がないが両岸立っているので安易に捲けない。また小さい段差で苦労する。一ヶ所雪渓が39出合の下にあった。 8/5 晴れ:C4(6:20)→39出合(7:00)→1839m峰(13:30)→ヤオロマップ岳C5(16:00) 39出合までに20m位の滝でアプザイレン20m。39北面沢は最初に大きい滝があるが、これは右岸の尾根を使って捲く。下り口を捜しにLが下を見に行った時、Lが体重を乗せた木が折れ5m程落下したが何もなくホッとした。その後、40m位の滝が出てくるが、迷わず右岸を捲く。その次に雪渓、結構崩れたりしていやらしいがあまり対処に困らない。その後ずっと滑滝が続き、コンタ950でザイルを垂らし1100の大滝は上部で一回ザイルを垂らし左岸のブッシュに入り捲く。後は巨大な雪渓がビッタリ。急な雪面の上を登って行くと、ほとんどブッシュ漕ぎもなくコルに出る。コルから空身でピークアタック。東西稜線は踏み跡があり、大分歩きやすくなっていた。ヤオロマップのピークは良い天場。水はサシビチャリ側に往復2hかけてとりにいった。この日の天気予報で超大型台風13号の北上を知る。 8/6 晴れ→曇り:C5(5:45)→ヤオロマップ右沢の右股の降り口(6:45)→ヤオロマップ川コンタ620二股(12:45)→ヤオロマップ左沢と1599m峰に上がる沢との出合C6(14:00) ヤオロマップ川の上部はガレガレで落石が怖い。水が出てきてしばらく行くとトイ状の滝アプザイレン20m。その後、傾斜はあまりないが釜をもった滝が続く。いずれもヌルっている。雪渓も何箇所かあるが、いずれも対処は容易。そして、2段の釜を持った滝でまとめて40mアプザイレン。ピンは残置ハーケン。ペロンとした滝で20mアプザイレン。崩れた雪渓に乗り、その後二股までずっと岩盤が続き、釜がたくさん出てくる。上二股には粘れる天場がなく、台風の接近に伴い停滞するかもしれなかったので、1599出合の良い天場に泊まる。 8/7 曇り時々小雨:C6(6:30)→函終了(10:30)→林道終点(13:00)→最終人家(16:30) ラジオで台風は日本海に抜けるという情報を聞いて下山することにする。右沢との出合まで岩盤が出ているが、後は巨大な河原となる。「歴」の字の函で一回アプザイレン20m。この函は水量多く巨大でとても中を行く気はしない。最初、左岸を低く捲こうとするが行き詰まり、途中から高捲く。かなり高度感があり緊張する。沢に戻るのに40mのアプザイレン。その後、岩盤の露出した歩き難い河原。キムクシュ出合からも走れない河原が続く。林道工事が延びており、そこから林道に乗って下山。 |
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