記録ID: 28999
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
十勝連峰
白金温泉→美瑛岳→美瑛富士避難小屋→白金温泉
1995年03月02日(木) 〜
1995年03月03日(金)


- GPS
- 32:00
- 距離
- 19.7km
- 登り
- 1,549m
- 下り
- 1,551m
アクセス | |
---|---|
コース状況/ 危険箇所等 |
十勝連峰・美瑛岳→オプタテ縦走の敗退 3/2 林道(12:10)→Co1250(14:10)C1 オヤウシナイ右岸から尾根に乗り、Co1250付近、北側の吹き溜まりに雪洞。 3/3 C1発(6:10)→美瑛岳(9:45-50)→石垣山への登り(12:00)→13:30引き返し→避難小屋(14:00)→林道(16:30) 移動高。風弱く視界無限大。朝、-24℃。 ピーク直下までスキー。くるぶしまでのラッセルだったが、メンバー2人で下の方はラッセル。頂上直下からやや風が出てきて、全員目出帽をおろす。低温の為、凍傷の注意をうながす。シートラでオプタテ方面への乗越しを判断。低温以外は特に問題なし。頂上で小休止し、コルめがけて下る。メンバーは元気。美瑛富士とのコルでまた小休止、行動食を食べる。美瑛富士はシートラアイゼンでネグる。気温-18℃、ネグる途中からメンバーの1人が遅れ出す。一度集まって聞くが、平気、寒くない、と答える。石垣山の登りになると、水無沢川からの風の吹き上げが強く、雪煙が舞い、風上に顔を向けるとつらい感じ。リーダーは石垣山〜べべツ周辺の局地風であり、風の弱い東斜面に入りながら進めばなんとか行けるだろうと判断した。この時点でリーダー+元気なメンバー1人とアシスタント+遅れ始めたメンバー1人でやや離れ気味の行動となった。先行する2人は待つ時間の方が多く、寒さで消耗する感じ。登り始めてすぐにリーダースタッフで相談するが、ゆっくり行くなら平気とのことでのっこしを続行。ゆっくりだが歩き方は普段と変わらない感じだった。石垣山頂上付近になると、東斜面は風が弱まるものの、風成雪に亀裂が入り、先頭のリーダーは風成雪による雪崩の危険を感じた。そこから先はネグり気味に行くのをやめる。この時点で小原の遅れは明らかに異常に見えた。この先べべツまでは風除けになる東斜面に入っていくのは危険であり、このまま小原を歩かせるのも動けなくなる可能性があり、エスケープを決める。美瑛冨士避難小屋経由でエスケープ。水無沢川の沢型を渡るところは一人一人通過する。 |
感想
敗退の原因にメンバー把握の甘さ、コンタクト不足があった。
2人とも冬の長い稜線行動は初めてで、シートラしてのっこしも初めてだった。
突然の消耗をリーダースタッフが予知、予防できなかった。
即席リーダースタッフ、即席1年班の弱さが露呈したのだと思う。
8年目と5年目のリーダースタッフに1年目は口出ししづらい面があったのでは?
それに加えて、忙しい中、連れて行ってもらっているという意識があったのでは?
このパーティの力量で1年班ギリギリの行動は頑張りすぎたのかな、と思う。
後日、メンバーに聞いた話では、石垣山周辺のカゼは初めての経験だったが、むしろ稜線の長いのっこしというプレッシャーの方で消耗した感がある、とのことだった。
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