ホワイトアウトの爺ヶ岳、快晴の鹿島槍ヶ岳
- GPS
- 24:00
- 距離
- 20.1km
- 登り
- 2,424m
- 下り
- 2,430m
コースタイム
2日目:4:30冷池山荘-5:35布引山-6:10鹿島槍ヶ岳南峰-6:45鹿島槍ヶ岳北峰-7:20鹿島槍ヶ岳南峰-7:45布引山-8:15冷池山荘-9:00冷乗越-10:00爺ヶ岳中峰-10:20爺ヶ岳南峰-10:40ジャンクションピーク-12:10爺ヶ岳登山口-12:20扇沢BT
天候 | 1日目:曇りのち吹雪(尾根上) 2日目:快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り バス 扇沢〜信濃大町(一時間おき)〜電車 信濃大町-松本(大糸線) -新宿:あずさ |
コース状況/ 危険箇所等 |
・爺ヶ岳登山道入口〜南尾根分岐 腐った雪が所々にあります。さらに岩・木の根等で非常に歩きづらいです。 ・南尾根分岐〜ジャンクションピーク 林道の間は前者とほとんど同じですが、高度を上げるに連れて雪が増えてきます。 林道の脇にトレースが抜けた地点からは完全に雪上歩きです。 時間帯にもよると思いますが、昼間は完全に腐った雪で、踏み跡もたくさんあり、 また勾配も結構きつくなってきますので辛いです。 ・ジャンクションピーク〜南峰 完全に雪道です。小さいですが雪庇もあります。勾配は比較的ゆるくなります。 ・南峰より先 完全な雪道です。雪質はかなり冬場に近いです。 |
写真
感想
GW後半は1泊2日で鹿島槍ヶ岳へ。
GW前半は天候に恵まれず上高地周辺を散策したのみで終わってしまったので今回はなんとか頂上まで行きたいと思っておりました。前回夜行バスでほとんど寝れず、辛い思いをしたので今回は始発で現地へ向かうことに。ということでお昼からのスタートとなりました。これが後々の恐怖へと繋がることに・・・。
登り始めから曇り気味でなんとなく怪しい雰囲気でした。そもそも、今回は昼スタートなので、営業している冷池山荘まで行けるとは思っておらず、夏道では柏原新道を経由して4時間程で登れる種池山荘で幕営をするつもりでおりました。
しかし、この時期は柏原新道は通行止めになっており、南尾根伝いに爺ヶ岳南峰へ行くルートが通常のルートとなっていました。ルートマップを確認すると、爺ヶ岳南峰から種池山荘へ行くのと冷池山荘へ行くのではそれ程時間が変わらないことから頑張って冷池山荘まで行くことを決定しました。
予想はしておりましたが、尾根に出た途端、強風の洗礼にあいました。爺ヶ岳南峰に出たあたりから吹雪いてきて視界がほとんど開けず。この時は強風でとても幕営できるような状況ではありませんでした。暗くなるのには時間的に余裕があったため、消えかかったトレースと赤旗を辿り、なんとか前へ前へとひたすら進みました。山に来て初めてホワイトアウトの恐怖を体験しました。
爺ヶ岳の登頂に浸る余裕などなく、強風にもがきながらなんとか冷池山荘にたどり着きました。風も収まり、一安心。しかし、1日目の行程には無理があったことを反省しなければなりませんでした。
2日目は打って変わって快晴です。冷池山荘の前には大きく鹿島槍ヶ岳が聳えておりました。いきなりの対面に面食らいましたが、堂々とした風貌にしばらく見とれてしまいました。
その後は日の出に染まる鹿島槍ヶ岳、剱岳、立山を横目に順調に歩を進め、念願の鹿島槍ヶ岳に登頂することができました。頂上に着いてびっくりしたことになんとテントが張ってありました。昨日のホワイトアウトで下山せずに頂上に幕営したのでしょうか。それにしてもすごい人がいるものだとただただ感心してしまいました。
しばし登頂の余韻に浸り、北峰への道を見てみると足がすくむような絶壁が。かなり急勾配で行くことを躊躇しましたが、トレースがあったのでなんとか取り敢えず先へ進んでみることに。南峰と北峰の鞍部にも膜営の跡が、さらに北峰頂部にも膜営の跡がありました。強風で飛ばされないものなのかと心配になってしまいます。北峰には東尾根から登っている方々もおりました。見るからに険しい尾根です。いつかは自分も行ってみたいと思いました(技術的にまだまだですが・・・)
再び南峰に登り、冷池山荘に戻り、テントを撤収し、帰途へ。昨日全く楽しめなかった爺ヶ岳を堪能し、無事下山することができました。
今回は反省点もありましたが、2日目に素晴らしい景色を堪能することができましたのでよい山行となりました。
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