記録ID: 2965340
全員に公開
山滑走
谷川・武尊
朝日岳・大烏帽子山と布引山周回 - 貸切のナルミズ沢BC
2021年02月28日(日) [日帰り]
体力度
7
1〜2泊以上が適当
- GPS
- 14:50
- 距離
- 27.7km
- 登り
- 2,448m
- 下り
- 2,436m
コースタイム
天候 | 2/27 雪のち晴れ 藤原アメダス積雪深+10cm 2/28 月齢15.3(満月)のち快晴 日中は移動性高気圧の中心が通過 朝は放射冷却で麓-7℃、日中は+9℃まで上昇 乾いた南風 https://tenki.jp/past/2021/02/28/chart/ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
敷地内のパーキングは宿泊か日帰り入浴専用。さらに温泉入口の「大手門」付近は駐車禁止のサインキューブが置かれており、その手前は路駐すると余地3.5m確保できない道幅。 奥利根橋との中間付近に1箇所だけ、車1台分すっぽり入るスペースがあったので(GPSログのスタート地点)停めて0.8kmほど歩きました。 ・宝川林道 地図の見かけ上は「大手門」へ左折せず道路を直進すればそのまま宝川林道ですが、冬の林道入口は除雪されてなく雪壁にしか見えないため、奥の建物に続く枝道に迷い込みました。 少し戻って「大手門」をくぐった先に「文山 懐石 禁煙の宿」と表札のある旅館があり、旅館前からスキーを履いて林道へ入れました。 https://www.takaragawa.com/sisetu.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
無人。雨ヶ立岳の尾根で唯一のスノーシュートレースを見たほかは動物の足跡だけで、新雪まっさらでした。ロングコースなので長文ですmm ・宝川温泉〜宝川理水試験地 林道のナイトハイク。雨ヶ立岳へ向かうスノーシュー跡は手前でP1115へ登って行きノートレースに。途中に氷筍のトンネルがありますが、この前後の林道が雪溜まりで谷に傾斜しておりトラバース注意。穴も所々あるので左右から避けます。 ・宝川理水試験地〜初沢〜板幽沢 針葉樹林のナイトハイク。暗闇の中くるぶしのスキーラッセルで、ルーファイ&消耗しつつ進みました。地図にない小尾根や凹地がかなりあって、見た目より複雑な地形なので道迷い注意。赤テープ等もないです。 ・板幽沢〜布引山南尾根 板幽沢の渡渉点は雪に埋まっており問題なし。南尾根への東面の登りは序盤に所々クラストあり、その後は広い疎林のラッセル。尾根に出れば無木立の稜線(荒天時は風と雪庇に用心)。 ・布引山南尾根〜沢〜ナルミズ沢 尾根歩きでポコを2つ越え、3つ目に登りかけた所で左手の樹林帯へ斜滑降。すぐ疎林になるので滑走モードに切り替え、左岸斜面から樹林の生えた広い沢へ滑り下り落としていくと10分ほどでナルミズ沢に合流。 ・ナルミズ沢右俣〜大烏帽子山 沢登りでは天国の詰めと呼ばれる、緩やかな広い沢床のシール登行がしばらく続きます。東のコルから大烏帽子山に取り付き、ここで初めてクトーを装着。頂上直下は斜面が立ってくるので、雪の状態によっては注意。 ・大烏帽子山南面〜ナルミズ沢右俣〜二俣 10時前、ナルミズ沢源流の重パウに念願の一筆書きしました。ロケーションは素晴らしく、二俣まで平坦もなくロング滑走。一人貸切。 ・二俣〜ナルミズ沢左俣〜朝日岳 再びシール登行。右俣ほど緩くはなく、取り付きは硬い氷で不安になったものの登っていくと北東向きのパウダー斜面。詰めは回り込む感じで3つ出てる岩の右サイドへ。直下も硬かったですがシールで行けました。 ・ 朝日岳〜ナルミズ沢左俣 頂上出だしは朝日ヶ原が氷原なので慎重に横滑り。その先でドロップし硬い所を抜けると素晴らしい極上パウダー。最高。 ・ナルミズ沢〜沢〜布引山 行きに滑った沢の登り返し。途中から左岸斜面を登らず、最後まで詰めて行くと布引山頂上の肩に出ます。気温上昇による右岸からの湿雪点雪崩に注意。布引山は強い南風でしたが正に展望台のドームで、春ここだけ来ても満足できそう。 ・布引山〜雨ヶ立岳トラバース 南風が強くカリカリ。コルまで慎重に斜滑降し少しカニ歩きで登り返せば、雨ヶ立岳直下をトラバースして南東尾根へ滑り込めました。ここでスノーシュー跡に遭遇。 ・雨ヶ立岳南東尾根〜初沢〜宝川温泉 板を回せない生コン雪も、緩やかな尾根なので問題なし。展望が良く平ヶ岳を左に、武尊山を正面に直滑降。周回、悪雪の午後なら時計回りおすすめです。尾根を下りきったらカラマツ林を抜けて杉林に入り、登りでつけたトレースに合流。 |
その他周辺情報 | 3/6, 3/7 谷川岳ロープウェイ早朝営業(07:00-) |
写真
撮影機器:
感想
晩夏に1泊2日かけて遡行したナルミズ沢。天国の詰めと呼ばれる源流のナメは印象的で、ここは必ずスキーで来ようと決心してました。あのときも遠くて、こんな深い山域が白毛門のすぐ裏にあるのか という印象と共に、ありのままの自然に囲まれる素晴らしさも感じました。
当初シッケイ沢を考えてましたが、前日に新雪、月齢は満月、移動性高気圧と全ての条件が揃った天気予報。これは行くしかないと決心し大烏帽子山、朝日岳に布引山〜雨ヶ立岳周回をセットにしました。
雨ヶ立岳以外に人の痕跡がまったくない中、14時間を超えるハード山行になりましたが、今でもまだ余韻に浸っています
…ひと山越えた後に現れる、ナルミズ沢源流を囲む懐の深い山々と巨大なカールのような沢。長い詰めの後に振り返ったトレース。そして今シーズン五本指に入るパウダー滑走。
夏に沢を遡行する際にはあそこを滑ったんだ と記憶を重ねる楽しみも、また一つ増えました。今後通う山域になりそうです。
沢の記録
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2592645.html
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1536人
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いってみたーい!
いいですねー!
ぜひ、私もトライ来てみたいです。でも、長そうだな〜。
最高ですよ
翌日ぐったりで仕事使い物にならず(笑)懲りずに次は大石沢滑りたいなあと思ってます。
赤谷川源流良いですね!!
今週末の天神平がピーカンなら楽できるんですが、やっぱり田尻沢か西黒登るしかないか…
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する