松手山ー平標山(荒天で途中下山)
- GPS
- 06:42
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 820m
- 下り
- 816m
コースタイム
天候 | 曇りのち強風(少し雨) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雪の量は少なかった。天気が悪く気温が上がらなかったため、終日雪は比較的かための状況だったが、木の近くなど雪を踏み抜くことも多かった。稜線上の雪庇は裂け目ができているところもあり、いつか崩れ落ちることを予感させた。コース自体は難易度の高いコースではないが、松手山以降は強風に煽られ、視界もほとんどない状態になったため、残念ながら撤退を決断した。、 |
その他周辺情報 | 下山後は、国道17号沿いにある、猿ヶ京温泉の「まんてん星の湯」(入浴料800円)で入浴し(室内は、通常の温度の湯、温めの湯、水風呂と3つ、露天風呂も3〜4つありました)、併設された食堂で宮野手打ち天ぷらそばをいただきました。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
輪カンジキ
アイゼン
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
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共同装備 |
ツェルト
|
備考 | 3シーズン用のトレッキングシューズで行ったが、アイゼンは装着できるものの、つま先が柔らかいため、雪の急坂でつま先だけで立つことができず、急坂登りに苦労した。やはり雪山にはつま先やソールが硬い靴が必須だと感じた日だった。 |
感想
2021年3月20日(土)、午後から天気が悪くなるとの天気予報だったが、午前中の天気が良いうちに登れればと期待して、平標山に雪山登山に行った。国道17号線で三国トンネルをでて新潟県側に入れば雪国になるかと期待していたが、例年に比べてあきらかに雪は少なく、苗場スキー場も営業はしているが、雪の状態は悪そうだった。朝7時前に、平標山登山口の駐車場(夏とは違って無料)に着くと、BCスキーヤーに人気の山のためか、すでに10〜20台位の車が停まっていた(大半がBCスキーヤーだった)。登りはじめの天気は曇りで、気温もあたたかかった。
BCスキーヤーはヤカイ沢沿いに登る方が多いが、我々登山者は待つ道と同じく松手山コースで平標山を目指すこととする。松手山コースは最初から急登で、雪があるため、夏道沿いではなく、雪の斜面についた先行者の踏み跡をたどりに直登していく。朝早いため、雪はまだ固く、ステップを切りながら登っていく。稜線に出てからは、念のためにと各自10〜12本爪のアイゼンを着けて歩く。南側には雪庇がでていて、雪庇の付け根には割れ目もできていた。時折、小さな壁状になった雪の斜面もあり、ステップを切って登っていくが、私のつま先がやわらかく曲がる登山靴では、つま先に体重をかけて立つことがむつかしく、大変苦労した。やはり雪山にはつま先もソールも硬い(その分歩きにくいが)靴を履いてくる大切さを今更ながら学ぶことになった。またストックを使って歩いたため、ピッケルはザックに固定していたが、私の縦走用の長いピッケル(75cm)はザックから大きく飛び出していて、しょっちょうピッケルの先端が木の枝に引っかかり消耗した。
松手山コースを、苦労しながらも1411m峰、鉄塔、松手山(1613.8m)、1677m地点と進むが、どんどん天候が悪化してきて、強風が吹き始めた。対岸の苗場山方面はまだ見えるが、平標山方面は雲の中で全く見えない。1677m地点からの急坂(夏はジグザクの木道を登る箇所)を登り始めたが、どんどん風が強くなり、強風にあおられ、頻繁に立ち止まって3点支持体制をとることになった。強風で鼻の頭が冷たく感じられはじめてきた。時間も予定より遅れ気味で、これ以上登ってもさらに風が強くなり、天気が回復する見込みはないと判断し、残念ながら撤退を決断、もと来た道を戻ることにする。同様に撤退した登山者パーティーも何組かいた。
途中の樹林帯の中の雪の斜面を利用して、ピッケルを使った滑落停止訓練とソリ遊びをする。滑落停止訓練はあまりすべらず、まだ雪もずぼずぼだったため、ピッケルが雪に刺さってもすぐには止まれず、ずるずると行く感じだった。逆にソリにとっては急斜面すぎたのか、スピードがすぐに出て怖いくらいだった。ソリの場合、足を雪面につけて制動するしかないが、アイゼンを履いていると雪に足をとられて、足をひねってしまう可能性があり、危険性を感じた。
昼をすぎても、悪天候のため、気温は下がってきたように感じた。そのため。帰りの雪道はぐさぐさになっているのではと朝は心配していたが、意外と最後まで硬いままで、急坂の下りは滑らないように慎重に歩くことを要求され、緊張を伴うものとなった。午後1時43分、登山口の駐車場に戻ってきた頃にはかすかに雨が振り始めていた。
入笠山、北横岳での雪山講習会を経て、初めての本格的な雪山登山であったが、雪山を登るにはまだまだ体力も技術も未熟さを感じる結果となり、また雪山に適した登山靴を用意することの大切さも学んだ。予想以上に早く天気が悪化し、撤退を余儀なくされたが、それもまた雪山の特徴と感じた。
帰路は、国道17号線沿いにある猿ヶ京温泉の「まんてん星の湯」(入浴料800円)で入浴し、宮野手打ち天ぷらそばをいただいた。
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