ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 302337
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

北岳 (夜叉神の森〜池山吊尾根)

2013年05月23日(木) 〜 2013年05月25日(土)
 - 拍手
体力度
9
2〜3泊以上が適当
GPS
51:56
距離
34.6km
登り
3,486m
下り
3,483m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

■1日目(2013/5/23)

 08:29 夜叉神の森
 09:28 鷲住山登山口
 10:56 歩き沢橋 11:11
 14:02 池山小屋 14:33
 15:42 城峰
 16:38 幕営地(標高2515m付近)

■2日目(2013/5/24)

 05:26 幕営地
 06:49 ボーコン沢の頭
 07:50 八本歯の頭
 08:15 八本歯のコル
 09:47 分岐点(主稜線)
 10:29 北岳
 11:11 分岐点(主稜線)
 12:05 八本歯のコル
 12:44 八本歯の頭
 13:58 ボーコン沢の頭
 15:29 幕営地

 ※撮影・休憩多数のため停滞時間は省略
 ※八本歯のコル〜トラバース分岐の区間で
  八本歯の頭にカメラを置き忘れたことに気づき回収へ・・・

■3日目(2013/5/25)
 06:22 幕営地
 07:02 城峰
 07:41 池山小屋 07:53
 09:25 歩き沢橋
 11:27 鷲住山登山口
 12:25 夜叉神の森
天候 2013/05/23:快晴
2013/05/24:快晴
2013/05/25:快晴
過去天気図(気象庁) 2013年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
夜叉神の森駐車スペースを利用(無料)
入山日の5/23(木)は5〜6台。
下山日の5/25(土)は満車に近い状態。
コース状況/
危険箇所等
標高2300mあたりから残雪が現れ、踏み抜き地獄になっていた。


■夜叉神の森〜鷲住山登山口
舗装された林道歩き。
日中は大型の工事車両が通行するので注意。
夜叉神トンネル・観音経トンネルは視界確保とともに
運転手に気づいてもらえるようヘッデンを使う。

■野呂川〜あるき沢橋
舗装された林道歩き。

■あるき沢橋〜池山小屋
リボン踏み跡がありルートはわかりやすい。
急登と倒木が少し面倒。
池山小屋までは残雪・凍結無し。

■池山小屋〜城峰
標高2300mあたりから残雪が増えてくる。
踏み抜きに注意。

■城峰〜ボーコン沢の頭
最も難儀した区間。
残雪が多くなり、残雪と無雪部分の割合は半々くらい。
踏み抜き頻発で重く湿った雪のラッセルも。

■ボーコン沢の頭〜八本歯のコル
残雪は八本歯の頭付近のみ。
ほぼ夏道を歩く。

■八本歯のコル〜北岳
夏道の二三割が雪に埋もれている程度。
やはりここでも踏み抜きに注意。
アイゼン・ピッケルは出さなかった。
夜叉神トンネル入口。
2013年05月26日 17:22撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
5/26 17:22
夜叉神トンネル入口。
林道の展望台から間ノ岳と北岳を臨む。
2013年05月26日 17:25撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
5/26 17:25
林道の展望台から間ノ岳と北岳を臨む。
鷲住山を下る。北岳へは一旦河原まで降りてから登り返す。まだまだ遠い。
2013年05月26日 17:26撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
2
5/26 17:26
鷲住山を下る。北岳へは一旦河原まで降りてから登り返す。まだまだ遠い。
野呂川発電所の吊橋。ルート上の最低標高地点。標高1130mくらい。
2013年05月26日 17:27撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
5/26 17:27
野呂川発電所の吊橋。ルート上の最低標高地点。標高1130mくらい。
あるき沢橋。橋の先では工事が行われていた。
2013年05月26日 17:28撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
5/26 17:28
あるき沢橋。橋の先では工事が行われていた。
池山小屋。ここまで残雪無し。
2013年05月26日 17:30撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
5/26 17:30
池山小屋。ここまで残雪無し。
城峰。幕営候補地だったがもう少しだけ進む。
2013年05月26日 17:31撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
5/26 17:31
城峰。幕営候補地だったがもう少しだけ進む。
城峰あたりから残雪が増える。踏み抜きがキツイのでそろそろテン場を探したい。
2013年05月26日 17:31撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
5/26 17:31
城峰あたりから残雪が増える。踏み抜きがキツイのでそろそろテン場を探したい。
標高2500m付近、水も取れそうなスペースに幕営。
2013年05月26日 17:32撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
5/26 17:32
標高2500m付近、水も取れそうなスペースに幕営。
砂払いから鳳凰三山を臨む。
2013年05月26日 17:34撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
1
5/26 17:34
砂払いから鳳凰三山を臨む。
砂払いから富士山を臨む。
2013年05月26日 17:38撮影 by  SIGMA DP2 Merrill, SIGMA
13
5/26 17:38
砂払いから富士山を臨む。
ボーコン沢の頭から北岳を臨む。
2013年05月26日 17:40撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
10
5/26 17:40
ボーコン沢の頭から北岳を臨む。
吊尾根に出てからは北岳を正面に捉えて進む。
2013年05月26日 17:41撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
6
5/26 17:41
吊尾根に出てからは北岳を正面に捉えて進む。
早川尾根と八ヶ岳。
2013年05月26日 17:46撮影 by  SIGMA DP2 Merrill, SIGMA
1
5/26 17:46
早川尾根と八ヶ岳。
八本歯の頭から北岳を臨む。
2013年05月26日 17:49撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
3
5/26 17:49
八本歯の頭から北岳を臨む。
間ノ岳も迫力満点。
2013年05月26日 17:52撮影 by  SIGMA DP2 Merrill, SIGMA
5
5/26 17:52
間ノ岳も迫力満点。
北岳山荘の様子。
2013年05月26日 17:55撮影 by  SIGMA DP2 Merrill, SIGMA
2
5/26 17:55
北岳山荘の様子。
八本歯の頭と富士山。
2013年05月26日 17:57撮影 by  SIGMA DP2 Merrill, SIGMA
3
5/26 17:57
八本歯の頭と富士山。
夏道の残雪。
2013年05月26日 17:59撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
1
5/26 17:59
夏道の残雪。
ボーコン沢の頭と八本歯の頭を結ぶ吊尾根。
2013年05月26日 18:00撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
1
5/26 18:00
ボーコン沢の頭と八本歯の頭を結ぶ吊尾根。
北岳山頂から鳳凰三山を臨む。
2013年05月26日 18:02撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
5
5/26 18:02
北岳山頂から鳳凰三山を臨む。
山頂柱。
2013年05月26日 18:04撮影 by  SIGMA DP2 Merrill, SIGMA
4
5/26 18:04
山頂柱。
北岳から中央アルプスを臨む。
2013年05月26日 18:05撮影 by  SIGMA DP2 Merrill, SIGMA
4
5/26 18:05
北岳から中央アルプスを臨む。
北岳から本日歩いた吊尾根を臨む。
2013年05月26日 18:06撮影 by  SIGMA DP2 Merrill, SIGMA
3
5/26 18:06
北岳から本日歩いた吊尾根を臨む。
甲斐駒ヶ岳と八ヶ岳。
2013年05月26日 18:08撮影 by  SIGMA DP2 Merrill, SIGMA
5/26 18:08
甲斐駒ヶ岳と八ヶ岳。
仙丈ヶ岳と北アルプス。
2013年05月26日 18:10撮影 by  SIGMA DP2 Merrill, SIGMA
3
5/26 18:10
仙丈ヶ岳と北アルプス。
間ノ岳へと続く日本最高標高の稜線。
2013年05月26日 18:11撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
8
5/26 18:11
間ノ岳へと続く日本最高標高の稜線。
北岳を後にする。
2013年05月26日 18:12撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
3
5/26 18:12
北岳を後にする。
ボーコン沢の頭から北岳と間ノ岳。
2013年05月26日 18:13撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
1
5/26 18:13
ボーコン沢の頭から北岳と間ノ岳。

感想

ゴールデンウィークに計画していた残雪期北岳山行は
休みの折り合いがつかず5月下旬の決行となった。

ルート上の雪は目減りし、残った雪のほとんどが腐っており、既に残雪期としての旬は終わった。
もう一ヶ月待てば広河原へのバスが運行しキタダケソウをはじめとした高山植物が楽しめるだろう。
そんな過渡季の山だからだろうか、予想以上に登山者は少なく静かな山行となった。


■1日目(2013/5/23)

八時半に夜叉神の森を出発。
城峰からボーコン沢の頭の区間、森林限界手前で幕営する予定。
最悪でも池山小屋には着きたい。

ルート上は残雪もなく、まずまずのペースで進む。
無事に池山小屋を超えて城峰に到着。
ボーコン沢の頭に向けて幕営地を探しながら更に延伸する。

城峰を発ってすぐに一張りのテントが目に入った。
テントの主は単独の男性。
既に北岳を踏んでおり翌日に下山するようだ。
北岳山頂方面の様子について話を伺うことができた。
(結局ここでお会いした方が登山道上の最初で最後の遭遇者だった)

標高2400mあたりからは残雪が一気に増えてきた。
重いザックで残雪の踏み抜きと格闘すると、著しく歩行ペースが乱れる。
森林限界付近まで登りたかったが、2500m地点で適当なスペースを見つけ幕営する。


■2日目(2013/5/24)

起床は5時。
午前3時にセットしたアラームで起床できなかった。
食事を済ませてすぐに出発する。

北岳山頂までは軽身のピストン。
コースタイムの7〜8割で歩き北岳を踏み、
ついでに間ノ岳も・・・と考えていたが、現実はそんなに甘くはなかった。

森林限界を抜けるまでの残雪の雪質が酷い。
雪は柔らかいシャーベット状に腐っていて踏み抜きの連続。
ペースを上げることができない。

森林限界を抜けると踏み抜き地獄から多少開放されたが、
予想以上に体力を消費してしまった。
この時点で間ノ岳を踏むプランは取りやめ、北岳のみをのんびり歩く方針に変更した。

ボーコン沢の頭まで登ると、その先の八本歯の頭までの吊尾根は360度のパノラマが続く。
どこを見てもどこを撮っても飽きない。
少し懸念していた八本歯周辺も岩場には雪がなく、問題なく通過することができた。

そしていよいよ主稜線へ。
端々の出現する残雪はやはり腐っているので強く踏み込んで進む。
概ね夏道コースを通過して北岳山頂を踏む。
山と高原地図には「眺望最高」と書かれているが、本当にそのまま。

間ノ岳を諦めたことで時間は潤沢に残っている。
帰路でもじっくりと写真を撮りながらの稜線歩きを楽しんだ。


■3日目(2013/5/25)

朝は少しゆっくり過ごして六時半に出発。
土曜日だし入山者とすれ違うだろうと思っていたが、あるき沢橋方面からは一人も見かけなかった。
一日目・二日目の快晴とくらべるとやや雲が多いが、この日も晴天に恵まれる。
標高2200mくらいまで下るとすっかり夏山の様相だった。

池山小屋、あるき沢橋、鷲住山と通過し夜叉神の森へ向けて林道を歩く。
夜叉神トンネルを抜ければゴールというところで、トンネル内でエンジンの轟音。
トンネル通過中に大型のトレーラーが侵入してきたようだ。
壁にへばりついてトレーラーをやり過ごす。この山行で一番緊張した時間だった。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:2565人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら