イブネから雨乞岳・清水頭を周回(熊ノ戸谷で一泊)


- GPS
- 32:00
- 距離
- 19.3km
- 登り
- 1,246m
- 下り
- 1,246m
コースタイム
岩ヶ谷林道起点(7:30)〜東近江市避難小屋(8:15/9:00)〜杉峠(10:40)〜イブネ(11:45)〜クラシ・銚子を周遊し
熊ノ戸谷で昼食(12:45/13:25)〜周辺を散策し再び熊ノ戸谷でテント設営(14:30に行動終了)
5/26
テント場(6:20)〜イブネ(6:35)〜タイジョウ分岐(7:10)〜杉峠(7:35/7:45)〜雨乞岳(8:45/8:50)〜清水頭(9:10/9:30)〜
展望の岩場(10:35)〜大峠(11:10/11:25)〜ツルベ谷で昼食(11:40/12:25)〜
ツルベ谷出会の分岐(12:50)〜東近江市避難小屋(13:05/13:25)〜岩ヶ谷林道起点(14:15)
天候 | 5/25:晴天 杉峠:20℃ 5/26:晴天 テント場出発:12℃ 雨乞岳:22℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
杉峠の頭からイブネ周辺に、こんなにシロヤシオが多いのは意外でした。 満開は間近でしょう。 クラシや北向きの尾根の石楠花はすでに終わっていました。 清水頭から1014Pにかけてフデリンドウやコイワカガミが豊富に見られます。 ツルベ谷から大峠への分岐は指標も有りません。テープや踏み跡を見逃さないで下さい。 |
写真
感想
日帰り周回では長い距離になるので、余裕のある一泊二日の行程で計画。
ならば、念願のイブネで一夜を過ごし、翌日に清水頭を周回しよう。
名神の工事も予定通り終わり、幸い天気もよさそうだ。
一泊二日の山行もほんとに久し振りだ。少し荷は重くなるが楽しみだ。
5/25:晴天
気温を確認すると20℃を越えそうだ。念のためヒル避けスプレーを吹きかけ出発する。
緑がまばゆい林道を行くと、渋川左岸には見事な枝垂れの藤が目を楽しませてくれる。
きれいな花が供えられている桜地蔵尊を過ぎ、東近江市村避難小屋に着くと小屋が開けられていた。
小屋に泊まって、フジキリ谷の岩魚を釣りに来たと言う釣り人と、しばし話し込んで早速大休止だ。
千種街道も一反ボウソウを越えると、徐々に傾斜を増して杉峠に出る。
杉峠のシンボルでもあった大杉も、先日の風で枝が折れ妙にスッキリしてしまった。
もう見られないと思うと淋しい気がする。
杉峠からイブネに向かう尾根に乗るとやはり風が強く、
晴れてはいるが、気温が高いせいかガスが湧きスッキリした展望は得られない。
最初の台地を過ぎて枝尾根を右に見送り杉峠の頭に出ると、シロヤシオがいたるところで見られる。
ヤシオの下で小休止していく。
尾根が広がり漫然としたアゲンギョ(タイジョウへの分岐)から、イブネ最後の登りにかけてはシロヤシオの林となる。
見頃の時期には、さぞ素晴らしい道になるだろう。
イブネの頂上に登り着いて展望を楽しんでいると、数人と行き交う。
北端尾根、クラシ北尾根とそれぞれのコースを楽しんでこられたようだ。
残す今日の予定はテント場を探して、ゆっくりするだけだ。
昼食場所をどうしようか考えているとテントを背負った登山者に出会い、雑談をしているとひょんなことから同行に決定。
イブネ北端からクラシの石楠花を楽しみに寄ってみたが、気配は見られずピーク下にわずか一本の木が
花をつけている程度だった。
残念な思いで銚子経由で熊ノ戸谷へ降りて、水辺で遅めの昼食タイムを摂る。
ゆっくりと休んで水を補給した後は、テント場を求めて谷を越え熊ノ戸平へ向かうが、風が強くあきらめて谷へ戻り
最高のテント場を見つける。
整地は不要、水場も近い、物干しの木も近い。同行のN(浜松在住)さんも含めてテント二張のスペースもある。
さっさと設営して夕食までの時間は、思い思いに散策時間とする。
熊ノ戸平や熊ノ戸谷周辺を思いのまま歩いてまったりと過ごし、テント場へ戻る。
テント脇の岩に腰を据えて、Nさんといろんな話をしながら、食べたり飲んだりして楽しい夕食時間を過ごしす。
5/26:晴天
深夜寒さを感じて用足しに外へ出ると、漆黒の闇の中に煌々と満月が上空に。
明日の天気も良さそうなので、安心して眠りにつく。
前夜は早くから寝たせいか4時過ぎに目覚める。
朝食後に、夜露に濡れたテントを撤収して6時過ぎに行動を開始する。
クラシ北尾根から朝明に戻るNさんを見送り、早朝のイブネへ登り返す。
清々しい空気が漂う中、熊ノ戸平からイブネに上がると、四張程のテントを目にする。
挨拶を交わしながら頂上台地を抜け、あちこちにシロヤシオの咲く尾根をアゲンギョまで戻る。
今日も時間は余裕があるので、タイジョウ方面を少し偵察した後、杉峠へ下る。
登りでは気づかなかったが、杉峠の頭辺りまでシロヤシオが続いている。
これほど多いとは意外な発見だ。
ゆっくと下った後、雨乞岳へはしばらくきつい登りが続く。胸突き八丁に近い急登から、
展望の良い尾根筋に出ると足元にはフデリンドウやコイワカガミが多くなる。
急登でたっぷり汗をかいたので、岩のコブで一夜を過ごしたイブネを振り返りながら喉を潤す。
コブからは刈込が進んだ笹を抜けて一登りすると小さな雨乞岳山頂に出るが、東方面の展望が良くないので、
東雨乞岳は割愛して深い笹のブッシュへ飛び込み、南雨乞岳へ向かう。
踏み跡が隠された深い笹を漕ぎながら南雨乞岳を越えると、一転して清水頭まで草原状の気持ちの良い尾根が延びる。
青空と、綿向山やタイジョウ〜カクレグラ方面を展望しながら爽快な尾根を清水頭まで登り、
ゆっくりと腰を降ろして行動食をほうばる。
清水頭のピークから尾根は西へ向きを変え、植林帯と雑木林に分かれた展望の無い尾根に変わる。
いたる所に群生するリンドやコイワカガミの咲く尾根も1014Pと思われるピークを過ぎると植林帯は終わり、
雑木林の尾根に戻る。
尾根の向きが北向きに変わると、林からうっそうとした森のような雰囲気に変わり、石楠花のうるさい尾根となる。
やがて、痩せた尾根で唯一展望が開けた岩場に出る。進行方向にイハイガ・綿向山、振り返ると辿ってきた尾根筋と
奥の畑谷の全貌が展望できる。奥の畑谷と尾根の地形を良く見ておこう。
見頃を過ぎた石楠花の尾根に、ミツバツツジが混ざってくると、急な下りで一気に高度を下げ、
広い斜面を下りきると鞍部となり大峠に下り着く。
清水頭からほぼ休み無しで長い尾根を歩き通したので、展望は無いが岩に腰を降ろしてゆっくり休む。
喉を通るミカンが美味しい。タバコを吸いながら地形図で方向を確認して腰を上げる。
谷底をわずかに下り、谷水が染み出た辺りで尾根を左へ乗越すとツルベ谷に出会うので、ここで遅めの昼食を摂る。
登りでツルべ谷から大峠に移るこの地点は、指標も無く平凡な地形なので、山腹へ移る踏み跡を見逃さない様に
注意が必要だ。(登りではここが一番の注意ポイントだな。)
幸い今は大きな倒木が谷を塞いでこれを目印にできそうだが・・・・。
静かな谷で食後のコーヒーを味わった後、少し軽くなったザックを背に見所の無い平凡な谷を何度も右、左を繰り返すと、
知らぬ間に大きな流れの渋川(フジキリ谷)左岸となり、右岸へ徒渉しわずかの距離で千種街道のツルベ谷出会いに合流し
今回の周回も終了だ。
昨日、今日と天気に恵まれ、久し振りに時間を気にせずゆっくりと山を楽しめた二日間だった。
満ち足りた気持で戻る林道は、逆に長い距離が何故か心地良い。
onetotaniさん
おはようございます。雨乞い・イブネの周回と聞いていましたので、ハードな日帰りだなぁと思っていましたが、やはりテン泊でしたか。
正直、テントを担いで行くパワー(テントもないのですが・・・)はないので羨ましい限りです。
鈴鹿の最深部だけあってシロヤシオの林やフデリンドウやコイワカガミが豊富にみられるのでしょうね。
PS.杉峠の「杉」淋しくなりました。「杉」だけに他人事ではないような・・・
感想読んで・・・
ホントに素敵な山行だったんだなって
静かな山歩き、思い思いに散策して・・・振り返って一夜を過ごした山を望んで・・・
イイなぁ・・・こういう山歩きは私も大好きです
イブネの山頂台地・・・雨乞の稜線・・・鈴鹿奥地に入り組む沢・・・
あぁ・・・この辺、やっぱり魅力的過ぎます
sugi-chanさん、今晩は。
イブネでのテント泊を前提に計画しました。
日帰りでこの距離を歩くには一寸無理ですが、二日行程なのでゆっくりできました。
久々に朝靄が晴れていく時間帯を山中で過ごしました。
やはり山で過ごす一夜は気持ちいいです。
utaotoさん、今晩は。
初めてイブネの台地を踏んだ時から、テント泊を狙っていましたが、懸念していた水場も見つけたので早速行ってきました。
ひょんな事から同行者にも恵まれて、楽しい一夜を過ごせました。
奥の畑谷のテント泊も含めて、まだまだいろんなコースが有るので、増々楽しみが膨らむばかりです。
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