記録ID: 304214
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積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科
4月の日帰り赤岳 美濃戸口→地蔵尾根
2012年04月08日(日) [日帰り]
体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 10:31
- 距離
- 18.6km
- 登り
- 1,532m
- 下り
- 1,514m
コースタイム
5時46分:美濃戸口→6時28分:美濃戸山荘→8時6分:赤岳鉱泉→9時13分:行者小屋→10時57分:地蔵尾根→12時20:赤岳頂上→13時47分:行者小屋→15時27分:美濃戸山荘→16時10分:美濃戸口
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・4月初旬のこの時期、美濃戸口までの路面は凍結無し。 ・美濃戸山荘までの路面は荒れており、凍結している。 ・4月初旬の赤岳は、完全に冬山。 ・登山口から行者小屋までは、特に危険な場所はない。 ・行者小屋から地蔵尾根に至るまでのルートが最もシビア。稜線にくらべると雪は柔め。 ・稜線は強風である可能性が高く、シェルを着込むのに一苦労。稜線に上がる前に装備を整える。 ・赤岳頂上に至るまでも気は抜けないが、地蔵尾根に至るまでのルート上のほうが緊張感を強いられた。 |
写真
撮影機器:
感想
一歩間違えれば遭難していたと思う山行。
水不足と食料不足に苦しんだ。
ハイドレーションは凍ってしまうだろうと想定し、500mlのサーモスに暖かいお茶を入れておいた。
そして、雪は豊富なはずなので、休憩時にストーブでお湯を作り補充するはずだった。
しかし、低温の為か、強風の為か、ライターが使えない。
ストーブに着火できなければ、水を作ることができない。
さらに、持参したカップラーメンを作ることもできない。
つまり、下山するまで水と食料を補給する事ができない。
いや、冷静に考えれば、下山途中の行者小屋で補給をすることは可能だったのだが、
その時はそんな当たり前のことすら気づくことができなかったようだ。
予備の行動食をザックから取り出すのも面倒になり、
無意識とまではいかないが、漠然と足を運んでいる状況。
思考が鈍くなっている。
さらには、エネルギーと水分不足の為、足下がおぼつかず、
左足のアイゼンを右足のふくらはぎに思いっきり蹴り込んでしまう。
幸い出血も大したことがなく、行動に支障をきたすほどの怪我ではないようだ。
しかし、エネルギー不足の為、その後もフラフラになりながら美濃戸山荘の水場に到着。
そこで飲んだ水は人生の中で一番美味い水でした。
もし、天候が崩れ吹雪になったら?
もし、足の怪我がもっとひどかったら?
もし、この状況でルートをロストしてしまったら?
もし、この状況でもう一つミスを重ねてしまったら?
そう考えると、運が良かっただけかも知れません。
確実に、遭難に至る負の連鎖に片足を突っ込みかけていた状況でした。
課題を残した山でした。
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無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科 [2日]
美濃戸(南沢)〜行者小屋〜赤岳(文三郎尾根)〜横岳〜硫黄岳〜赤岩の頭〜行者小屋〜阿弥陀岳(ピストン)
利用交通機関:
車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
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