蓼科山〜残雪と雪解けで長靴が大活躍
隼鷹
- GPS
- 07:56
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 903m
- 下り
- 914m
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| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2013年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
【女神茶屋登山口〜蓼科山頂】 残雪なし、ザレているところはあるが危険を感じたところはない。頂上直下の岩場はペイントの矢印に注意 【蓼科山頂〜将軍平】 山頂ヒュッテの裏から雪渓のトラバース、そして降下。高度感があり慎重に通過した。ロープ沿いの踏み跡のあるところの雪は締まっているが、外れると太ももまで踏み抜いてしまう 【将軍平〜大河原峠】 茅野市最高地点までは登山道は明瞭だが、その先は針葉樹林帯の林床の残雪地帯で、残雪の上に落ち葉が積もっていて踏み跡がわかりにくく登山道が不明瞭。赤テープが目印になるが、さほど多くはないので、地形図とコンパスで方向をしっかり見定めないと道迷いのリスクが高まる。下り斜面の踏み抜きは転倒につながるので足元にも注意が必要 【大河原峠〜竜源橋】 残雪なし。登山道は明瞭だが雪解けで水たまりや沢状態になっているところが多い。増水した沢をいくつか渡るが、橋などはなく流れを渡るので靴に水が浸入しないように注意 帰りは佐久市のあさしな温泉穂の香乃湯へ。入浴料400円のこじんまりした温泉施設 |
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装備
| 個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
1/25,000地形図 蓼科山
ガイド地図 八ヶ岳
コンパス
笛
筆記具
保険証
飲料 水、スポーツドリンク、お茶
ティッシュ、ウエットティッシュ
手ぬぐい ほうたい、三角巾の代用
日焼け止め
タオル
携帯電話、充電器
熊鈴
雨具
防寒着 フリース、ダウンジャケット
ストック
カメラ、双眼鏡
時計、高度計、温度計
非常食 カロリーメイト
ツエルト
ファーストエイドキット バンドエイド、消毒薬、整腸剤
ザックカバー
バーナー、ガスカートリッジ
コッヘル、はし
チェーンアイゼン
帽子
サバイバルシート
|
|---|
感想
梅雨入りしたばかりなのに早くも中休みの晴れ間。雨上がりの山岳展望を求めて蓼科山へ。
佐久〜立科町中心部〜女神湖〜すずらん峠の最短コースで女神茶屋登山口に向かうが、登山口の3キロほど手前で、まさかの工事通行止め。いったん女神湖まで引き返し、白樺湖回りで女神茶屋登山口手前のすずらん峠園地駐車場に着くが、かなりの時間ロス。
気を取り直して身支度を整え登山口へ。最初は笹原の中を緩やかに登り、樹林帯に入ると最初の急斜面にとりつく。尾根に上がりクマザサの登山道を緩やかに登り、再び急斜面に。高度計が2000メートルを超え振り返ると南アルプス、御嶽山、南八ヶ岳の山々が姿を見せ始める。
再び尾根に上がり、緩やかに降り登り返すとと木々の間から蓼科山が姿を現す。テンションが上がるが、ここからが本格的な長い急斜面。息を切らしながら森林限外を超えると頂上直下の岩場に出る。ペイントを頼りに頂上を回り込むように高度を上げていく。山頂ヒュッテが見え、道標に従って左側に斜面を上がっていくと山頂標識が見え、そこに三角点。話には聞いていたが、浅い噴火口跡を中心にした山頂は広い。
雲ひとつないとはいかないが好天に恵まれ、北から時計回りに浅間山、両神山、奥秩父山塊、南八ヶ岳、すぐ隣には北横岳、南アルプス、中央アルプス、御嶽山、北アルプス、妙高山、北信の山々。360度の山岳展望が素晴らしい。
食事をとり、山頂中心に鎮座まします蓼科神社に無事の下山を祈念して将軍平に向かう。
山頂ヒュッテの裏からいきなりの雪渓トラバース。雪は締まっているが踏み跡を慎重にたどる。小さな岩場からはロープの張ってある雪渓を下るが、かなり高度感があり、チェーンアイゼンを装着する。踏み抜きに注意しながら露出した岩と残雪が交互に現れる樹林帯まで降りる。斜度が緩やかになりアイゼンを外し降りて行くと、将軍平の蓼科山荘前に出る。左に行くと七合目登山口、右は天祥寺原だが、予定通り直進して大河原峠に向かう。
出だしの残雪地帯を越えると、しばらくは残雪のなく明るい樹林帯の登山道を緩やかに登っていく。次第に残雪が多くなり踏み抜きに注意しながら赤谷の分岐を過ぎ、茅野氏最高地点の標柱があるあたりから、一面の残雪、そこに落ち葉が積もって登山道と樹林の境が分かりにくくなる。
赤テープが頼りだがさほど数は多くなく、コンパスと地形図で慎重に方向を見定めて次第に傾斜がきつくなる斜面を下っていく。残雪の下を流れる雪解け水の影響か注意しても踏み抜くので、体力を消耗する。踏みあとをたどっていたが、残雪が消えたところで、登山道から外れたことに気づく。
登り返すか？しかし北側に大きなザレ場があり下には林道が見える。地形からみて登山道を大きく外れたとは思えないので、南にトラバースすれば登山道にぶつかるはず。クマザサの中進むと登山道に合流したのでひと安心。ここからは残雪はさほどではなく、登山道を下りていくと大河原ヒュッテの三角屋根が見えてくる。
時間はまもなく午後2時半、体力も消耗したので、双子山から双子池〜亀甲池方面はあきらめて天祥寺原から竜源橋に向かう。まばらに木の生えた笹原の中の登山道をゆるやかに下りていく。真正面に北横岳、左に双子山、右に前掛山の大きな山体。花にはまだ早いのかほとんど咲いていないが、ショウジョウバカマがいくつか咲いている。沢をいくつか渡り、雪解け水で水たまりや沢状態になっているところが多い登山道だが、今日は長靴なので問題ない。
双子池・亀甲池への分岐、将軍平への分岐を過ぎると、登山道は川沿いに深い樹林帯の中に入っていく。樹林帯の急斜面をジグザグに降りていくと林道に合流、まもなくビーナスラインに出た。竜源橋はやや下にあり地形図に記載の登山道より標高の高いところをたどってきたようだ。
ここからは車道歩き。交通量がさほどではないので危険は感じなかったが、駐車場まで登っていくのは疲れた足にこたえる。やがて前方に女神茶屋登山口。本日も無事に帰ってきた。やれやれ。
登山口到着遅れと残雪の下りで消耗して行程を短縮したが、晴天と好展望に恵まれて充実した山歩きだった。
帰路、中部横断自動車道から見た夕焼けと浅間山のシルエットが美しかった！
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