天神平から高倉山・湯蔵山を経て水上駅へ
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.2km
- 登り
- 217m
- 下り
- 1,035m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
天神平から高倉山へは明瞭な道。高倉山からは急で足場の悪い下りとなる(ワイヤーロープ設置あり)。但しこの道は送電線巡視路で湯蔵山の山腹を左に巻いて下ってしまうので、巻く地点から右手のヤブの中を湯蔵山山頂へ登る。 湯蔵山から南南東の尾根には薄い踏み跡があるがそれも尾根の突端の廃小屋まで。廃小屋の右脇を真南に下る。道はないが下草は少ない。ホワイトバレースキー場の最上部の上の高まりが今倉山。三角点がヤブの中にある。今倉山から少し下ると二重山稜のような複雑な地形となるのでルートファインディングを確実に。その地形がまとまってわかりやすい尾根になったところで尾根は右に曲がる。そこを急降下すると左手から送電線巡視路が合わさる。あとは巡視路を下れば、谷川温泉に向かう県道252号線の大曲りに出る。 そこから水上駅まではゆっくり歩いて約15分。 |
写真
感想
天神平の南方には、高倉山、湯蔵山という二つの山があり、地形図にも載っている。ガイドブックなどによれば高倉山から先は登山道はないらしいが、気になるこの山を登ってみようと思った。そこで、土合駅に車を置き、天神平から二つの山を登って、尾根伝いに下って谷川温泉に向かう県道の大曲りに出て車道を水上駅まで歩き、そこから電車で土合駅に戻る計画を立てた。
午前7時すぎに土合駅に着くと、もう何台も車がとまっている。山ヤらしき人もいるが、鉄道ファンらしき人もいて無人の駅に出入りしていた。7時30分出発。ロープウェイ土合口駅までは25分で着いた。ゴンドラで天神平に着くと天気は快晴。谷川岳が良く見える。ほとんどが谷川岳に向かうかリフトで天神峠に登る人だ。反対に歩き出す人は自分たちだけ。不思議そうにこっちを見ている人もいた。今日は天神平に咲く花も見たいという思いもあり、高倉山に向かう前にゲレンデを散策する。まずはシラネアオイがお出迎え。ゲレンデ上部にはカタクリが群生していた。そのほか、ショウジョウバカマやミズバショウなども咲いていたガ、思ったよりも花は少なかった。
高倉ゲレンデ最上部まで登ると、谷川岳や白毛門が素晴らしい眺めだった。しばし展望を楽しんでから高倉山に向かう。一旦下って登り返し、15分ほどで高倉山の山頂に着いた。山名標識などは見当たらず、斜めになった三角点標柱が立っているだけの静かなところだった。ここからは急降下となる。一般登山道ではなく、送電線巡視路として使われている道とのこと。少し下ったところで道の真ん中に一輪のカタクリが咲いていた。踏まないように気を付けて歩く。岩混じりの急降下となり、足場が悪いがワイヤーロープが何箇所か取り付けられていた。湯蔵山との鞍部までは意外に花が多く、クモイイカリソウ、ナエバキスミレ、エチゴキジムシロなどがたくさん咲いていた。イワウチワの群生にも出会った。今日一番の見どころといっても過言ではないほど咲いていた。
巡視路は鞍部から湯蔵山の山腹を左に巻いて下って行くので、右手のヤブに入り湯蔵山山頂と向かう。ヤブはそんなに深くない。10分ほどで山頂に着いた。湯蔵山山頂はブナに囲まれた何もないところで、手製のプレートが細いブナに掛けられていた。ここにもイワウチワがひっそりと咲いていた。湯蔵山は双耳峰なので、ここ北峰から南峰に向かう。南峰は何も無いのでそのまま通過、下りにかかる。踏み跡がだんだんしっかりしてきて分かりやすくなる。途中からヤセ尾根となり左右が切れ落ちている場所もあった。道が緩やかになったところで、道の真ん中に熊の糞が落ちていた。まだほかほかした感じで真新しいヤツだ。つついて内容物を確認すると、ネマガリタケの皮がほとんどだった。近くにまだいるかもしれないので、鈴を思い切り鳴らして大声も出しながら下る。
尾根が平らになった突端部にまるでリフト監視小屋のような高床式の小屋があった。かなり朽ち果てている。何でこんな小屋がこんなところにあるのか不思議だ。ここで尾根は二股になっていて小屋の右側を真南に下る。もう踏み跡も何もなく、尾根を外れないように下るが、気持の良いブナ林で下草も少なく歩きやすい。そうして下っていくとホワイトバレースキー場の上部に出た。今まで歩いてきた稜線が見渡せた。ここの少し高まったところが今倉山と呼ばれる三角点だが、ヤブが濃くて見つけづらかった。何とか見つけ写真に収める。
今倉山から下っていくと、尾根が広がって二重山稜のようになり、自分の現在地が分かりづらくなった。地形図では広い尾根のようになっている場所だ。自分の位置を確かめながら慎重に下る。尾根がまとまって狭くなったところで右に折れ、少し下るとブナの幹に赤のペンキマークを見つけた。消えかかっているのもあったがマークに沿って下っていくと、左下の山腹からくる送電線巡視路に出た。最初の鉄塔下で昼食を摂り、あとは巡視路を下っていく。途中で「上杉謙信館跡」と書かれた石碑が立っている場所があったが、そこには鉄塔が立っていた。さっきの廃小屋といいこの石碑といい、この尾根には不思議な構造物がいくつもある。
そこから5分ほどで車道が見えた。谷川温泉に向かう県道252号線だ。この尾根を回り込む大曲りのところに出た。狭い階段を下りて車道を水上駅に向かう。ゆっくり歩いて15分ほどで水上駅に着いた。電車の時間までまだ時間があるので、運行していた「SLみなかみ号」を眺めたりして午後1時42分発の電車に乗って土合駅まで戻った。土合駅の下り線ホームは新清水トンネルの中の地下70メートルにある。ここから地上の改札まで486段の階段を登る最後の試練が待っていた。山歩きと違ってキツイ登りを終えて車に戻った。
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