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Yamareco

記録ID: 3058585
全員に公開
ハイキング
近畿

武奈ヶ嶽・三重嶽(石田川ダムから周回)滑落遭難

2021年04月09日(金) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
09:07
距離
14.4km
登り
1,189m
下り
1,174m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:45
休憩
2:22
合計
9:07
7:14
7
石田川ダム
7:21
7:21
75
石田川ダムコース入口
8:36
8:38
38
9:16
9:18
6
9:24
9:30
5
9:35
9:58
74
11:12
11:28
48
水谷分れ
12:16
12:17
14
12:31
12:34
21
北峰
12:55
12:55
80
南尾根分岐
14:15
15:44
37
滑落地点
16:21
石田川ダム
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
駐車場/石田川ダム
コース状況/
危険箇所等
道の状況/石田川ダムコースは倒木のため通行禁止の表示あり
三重嶽南尾根の下り テープあり。807P辺りまでは問題ないが、以降低木繁る。下山口林道手前、急下降、最注意必要(詳細は最後から3枚目の写真に説明)
寒気が降りて寒い朝、今日は難コースにつき、緊張感を持って出発
2021年04月09日 07:14撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
4/9 7:14
寒気が降りて寒い朝、今日は難コースにつき、緊張感を持って出発
ダムに貯水量がまったくない。久しく放流していないようだ
2021年04月09日 07:16撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
4/9 7:16
ダムに貯水量がまったくない。久しく放流していないようだ
石田川ダムコース。倒木激しく通行禁止となっているが、全行程を考えてここから登ることを選択
2021年04月09日 07:21撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
4/9 7:21
石田川ダムコース。倒木激しく通行禁止となっているが、全行程を考えてここから登ることを選択
確かに倒木激しく、乗り越えなければならない所もあったが危険を感じることはなかった
2021年04月09日 07:33撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
1
4/9 7:33
確かに倒木激しく、乗り越えなければならない所もあったが危険を感じることはなかった
植林帯に入ってホッとする
2021年04月09日 08:04撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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植林帯に入ってホッとする
トクワカソウがぽつぽつと
2021年04月09日 08:13撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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トクワカソウがぽつぽつと
自生のスギが逞しい
2021年04月09日 08:25撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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自生のスギが逞しい
角川コースとの合流点、赤岩山。ここまで上がれば後は稜線
2021年04月09日 08:37撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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角川コースとの合流点、赤岩山。ここまで上がれば後は稜線
その先に、高島トレイルの表示に励まされる
2021年04月09日 08:45撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
4/9 8:45
その先に、高島トレイルの表示に励まされる
タムシバが旬
2021年04月09日 08:48撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
4/9 8:48
タムシバが旬
いよいよ武奈ヶ嶽
2021年04月09日 08:48撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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いよいよ武奈ヶ嶽
振り返れば雲海が、と思ったら琵琶湖。左向こうに比叡山
2021年04月09日 09:07撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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振り返れば雲海が、と思ったら琵琶湖。左向こうに比叡山
南の方向に、もう一つの武奈ヶ岳。どうして、同じ地区に同じ名を持つ山が?
2021年04月09日 09:08撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
4/9 9:08
南の方向に、もう一つの武奈ヶ岳。どうして、同じ地区に同じ名を持つ山が?
そして、待望の武奈ヶ嶽山頂。確認して、
2021年04月09日 09:16撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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そして、待望の武奈ヶ嶽山頂。確認して、
レコにあった、鹿ヶ原に向かう。広い台地。小浜方面が見える。ぼんやり三角の山が見える。きっと、青葉山
2021年04月09日 09:22撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
1
4/9 9:22
レコにあった、鹿ヶ原に向かう。広い台地。小浜方面が見える。ぼんやり三角の山が見える。きっと、青葉山
武奈ヶ嶽山頂を振り返る。風が強いので山頂に戻る
2021年04月09日 09:28撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
4/9 9:28
武奈ヶ嶽山頂を振り返る。風が強いので山頂に戻る
再び、武奈ヶ嶽山頂から三重嶽を望みながらおにぎり一つ
2021年04月09日 09:57撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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再び、武奈ヶ嶽山頂から三重嶽を望みながらおにぎり一つ
西に見えるのは確かに青葉山だ。低山だが存在感がある。鹿児島の開聞岳のようだ
2021年04月09日 09:58撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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西に見えるのは確かに青葉山だ。低山だが存在感がある。鹿児島の開聞岳のようだ
北方向に県境、三十三間山。さて、今回はその先がある。三重嶽へ向かう
2021年04月09日 09:59撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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北方向に県境、三十三間山。さて、今回はその先がある。三重嶽へ向かう
ここにもトクワカソウ
2021年04月09日 10:11撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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ここにもトクワカソウ
ポツポツと群れて咲いている
2021年04月09日 10:10撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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ポツポツと群れて咲いている
ここのブナはかなり苦労人だ
2021年04月09日 10:13撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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ここのブナはかなり苦労人だ
石田川ダム分岐
2021年04月09日 10:21撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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石田川ダム分岐
高島トレイルのテープが心強い
2021年04月09日 10:22撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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高島トレイルのテープが心強い
三重嶽か
2021年04月09日 10:27撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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三重嶽か
674Pから三重嶽
2021年04月09日 10:39撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
4/9 10:39
674Pから三重嶽
桜だ。キンキマメザクラのようだ
2021年04月09日 10:41撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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桜だ。キンキマメザクラのようだ
小さなカタクリの葉を見つけて、花も咲いていた。環境が厳しいようで葉はかなり小さい
2021年04月09日 10:50撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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小さなカタクリの葉を見つけて、花も咲いていた。環境が厳しいようで葉はかなり小さい
池があって、ガマ?ガエルがつがいでガナっている
2021年04月09日 10:52撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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池があって、ガマ?ガエルがつがいでガナっている
スミレも小ぶり、可憐
2021年04月09日 10:54撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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スミレも小ぶり、可憐
スギも苦労人。年中風が強いのだろうか
2021年04月09日 11:00撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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スギも苦労人。年中風が強いのだろうか
イワカガミが、もうじき咲くようだ
2021年04月09日 11:04撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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イワカガミが、もうじき咲くようだ
色違いでスミレ
2021年04月09日 11:09撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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色違いでスミレ
水谷分れ
2021年04月09日 11:28撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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水谷分れ
広い尾根が続く
2021年04月09日 11:31撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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広い尾根が続く
足元にはヤブランのような草が繁っている。ササではなく、こんな草地は初めてだ
2021年04月09日 11:42撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
4/9 11:42
足元にはヤブランのような草が繁っている。ササではなく、こんな草地は初めてだ
再び、池あり
2021年04月09日 11:44撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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再び、池あり
855Pから、雪渓も残るたおやかな三重嶽
2021年04月09日 11:49撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
4/9 11:49
855Pから、雪渓も残るたおやかな三重嶽
芽吹く頃には、また美しいでしょう
2021年04月09日 11:51撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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芽吹く頃には、また美しいでしょう
やがて融けてしまう
2021年04月09日 12:02撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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やがて融けてしまう
三重嶽分岐、株立ちのブナ
2021年04月09日 12:12撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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三重嶽分岐、株立ちのブナ
どうしてここでは
2021年04月09日 12:13撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
4/9 12:13
どうしてここでは
来ました三重嶽
2021年04月09日 12:16撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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来ました三重嶽
東方向に琵琶湖。竹生島が見える
2021年04月09日 12:16撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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東方向に琵琶湖。竹生島が見える
南方向に比良山。登って来た武奈ヶ嶽は右の木立に隠れている。ここでも、先達のレコを参照に北尾根の方へ行ってみる
2021年04月09日 12:17撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
4/9 12:17
南方向に比良山。登って来た武奈ヶ嶽は右の木立に隠れている。ここでも、先達のレコを参照に北尾根の方へ行ってみる
ほう、ここにも
2021年04月09日 12:25撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
4/9 12:25
ほう、ここにも
広い台地が
2021年04月09日 12:27撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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広い台地が
北に雲谷山
2021年04月09日 12:31撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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北に雲谷山
北東に野坂岳など敦賀の山々
2021年04月09日 12:31撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
4/9 12:31
北東に野坂岳など敦賀の山々
三重嶽山頂を望む。これで今回の目的は達成だ
2021年04月09日 12:34撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
4/9 12:34
三重嶽山頂を望む。これで今回の目的は達成だ
さて、ここからルートにない南尾根を下る。慎重に帰ろう。踏み跡がある。テープもある
2021年04月09日 12:55撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
4/9 12:55
さて、ここからルートにない南尾根を下る。慎重に帰ろう。踏み跡がある。テープもある
広い尾根を外さないように
2021年04月09日 13:06撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
4/9 13:06
広い尾根を外さないように
807Pを過ぎた辺りから低木がうるさい
2021年04月09日 13:27撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
4/9 13:27
807Pを過ぎた辺りから低木がうるさい
そこにシャクナゲが!
2021年04月09日 13:29撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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4/9 13:29
そこにシャクナゲが!
タムシバも
2021年04月09日 13:30撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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4/9 13:30
タムシバも
ユズリハでしょうか、低木を掻き分けて
2021年04月09日 13:47撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
4/9 13:47
ユズリハでしょうか、低木を掻き分けて
P686
2021年04月09日 14:08撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
4/9 14:08
P686
スギの植林帯に入ったようだ、ここまで来れば一安心
2021年04月09日 14:15撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
4/9 14:15
スギの植林帯に入ったようだ、ここまで来れば一安心
急下降が続く
2021年04月09日 14:25撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
4/9 14:25
急下降が続く
川の音が聞こえ、石組みの跡がある。この先を降りてはいけない。反対側に戻るようにして、少し登るような道がある。私はこれを見落とし、その道の僅か下のガレ場を通過し、そこで妻を滑落させてしまった
2021年04月09日 14:31撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
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4/9 14:31
川の音が聞こえ、石組みの跡がある。この先を降りてはいけない。反対側に戻るようにして、少し登るような道がある。私はこれを見落とし、その道の僅か下のガレ場を通過し、そこで妻を滑落させてしまった
20m以上滑落して、この地点で倒れていた妻を確保。幸に意識があり、タオルで頭部を止血し、支えて残りの20m余りを下山
2021年04月09日 14:45撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
4/9 14:45
20m以上滑落して、この地点で倒れていた妻を確保。幸に意識があり、タオルで頭部を止血し、支えて残りの20m余りを下山
登山口では携帯の電波は届かず、痛がる方の足のズボンを引き揚げるように支えながら、林道を2km、石田川ダムまで戻り、救助を求める
2021年04月09日 15:44撮影 by  iPhone 11 Pro, Apple
4/9 15:44
登山口では携帯の電波は届かず、痛がる方の足のズボンを引き揚げるように支えながら、林道を2km、石田川ダムまで戻り、救助を求める

感想

登るたび遠くに浮かぶ武奈三重 今歩いている高島トレイル

このように、充実感いっぱいで歩いていた我々は、最後の鬼門を無事に越えられなかった。川音が聞こえ、林道がその先に見えていた地点のガレ場で妻を滑落させてしまった。

20m以上滑落して、全身打撲、右手親指、右腓骨、肋骨を骨折したものの、実に幸いに頭部、内臓に損傷はなく(肋骨骨折による気胸発症)、4週間後の現時点、まだ、現地の病院に入院中で、社会復帰を目指して、前向きにリハビリに取り組んでくれている。
後悔してもしきれなく、どれだけ反省しても事故が起こる前には戻れない。一体、どんな状況の現場だったのか、本来の道はどこにあったのか、ストックや帽子など、そのまま放置してきた道具もあって、5月4日、長男を伴い、再び、現場を訪れ、急斜面の崖に散乱していたそれらを回収。改めてその地点を確認して、よくこの状況で生きてくれていたことが奇跡としか思えない。多分、脳震盪も起こしていて、その時点のことだけは記憶にないと言う。いろんな意味で、ただただ、その幸運がありがたい。

本記録の掲載期間をすっかり過ぎ、また、掲載をしたくない思いもありますが、歩行記録を見ると写真最後から3枚目の現場辺りで、他の方も多く道迷いをしているようですので、検索された方の参考になればと敢えて掲載しました。なお、その先もテープ、踏み跡は心細くなりますが、見えている橋を目指して気をつけて下山してください。

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