記録ID: 3113283
全員に公開
山滑走
剱・立山
日程 | 2021年04月24日(土) ~ 2021年04月25日(日) |
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メンバー | |
天候 | 1日目: 晴れ、2日目: 朝の稜線は霧でやや強風、後は曇り時々晴れ |
アクセス |
利用交通機関
バス、
車・バイク、
ケーブルカー等
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|




地図/標高グラフ


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コースタイム [注]
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
過去天気図(気象庁) |
2021年04月の天気図 [pdf] |
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装備
個人装備 | 長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 バラクラバ 日よけ帽子 毛帽子 ブーツ ザック ビーコン スコップ ゾンデ 地図(地形図) コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 針金 ガムテープ 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ストック ナイフ カメラ ビンディング スキー板 シール クトー アイゼン ピッケル コンロ類 |
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写真
感想/記録
by Nishiden
前週末に関西組のkuma-san、tekapoさん、石川のshinmon0711さんとで立山に上がる計画を持っていた。しかし天候が思わしくないことと、コロナの状況が、特に関西で悪化したことからキャンセルとなった。この週末は人を誘わずに立山に向かった。
立山ケーブルカーの立山駅始発は7:40、7時から窓口でチケット販売開始。6:50位に列にならんだが、既に100人は並んでいそう。グループで1人だけ並んでることもあるし、WEB予約があるので何本後になるかと思ったが、8:10の便になった。ケーブルカーは座席の数だけ1度に乗せているようで、同一グループでなければ4人ボックスに4人座らないので、残りはぎゅう詰めにならない位に立っている感じ。高原バスも一人だと隣は埋まらなかった。
土曜日は浄土山の小屋泊まり。室堂からの行動予定は、雄山に登って山崎カールを滑ってから浄土山に登り返す案と、先ず浄土山に上がり、雄山谷から鬼岳に登る案を持っていた。室堂に着いた時点で後者を選択。明日は天気が崩れる方向なので、明日は雄山には登らないかも知れないが、またいつでも行けるから構わないと思った。鬼岳は、夏道が山頂を通っていないので、これまでも山頂には行ったことがなかったのだ。
浄土山へは、この時期の一番楽なルート。一ノ越への大勢の列に混じり、祓堂辺りから浄土沢に入り、沢の最上部の急傾斜には行かずに南峰の尾根に上がる。昼前に南峰に着き、小屋入りしてまったりランチタイム。1時間の昼休みの後再出発。
先ず龍王沢を滑る。今シーズン立山での初滑降なのと、雪質がどうかでちょっと緊張する。やや硬いが緩み始めてはいて大丈夫。快適滑降で雄山谷に抜ける。雄山谷は真っすぐには下りず、鬼岳の沢へとトラバース、鬼岳沢の標高2510mでシール装着、沢を登る。先行のスキーヤー、ボーダーがいる。その先行者たちは鬼岳と龍王岳とのコルよりは左に逸れ、コルよりは高い地点を目指しているように見え、僕もそれをトレースした。スキーでの到着地点は鬼岳西北尾根の肩状の箇所で標高2720m。先行者はそこから滑って行ったが、僕は山頂を目指す。スキーもザックもデポし、雪のないハイマツと岩の斜面を登る。途中雪上部分もあったが、アイゼンは要らなかった。
誰もいない鬼岳山頂についたが、間もなくスノーボードのグループが東側から登って来た。夏道の通っている肩から来たのだろう。そちらは山頂まで雪がつながっていた。期待通りの大展望をしばし楽しむ。
デポ地に戻り、スキーを履いて鬼岳沢を滑降、下部では北向きトラバースで標高2500mまで。三度シール装着で浄土山に戻り、本日の行動終了。
翌朝外が明るくなった時点で濃いガスで視界最悪。のんびり朝食で待っていたが、晴れる気配がないと見て、小屋仕舞いして6時45分ほどに出発した。ともかく先ず室堂に下りよう。視界は10mもない、風も強い。南峰の山頂から漫然と北に進むと地図の崖マークに出てしまう。経験で知っている北峰とのコルの方向にそろり、そろりと地形を確かめながら、稜線を外さぬように進む。若干彷徨し、なんとかドロップポイントが分かった。雪は堅いが、最悪のカチコチではない。ゆっくりと、ターンしなければ落ちないだろう、斜滑降・横滑りで50mほど落とせば、斜度が緩んで来て安心できる。丁度そのころ、下方のガスが晴れ、一ノ越方面が見渡せた。さらには雄山も見えて来た。もう2,30分も待てば、ガスの稜線であんなに怖い思いをしなくて済んだのかと思った。
昨日よりは気温が低く、室堂朝8時で昨日は+4℃、今日は-2℃。この日晴れれば雄山の案だったが、視界が利いたところで登るのは問題なくても、カールの雪は当分、もしかすると一日中硬いままであろうと思い、行くのは止めた。室堂までの滑降は、もう怖くはないがガリガリでスキーの引っ掛けには要注意、快適ではなかった。
7時半頃に室堂のターミナルに入り、しばらく様子を見ることにした。この時点で室堂山、国見岳方面もまたガスのなかになっていた。室堂始発のトロリーは8:15、バスは8:40でそれらに乗ろうとする人たちがぼちぼちやって来ていた。今日は弥陀ヶ原に下り、さらに美女平までスキーで行こうと思っていたが、天候・視界次第で良ければ国見岳、天狗岳と渡るルート、悪ければ単純に弥陀ヶ原に、中間は国見は裾を通って天狗岳、どれにしようかと考えていたが、8時過ぎて浄土山方面が綺麗に見え、室堂山方面に登る人たちが見える。これなら第1案で、と少し元気を取り返して再出発した。
室堂山方向へシールで登り、室堂山は手前の標高2630mでシールを剥がし、国見岳とのコルへ滑走。国見岳への稜線の登りは、ツボ足トレースがほぼ潜らない状態なので、シール貼りなおすよりは早いと思い、シートラアイゼンで山頂へ。天狗山とのコルへ滑走し、天狗山への登りもシートラにした。天狗山の方が、国見岳よりやせていてスキーだとスリップ注意だった。室堂から国見岳まで僕の後から同じルートを辿るスキーヤーがいたが、天狗にまではこなかった。天狗の山頂近くから、国見岳の北斜面を滑る姿が見えた。
天狗岳でスキーを履くためにスキー靴のバックルを閉めようとすると、何と、左足つま先側のバックルワイヤーが切れた。足首側が閉まってさえいれば、つま先側は緩んでても滑りに殆ど支障はないのだが、本来ワイヤーで固定されるバックルピースがぶら下がった状態だ。このまま美女平までのワイルドな長丁場を行くと、枝とかに引っかかって取れたりする可能性が大だろう。今日は弥陀ヶ原で打ち切りだ。
天狗山から弥陀ヶ原へ滑り降りるのは何回目だろうとレコ検索したら、もう15回目だ。勝手知ったるルート、山頂付近はまだ雪が硬めだが、ガリガリではない。森林限界から樹林帯へ、滞りなく滑走して国民宿舎前へ。スキーを外して、道路を渡ってバス停でゴール。美女平行きのバスは15分後、スキーを仕舞うのに慌てなくて良く、退屈に末までもなく、最適のタイミングだった。
立山ケーブルカーの立山駅始発は7:40、7時から窓口でチケット販売開始。6:50位に列にならんだが、既に100人は並んでいそう。グループで1人だけ並んでることもあるし、WEB予約があるので何本後になるかと思ったが、8:10の便になった。ケーブルカーは座席の数だけ1度に乗せているようで、同一グループでなければ4人ボックスに4人座らないので、残りはぎゅう詰めにならない位に立っている感じ。高原バスも一人だと隣は埋まらなかった。
土曜日は浄土山の小屋泊まり。室堂からの行動予定は、雄山に登って山崎カールを滑ってから浄土山に登り返す案と、先ず浄土山に上がり、雄山谷から鬼岳に登る案を持っていた。室堂に着いた時点で後者を選択。明日は天気が崩れる方向なので、明日は雄山には登らないかも知れないが、またいつでも行けるから構わないと思った。鬼岳は、夏道が山頂を通っていないので、これまでも山頂には行ったことがなかったのだ。
浄土山へは、この時期の一番楽なルート。一ノ越への大勢の列に混じり、祓堂辺りから浄土沢に入り、沢の最上部の急傾斜には行かずに南峰の尾根に上がる。昼前に南峰に着き、小屋入りしてまったりランチタイム。1時間の昼休みの後再出発。
先ず龍王沢を滑る。今シーズン立山での初滑降なのと、雪質がどうかでちょっと緊張する。やや硬いが緩み始めてはいて大丈夫。快適滑降で雄山谷に抜ける。雄山谷は真っすぐには下りず、鬼岳の沢へとトラバース、鬼岳沢の標高2510mでシール装着、沢を登る。先行のスキーヤー、ボーダーがいる。その先行者たちは鬼岳と龍王岳とのコルよりは左に逸れ、コルよりは高い地点を目指しているように見え、僕もそれをトレースした。スキーでの到着地点は鬼岳西北尾根の肩状の箇所で標高2720m。先行者はそこから滑って行ったが、僕は山頂を目指す。スキーもザックもデポし、雪のないハイマツと岩の斜面を登る。途中雪上部分もあったが、アイゼンは要らなかった。
誰もいない鬼岳山頂についたが、間もなくスノーボードのグループが東側から登って来た。夏道の通っている肩から来たのだろう。そちらは山頂まで雪がつながっていた。期待通りの大展望をしばし楽しむ。
デポ地に戻り、スキーを履いて鬼岳沢を滑降、下部では北向きトラバースで標高2500mまで。三度シール装着で浄土山に戻り、本日の行動終了。
翌朝外が明るくなった時点で濃いガスで視界最悪。のんびり朝食で待っていたが、晴れる気配がないと見て、小屋仕舞いして6時45分ほどに出発した。ともかく先ず室堂に下りよう。視界は10mもない、風も強い。南峰の山頂から漫然と北に進むと地図の崖マークに出てしまう。経験で知っている北峰とのコルの方向にそろり、そろりと地形を確かめながら、稜線を外さぬように進む。若干彷徨し、なんとかドロップポイントが分かった。雪は堅いが、最悪のカチコチではない。ゆっくりと、ターンしなければ落ちないだろう、斜滑降・横滑りで50mほど落とせば、斜度が緩んで来て安心できる。丁度そのころ、下方のガスが晴れ、一ノ越方面が見渡せた。さらには雄山も見えて来た。もう2,30分も待てば、ガスの稜線であんなに怖い思いをしなくて済んだのかと思った。
昨日よりは気温が低く、室堂朝8時で昨日は+4℃、今日は-2℃。この日晴れれば雄山の案だったが、視界が利いたところで登るのは問題なくても、カールの雪は当分、もしかすると一日中硬いままであろうと思い、行くのは止めた。室堂までの滑降は、もう怖くはないがガリガリでスキーの引っ掛けには要注意、快適ではなかった。
7時半頃に室堂のターミナルに入り、しばらく様子を見ることにした。この時点で室堂山、国見岳方面もまたガスのなかになっていた。室堂始発のトロリーは8:15、バスは8:40でそれらに乗ろうとする人たちがぼちぼちやって来ていた。今日は弥陀ヶ原に下り、さらに美女平までスキーで行こうと思っていたが、天候・視界次第で良ければ国見岳、天狗岳と渡るルート、悪ければ単純に弥陀ヶ原に、中間は国見は裾を通って天狗岳、どれにしようかと考えていたが、8時過ぎて浄土山方面が綺麗に見え、室堂山方面に登る人たちが見える。これなら第1案で、と少し元気を取り返して再出発した。
室堂山方向へシールで登り、室堂山は手前の標高2630mでシールを剥がし、国見岳とのコルへ滑走。国見岳への稜線の登りは、ツボ足トレースがほぼ潜らない状態なので、シール貼りなおすよりは早いと思い、シートラアイゼンで山頂へ。天狗山とのコルへ滑走し、天狗山への登りもシートラにした。天狗山の方が、国見岳よりやせていてスキーだとスリップ注意だった。室堂から国見岳まで僕の後から同じルートを辿るスキーヤーがいたが、天狗にまではこなかった。天狗の山頂近くから、国見岳の北斜面を滑る姿が見えた。
天狗岳でスキーを履くためにスキー靴のバックルを閉めようとすると、何と、左足つま先側のバックルワイヤーが切れた。足首側が閉まってさえいれば、つま先側は緩んでても滑りに殆ど支障はないのだが、本来ワイヤーで固定されるバックルピースがぶら下がった状態だ。このまま美女平までのワイルドな長丁場を行くと、枝とかに引っかかって取れたりする可能性が大だろう。今日は弥陀ヶ原で打ち切りだ。
天狗山から弥陀ヶ原へ滑り降りるのは何回目だろうとレコ検索したら、もう15回目だ。勝手知ったるルート、山頂付近はまだ雪が硬めだが、ガリガリではない。森林限界から樹林帯へ、滞りなく滑走して国民宿舎前へ。スキーを外して、道路を渡ってバス停でゴール。美女平行きのバスは15分後、スキーを仕舞うのに慌てなくて良く、退屈に末までもなく、最適のタイミングだった。
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楽しみにしていた立山ツアー 写真で楽しませてもらいました。
GWに行けるかなと思っていましたが、コロナの状況を考えると
今年も大人しく自宅で過ごすことになりそうです。
春スキーの機会のないままに板納めとなりそうです。
今は辛抱の時、山への想いを描きながら・・・・静かにお酒でも吞んでます
一緒に行けたらもっともっと楽しかったのに,とは思いました.
僕の方は,富山に居れば地元で春スキーに行ける,恐縮です.
でも北海道のスキーライフを満喫して来たテカポさんですから.
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