足元に点々と、ほんのささやかな夜景 〜伊吹山〜
滋賀県
むっしゅ
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.9km
- 登り
- 1,322m
- 下り
- 1,322m
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2日目：六合目避難小屋5:00 - 7:00山頂 - 12:30上野登山口
| 過去天気図（気象庁） | 2013年06月の天気図 |
|---|---|
| アクセス |
写真
避難小屋で一夜を過ごすことに。
アルファ米とレトルトの中華丼で晩御飯。
米原の夜景。小屋から出ると周囲の草むらにヒメボタルが数多く光っていました。
強風で飛ぶことはできないようですが、目が慣れると遠くの光も見えてささやかな夜景のようでした。
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小屋から出ると周囲の草むらにヒメボタルが数多く光っていました。
強風で飛ぶことはできないようですが、目が慣れると遠くの光も見えてささやかな夜景のようでした。
どちらを向いても泡の隠れ家を見つけます。
ここではシュラフを広げて寝られるとは思えなかったので・・・
思ったほど低くないのは風向き（南東）のせい？
夜露で濡れる冷たさは嫌いじゃないのでスパッツをつけていません。
少しですが、協力させていただきました。
しばらく彼のランニング姿を観察してしまいました（笑）
盛りはまだまだこれからですね。
クマバチが花にもぐりこもうと大きな丸い体でモゴモゴ動いているのはメチャクチャかわいいですよ♪しばらく後を追いかけてしまいました。
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しばらく後を追いかけてしまいました。
装備
| 個人装備 |
ザック １
下着着替え １
靴下予備 １
防寒インナー １
ツェルト １
レインウェア上下 １
救急用品・薬品 １
ナイフ １
折りたたみ傘 １
非常食 １
食料 3食
水 ３ℓ
帽子 １
ストック ２
ガスカートリッジ １
コンロ １
手袋 １
コッヘル １
マグカップ １
タオル ２
ティッシュ ２
財布 １ カード・保険証含
シューズ １
カメラ １
スマートフォン １
カメラスタンド １
腕時計 １
シュラフ １
シュラフカバー １
１：２５０００地形図 １
|
|---|
感想
一昨年の5月、まだヤマレコに出逢って間もなかった私がはじめての伊吹山山行記をアップして、その時にtodokitiさんから「梅雨明けのベストバージョン」として教えていただいたことがずっと頭に残っていました。
夕方の三合目でユウスゲを見て、暗くなってホタルを見ながら山頂に上がりえびす屋さんで一晩滞在、ご来光を見て一回りして下りるパターン。
思いがけなく日〜月の変則連休になったのを利用して、このバージョンで動いてみることにしました。
気がかりは伊吹山のユウスゲにしてもヒメボタルにしても半月ほど時期が早いこと。
歩いてみれば気の早い連中が顔を出してくれているかもしれません。
動きのパターンを掴んでおけば思い立った時に動けることもあるでしょう。
逢えるか逢えないかは運任せで動いてみることに。
午後2時ごろから動き出す計画で家を出たのはいいのですが、上野の登山口の目の前まで来て一度自宅に帰るはめになり、結局歩き出したのは夕方5時前です・・・
（1枚目の写真だけ撮影時間が昼間になっています。）
駐車場の奥さんに山頂の店で泊まれるかと尋ねたら、最盛期にはいつでも泊まれるが、今はまだ週末だけしか開けていないだろうと言われます。
準備をしている間に電話で問い合わせてくれて、やはり日曜の夜は開いていないようだと教えてくれました。
ちょっと予想外でしたが、だったら六合目の避難小屋で過ごせばいいかと頭の中で予定を組みます。
上野の登山口では下りてきたハイカーたちが小休止していました。
挨拶がてら様子を尋ねると、昼間から山頂はガスで真っ白だったそうです。
来る途中車から見上げた山も怪しげな雲が近くにありました。
私は別に何の不安を持つわけでもなく、最終の下山者たちとすれ違いながら登っていきますが、これから登るのかと声をかけてくれる方が多く、ホタルがいれば逢いたくて・・・なんて答えていました。
ユウスゲはご存知の方が多いのですが、ヒメボタルを知らない方が多くて、川もないのに伊吹山にホタル？ と驚いて聞き返す方が多かったですね。
かく言う私も偉そうなことは言えなくて、ホタルもユウスゲも今日はじめて見に上がっているんですから・・・
いつもとは逆の光が当たる山、それだけで景色が新鮮に思えるから不思議です。
暗くなる前に3合目に着こうと少しペースを上げます。
そう思いながらも花を見つけては立ち止まる困った癖は抜けません。
この時期の日の長さを頼りに歩いています。
ユウスゲはもう姿を見せていました。
三合目の一角を広く網が囲った中で背伸びをするように黄色い花が見えています。
囲いの中に入れるので花に近づいてみると、まだ咲き出しているのは一部だけでこれから盛りに向かうようです。
なんだか西の方角を向いているのが多いように思うのは先入観でしょうか？
名前からして西日が似合いそうな気がします。
一回りして三合目を後にしました。
まだ太陽は西の空に居座っていて、欲しくもない熱を分けてくれています。
見上げると六合目の小屋のすぐ上までガスが下りてきています。
もう急ぐ必要もなくて、見つけたゴミを拾いながら花や虫の写真を撮ったりしていました。
この登山道を歩いていて今日は風が強いのを不思議な気持ちで感じていました。
冬の印象がどうしても強いのですが、風のない登山道と山頂部に出たとたんに吹きつける北風の強さがこの山のイメージになっています。
南西からの風で空気はかなり湿り気を含んでいます。
山頂まで一度登って暗くなってから下りてこようかなんて考えていましたが、小屋を前にしたとたん身体がのんびりしたいと主張を始めてしまいました（笑）
ザックを下ろし、ウエットティッシュで身体を拭いたらまるで風呂上りのような爽快感です！
風の音をBGMにしながら久々にストーブに火をつけて夕食を作りました。
レトルトカレーのようにお湯で温めるだけですが、親子丼はボリューム満点ですっかり満足です♪
後はクラムチャウダーにウイスキー、いい気分でシュラフでうとうと・・・
はるか下から微かな鈴の音と話し声が聞こえて目を覚ますと真夜中です。
外に出て夜間ハイクの3人と挨拶を交わして見送ったあとヘッデンを消し、あたりを見回して驚きました。
ホタルです。
しばらく外にいて目が慣れたのか、そこらじゅうの草むらが光り出すのが見えてきました！
この風でさすがに飛びまわる光は見えませんが、風を避けながらの求愛行動は休まず続いているようです。
石の上に出てきた一匹をそっと手に乗せると手のひらで光りながら歩いています。
ゲンジボタルなどより細身の体形で、光り方も小刻みな間隔です。
里で目にするのとは少し趣を異にしますね。
西に目をやると米原の町の灯りがまぶしく輝いています。
虫の世界の夜景はホントにささやかなのですが、音のない暗闇にぽつんと光る一瞬で心を持っていかれます。
下がってきた気温にもう一度シュラフにもぐりこむともう夢の中でした。
ハイカーの足音に2度気付きましたがそのまま眠りに落ちていました。
二度寝をしてしまって目を覚ますと5時。
窓の外は真っ白でご来光どころの話ではなさそうです。
湿度は高いままですが、明け方にグッと冷えたみたいな空気に身体が縮みます。
山頂の散歩に出かけようと小屋の片づけを済ませ、白くうずくまったような空気の中を歩き始めました。
このガスで薄暗さの残る山道、晴れていれば朝日に照らされてまぶしい景色なんだろうけど、嬉しさは変わりません。
多分私は上り坂が好きなんでしょうね。
岩や土を踏みしめて身体を持ち上げる一歩一歩が好きなんだと思います。
燃料が切れてくると心の持ち方が変わったりもしますが、身体が動いていること自体が快感なんだと何度も実感します。
山頂の風はやはり南よりで、東遊歩道を下りだすと風下に入ります。
イメージと違う山の空気ですが、自分の感覚なんて当てにならないものだとわかりますね。
ニッコウキスゲは花をつけていたのは数本で、こちらもこれからです。
この花はやっぱり夏の太陽の下で鮮やかに咲き競う姿が似合うかな・・・
下りの山道、少し膨らんだコンビニ袋をぶら下げて歩きます。
決して探しながら歩くわけではありません。
目に付いた小さなゴミを入れて歩くだけですが、こんな小さなゴミの袋がいっぱいにならない。
この山道はきれいだと思っています。
捨てる人はいるだろうし、長年の地道な活動があってのことだと承知しています。
週末が明けての下山道中でこれだけきれいに保たれていることは素晴らしいことだと思います。
どの山だから良い悪いなんてこともなく、山は海は里は街はなんて区別もせずにきれいに保つことは気持ちのいいことなんだと子供のような感想を持ってしまいました。
光るホタルに無心になれる時間を過ごせたこと、日常の中で溜まってくる濁りを取っ払う特効薬でした。
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お元気ですか？yuconです。
日曜〜月曜の山行、静けさを満喫されたことでしょう。そんな中で出会えた無数の蛍火、さぞ美しかったことかと思います。
私も昨年山で蛍火を初めて見ましたがそれは遭難初日の御池岳で目にしたもので美しさを語れる想い出とはかけ離れた記憶として心に焼き付いています。
伊吹山は花の宝庫として定評がありますが花が多いということは昆虫の宝庫でもありますね。
私の中学の理科の教諭が伊吹山系の野山で採集した蝶の標本をたくさん持っておられて新種を発見したり、膨大な数の標本は昆虫学者からも一目置かれた程の蝶マニアだったと記憶します。
今思えば先生も毎週のように昆虫採集道具を持ち山へ出掛けておられたのでしょう。
今の僕達のようにね！
ムカデもカタツムリもチョウも山ではみな「生きて動くもの」のひとくくりで見ることができます。
ホタルの光だけは観客の目で見せてもらったような気がしています。
エンターテナーですね
仕事のシフトがまた変わったことで体が慣れるまで疲れが残ります。
来週はのんびり山行・・・かな
伊吹山、お疲れ様でした〜
ヒメボタル、無数に光っていたんですね〜！
（伊吹山のヒメボタル登山、私もtodokitiさんのおすすめで知りました〜
私は、ヒメボタルの時期に、これまで2回登っているのですが、
風が強すぎたりして、未だ複数のホタルを見たことがありません、
monsieurさんのレコを参考にさせていただき、
今年こそは、たくさんのヒメボタルに会いたいと思います〜
monsieur さんこんにちは。
cocoperiと申します！
30日、駐車場は高橋さんに止められました？
monsieurさんが準備されてたころ、下山後高橋さんのところでお茶を頂いてた母子二人組みの一人です。
横に止まってたジムニーは私のです
あの時間から登ったらこんな風に山行が出来るんですね！
ホタルに夜景に雲海・・・素敵ですね
そしてmonsieurさんの感想。
とても素敵です。
またどこかでお見かけしたら声かけさせて頂きます♪
ヒメボタル、探さなくてもたくさんいますよ
まだ盛りの時期ではなかったと思います。
風も強かったし、そこらじゅうを飛び回っているホタルを見られるのは半月後・・・ですかね
slowlifeさん、今年も逢いに行ってくださいな
その時には醒ヶ井のバイカモも見ごろですよ
駐車場で隣に停めておられた母子・・・
座っておられた方ですね
山頂はいかがでしたかとお尋ねした方じゃなかったですか？
これから登るんだと一人でハイテンションでしたので、記憶が飛んでいてごめんなさい・・・
これからの季節、昼の登りがきつくなる伊吹山のメインルートは「夜間の」登山です
迷う心配の少ない道だし、山頂のみやげ物店が仮眠もさせてくれますし（私は今回それが目当てでしたが、夏のシーズンのみのようです）比較的安心して夜間登山を楽しめる山だと思っています。
今月にもう一度歩いてみようと思っています。
茂みのそこここに光るホタルもいいですが、空中に光の軌跡を残す舞いも見てみたいですね
またどこかで逢えたらこちらこそよろしくです
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