川又〜雁坂峠〜甲武信岳〜十文字峠〜栃本


- GPS
- 33:00
- 距離
- 33.6km
- 登り
- 3,261m
- 下り
- 3,039m
コースタイム
10日:5:30甲武信小屋-5:45甲武信岳-6:40三宝山-8:30十文字峠-10:50三里観音-12:08白泰山避難小屋(休憩〜13:00)-14:00一里観音-14:30栃本-15:00川又 二日目行程:10時間45分
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
帰り:栃本より川又まで乗せて頂きました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・川又から雁坂峠は、昔道で危険な個所・鎖場・急登は無い。地蔵岩は必見。好展望。シャクナゲも綺麗。 ・雁坂峠から甲武信岳は、気持ちの良い稜線歩き。木賊山登りに残雪あり。 ・甲武信岳から十文字峠は、樹林歩きあり、岩場あり、展望が良くシャクナゲもみごと。 ・十文字峠から栃本は、昔道で危険は無いが長い。一度林道に出てからの栃本までの山道がまた長い。 |
写真
感想
シャクナゲを見に久しぶりの十文字峠へ。
前に行ったのはいつだったか。夜行で小淵沢・信濃川上と回り、川上から男山・天狗山を登り歩いて
一旦バスに乗り、さらに梓山からヘロヘロになりながら十文字峠に辿りつき、一泊して
翌日は栃本に下りたのだが、25年ぐらい前か。
今回は「埼玉の山」に載っている秩父から登って秩父に降りるコースで行くことにする。
しかも今回は、昨秋買ってまだ使ってないテント泊での試み。
雁坂峠越えの道も、白泰山を下る秩父往還道も昔道なので、安全だがただただ長い。
雁坂峠までは、樹林の中の暑い登りが続くが、登るにつれ鶯などの鳥が鳴いたり、
春セミが鳴いたり、
また途中の「地蔵岩展望台」は登りの途中で唯一景色も良く、辺りはシャクナゲが綺麗で寄ってよかった。
岩場からは、破風山からの続く山並みが見え、今日の目的地である甲武信岳も遠く奥のほうに望むことが出来た。
雁坂峠も久しぶりだ。2004年8月に縦走した時に雨の中昼飯に立ち寄って小屋の中で休ませてもらった。
今日はあの時とは違い、良い天気だ。小屋主さんがいて布団干しとトイレ掃除をしていた。
話を聞きながらベンチに座って昼飯を食べた。あまりにいい気持なので、盥に引いた水で冷えていたスーパードライを1本買った。
その場で飲もうかと欲望にかられたが、先が長いので我慢。
そこに、単独行の女性が大荷物を担いで到着。やはり陽気に元気なのは好天のせい?
挨拶をして先に歩き出す。雁坂峠はすぐ上である。山梨側が見渡せる。富士山は隠れたらしいが、峠一帯は笹原で良い眺めだ。
ベンチで3人組か晴れの日差しを全身に浴びながら話をしていた。のんびりしてよさそうである。
破風山方面から1人駆けて来た。トレランで今朝梓山から登って来たと。そのまま山梨方面に駆け下りて行った。
山の楽しみ方は多種多様だ。
東破風山・西破風山・笹平・木賊山と超えていよいよ甲武信岳山荘。
2004年には逆のコースをずっと雨の中を歩いたのだ。今日は霞んではいるが眺めはあの時よりずっと良い。
木賊山からの下りから見る甲武信岳が三角に尖ってカッコ良い。これぞ山っ!ていう形だ。
甲武信小屋は泊り客が沢山。テント場も15張りぐらい。雁坂小屋で前日の甲武信小屋は満杯だったと聞いたが、
今日はそれほどではないが、奥秩父で一番の人気の小屋だろう。賑やかだ。
テン場の一番下に場所を決め荷解きをとていると、雁坂小屋で昼に一緒になった女性が到着。
それぞれ夕飯を食いながら一緒にビールを飲む。アルプスに行きたいので足慣らしに来たと言っていたが、
話をするうちに、なんのなんの超ベテランだった。あちこちの山を良く知っていて話が楽しかった。
夕食が終わった後で、1人荒川源流の碑まで酔い覚ましに歩いてみた。そこは15分ほど谷へ下ったところで、倒木と辺り一面に苔が地面を覆っていて、いかにも源流点と言ったところだった。手ですくって源流水を頂き、ベットボトルにも汲んで戻る。
翌朝は西沢へ下る彼女と別れ、甲武信岳へ。霞んでいるが今日もまずまずの天気。
富士山が大きく空に浮かんでいる。国師から金峰山方面とその向こうに南アルプスの甲斐駒・北岳辺りが!!
山頂ひとり占めだったが、後続が登ってきたので三宝山方面へ。
三宝山からの道は奥秩父らしい深い森を行く。途中白岩とか岩場もあり、景色もよい。
十文字峠。目的のシャクナゲ。小屋の周りがもうシャクナゲ。少し時期を過ぎたか花の色が薄くはなっているが、満開。
水場のほうへ歩くと、「乙女の森」なるシャクナゲの花花花。みごとだ。
木製の足場があって、高見からシャクナゲの森を見渡せるようになっていて、
シャクナゲの一面の花園を見ることが出来た。
話に聞けば、シャクナゲは毎年連続で咲くことは無く、当たり年だったりそうでなかったりするそうだが、
ここのシャクナゲは、小屋主さんが咲き終わった跡に芽を毎年摘み取っているので毎年咲くとの事。
ちゃんと毎年世話をしているからこそ、これだけ綺麗なのだそうだ。
十文字峠から栃本までは、長い下りを一里塚の観音様に見送られながら下った。
両面神社下で、たまたま神社の狛犬の写真を撮りに来たという人に車に同乗させてもらい、川又まで送って頂いた。感謝。
展望とシャクナゲと、いにしえの道と、懐かしい思い出の山行だった。
観音の 悟りは蝉の 声の内
春蝉の 潮騒のごと 一里塚
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