入笠山(スズランとクリンソウ)
- GPS
- 03:09
- 距離
- 8.0km
- 登り
- 528m
- 下り
- 526m
コースタイム
天候 | 曇り 無風・微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山者多く、特に入笠湿原からは特に多かった。登山道は明瞭で危険箇所も見当たらず。入笠湿原とその先のお花畑は高山植物が多い。 |
写真
感想
沢入の登山口駐車場は8:10発。既に多くの人が出発済みと見えて、駐車場は満車状態だったが人の姿はなかった。登山道は明瞭で歩き易く、間違えようがなかったが、特に咲いている花はなく、展望も樹林帯のためなかった。地味なルートをひたすらたどる。歩き出しは傾斜もそこそこだったが、次第に緩くなり、湿原に着く直前はトラバース気味に距離を稼いでいた。天気は曇りベースで時々晴れ。晴れると暑さを感じたが、時間としては長くなく、よって大汗をしぼることもなく、比較的快適に歩くことができた。風は全然なかったが、樹林帯なので致し方ないかもしれない。途中で数パーティ追い抜き入笠湿原に到着。シカ除けの柵を開いて開けると真っ赤なクリンソウがお出迎え。6月上旬なので適期だとは思うが、入笠山で見られるとは知らず驚く。当然足は止まり写真撮影に。その後木道を歩くとそこかしこに赤いクリンソウが見られた。一昨年奥日光で見た時は赤以外に白もあったと思うが、ここ入笠山では赤のみだった。それでも久々のクリンソウは、相変わらずユニークな格好をしてるな、と思った。水辺を好む植物らしく、きれいな沢のそばで咲いていたのが印象的だった。水のそば、というのは奥日光でも同じ。途中、お花畑に上がる直前には大群落で咲いていたが、自分のもつコンパクトデジカメやスマホでは写真にするといまいちな写りにしかならなかった。花の写真をきれいに撮りたければ、やはり一眼にするしかないようだ。
さてお花畑の斜面に到達すると、お待ちかねのスズランを見ることができた。白くて小さくてかわいらしい。最初は見つけられなかったのだが、草むらの中で小さくひっそりと咲いていた。ここでもやはり足が止まって写真を撮ってしまう。昨日はツクモグサが目的だったが、今日はスズランが目的なので歩が進まないのも致し方ない。泊まってしゃがんで写真を撮りつつ進む。この時期の入笠山は、高山植物に興味がなければ、沢入の駐車場から歩いたら多分2時間程度で往復できるのではないだろうか。我々は止まって植物を見て写真を取りつつなので当然時間がかかる。お花畑が終わるとその後は少し登りが続く。岩場コースとの分岐が出、我々は岩場コースを選んだが、岩場というよりは岩があるコース程度のだった。ゴンドラを使って登ってくる観光客向けの名称なのだろう。岩場もどきをこなすと入笠山の広い山頂に到着。9:40なので、出発からちょうど1.5時間だった。山頂で休憩するハイカーは多くて、この時間で既に30人くらいいたと思う。我々も端のほうで密にならないようにして座り休憩。山頂からは近くの八ヶ岳はもちろんのこと、南、中央、北アルプスも見えた。北アルプスはやはり少し遠いので霞んではいたが、それでも乗鞍岳や槍穂は見て取れた。すっきり晴れた時に来たら、周囲の山々の展望台となることだろう。
山頂で20分ほど休憩した後に行動再開。山頂付近で小さく周回するコースを選ぶ。大阿原湿原はとてもとても魅力的だったが、今回は見送ることに。帰りは登りのハイカーと続々すれ違うことになった。ゴンドラで上がってきたと見られる軽装の観光客も多い。この時期人気の山というよりも、人気の観光地の様相だった。下りもお花畑でスズランを見、更にクリンソウを見る。行きで通りかかった時のほうが人が少なくて安心した。日が高くなった後だと人が多過ぎてゆっくり見るが難しいくらいに思えた。入笠湿原に戻り木道を小さく周回した後は本格的に下山開始。地味な登山道を下り始めると、やはり続々と登りの人とすれ違うことに。出発時で既に満車だった駐車場のどこに駐めるスペースがあるのか不思議に思った。歩き易い登山道なので、Zさんも自分も良いペースで歩く。駐車場に到着し、路駐多数なのを確認して納得。これなら続々登って来るのは当然だと思えた。到着後後片付けをしていると雨がポツポツ落ちてきた。今日は雨はないと予想していたが、スマホで雨雲レーダーを見ると、入笠山周辺がばっちり雨雲に覆われていた。往復3時間でさっと往復したので、我々は雨には遭わなかったが、もっとのんびりしていたら途中で雨に遭っていただろう。山頂付近に大量にいた軽装ハイカーは大丈夫なのか、他人事ながら心配になってしまった。
以前12月末に一度山スキーで訪問したことはあったものの、花の時期の入笠山は今回が初めてだったが、花の種類も多いし中々楽しかった。今回は時間の都合により大阿原湿原は省いたので、次回機会があれば是非ここも含めたいが、その場合は平日がいいかな、と思う。土日祝日は恐らくこの時期雨でも降らない限りは人が多過ぎるように思う。
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