記録ID: 3278486
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無雪期ピークハント／縦走
白山
白山 待望の春山開き
2021年06月15日(火) [日帰り]
石川県
岐阜県
猿山ペン太
その他1人 - GPS
- 09:11
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 1,548m
- 下り
- 1,544m
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日帰り
- 山行
- 7:47
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 9:12
距離 14.1km
登り 1,548m
下り 1,554m
14:24
コース状況は石川県のHPに詳しいです。https://www.pref.ishikawa.lg.jp/hakusan/tozaninf/attention.html
春山開きを待って、別当出合から砂防新道を往復しました。山頂から弥陀ヶ原までの復路は室堂をパスして水屋尻雪渓の上にルートを取りました。
午後から霧になり、雨は降っていないのに石が濡れ始めました。ゴールの別当出合が目前の下り一方通行区間は、草付きの崖に沿った狭い道です。私は、草がかぶさりよく見えなかった石に足を滑らせ、地面に手を突こうとしました。ところが、突いた手は路肩を外して体が崖側に大きく倒れ、幸い同行者が反対の腕を引いてくれて難を逃れました。残雪トラバースは細心の注意を払ってクリアしたのに、登山終盤に予想もしないヒヤリが待っているとは。「1つの重大事故の背景には300のヒヤリ・ハットが存在する」
春山開きを待って、別当出合から砂防新道を往復しました。山頂から弥陀ヶ原までの復路は室堂をパスして水屋尻雪渓の上にルートを取りました。
午後から霧になり、雨は降っていないのに石が濡れ始めました。ゴールの別当出合が目前の下り一方通行区間は、草付きの崖に沿った狭い道です。私は、草がかぶさりよく見えなかった石に足を滑らせ、地面に手を突こうとしました。ところが、突いた手は路肩を外して体が崖側に大きく倒れ、幸い同行者が反対の腕を引いてくれて難を逃れました。残雪トラバースは細心の注意を払ってクリアしたのに、登山終盤に予想もしないヒヤリが待っているとは。「1つの重大事故の背景には300のヒヤリ・ハットが存在する」
| 天候 | 晴れ 昼前から曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2021年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
登山道はよく整備されています。甚之助小屋までは階段状に石が組まれた所が多くて登り易いです。しかし、流れ方向に少しでも傾斜した石面は滑ります。特に下山時は、水平か受け方向に組まれた石に足を乗せるよう注意する必要があります。足に疲れがたまり踏ん張りが利かなくなるのも登山終盤です。スリップは転倒につながり、悪条件が重なれば転落事故に発展します。 |
| その他周辺情報 | 石川県の白山麓にはいい温泉が多数あり。白山温泉永井旅館、瀬波白山里温泉、吉野谷大門温泉センター、白山杉の子温泉、中宮温泉にしやま旅館、岩間温泉山崎旅館、千丈温泉清流など、思いつくまま。 |
写真
朝の第一駐車場。20台ほどのスペースにまだ数台の空きあり。帰りには下の第二駐車場にも30台程とまっていました
朝日を照り返す別当谷右岸の尾根。山脚には長い崩落の跡があります
甚之助小屋の手前は登山道に雪が残っていました。意外に下りで難儀しました。足を取られてスッテンころりんです
観光新道の方角。平泉寺白山神社につながる越前禅定道、いつか辿りたい
リュウキンカ（立金花）黒ボコ岩直下の十二曲がりに群落がありました
黒ボコ岩から先は弥陀ヶ原。ここから山頂が望めます。登りは右のハイマツ林にある五葉坂を登ります
室堂のテーブル・ベンチには誰もいませんでした。夏山開きまで間がある静かな春山です
白山比��(しらやまひめ)神社祈祷殿と白山御前峰(ごぜんがみね)
歩いてきた御前峰、天柱石、御宝庫を振り返る。御宝庫からの下りは雪はありませんが急でガレています
血ノ池。おどろおどろしい名前ですが、雪解け水を湛え澄んだ水面に剣ヶ峰を映していました
千蛇ヶ池の付近。この辺りの雪渓は秋になっても融けずに越年するという
雪がずり落ちて出来た幾筋かのクレバス。ここは歩きません。お池巡りコースは雪上歩行が多いですが所々夏道が出ています。
視界が得られたので、下山は室堂を経由せず雪面を歩いて直接弥陀ヶ原まで行くルートにしました。夏は水屋尻雪渓と呼ばれる雪原です
1
6/15 11:04
視界が得られたので、下山は室堂を経由せず雪面を歩いて直接弥陀ヶ原まで行くルートにしました。夏は水屋尻雪渓と呼ばれる雪原です
数箇所、残雪の斜面をトラバースします。上りでも通りましたが、下りでの足運びはより慎重に。短い距離でもアイゼンを付けたほうが安心です
1
6/15 11:52
数箇所、残雪の斜面をトラバースします。上りでも通りましたが、下りでの足運びはより慎重に。短い距離でもアイゼンを付けたほうが安心です
甚之助小屋まで下ってきました。甚之助谷左岸の崩壊の様子が生々しい。地すべり対策が施される区域です
下り一方通行路から、ゴールの別当出会吊橋を俯瞰します。吊橋はH16年の土石流で流失したあと新しく架け替えたもの
別当出合に帰着。白山の登山道はよく整備され歩き易いです。ただ、距離は長く登高差も大きいのでヘトヘトになります
装備
| 個人装備 |
500ml水筒(2)
おにぎり(4)
ゼリー飲料
行動食(干し芋)
ノンアルビール
ごみ袋
スキーポール
アイゼン
ゲーター
雨合羽
ソフトシェル
ライト
紙地図
コンパス
ノート・ペン
リップクリーム
日焼け止め
キズテープ
テーピングテープ
バンダナ
ウェットティッシュ
GoPro
バッテリー・給電ケーブル
スマートフォン
登山靴
帽子
サングラス
手袋
着替え
石鹸・シャンプー
登山ズボン
長袖シャツ
長袖アンダーシャツ
厚手靴下
マスク
時計
財布・免許証・保険証
ザック30L
|
|---|
感想
いつも通る砂防新道、石川県側から自然豊かな白山へ登る一番人気のルートに、なぜ人工的な、自然を改変する土木の名前が付いているのか？ 歩けば谷あいから工事の音が聞こえてきますが・・・。
新道は大正元年、今から109年前に砂防工事の作業道として開削されたもので、今は工事には使われていないそうです。ということは、砂防工事は百年以上も続いていることになります。
地形図を開くと、石川県側は標高約2千mを境に、上は弥陀ヶ原、室堂平などお花畑が広がる緩やかな平原で、下は平原を削ったような崖と深い谷になっています。大雨と融雪で発生する土石流は、これまで幾度も人的被害を及ぼしており、手取川ダム湖を埋没させる虞もあります。
国交省金沢河川国道事務所は、白山の地すべりを止めることは困難とし、現在、要因となる地下水を集める排水トンネルを掘るなどして、山の動きを抑制する工事を行っています。変わろうとする自然の力と阻止しようとする工事の大きさに驚きです。
このような工事は、尾根の樹林帯にある砂防新道からは目立ちません。また、工事用道路を横断する2個所は大型函渠で跨ぎ植栽されているので、ダンプやミキサー車にも気が付きません。
H24年には造形の規範として登録有形文化財に指定された白山砂防の土木構造物。白山の自然と山麓の村を守り、石川県民の暮らしを底支えしているのは、白山の山ふところで営々と続けられている砂防工事であると言えそうです。
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利用交通機関：
車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
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