秋田駒ヶ岳・乳頭山

2021年06月17日(木) [日帰り]

• GPS: 15:20
• 距離: 34.6km
• 登り: 2,392m
• 下り: 2,388m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:21
• 休憩: 0:28
• 合計: 6:49

7:48 スタート地点
10:12 10:14 笹森山
10:48 10:50 駒ヶ岳八合目小屋
10:58 11:00 旧日窒硫黄鉱山跡
11:24 11:24 片倉岳
11:47 11:47 阿弥陀池
11:51 11:52 阿弥陀池避難小屋
12:05 12:16 秋田駒ヶ岳
12:27 12:27 阿弥陀池避難小屋
12:31 12:32 阿弥陀池
12:37 12:44 男岳鞍部
13:11 13:11 駒池
13:19 13:19 かたがり泉水
13:30 13:30 男岳分岐
13:59 14:01 横長根出合
14:37 国見温泉

日帰り

• 山行: 8:12
• 休憩: 0:15
• 合計: 8:27

4:39 国見温泉
5:27 5:29 横長根出合
6:08 6:08 男岳分岐
6:22 6:22 大焼砂
6:45 6:49 横岳
6:59 6:59 焼森
7:03 7:04 焼森分岐
8:03 8:03 湯森山
8:39 8:39 宿岩
9:27 9:30 笊森山
9:57 9:57 千沼ヶ原分岐
10:41 10:43 乳頭山
10:54 10:55 黒湯分岐
11:55 11:56 一本松温泉
12:44 12:45 黒湯温泉
13:03 13:03 休暇村乳頭温泉郷
13:06 ゴール地点

天候

晴れ〜霧

アクセス

利用交通機関：

自家用車

駐車場にトイレあり。30台くらいは止められそう。

コース状況／危険箇所等

危険個所はありませんが、藪が深いため段差に注意。
またクマなどの野生動物にも注意が必要でしょう。

その他周辺情報

乳頭温泉で日帰り入浴が可能。登山口周辺にはコンビニがないので食料等の現地調達には注意。
乳頭山バッジはアルパこまくさで購入可能。秋田駒バッジは大概の温泉で購入可能。

写真

6/17 7:47

いわな池スタート

6/17 7:53

花がキレイ

6/17 7:53

天気良く、日差し強め。

6/17 7:55

6/17 8:08

藪っぽくなってきた

6/17 8:12

木々の間を通る道は気持ちがいい。

6/17 8:16

両サイドに沢、登山道はかなり痩せている。

6/17 8:29

ギンリョウソウ

6/17 8:47

また藪っぽい

6/17 9:23

目指す方向が見えた

6/17 9:27

天気は良い

6/17 9:29

藪っぽいがピンクテープ

6/17 9:38

アジサイ

6/17 9:57

雪渓を横切る。

6/17 10:07

笹森山分岐

6/17 10:08

足元を見ながら登る

6/17 10:10

あれが明日登る乳頭山。

6/17 10:13

笹森山ピーク

6/17 10:13

田沢湖が見えた。

6/17 10:23

秋田駒8合目へ下降

6/17 10:27

駐車場が見えた

6/17 10:38

渡渉点

6/17 10:48

8合目

6/17 10:49

水場で水分補給。案内に従い靴も洗っておく。

6/17 11:12

ちょっと怖いトラバースだが、しっかり道が切られていた。

6/17 11:16

途中の景色もいい。

6/17 11:16

山頂方向へ向かう

6/17 11:18

パノラマ

6/17 11:27

男女岳もこちらから見ると左右対称。

6/17 11:39

男岳の肩が見えた。

6/17 11:40

サクラがいい感じ

6/17 11:40

6/17 11:42

木道わきにチングルマが。

6/17 11:43

木道を歩くと

6/17 11:49

阿弥陀池

6/17 11:52

初日のビクトリーロード

6/17 12:05

ピークハント

6/17 12:05

三角点タッチを忘れない

6/17 12:11

ちょっと時間が押しているが、ここで昼食

6/17 12:17

景色を楽しんで

6/17 12:17

下山開始

6/17 12:37

前回来た時に比べるとほとんど雪が解けている

6/17 12:46

シラネアオイ

6/17 12:47

ここで振り返るのが好きだ。

6/17 12:53

6/17 13:00

馬の背の岩もカッコいい

6/17 13:01

6/17 13:06

6/17 13:06

6/17 13:07

つぼみが多い

6/17 13:10

6/17 13:14

火山観測用基点

6/17 13:23

コマクサはまだかな？

6/17 13:23

咲いている株もあるようだ。

6/17 13:28

6/17 14:35

下山完了、予約していた森山荘に宿泊。

6/17 14:48

今回は自炊部でお世話になった。とても安い！

6/18 4:32

さて、出発。

6/18 5:19

土嚢を突き破る姫竹

6/18 5:30

ちょっとガスっぽいが太陽に登山道が照らされていた。

6/18 5:39

昨日眼下に見た女岳が頭上に見える

6/18 5:58

2日目の天気も良さそうだ。

6/18 6:14

あっ、コマクサ！大焼砂のほうに咲いている株多数。

6/18 6:17

振り返ってみる

6/18 6:48

昨日登った男女岳がみえる

6/18 6:54

さて今日は横岳を直進

6/18 6:57

岩手山は今日もかつらを被っている

6/18 7:00

焼森山

6/18 7:01

いい天気で最高に楽しい。

6/18 7:01

岩手山と雲の絡みがとてもきれい

6/18 7:03

分岐を右へ

6/18 7:11

左が昨日来た道、右が今日行く道。たぶん。

6/18 7:33

秋田駒ももう遠い

6/18 7:59

湯森山

6/18 7:59

案内板があった。

6/18 8:03

おっと、三角点。

6/18 8:05

藪の向こうに岩手山

6/18 8:22

木道は歩きやすい。←当たり前。

6/18 8:22

6/18 8:23

熊見平、不穏な名前。

6/18 8:23

6/18 8:29

宿岩が見えた

6/18 8:30

木道すぐ横にチングルマ。

6/18 8:34

6/18 8:36

宿岩

6/18 8:37

よじ登ってみようかと思ったが植物を傷つけそうなのでやめる。

6/18 8:42

進先はガスの中。

6/18 8:52

ミネウスユキソウ、何株か見頃だった。

6/18 8:55

高度が上がりハイマツ帯に入ると歩きやすくなる。

6/18 9:11

ツツジ

6/18 9:24

笊森山

6/18 9:24

倒れかけの三角点、タッチ後石を挟んでおいた。

6/18 9:32

千沼ヶ原が見えた、今度来たときはあっちに行こう。

6/18 9:37

分岐

6/18 9:41

ツツジとアジサイで紅白、めでたい。

6/18 9:49

ハイマツ帯で歩きやすいと思いきや・・・

6/18 9:51

また藪歩き。

6/18 10:01

進む先はガス。

6/18 10:08

眼下に池が見えた、水芭蕉が咲いているようだった。

6/18 10:08

振り返る。

6/18 10:08

雲の切れ間に目指す山頂が見える。

6/18 10:10

登山道すぐわきに小さい池、水芭蕉もあった。

6/18 10:13

ピークまであと少し。

6/18 10:16

乳頭山近くは整備の手が入っているようだ。

6/18 10:20

風が見える池。水面から顔を出した草が風に揺れていた。

6/18 10:20

6/18 10:34

この山行最後のピークの肩についた。

6/18 10:36

2日目のビクトリーロード

6/18 10:42

着いた！

6/18 10:42

乳頭山ピーク

6/18 10:42

池沼と低木、穏やかな稜線。素晴らしい山域だ。

6/18 10:45

雲と距離が近いので展望はあまりなかったが堪能して下山。

6/18 10:52

チョウチョ、名前はわからないけど後翅の青みがキレイ

6/18 10:55

分岐

6/18 10:56

木道を歩く。

6/18 10:56

6/18 11:14

ベンチ地点

6/18 11:14

霧と樺。雰囲気がいい。

6/18 11:16

ちょっと高度を下げるとまた藪の中だ。

6/18 12:01

一本松温泉。指先だけ入浴。

6/18 12:06

渡渉点。

6/18 12:08

川に温泉水が流れ込んでいる。

6/18 12:19

デカい砂防ダム？

6/18 12:27

3〜4mくらいの高さの橋、ちょっと怖い。

6/18 12:28

各所から温泉が湧いている。

6/18 12:45

黒湯温泉

6/18 12:50

しばらくロードを歩く。

6/18 13:06

スタート地点に戻ってきた。

撮影機器：

PowerShot G1 X Mark III CANON

感想

okaki21

以前から歩きたいと思っていた秋田駒〜乳頭山縦走ルート。
ちょうど休みの日が天気良さそうだったので、前日に森山荘を予約。
16日も秋田駒山域は天気が良さそうな予報ではあったが、windy.comをチェックしてみると怪しかった。17,18日は天気に心配なさそうだったのでこの二日間に登ることにした。

当日は乳頭温泉郷に車を止め、笠森山から秋田駒へ向かう。
登山口は一見わかりにくいが、駐車所から直接芝を抜けるか、休暇村の駐車場から池の脇を通れば歩道がつながっているのですぐわかる。
登山道に入ってすぐは日陰少なく、登り一辺倒なので暑く疲れる。今回は入浴セット(着替え、タオル、せっけん類、木桶←これが重くてかさばる)や酒類、水約5リットル(内0.5ℓは夜用の炭酸水、1ℓはカップ麺用お湯)など詰め込んだ重めのザックを背負っていた。
夜は山荘に泊まることを考えたら水はもっと少なくても余裕だったし、酒類は瓶が重かったうえに飲み切らなかったのでデッドウエイトが大きかった。
なにより、最近はもっぱら日帰り登山が主で、大したトレーニングもしていない自分には久々の重いザックに体がついていかなかったように思う。2日目には酒類や食料を消費したので若干軽くなり、体も慣れてきていたが、初日はペースがうまくコントロールできないでいた。気付くとペースが上がりがちなので抑え気味に歩いてみるが、今度は遅すぎてコースタイムに遅れそうになった。今後は普段から重めの荷物に体を慣らしておこうと思う。

コースは大体が明瞭だが、いかんせん藪が深い。笹森山までの時点で藪深い場所が数か所ある。さすがに秋田駒8合目が近づくとだんだん道も開けては来るが基本的に藪が深いので足元には注意が必要だった。しかし道を見失うことはなかった。なにせ登山道以外は踏み跡がないので藪が深すぎて歩きようがないからだ。
途中山菜取りの2人組とすれ違い、2人の単独行の登山者に抜かれた。
8合目駐車場からは登山者も平日の割に多くにぎわっていた。阿弥陀池に出てからは何度か来たことがある場所なので安心感がある。また道も整備が行き届いていて迷うことはない。ただ馬の背と男岳のコルから谷への下りはいつもながら緊張感がある。ここはいつでも落石注意だ。
谷には若干の残雪があるものの例年通りの風景だった。空の青、草と木々の緑、雪の白がどれも濃くきれいだった。チングルマは6分咲きだった、たぶんあと数日で見頃になりそう。
下山後は予約していた森山荘に泊まり、温泉に入った。このためにわざわざ木製の湯桶を持ってきた。まだ新しいのでヒノキの香りが強い。温泉の匂いと混ざるとそれだけで温泉気分に浸ることができる。
自炊部なので基本的には自分で食料を持ってくる必要があるが、食堂を使うことができるので、夕食は食堂できりたんぽ鍋をいただいた。価格帯は山荘であることを考えるとリーズナブルである。宿泊する部屋は簡素ではあるが、必要十分といった感じで、これで3300円なのだから安い。山小屋ならばこんなに低価格では止まれないし、当然のように相部屋であるのに、ここは個室である。山荘という名の温泉民宿ととらえていだろう。

2日目は初日の所要時間がコースタイムを若干超えていたため、当初の予定より1時間繰り上げた。
登山開始時は薄暗く、暗い雲が頭上にあったが秋田駒の朝は雲に覆われやすく、稜線では晴れていることが多いので薄着で行動開始した。一応カッパを取り出しやすい位置に収納していたが、横長根まではのぼりがキツく蒸し暑いので汗が噴き出た。横長根にでると案の定太陽に照らされた。
風が若干冷たかったものの、Tシャツとアームカバー・ハンドカバーで十分だった。
大焼砂周辺で咲いているコマクサを数株見た。谷に比べると日照が良いからだろうか？そう考えると山の形が複雑な秋田駒は開花時期が場所によって異なるので比較的長期間楽しめるのだろうか。この辺りはとても展望がいい。何度も振り返った。
横岳に出ると昨日登った男女岳が左手に見えた。2日目は直進して乳頭山を目指す。
焼森山の展望は最高に良かった。初日に登った秋田駒が見えるのもさることながら、岩手山が雲をまといながら青い空の中にそびえている様子はとても美しく、この山行で一番楽しい瞬間だった。
焼森山をすぎてしばらくは開けた登山道だったが、すぐに藪道になった。
やはりある程度高度が下がると藪が濃くなっているようで、高度の上がり下がりが絶妙なこのコースは藪が濃くなったり薄くなったりを頻繁に繰り返す。また秋田駒と乳頭山それぞれに登る人は一定数いるが、縦走コースを歩く人は少ないためか、あるいはエスケープルートのような途中から縦走コースに上がることができるルートがないためか、ほとんど整備はされていない。特に注意が必要なのは木道が途中腐って落ちてしまっている箇所で藪が深いと足元が見えず、そのまま落っこちてしまいそうな場所があった。致命傷になるような場所ではないが、足を置くところには注意したい。また足元には穴や段差だけでなく、高山植物も多数あるのでやはり足元には注意が必要だ。整備されすぎていないおかげで間近に見られるということもある。
途中、千沼ヶ原が遠くに見えた。池がいくつもある湿地帯のようでとても雰囲気が良さそうだった。今度あちら側から周回して乳頭山に登るのも楽しそうだ。
乳頭山が近づくと刈り払いの痕跡も見られるようになってくる。ピークは雲の中だったが、少しあたりを見渡すことができた。
ピークからの下りはザレ〜木道〜土と変化していく。いずれにせよこれまでのコースと変わらず藪っぽい。途中、コースから数m離れたところにピンクテープがあったので、これが一本松温泉への道かと思ったが違った。沢登り用の巻道を示すものだろうか。
暫く下っていると一本松温泉が現れた。案外登山道に近く、隣接していた。手を入れてみると適温で、浸かりたい衝動にかられたが、まだ登山が完了していない道半ばで気を抜くと帰りがしんどくなりそうだったので手を浸すのにとどまった。今度ここに来たときはしっかり浸かろうと思う。
黒湯温泉まで来ると温泉客が来ていた。ここからはアスファルトの道を歩き、駐車場に戻った。道路横にも数か所遊歩道があるようで、ブナ林の間を歩く木漏れ日が気持ちよさそうなところだった。乳頭温泉に泊まりに来たらそういう道を散策しても楽しそうだ。