荒川三山〜赤石岳縦走


- GPS
- 56:00
- 距離
- 25.2km
- 登り
- 2,931m
- 下り
- 2,928m
コースタイム
10日 4:00起床-6:00登山開始-7:40悪沢岳山頂-9:00荒川中岳-9:15荒川前岳-13:00赤石岳山頂-15:30赤石小屋着(テント泊)
11日 4:00起床-6:00下山開始-8:30椹島着-10:30バス乗車-11:30ダム着
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
椹島-千枚間は危険個所なし。樹林帯の登りで汗を絞られるが、丁度中間点に水場があり、大変癒される。 悪沢-中岳のコル間は若干ガレた下りで足元慎重に。前岳-赤石間も危険個所特になし。赤石-赤石小屋間は、トラバースの連続で、疲労度いかんでは少々危険かも。 地図に水場の表記あるが、水流乏しく、給水は困難。 赤石小屋-椹島の下りは延々続く樹林帯の急降下。膝を痛めないよう注意。 |
写真
感想
絶好の天気に恵まれそうな週末、休日を1日追加し、3連休で念願の南ア深南部縦走へ。木曜夜、東京の自宅を出発し、新東名の静岡スマートIC下車。ここから畑薙ダムまでの長いこと・・・峠道で、すれ違い困難な場所も多く、夜間の運転に神経をすり減らす。用賀から4時間で到着。真っ暗な駐車場で仮眠。朝5時半起床。東海フォレストの送迎バスは8時始発のため、のんびりしていたら、7時頃から臨時便が出だす。慌てて支度をし、7時半の臨時便に乗車。晴れ渡った夏空の下、椹島へ。
椹島の施設は、大変きれい。トイレも清潔。畑薙の駐車場にも仮設トイレあり、案外綺麗だったが、余裕のある方は、椹島での利用がお勧め。
初日は千枚小屋まで。展望のきかない樹林帯の登りが続くが、急登となだらかな道がMIXされており、それほどきつさを感じない。とはいえ、汗を絞られる登りの中、中間地点にある水場は、水量も豊富で、本当に有難い。
6時間弱の登りで、千枚小屋に到着。ログハウス風の小屋は清潔感あふれ、第一印象は大変良い。しかし、少々気に入らない点が。東海フォレストのバス往復利用のため、テントを背負っているものの、この小屋に素泊まりをすることに。そのシステムそのものは理解、納得する。しかし、素泊まり+寝具あり(4500円+500円)だと、利便性の良い本館があてがわれ、素泊まりのみ(私)だと、結構離れた別棟の「百枚小屋」という、大分見劣りする小屋をあてがわれてしまうのは、正直格差が大きいと感じた。この小屋を素泊まり利用することを考えておられる方には、500円追加し、寝具あり利用とされることをお勧めする。
2日目は、小屋前からの富士の眺めに見とれている内に、いつの間にか6時に。まずい、今日は長丁場。急ぎ支度し、登山開始。今日も最高の天気。
千枚岳を経て、悪沢岳へ、ゴロタ岩を飛び移りながら快調に登頂。中岳、前岳も順調にクリアし、荒川小屋への下りへ。と、ここで足に変調が!先週の槍ヶ岳で初装着となったニューブーツ(スカルパトリオレ)だが、少し小指が当たり気味なのが気にはなっていた。その痛みが、どんどん増して、耐え難いほどに。何とか荒川小屋にたどり着き、ブーツを脱いでみたところ、完全に靴ずれ状態。暑さによる足ムレが追い打ちをかけたものと思われる。真剣に行動停止、撤退を考えるが、中間点の荒川小屋では進みも退くも同じことと思い、絆創膏で応急処置をし、登山続行へ。痛みも緩和され、赤石岳までは、最高に気持ちの良い天空のトレイル。13時ころ登頂、今回の登山目的達成。後は下るのみと、灼熱の陽に首筋を焼かれながら赤石小屋に向け下山。ここで、靴ずれの痛みがぶり返す。右足に負担をかけないよう不自然な歩き方をしたせいか、今度は左足の爪に痛みが。両つま先をかばって、バランスが後傾気味になったせいで、両踵に水ぶくれが。両足がボロボロとなった状態での赤石小屋への山腹トラバースは厳しすぎた。半分泣きが入りながら、何とか小屋にたどり着く。テン場は何故か角のとがった砕石の上。路肩保護の意図かもしれないが、大変居住性悪し。樹木多く展望も無しと、残念ながらこれまでのワーストテン場かもしれない。
3日目は椹島へ下るのみ。入念に靴ずれ保護をし、6時下山開始。最初は快調も、やはり途中から痛みが激しく、最後はひきずるように、8時半椹島到着。
9時発のバスがあると思っていたが、勘違いで10時半までバスは無し。のんびりデッキでテントやシュラフを天日干ししながらバスを待つ。これはこれで幸せか。
以上の記録となるが、今回感じたのは、まず、この山域の小屋は、どこもたいへん綺麗!ログハウス風の設えも統一感があり、トイレも比較的清潔感高く、スタッフも皆さん好印象。宿泊に際し、大きな不満を感じることは少ないのでは。(私は素泊まり&天泊のため、正確な評価ではないと思うが)
また、良く言われることだが、とにかく山体が大きく、ダイナミックである。
北アに比して、より男性的という表現を目にすることがあるが、北アが女性的、ということでは無いように思うので、あえて言えば、北アが「貴族的」に、南ア南部は「野武士的」とでも言おうか。
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