【百名山】大雪山縦走 (旭岳 北海岳 忠別岳 五色岳 化雲岳 〜心がダンシング・初めての大雪山縦走〜
- GPS
- 80:00
- 距離
- 44.3km
- 登り
- 2,104m
- 下り
- 3,108m
天候 | 1日目 :曇りと小雨 2日目 :晴れ→ガス→晴れ→ガス→晴れ (天気の変化が大きかった) 3日目 :雨と風 4日目 :雨→曇り→晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
高速は旭川北で降りました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
天人峡コースの登山道はほとんど川になっているので靴は絶対に濡れます。 一部、道が崩壊して滝になっているので注意が必要です。 |
写真
感想
8月10日(土)〜8月13日(火)
旭岳 (2,291m)
間宮岳 (2,185m)
北海岳 (2,149m)
忠別岳 (1,963m)
五色岳 (1,868m)
化雲岳 (1,954m)
など、大雪山の山々を縦走してきました。
■計画■
平日は時計の針に追われながら仕事をして、
ケルンを1つ1つ積み上げるかのように、
コツコツと大雪山の縦走計画を考えていた。
旭岳温泉〜高根ヶ原〜天人峡温泉
今の僕にはちょうど良いかなと思ったのである。
前日は心臓が口から飛び出したぐらいワクワクして眠れなかった。
表現間違えました、"飛び出しそうなぐらい"ですね。
まあ、そのぐらい凄いと言うことです。
■1日目■ (8/10)
○移動
札幌から高速で3時間程度。
難所は特にありません。
勿論、無料駐車場に停めたのであった。
○姿見駅→旭岳
プシュー。
ロープウェーの扉が変な擬音を出しながら左右に開いて行く。
朱に染まったロープウェーを降りると新鮮な空気が鼻から入ってくる。
ここは「カムイミンタラ」=神々が遊ぶ庭
どうやら下界とは違う世界らしい。
天気はガスガスで景色0だった。
まあこんな日もあるさと自分に言い聞かせる。
○旭岳→白雲岳避難小屋
終始ガスガス。
心もホワイトアウト。
悲しみの小雨も降りだして少々濡れる。
白雲岳避難小屋に到着すると雨が降り出したので、
小屋に泊まらせていただくことにした。
→値段は1000円だった。
小屋に居た東京からお越しの男性と話をした。
尾西のご飯についてとても面白い会話をさせていただいた。
「ネットで買うのが一番安いよ!」
(この方とはヒサゴ沼でも一緒になりました。)
■2日目■ (8/11)
○白雲岳避難小屋
夜中トイレに行くため外に出る。
空を見上げると、星が綺麗。
「おぉぉぉぉーーーー!」と心の中で叫んだ。
(夜中なのでね・・・)
○白雲岳避難小屋→忠別岳→忠別岳避難小屋
天気の良い朝を迎えて出発。
ピカッ!
稜線から差し込む太陽光線が眩しい。
雄大な景色を見つつ歩いていると、
前方に巨大な雲が右から左に流れている。
思わず、
「げっ」っと呟く。
雲に突入すると案の定ガスガスと小雨。
これが結構辛かった。
こんな辛いのは小学生の頃のマラソン大会ぶりである。
忠別岳の手前に来ると、ガスは抜け晴れ渡った。
忠別沼、忠別岳、トムラウシ山が見えて、
「ア メージングッ!」と叫ぶ。
忠別岳に登ろうとすると、また来ましたガスガス攻撃。
今度のは風が強い!
びしょ濡れになって忠別岳の山頂に到着。
髪型が七三分けになったり、危険なのでそうそうに立ち去るのであった。
心と体と明日への活力がヘトヘトになったので、
忠別岳避難小屋で休憩することにした。
中を見るとかなり綺麗な小屋であった。
スティックコーヒーを飲んで少し休憩しているとガスが無くなり晴れ渡ってきた。
さっきまでガスだった忠別岳もくっきり見えたのであった。
ある程度衣服を乾かしてから出発した。
○忠別岳避難小屋→五色岳→ヒサゴ沼
五色岳は急坂と背丈よりも高いハイマツのコンビネーションで、
なかなか前に進まない。
まるで山全体が僕を拒んでいるかのようだったので、
それで山と仲良くしようと考えた。
「よしよし、五色岳さんは立派ですね〜。」
そんなのは気やすめでしかないのだが、なんとか五色岳についていた。
そこからはもう素晴らしい景色のオンパレード!
こんなに素晴らしくトムラウシ山を見れるなんて。
これはもう世界遺産レベルです。
(人が来て混むので世界遺産にはなってほしくないですが)
木道を黙々と歩き、咲き乱れる花々の先には、荘厳なトムラウシ山
何回も息を飲んでしまう景色の連続だったので、く、苦しい。
来て良かったー!来て良かったー!Yes!!
そんなこんなでヒサゴ沼に到着したのであった。
テントを張り、色んな人と情報を交換していると、
「明日は、低気圧が来て雷注意報が出ているらしい・・・」
これは怖い。さっさと寝るか。
疲れていたので18時には寝た。
■3日目■ (8/12)
○ヒサゴ沼→トムラウシ山(撤退)→ヒサゴ沼
朝起きると、結構などんより空。
トムラウシ山に行こうとすると、
結構なガスガスで最初の雪渓でタイムロスをしてしまった。
稜線に出るとガスガス&風&雨で、展望も望めたいと思い、
トムラウシ山を諦めることにした。
○ヒサゴ沼
ヒサゴ沼では色んな方々と話した。
東京や大阪から来たグループや、
札幌から来たメガネの男性や、
ガイドの人
などと話させていただきました。
何人かで話していたところ、
ある人がトムラウシ山に対して
「この前トムラウシは悪天候だったのでリベンジしにきました!」
ある人がこう答える
「リベンジ(復讐)しないでください!!」
一同、どっと笑う。
みなさん、またどこかの山で会いましょう!
そんなこんなで就寝。
■4日目■ (8/13)
○ヒサゴ沼→化雲岳→天人峡
(天人峡コース)
朝起きてヒサゴ沼を出発。
ほとんどガスガスで景色はなかった。
気づいたら毎日レインウェアを着ていた。
化雲岳の山頂は不思議な形をしており、
思わず手を合せたくなる衝動を抑えきれず、
ぱんぱん!
と手を鳴らしてしまった。
ありがたや、ありがたや
暫く歩くと、背丈を越すハイマツ、
登山道を覆う笹、水浸しの登山道(ほとんど沢)、かなり過酷だった。
こんなに過酷だったのは、中学校のマラソン大会ぶりである。
へろへろになって滝見台に到着。
いい景観ですねーと思っていたら、ここからが更に過酷!
一気に300m近く降りるのである。
筋肉が破裂しそうな思いで下山を完了した。
そして、今回の旅も終了となる。
ビュー
「乾いた風が吹いた、夏の終わりを告げていた。」
■その後■
・天人狭温泉に浸かり筋肉をこれでもかと揉み解す
・天人狭温泉→旭岳温泉をタクシーで行くと"約5000円"
・帰路の途中にある「特一番」といラーメン屋で美味しいラーメンに出会った。
■次回の計画■
赤、黄に色づく大雪山にお会いしたいものである。
こんばんは。I_am_Ryoさん!
相変わらずの素晴らしい写真と軽やかなテイストのレコに惹きつけられました。
トムラウシは残念でしたね。2日目の天気の移り変わりの激しさはいったい…という感じですね。
でも雨に洗われた大雪山は、どこまでも澄み切って素晴らしいですね! 写真から伝わってきます。
25枚目の写真の沼は忠別沼ですか?僕が訪れた時は雪の下だったので、こんなに美しい沼だったなんて という感じです。
残雪の大雪山も素晴らしかったですが、緑が輝く大雪山も素晴らしいですね。夏真っ盛りの時期にも訪れたいと思いました。
素晴らしいレコ、ありがとうございました
zawadaさん
こんにちは〜
天気がそこそこだったので、写真は少ないですが、
晴天の内に撮ることができました。
天気がコロコロと変化する山の厳しさを痛感しました。
それが魅力でもあり、大変さでもありますね。
しかし、出来れば晴れが欲しいですww
25枚目の写真は地図を確認すると"忠別沼"ですね。
きらきら輝いていてとても素晴らしかったですよ。
今年は豪雪だったので雪が結構残っていたのですね。
深緑の大雪山にも是非お越しくださいませ〜。
I_am_Ryoさん、はじめまして。スズと申します。
天人峡は3年前に登ったきりで、
以前は盛況だった登山道が誰も通らなくなって、
登山道の荒れていく様を非常に残念に思って見ていました。
元々、酷い道でしたが、第一湿原あたりは木道も整備されていて、
歩き易い道だったのです。それも崩壊しつつあるのですね。残念です。
雨が降るとこのルートは沢を歩くような感じになりますが、
良くこのテンションで下山しましたね(^^;。尊敬します。
スズさんこんにちは
天人峡コースはヒサゴ沼に居た人から、
「登山道は川になっているので気を付けてね〜」と言われていたので、
覚悟はできていたのですが、あんな状態だったとは。
以前は盛況だったのですね。
沢になっている部分を抜かせば本当に良い登山道ですよね。
(地味に最後の滝見台〜登山口もしんどかった^ ^)
下っている間は二度と来たくないと思っていたのですが、
時間が経つと、また晴天の日に登りたいと思ってしまう日々であります。
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