復讐の奥穂→西穂縦走


- GPS
- 32:00
- 距離
- 17.3km
- 登り
- 2,134m
- 下り
- 2,134m
コースタイム
小屋泊
5時30分:穂高岳山荘出発→6時7分:奥穂高岳山頂→7時55分:天狗のコル→8時56分:間ノ岳→10時5分:西穂高岳→11時4分:独標→12時4分:西穂山荘→13時15分:ロープウェイ乗車
天候 | 9月25日:快晴 9月26日:早朝は超強風→その後快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
新穂高から入り、南岳からキレットを超え、西穂高までを1泊2日で縦走する計画を試みるも、
高山病と疲労にて穂高岳山荘までで断念した先月。
それ以来、思い出す度にやり残した感を感じる。
9月最後の連休を前に、どうしても行きたい気持ちが抑えられなくなる。
高山病で断念した前回と違って、ゆとりのある行程を組む。
白出沢は相変わらず。
小屋が見えているのにいつまでたっても終わらない。
しかし、初めてこの沢を登った時に比べると、余裕を持って登れている。
「体の調子は悪くないかもしれない。」
明日へ向けて、期待が高まる。
13時頃に小屋に到着。
平日の小屋泊は、いつもよりゆっくりと時間が流れる気がする。
夕食まで談話室で外の景色を眺めながら考え事をしたり、
本棚の本を読んだり、
気ままに写真を撮りながら小屋周りをうろついたりと、気ままで幸せな時間を過ごす。
ゆったり連泊という計画も良いな、と思う。
いつかそんな山行もしてみたい。
朝起きると、吹き荒れる強風に驚く。
すさまじいと形容できるほどの強風。
小屋の外に出てみたが、西穂までの縦走路に挑戦することは難しいかもしれない。
折角登ってきた。前回の続きをする為に。
しかも、前回と違い体調も良く、昨日の疲れも回復している。
この機会を逃すと、計画を来年まで見送ることになってしまう。
準備は万端なのだが・・・。
そのようなことを考えると、「きっと大丈夫だろう」という気持ちが表れてくるが、
やはり冷静に考えてみると、とても挑戦することはできない。
「今日は挑戦できないかもしれない・・」
そう思うと、残念な気持ちになる。
しかし、肩の荷が降りるような気持ちも少し混ざっているような気もする。
ひとまず朝食を頂き、しばらく様子を見る事にする。
すると、さっきまでの強風が嘘のように風が止む。
早速準備を整え、出発する。
緊張感が高まる。
奥穂高まで到着した時点で、天候はすっかり回復。
その先に進む決断をする。
進むか退くか、その判断は自分自身が下すべきであるが、
他の登山者が西穂方面に向かうのを見て安心してしまうのは、人間の理性・自意識の副作用なのだろうか。
時間とコースタイムを見比べ、ジャンダルム登頂は見送るが、また来ることを誓う。
先行していたおじちゃんに、「ジャンはこっちだぞ〜」と声をかけて頂くが、
今回は見送りますと答える。
その先も難所が続くが、失敗が許されない状況であればあるほど、自分の意識と体が一体となった感覚を感じる。体の調子は悪くないということだと思う。天気も良い。
そう思うと、ジャンで声をかけてくれたおじちゃんに追いつかれる。
道をゆずり先行してもらうも、とても健脚なおじちゃんで付いて行くことが難しい。
調子が良いはずなのに!!
結局そのおじちゃんとは下山まで同じようなペースで歩いたのだが、自分の疲労さと比べておじちゃんの余裕さがすごい。無意識のうちにおじちゃんにペースを合わせていたのだと思う。
そんな健脚のおじちゃんを見て改めて、山は永く続けられる良い趣味なんだな、と思う。
無事に下山して、麓の温泉で安倍さんの総裁選勝利のニュースを見てくつろぎながら、
奥穂・西穂ルートをクリアできた充実感に満たされる。
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