記録ID: 33515
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積雪期ピークハント/縦走
道東・知床
羅臼→羅臼岳→知円別岳→知床岳→知床岬→相泊
2004年03月20日(土) 〜
2004年03月26日(金)
kattun2003
その他4人
- GPS
- 152:00
- 距離
- 82.5km
- 登り
- 3,198m
- 下り
- 3,246m
過去天気図(気象庁) | 2004年03月の天気図 |
---|---|
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
2004/3/20-26(7-0) L:馬詰(4) AL:三木(4) M:勝亦(1)、斉藤(1)、中島(1) 3/19 車で1日かけて羅臼の熊の湯にC0。熱いお湯で、入るのが大変。 3/20 晴れのち曇:熊の湯(5:10)→標高260(6:40-9:15)→標高1040C1(13:30) スキーを履いて出発。知床大橋から羅臼南東尾根に取りつく。するとすぐにMのスキーとビンディングが分離。仕方ないので一度Lと町に下りて直してから出直す。南東尾根は標高900くらいまではブッシュ。そこからは硬くなるのでアイゼンに変える。みな重荷に苦しんでいたので、標高1040でブロックを積んでC1。 3/21 曇のち晴:C1(5:40)→羅臼岳(8:30)→羅臼平∩2(9:15) 昨日の夜は少し雪が降った。朝から山の方は雲がかかっている。標高1100からは急斜面で慎重にステップを切っていく。上部に出ると風が少し出てきた。頂上付近は視界が100〜200。ドームの下に荷物をデポして空身で頂上へ。風が強い。羅臼平に下ると視界が50以下に。南側の標高1320付近でイグルーを作る。すると、12:00にガスが取れ快晴。流氷が遠くに望めた。夜、隙間からの吹き込みが激しいので中にフライを張って寝た。しっかり塞ぐべきだった・・・。 3/22 快晴:∩2(9:20)→知円別岳(13:40)→ルシャ山の先標高580C3(16:40) 朝、外に出るとホワイトアウト。昨日のように晴れることを祈りつつ、イグルーの隙間を埋める。すると9:00に快晴。喜んで出発。快晴の稜線は実に気持ちが良い。オッカバケ岳付近は東側を捲いていく。ここいらはスキーで行けた。だんだん暑くなってきた。知円別を越え、東岳付近から東側をトラバースしつつルシャ山に下りていく。遭難現場で黙祷し、さらに下る。途中でM昇天するが、タンネ帯までは下ろしたいのでがんばってもらう。標高600からタンネ帯。C3とする。結局、天場までアイゼンであった。 3/23 快晴:C3(7:10)→ルシャ川標高170二股(8:10-30)→・862北コルC4(14:00) 今日も快晴だ。スキーを履いて快調にルシャ二股まで。二股ではクロテンが遊んでいた。平和だ。少し口をあけた川で水を汲みルサ山へ登っていく。今日も暑い。スキーが下駄になり不快調だ。・862北コルは西側にタンネが少し生えている。しかし、荒れたらイグルーだろう。シュラフを干してのんびりする。ところがALがピッケルを落としたことに気づく。仕方ないので、ALは器用にストックをストーブで熱して曲げ、ピッケル代用品を作る。岬まではこれで、海岸でピッケルが必要なときはロープを出すことで対処することにする。 3/24 快晴:C4(5:10)→知床岳(7:45)→ポロモイ台地(9:45)→ウィーヌプリ南ポコ南コル(12:00)→岬手前標高110C5(16:45) 今日も快晴。アイゼンで登っていく。・1182とのコルに荷物をデポし知床岳をアタック。頂上直下に天場の跡があった。こんなところにテントで泊まる人もいるのかと驚く。ピークからは連山と岬の方へ細くなる半島が望めた。ここは携帯電話が使用可能なのでメールを送る。ポロモイ台地に下りたところでスキーに変え順調に進む。ポロモイの先は、捲けるポコは捲いていく。ウィーヌプリ南コルの手前でどんどん細くなる半島を見て今日中に岬に行きたくなって行くことにする。ウィーヌプリ南ポコからは、アイゼンに変えたりもしながら、捲けるポコは捲き、時間短縮する。ウィーヌプリからは、尾根が細くなり所々岩も出てくるが特に問題ない。尾根を下りきったところでは、キツツキが木を打っていた。日暮れが迫り体力切れでもあるので、気持ちの良いタンネ帯でテントを張り、焚き火をする。スキーは勢い良く燃えた。疲れてはいたが、充実感のある一夜であった。 3/25 曇:C5(7:15)→岬(7:45-8:30)→ペキンの鼻北の番屋C6(14:20-16:20) 出発するとすぐに岬の草原に下る。喜ぶ。海岸には流氷の残りがあり、はじめて見る氷に乗って遊ぶ。ALがウニを取ったが身は入っていなかった。海岸は風が強く寒い。カブト岩付近には鹿の死体がたくさんあった。今から登る崖から落ちたかと思うと気が引き締まる。カブト岩は100m程雪のルンゼを登る。上部は急で条件悪ければロープがいるだろう。下りは適当に下れるが所々急。念仏岩はルンゼを50mほど登り、最後にfixロープを掴んで上がる。下りは fixロープを掴んで降りる。その後はひたすら海岸歩き。ペキンの鼻手前で、L-sとMの間が余りにも開くので雪で半壊した番屋に泊まる。久しぶりの広い寝床で熟睡であった。 3/26 雨のち雪:C6(7:10)→相泊C7(16:15-45) 予報では雨だが、起きると雨は降っていないので出発する。すると、すぐに降ってきた。ペキンの鼻は番屋のすぐ先から台地に上がり大播きする。下りは捲き道がある。その南、剣岩までも正午が干潮のためか特に問題となるようなところはない。アイゼンの前爪を使うというところ(船泊)もプラ靴で通過できる。剣岩は海の方から捲けた。このときアウターとインナーの間に漬物袋を履いたが、実に良いアイディアだと思い感心した。タケノコ岩は南にfixロープ。その後の巨岩帯が面倒。化石浜の南のへつりが不可というところは、干潮に上手くあたり場所すらよく分からなかった。最後の観音岩で下りがいやらしく懸垂することに。アンカーは木を切って雪に埋めた。最後の海岸をひたすら歩き吹雪になりつつある中、相泊に。久しぶりの舗装路に喜んだ。時間は16:15。最終のバスが12キロ先のバス停から二時間後に出発するのでLが車の回収に1人ランニング。吹雪が強くなり暗くなった頃に、今日はバスが運休との連絡が。がっかりしてタクシーを呼ぶ。しかしタクシーのライトがあるところから近づいてこない。急いでいってみるとゲートが閉まっていた。仕方ないのでLのみ車で一夜を明かし他の4人はまたテント。今日はびしょ濡れだっただけに不憫に思う。夜から猛吹雪で大荒れ。 3/27 猛吹雪 朝4時間かけて皆ゲートまで歩いて無事合流。ALでも転ぶほどの風だったようだ。お疲れ様。帰りは吹雪のため釧路方面通行止めになり根室の方を経由してハゲ天へ。御影駅で1泊して、28日に帰札した。(馬詰・記) |
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